鬼の愛で話題のこの記事で、
トレーニングには原則、って言うのが存在するんですよー
だから鬼だったんですよーっていう
素晴らしくテクニカルな言い訳をさせていただきました。
まだ読んでいない人はこちらから。
今日の記事は他の原則をご紹介しつつ、
ダンサーの生活を見ていこうと思います。
今日取り上げる原則は
全面性の原則
と
反復性の原則
ではいってみましょー
全面性の原則
トレーニングでは、1カ所だけでなく全体的に体を鍛えることで
効果があがる、という原則です。
つまりバランス良いトレーニングをして、って事。
これをダンサーの生活で見てみましょう。
バーレッスン、センター、アレグロ、ポワント・・・
全てにおいて全身を使って踊らなければいけないエクササイズたちばかり。
だからこの全面性の法則はオッケーじゃん?
って思いますでしょ?
落とし穴として
1)同じようなアンシェヌマン。
ここでは同じような振付け、というほかに
同じような音の取り方、
アクセント、スピード、
というのも含まれます。
素早い足さばきを習得したかったら、
いつも同じスピードでフラッペをしていても意味がない訳で。
力強いグランバットマンがしたかったら
振り切る足を強くうごかさなければいけない訳で。
体が慣れたテンポだけではダメですよーって忘れないでおきましょう。
2)発表会/コンクール
バレエの振付けを研究してみると、
動きがアンイーブンなのが分かります。
回転はいつも同じ足。
斜めにアチチュードターンする部分も同じ方向。
その上で、同じ振付けを何度も何度も練習するのですよね。
こういう時こそ、この全面性の原則を思い出してあげて!
- 自主練で反対方向を練習する、
- コンディショニングエクササイズで体を整える
こういうところは大事ですよね。
反復性の原則
これも文字通り。
何度も何度も繰り返す事で身につける必要があるって事ですよね。
マッスルメモリーの記事でもこの大切さはお話ししました。
アレグロ、特にグランアレグロになってくると、
グループを小さくしなければいけないでしょう?
ってことは必然的に踊る回数が減りますよね?
もしグランアレグロを上達させたかったら、
体力をつけたかったら、
このエリアをもう一度考えてみましょうか。
レッスンが終わったらもう一度グランアレグロを繰り返す
なんていう自主練もいいかもしれませんね。
私たち人間は苦手なものを練習するのが嫌いです。
だからこそ、苦手なエリアを特に反復する心がけが必要かもしれませんね。
ただ数だけこなせば言い訳ではないですよ?
間違ったマッスルメモリーを作らないためにも、
テクニックをしっかりと理解しましょう。
(テクニックを理解、というのは
正しいタンジュデヴァンを理解する、とかそーいうことね)
最後に。
いくら筋トレをしても、エクササイズをしても、解剖学を勉強しても。
ジャンプや回転はある程度数をこなさなければ出来るようになりません!
コーディネーションも、表現力も、
練習しなければ身に付きません。
賢く、バランス良くトレーニング・レッスンをする事。
トレーニングの内容をレッスンとつなげること。
レッスンの注意を舞台で使うこと。
それがダンサーのトレーニングだって忘れないようにしたいですね。
Happy Dancing!