引き上げて踊る。を深く見る

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引き上げて踊るを深く見る

今日は引き上げについて語ります

マニアックだけれどついてきてください笑

 

引き上げて!引き上げて!引き上げて!

(ピンクの文字をクリックするとリンク先に飛びます)

というなんてまーstraight forwardな題名の記事は2013年に書きました。

ここでは、背骨カーブの点から引き上げを見ましたね。

復習すると、

背骨カーブはクッションのためにあるけれど、

それを引き伸ばす事によって重心が高くなり、

素早い動きが可能だと。

 

んでもって、脊柱起立筋をご紹介したときに

これらの筋肉は背骨を引き下げる動きをするの!

なーんて言って皆さんを混乱させました。

そうする事によって引き上げを助けてくれるの。

詳しくは原文を読んでね。

 

んでもってドローインと引き上げ、という記事では

ダンサーが必要な腹筋の力と引き上げの関係性を見ました。

センターを引き上げる、という言葉を筋肉の名前と一緒に見ましたね。

 

 

 

背骨のカーブは人間に必要です。

上手い事デザインされていてね、

それがあるからジャンプの衝撃を吸収してくれたりするのですよ。

それをあえて伸ばす。

 

そうする事が解剖学的に、

健康面で、

どれだけいいのか?

そんな事、私には分かりません。

 

引き上げって言葉なのに、本当は引き下げているだろー

とか

ドローインは自由に動けないだろう、

とか

そういう事も聞きます。

 

色々ね、奥深くお話ししたい事はあるんですよ。

 

 

 

そんな事、今日は放っておきましょう。

なぜか?

それは

ダンサーには求められるものがあるからです。

 

バレエが視覚芸術であり、伝統芸術である以上、

変えられない部分があります。

 

お腹を出して踊ってはいけない!

と言われたら、そうしなければいけません。

 

引き上げて!と注意されたら、

その注意の意味がイマイチ分からなくても頑張らなければいけません。

 

時代によって求められるものも変わります。

ピルエット3回転は当たり前です。

より高い跳躍も、

どうなってるのか分からないフェッテも、

観客が求めたら、それを与えるのがエンターテイナーです。

 

バレエ団に入る子たちの身長制限が高くなってきているのも、

クラシックバレエだけをやっているカンパニーがなくなったのも、

求められるものを追い求めた結果でしょ?

 

絶妙なタイミングでのジャンプ、

ハラハラするリフト、

超人間的な回転。

 

もちろん、テクニックだけでは踊りになりませんよ?

ストーリーや感情、人間関係を描き出すのが

バレエというものだから。

 

だけど、エキサイティングな舞台を見るのも

目的の一つ。

大衆娯楽。

 

 

私は解剖学が大好きです。

が、解剖学だけでは踊れない。

解剖学的にはどーのこーの、って確かに大事なの。

 

特に教える側は人間的に不可能な事は、

危険な事は、教えるべきではない。

 

だけど、解剖学がダンスのゴールでもないでしょう?

 

引き上げを例にとって。

引き上げるって何かわからないけど・・・

みんな言っているから注意しないと!

だったら、

いつまで経っても同じ注意が繰り返されるスタジオになってしまいます。

だれもよくわかっていない。

そもそも、何が出来ると100%引き上げたになるのか???

 

 

引き上げる、という意味をしっかり理解すると

 

引き上げるという事は、固める事ではない。

→上に伸び続けるエネルギーが舞台の存在感、伸び、超人間的な表現に繋がる

→表現力、存在感の向上

 

引き上げるという事は、筋肉たちが協力して背骨を伸ばしている

→それらの筋肉をしっかり鍛えて、人間的でないポジションをキープし、

→安全なバレエを作る

 

引き上げるという事は、衝撃緩和を他の部分で行わなければいけない

→柔らかいプリエ、脚関節の強化、重心を正しく落とすエクササイズが必要

→効果的なトレーニング法

 

なんて分かってくるようになります。

 

もちろん、ジャンプの着地の「引き上げて!」

ポワントの「引き上げ」

アダージョでポジションをキープしている時の軸足の「引き上げ」

は指しているものが違いますでしょ?

 

指導している人はここらへん、ちゃんと分けてあげてくださいね。

→レッスン中の注意の種類

 

 

 

今日のまとめ。

引き上げを深く見たらどーなったか?というと

 

舞台で使える解剖学の必要性

舞台をアシストするトレーニングの方法

健康なダンサーを作る教育

 

が見えてきませんでした?

 

最後に。

教師のためのバレエ解剖学講座では、

こんな感じに解剖学とバレエレッスンを繋げていきます。

次の講座は2016年1月。

過去2回ともひどい争奪戦だったので今回はクラス数を増やしました。

情報公開は9月!

最新情報ゲットはメルマガにて。

 

Happy Dancing!

ai

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