ストレッチ猿まねの危険性ーストレッチシリーズ番外編

Table of Contents

ストレッチ猿まねの危険性

そのストレッチ、本当に役に立っているの?

という記事は素晴らしく人気で、ブログ内では1000を超えるいいね獲得。

FB内でのシェアは59回らしいです。

 

恐ろしき前後開脚・・・・

 

そのあと、説明が欲しいよーという人達のために

前後開脚を分析して

ハムストリング編

ヒップフレクサー編

お尻編(まとめ)

という記事を書きました。

 

ちょうどそのころ、オーストラリアのニュースで

「Dancers injured copying overstretching exercises from social media」

という記事がありました。

ソース元はこちらをクリック(英語ですが)

 

題名通り

ダンサーたちがソーシャルメディア内で見たストレッチを真似して

ケガしている!

という記事です。

 

ストレッチシリーズでも何度も何度もお話ししましたし、

エクササイズの記事でも何度も書いていますが、

もう一度。

 

猿まねのストレッチ・エクササイズは意味がないだけでなく、

時間の無駄なだけでなく、

ケガに繋がるんです。

 

記事ではシドニーで有名なダンスフィジオのLisa Howellが

オンラインの写真やビデオを真似してケガしたダンサー(11歳ー14歳)がとっても増えている

って警告しています。

 

また記事では10代のダンサーのケガの報告が書いてあります。

アラベスクを高く上げるためのストレッチをインスタグラムで見つけた男の子は

今背骨の疲労骨折中。

 

Youtubeのビデオの動きをお家で練習しようとした女の子は

尾骨の脱臼。

 

ストレッチを理解していない先生がこのような写真やビデオをシェアし、

生徒がまねるケースも多くあるそうです。

これは記事に書いていないけれど、

私のクリニックに来るダンサーから聞いた話。

 

誰々先生は今、Youtubeにはまっていてね、

そこでみたワガノワバレエの振り付けをレッスンでやってるの。

 

ロシア人だからターンアウトができるのか?

という記事でも書いたように、

ケガのリスクが少ない、選ばれたダンサーたちが、

特別なトレーニングを小さいうちからコツコツとやってきた上で

可能な動きというのが存在します。

 

ワガノワバレエ学校のDVDなどはたくさんありますから、

一番最初のレベルを見てみてください。

素晴らしくゆっくりなプリエ。

このスピードを日本でやったら太ももが太くなる!

と怒り狂うダンサーがたくさんいるでしょう。

 

ただね、それくらいの強さがないと、

最終学年の試験内容みたいな振り付けはできないんですよ。

16カウントずっと脚をアラセコンドでキープしながら行うレッスンとか!

 

ストレッチも、エクササイズも、レッスン内容も。

それぞれゴールがあって、目的があって、体に合わせて行わなければいけないんです。

 

確かにね、オーディションをするときに体に優しいターンアウト!

ではダメだけれど、

小さいうちからターンアウトの筋肉を強化していくことによって

オーディションをする年齢では体がしっかりと出来ている。

というのが目的なんです。

 

記事の中で疲労骨折をした男の子が言っています。

if you are going to push yourself so far while you are young,

you are not going to have a future when you are older.

 

幼い時に無理をし過ぎたら、大人になった時に(ダンサーとしての)将来がなくなっちゃいます。

18歳。カンパニーではプロとして踊り始める年齢に

ケガをしている彼の言葉の重みを、

私たちは受け取らなければいけないと思うのです。

一番つらいのは、踊れなくなった本人なんですから。

 

 

Happy Dancing!

 

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