いざ小鬼出動! DLS公認インストラクター物語
昔々、あるところに鬼の愛というヤツがいました。 日本語にめっぽう弱い赤(い髪の)鬼は、Happy Dancingを日本に届けようと金棒(のかわりの大腿骨)を振り回しておりましたとさ。 (治療家たちの前で、金槌でトウシューズをたたいていたという噂話もありますが、真相はいかに…) がしかし、日本はバレエ人口が世界的にも多く、 全国津々浦々、どの駅を降りてもバレエスタジオがあると言われております故、鬼の前進はまるで亀の歩み。 研究結果やスポーツ医学はこのネットご時世、簡単に手に入るはずなのに、 古い「当たり前」という壁や「昔からやってたから」という谷、 「大先生」というちっこいくせに微動だにしない仙人たちの風通しされておらぬ、昭和な香りがプンプンする線香の煙に巻かれ、 意気揚々と東の国に登っては、こうべを垂れて海の彼方へ戻るという年月を過ごしましたとさ。 でも、ダンサーだって人間じゃないか。 しかもちっこい人間たちが「バレエを楽しい」と思えなくて何が指導者だ。 信頼してついて来てくれている子たちの体を害して、病を抱えさせた責任は本人に押し付け 「私が将来の夢を叶えさせた」と言えるのだろうか。 鬼は悩みました。 自分の子供でもないし、ちっこい人間を助けるのをやめて、カンガルー王国に引き下がるか。 もしかしたら日出処では、Happy Dancingは必要とされていないのではないか。 戦後の日本経済が成長した理由は、何が何でも突っ走れ+公害からくる病気だって最後の最後まで無視しろと国が進めたからだとも言われるじゃないか。 根拠はないが、兎跳びやエビぞりなど妙に動物に模した動きを続けて、生き残った者たちが今の倭国で幅を利かせているのだろうし。 (意味のないと見える)涙や苦労、挫折は「努力」と称えられ、大和魂として好かれるのも事実… (とはいえ、魂っちゅーものは死んだ人間から出てくるのだから、ちっこいダンサーの夢が死んでしまったという証拠か…?) …