ダンサーから「膝が伸びなくて悩んでいます」という声を多く聞きます。
その後の言葉は大概、
どんなストレッチが効果的ですか?
確かにストレッチが必要な時「も」ありますが、まずは
- 膝が「伸びない」のか?
- 膝が「緩んでしまう」のか?
を理解しなければいけません。
まずは下の質問に答えてみましょう。
パラレル+両足で、ターンアウトせず立った時に“意識したら”膝を伸ばせますか?
YES=踊っているときに膝が「緩む」人
NO=膝を「伸ばす」練習が必要な人
自分がどっちなのかが分かったところで、理論的に解決策を探していきましょう!
膝が緩む人
この人達に必要なのはストレッチではありません。
だって伸ばせるんだから。
- 軸足の強化して、片足で立つ力をアップすることで緩まない軸足作り
- 骨盤の安定を作ることで、骨盤ー床との距離を作ります(床と骨盤が近かったら、膝を曲げて「しか」立てないから)
*強化していないのに、ストレッチばかりしていたら、古いゴムみたいにユルユルになっちゃう。
つまりもっと膝が緩むチャンスを作っちゃうことになります。
意識したら伸びるけど、踊っていると膝が緩む
気をつけていれば出来るけど、レッスン中に緩んできてしまう人は、柔軟性ではなく運動神経の問題。
- レッスン中に意識し続ける
無意識に出来るところまで反復練習
して、脳みそ⇔筋肉の回線を強くしていきましょう。
運動神経はある、ない、ではなく育てるものです。
神経回路なので、使えば強くなります。
*レッスン内容を簡単にして、膝にフォーカスしやすくするのも手。
ターンアウトすると膝が緩んでしまう
パラレルだと出来るけど、ターンアウトしたら出来ない、という声もよく聞きます。
この場合、膝の問題ではなく、ターンアウトの問題なのよ。
こういう人が、長座でいくら膝を押し込むストレッチを続けても、効果が出ません。
問題の根源である、立位のターンアウトを解決していないからです。
(床でターンアウトしていても意味ないですよ?だって、立って踊るんだから。)
- 正しいターンアウトを理解する(知識)
- ターンアウトの筋肉を強化する
- ターンアウトした足で立つ強さを作る
安全に膝を伸ばす練習
ここから先は、最初の質問
パラレル+両足で、ターンアウトせず立った時に“意識したら”膝を伸ばせますか?
に、「NO」と答えた人が読んでくださいね。
この人達は、膝を曲げる筋肉(膝関節屈曲筋)をリリースしましょう。
をローラーやマッサージボールを使って緩めてあげて。
ただし、レッスン直前はウォームアップの時間。
ストレッチやリリースは、それ以外で行いましょう。
ハムストリングスインアウトストレッチ(ターンアウト本)は、”ダイナミックストレッチ”という類なので、
バーレッスンのウォームアップタンジュなどと一緒に取り入れるのはGood!
弱い筋肉は硬くなる
ストレッチやリリースを頑張る前に、筋肉の構造について知っておきましょう。
筋肉は水分、栄養、休息不足だと硬くなります。
そして弱い筋肉も硬くなりやすいの!
だから、いくら夜にストレッチしても、起きたら違いが見えないんだよね…
食事、睡眠、休息はまず最初に確認すべきポイント。
エクストラリソース
ダンサーの体の構造やケガ、膝が伸びないなどの悩みについて
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Happy Dancing!