鬼の愛とオーバーロードの原則

  2015年の私の中でのキーワードは 「バウンデリー」 でした。   それについての記事を書こうと思っていたのだけれど、 なんだか凄く重くなってしまったし、 長くなってしまったので、 もう少しわかり易くご紹介できるまで隠しておきます。       2015年隠れ(ていないけれど、Unofficialということで)キーワードは 「鬼の愛」 でした!!   セミナー参加者の皆さんはもちろんのこと facebookフォロアーさんたちも様々な人たちのブログ、 感想を既に目にしたかと思います。 どこでもちりばめられている言葉   鬼!   これね、一応(笑)トレーニングにおける原則に沿っています。 あとから言うと言い訳っぽい?   まー聞いてください。   トレーニングにはいくつかの原則があります。 そのうちのひとつは…

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踊りに使えるトレーニングで考えたいこと

これまでの腹筋シリーズで、腹筋×4と腸腰筋×2(とチビ小腰筋)を勉強し、脚を上げるために必要なことも研究しました。 これだけでも膨大な量の知識が頭に入ったはず。 超初心者用のバレエ解剖学、であればここで腹筋シリーズを終わりにしてもたぶん大丈夫なんだけと、知識だけでは舞台で輝けません。   ダンサーは動けてナンボ。 だから、頭で筋肉のことがわかっただけでは足りないんです。 (まぁ、頭に入っていなかったらイメトレすらできないだろうから、マシではあるんだけど…)   「バレエの立ち方できてますか?」「ターンアウトできてますか?」の方でイラスト付き、140ページ以上をかけて説明し、付属のビデオもあるので、エクササイズの種類ややり方を知りたい人はそちらをチェックしてください。   その前に私の本からでなく、どんなエクササイズをチョイスしたとしても、ターゲットが腹筋でなくても! 必ず使える「踊りに使えるトレーニングをする」という考え方を勉強していきましょう。 数セットで感じたから終了系 ダンサーだけではないかもしれないけど、よくある間違いナンバー1は 「数回のエクササイズで腹筋あたりに感じられたら終わり」 というやつ。 そんなに簡単にダンサーに必要な筋肉を鍛えられたら、みーんなダンサーになってますよ!   「筋肉を感じ、正しく行うことができる」というのはもちろん大事よ。 健康のためにお家でエクササイズ オフィスで座りっぱなしなので、ストレス発散のためのトレーニング が目的だったらそれで十分です。   でもダンサーが「舞台で踊るための体」を作るとなると 複雑な振付、表現をしている時もしっかりと使える 1.5時間のクラスでバテないとか、全幕ものを踊りきるスタミナ ということを視野に入れなければいけませんよね?   それでも、エクササイズを正しく、安全に行うための最初のステップは 正しく数回をこなし…

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ボディコンディショニングプランの作り方:バリエーション編

  今日は前回の続きで、ボディコンディショニングプランの作り方を実際に見ていきましょう。 ダンサーの卵ちゃんからの質問です。   ボディコンディショニングってなんだっけ? って思った方はこの記事と一緒に読んでみてください。     彼女の質問は、   眠りの1幕のソロを発表会でやることになったんだけれど、 トリプルのピルエットが上手くいくときといかない時がある・・・   という事でした。 なので今日はこの1幕のソロを分析してみましょう。     まず最初にソロの紹介。     まぁ素敵! 私も彼女みたいになりたいから、毎日100回バリエーションを繰り返します!!   なーんて事したら意味ないですよ。   意味ないどころか、悪い癖がどんどん身につくし、 同じ方向ばっかり練習するから体のバランスは悪くなる。   トウシューズは早くつぶれちゃってお金はかかるし、 何よりもそのうち、バリエーションの音楽を聴くだけで嫌気がします・・・…

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ボディコンディショニングプランの作り方 ベース作り

    ボディコンディショニングって、とっても大事なんですよーという話は、 既にこの記事でしてあります。   大事なのはわかったけれど、何からやればいいのやらさっぱりです。 周りにバレエを知っているトレーナーさんがいません。 一人だけど何をしたらいいの?   なんて思っている人いませんか?   ほかには 腹筋も背筋も毎日やっているけれど、それでも効果が出ない。 だとか インターネットで調べたエクササイズ、プロのダンサーがやってます、って言ってたけど私にあってるのかな? だとかって声もありますよね。   そんな声にお応えするために、今日から何回かに分けて 私流のエクササイズプランの作り方の説明をしていこうと思います。   (音声で聞きたい人は一番下へ。ポッドキャスト・YouTubeで再生できます。)   プランをつくる前に、まずは目標を決める 目標がないと成長が見えません。 目的地が決まっていなかったら最新のカーナビを持っていても意味がない。   目標(バリエーション、発表会など)を分析し、 それに合わせて何の練習をしていけばいいか考える力はとっても重要です。   難しいパを知ることで、ボディコンディショニングでその弱点を強化できるし、…

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チャレンジ上等!プランク上級者編

  ここ最近何度かに分けてバレエダンサーの為のプランク、というトピックを見ています。 今日のが一応最終回、という事になっています・・・   元々は「体幹の強さって?」というところ、 そしてダンサーに合った「体幹強化のエクササイズ」という事をお話ししていたんですよね。   この、体幹シリーズが続いている理由は、体幹の話を始めて以来 細々と、でも確実に笑みなさんからのメールが届いているからです。   足をけがしている人からだったり、 生徒さんの中でプランクをしても「つらくないよーん」っていう子がいたり、     体幹が強くないから引き上げが出来ない・・・と思う・・・けど本当? なんて声だったり。 、   なので細々と、でも確実に笑 書き続けています。 だから最終回と言っても、また質問が来たら書き続けていこうと思ってるところ。   何度も言うようですが、皆さんからのメッセージやメールに励まされて毎日更新しています。 どうもありがとうございます!   DLSのミッションとなっているのは 「健康なダンス生活をサポートする」 ということ。   そしてその「健康」だけれど、 身体的なものだけでなく、精神的な強さ。…

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体幹のエクササイズって?プランクをダンサー流に応用しよう

前回は体幹とテクニックについて考えてみました。 まとめてみると 体幹の強さ「も」テクニックを助けるけれど、体幹の強さだけが全てではない。 という事。   そして 体幹が強く見えない時の原因は、もしかしたら体幹にあるのではない可能性が大きい という事でした。   さて、今日は実際の質問の回答に入っていきましょう。 「絶対に必要なこれだけは必ず!という体幹のエクササイズ」 さー、これは大変なところです。   私たちは今のところ「体幹の強さ」とまとめているけれど、 いったい何が弱いと体幹が弱いことになるのか? というのが人によって全く違うからです。   動いている時に胴体がブレるのか? 背骨がぐにゃぐにゃしてしまうのか? 肋骨や骨盤、という大きな骨のグループを正しいプレースメントに置くことが出来ないのか?   腕を動かしたときに胴体もついてきてしまうのか? 力強い動きが出来ないのか? ジャンプをしたときに胴体が持ち上がらないのか?   など、上げるとキリがありませんね。   そして質問の通り、「絶対に必要なこれだけ!」を探さなければいけません。 どんな年齢でも、ケガの歴史があっても「絶対に必要なこれだけ!」 さて、どうしましょうか。…

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効果の出る自主練の為の5つのポイント

*この記事は2014年に書かれたものを2020年にエクササイズの具体例などを取り入れてより分かりやすく編集しました。   昨日の貴方よりも上手になるためには練習が必要です。   ここでいう練習、それはバーレッスンを何度も何度も繰り返すのではなく、体を賢く使う、そしてコンディションするのだ、という事ですよね。 今日はどんな自主練でも使える5つのポイントをご紹介します。   踊りの目的、体に必要な事は人それぞれ違いますし、今の「体力」というのも違います。 でもどんなエクササイズをしていようが、効果の出る練習法、というのがあります。 よーく考えてみるとかなりシンプルなんですけどね。   忘れないようにどこか目につく所に貼っておいてください。 (スタジオに貼ってくれてもOK!) 練習法その1: 負荷をかける もし筋肉の強化が目的であれば、筋肉に負荷をかけなければいけません。 当たり前だよね。これをエクササイズ界ではオーバーロードの原則って言います。 詳しくはこっちの記事に書いてあるので今日は割愛。   負荷、といっても大きな重りをつけてプリエをする、とか腕にウエイトをつけてポーデブラをする、という訳ではないよ。 (それも出来るが、正しくできている人限定。だって間違ってやっていたら、間違った筋肉が強くなり、下手な癖がついてしまうからね!)   重力や、体の重さを上手く使ったり、エクササイズバンドやエクササイズボールを使ったりしてね、ってこと。   例) 何も持たないでやるエクササイズ→エクササイズバンドを追加 膝つきプランク→膝なしプランク 壁腕立て伏せ→普通腕立て     もし、リハーサルのために自主練をしているのであれば、役や振付、カツラやヘッドピースの重さ、小道具や衣装の重さを計算に入れて自主練を続けましょう。…

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