ダンサーの膝の痛みの救世主 VMOちゃん 内側広筋について

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内側広筋

VMO(ビエモ)って言葉を知っていますか?

なんだか可愛いでしょう?

ELMOみたいな感じ?

 

これって実は筋肉の俗名、あだなです。

どの部分でしょうか?

 

(音声で聞きたい人は一番下へ。ポッドキャスト・Youtubeで再生できます。)

 

大腿四頭筋題名みたらわかっちゃうからクイズではないですね。

これは内側広筋(ないそくこうきん)と呼ばれる、大腿四頭筋のひとつである筋肉のあだな。

覚えていますか?

大腿骨の周りにある筋肉グループのひとつである大腿四頭筋のひとつ。

 

 

内側広筋を英語で言うと、Vastus Medialis,またはVastus Medialis Obliqueと言います。

なので頭文字をとってVMO、ビエモちゃん!

 

って訳です。

 

この筋肉、とっても、とっても大事な筋肉です。

が、大腿四頭筋の一部であるため嫌われ易い子でもあります。

今日はVMOちゃんと仲良くなること、そして彼らの仕事を知ることが目的です。

筋肉を固めないで使う、っていうシリーズで説明した通り、大腿四頭筋をスイッチオフして踊れませんよ!)

 

 

 

 

なんでVMOがダンサーにとって大切か?

 

安定したプリエ。

薄っぺらいバレエシューズでも怪我しないソフトな着地。

ぐらぐらしない軸足。

強いポワントでのルルベ・・・

こーんなテクニックを助けてくれるのがVMOちゃんだったりするのです。

 

もちろん他の筋肉たちも一緒に働いてくれますよ?

だけどVMOちゃんの(ダンサーにとって)一番のお仕事は、膝関節を安定させること。

 

特にクラシックバレエで、長時間ターンアウトをしていると大腿骨の外側の筋肉たちが固くなりやすくなります。

そうなってしまうと膝のお皿も外側に引っ張られてしまいます!

いたいっ!

そのため、このVMOちゃんを強くすることは非常に大切です。

腱と靱帯の違いはもう大丈夫ですよね??
腱と靱帯の違いはもう大丈夫ですよね??

 

 

 

 

膝の脱臼や、膝の痛みを防いでくれるのもVMOちゃんです。

 

というのはひざの痛みや脱臼、と言うのは膝のお皿(膝蓋骨しつがいこつ)が不安定になっているときに起こります

バレエ以外でも、膝の痛みがあるとき、膝のお皿が外側に引っ張られて起こる「外側不安定性」となっている場合が多くみられます。

膝

そのため、VMOちゃんを強くすることで、外側の力とバランスが取れるようになる=膝のお皿が安定する。

 

膝のお皿が安定すると脱臼しづらくなる。

膝関節に無駄な負担がかからない。

膝がぐらぐらしない。

 

という素敵な効果があるわけです。

 

 

 

 

 

ちなみにこのVMOちゃんの親友は内転筋たち。

 

内転筋は脚をセンターに持ってきてくれる(タンジュで5番ポジションに戻ってくる)とか、

ブリゼやバチュの動きで脚をすばやく動かす助けになるとか、

片足で立っているときに骨盤を安定させてくれるとか

素敵な効果がいっぱいある筋肉郡です。

 

だからVMOちゃんと内転筋がしっかりと働くと、

強いテクニックのある、ケガのしづらいダンサーになれるってわけ。

特典。

太ももの外側の筋肉を使い過ぎなくても動けるようになるので、きれいな脚のラインが育ちます!

 

ね、ダンサーなら仲良くなりたいでしょう?

 

 

 

 

 

このVMOちゃん、弱点があるんです。

それは、大腿四頭筋の中で一番自信がなく、少し休んだだけですぐに弱くなってしまうか弱い子。

 

なので、バレエ歴に関係せず、しっかりと鍛える必要がありますし、

ケガや休暇から帰ってきたときは、1から鍛えなおす必要があります。

 

他にも膝が過伸展しまうような足の形、O脚やX脚の人はこの筋肉を捜すのが大変だったりもします。

膝の形については、また詳しく書きますね。

 

 

 

 

どうやって鍛えるか?

それは長くなってしまうのでまた今度。

 

今回の文章を音声で聞きたい人はこちらから

Youtubeにもありますよ!

 

Happy Dancing!

ai

 

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