YouTube。
今やなくてはならない存在になってませんか?
暇つぶしはもちろんの事、発表会、コンクールの振り付けやら、勉強ツールやら。
これね、2005年に作られたそうです。
そう考えると新しいんですよね、結構。
何の話をしているか?といったらビデオから振り付けを覚えるという事について書きたいから。
動画を見て振り付け?
そう、昔じゃ考えられないけれど、動画をみて振り付けを覚えなければいけないシチュエーションってかなり多くなっています。
言葉で、ではなく動画で説明されることが多いのが視覚芸術。
ローザンヌ国際コンクールを始め、コンクールで規定された振り付けがある場合はよくありますね。
バリエーションだけでなく、コンテの振り付けや、オーディションのフットエクササイズなど。
その団体が見たい動きを説明されている事があります。
モデルに選んだ、という事はその踊り(人、表現)が好きだから。
という事は振り付けだけでなくそのモデルがやっている些細なところまで意識を向けたいところ。
音のとりかた、ため方、顔の付け方、タイミング・・・そんな部分まで勉強できちゃうツールが最近の子達はあるって事なんですよ。
ちなみにピアニスト、オペラ歌手は聞くことをメインの練習法にしている事が多いですよね。
やはり職業によって左右されるんですねー
海外にゲストで呼ばれたらこの部分も必要になってきます
うちのバレエ学校では毎年プロのダンサーにゲストになってもらう他、他のバレエ学校の上手な子や、コンクールの奨学金の一部として、ゲスト出演をお願いしている事があります。
その場合、他のスケジュールもありますから、毎回リハーサルがあるたびにその人達が来られるわけがない。
なので、バレエ学校は前のパフォーマンスを送り、覚えてきてね、と説明しています。
バレエ学校内のバリエーションクラスや、コンサートの内容なども、
振りわたしの時間はあるものの、この振り付けをやるよ、とDVDを見ておきなさい、といわれることが多いです。
覚えられていたら、最初のリハーサルからしっかりと自分を魅せられます。
ということは、いいポジション、役をもらえるチャンスがふえるって事です。
他の子たちよりも1歩前に進んで始めることができるっていう素敵なチャンスなんです。
振り付けを覚えるのが苦手?
大まかな動きだけでなく、詳細までしっかりと覚える。
振り付けを覚えるということはダンサーに必要なスキルの1つであり、とっても大事。
また、上手な子達がどうして上手にみえるのか?をチェックしたり、自分がやっているのを鏡でみている、というのさえ、「踊っている人を見る」という技術。
人を見る、研究する、そしてそれを自分の体に落としこむ。これがレッスンを見る技術。
それを一緒にできるのが動画で振り付けを覚えるという事。
よくDLSにくる質問で、振り付けを覚えるのが苦手です、というのがあります。
苦手だったら練習しないとね!
だって、振り付けを覚えることは「絶対」だから。
でも振り付けが苦手って知っていても練習している子はほとんどいません。
というか会ったことありません。
でもさ、練習できるエリアなんですよ。頭の良さとかじゃないですって。
勿体ないねー
何万円とお金を出さなくても、時間をかけて違う国に行かなくても、最近は素敵な舞台が見られるんですよ。
そしてレッスン風景などもいっぱいyoutubeに上がっています。
わーお綺麗!
もいいけどさ、それは鑑賞者の目。
研究者の目で見ないと。
そして自分に足りないところを盗んでいかないと!
ケガしていても、疲れていても、移動中でも!
ネットがつながっていればスマホ持っていればできちゃう。ということは、忙しいダンサーにはピッタリ。
タイムマネージメントについては昔説明したけれど、レッスン場にいなくてもできる事はたくさんあります。
練習しておいて損はないです
ビデオを見て振り付けを覚えるっていう練習、しておいて損はないですよ。
早く振り付けを覚え過ぎちゃって問題になったことありますか?
ないでしょ?
ビデオで振り付けを覚えることが出来たら、留学の準備にもなるし、オーディションの準備にもなる。
いつもは受講できないようなクラスや振り付けの練習さえできちゃう。
もちろん、見た目の派手なステップを覚えてやってみろ!って言っているんじゃないですよ。
基礎、基本を研究する材料はたくさんあります。
冬期バレエ講習会では参加者に覚えてきてね、と振り付けビデオを渡します。
DLSではただレッスンだけでなくって、こういう部分も練習してほしいって思って講習会しているンです。
→2017年 冬期バレエ講習会の感想
ふーんと思ったら実際にビデオをみて、振り付けを覚えて、ポワントでやってみてくださいね。
軽やかで、流れるように見える動きがどれだけ大変なのかを知ることができると思いますよ。
んで、自分で踊っている姿をビデオに撮ってみてください。
ほら、自分の癖を知る練習にもなっちゃって一石二鳥。
Happy Dancing!