DLSポッドキャスト epi497 何歳からでも解剖学をレッスンに取り入れて!

バレエ解剖学は何歳から取り入れるべきでしょうか? 短い答えは「何歳からでも」です。 幼稚園生から大人まで、バレエを始めるあらゆる年齢層になぜ解剖学が重要なのかを解説しました。 幼少期から体の土台を築き、大人になっても理解を深めることで、バレエの技術向上やケガ予防につながる理由を探ります。 バレエを愛するすべての方に必聴です! Transcript みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?   ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、 元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、 大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。     今日のポッドキャストでは、何歳からでも解剖学をレッスンに取り入れることが出来るよ!という話をしていきたいと思います。 もちろん、DLSでは「教師の為のバレエ解剖学講座」というように先生が指導で使うための解剖学講座をお届けしていますし、 この講座は先生だけでなくダンサーも受講できるよとは言っても、高校生以上とお願いしています。 まー中学3年生で来年バレエ科のついたハイスクールに留学する予定ですという子がいたら、どうぞ参加してくださいね。   日本語でも難しい解剖学だから、英語や外国語になると数段壁が出来てしまいます。 だから留学を考えている子達は日本語でやっておいた方がいい。 私の指導していたバレエ学校の様に解剖学授業があるバレエ学校も多いですし、 先生によっては、解剖学用語を混ぜ合わせて指導する人も少なくありません。   特にバレエ学校レベルになってくると、先生は動いてデモンストレーションしてくれないから、 言葉だけを聞いて、動きや注意を想像出来るようにならないといけないわけですよね。 もちろん現地でケガしたときに、病院に通訳さんがついて来てくれたとしても、 解剖学用語への理解がないと、完全に理解は出来ないでしょう。 通訳さんの仕事は通訳であり、医学英語や解剖学用語をバレエダンサーが分かるように説明する事ではありませんから。   なので、留学体験者、そしてバレエ学校指導者だった経験から、…

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DLSポッドキャスト epi496 新しい事に挑戦するのが怖い理由

幼い頃は新しいことに興奮し、楽しんだものですが、大人になるにつれて不安が増していきますよね。 今回は、小鬼合宿の今年のテーマ「Expansion」に焦点を当て、 新たな挑戦に対する怖れを乗り越えて自分を「広げる」ことの重要性について考えました。 新年、新たな挑戦に立ち向かうみなさんを勇気づけられたらうれしいです。 Transcript みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?   ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、 元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、 大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。     今日のポッドキャストでは、今年の小鬼合宿のテーマでもある「expansion」と新しい事に挑戦するのが怖い理由についてをお送りします。 新しい事に挑戦するのって怖いですよね。 でも、子供の頃は新しい事をやるのが楽しかったはず。 新しい役、衣装、会場、先生… だから講習会で「OO先生が、股関節からターンアウトするって言ってた」なんて言われると 毎回レッスンで注意してるじゃないかーなんて思いながら、ちょっとガッカリしたり。   新しい環境だと、いつもは耳ちくわな注意も、頭に残る様です。 大人になると、新しい事に挑戦するのは怖く感じるようです。   先週行われていたシークレットライブで、成長期、思春期の中期、 つまり中学生くらいの年齢では、より大きなリスクがある行動に惹かれる傾向がある。 というデータを一緒に見てみたけれど、 それらが落ち着いてくると、つまり大人になると 新しい事に挑戦するのは怖くなってきますよね。   そして気が付いたら いつもと同じ道…

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DLSポッドキャスト epi493 バレエ上達のカギはスクエア

バレエ上達の鍵は「スクエア」にあります。 スクエアを改善することでバレエの動きが向上し、難しい振付にも対応できるようになります。 ただ、スクエアの改善には、自分のスクエアの理解度に応じて、 エクササイズが必要な場合とレッスンが必要な場合があります。 4段階の学びの階段を元にあなたはどちらのタイプか確認してみてくださいね。 Transcript みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?   ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、 元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、 大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。   今日のポッドキャストでは、バレエ上達のカギはやっぱりスクエアなんだよねという話をしたいと思います。 DLSポッドキャスト エピソード356で詳しくスクエアについては説明したじゃないですか。 でも100エピソード以上前の話だから、ちゃんと覚えているか復習してみましょう。     まずスクエアというのは肩肩、腰腰の4点を結んだ長方形のことで、 そのエリアに含まれる、骨盤、肋骨、肩の高さや肩関節の場所、ウエストの位置、背骨など すべてをひっくるめて一気に注意することが出来るマジックワードでしたね。   いくら正しいアームスの形が出来ても、スクエアが出来ていなかったら腕が生えている場所がずれていることになります。 なので正しいポーデブラを!と言われ続けて、頑張って「腕の運び」を気を付けていても、 一向に上達しないという問題にぶつかるわけですよね。   同じく股関節。 正しくターンアウトするには、股関節の外旋が必要です。 股関節というのは骨盤と大腿骨でできた関節。 だからいくら足を回そう、と思っても、関節を作るもう1つの骨、骨盤が正しいところになければ、 一生ターンアウトは出来るようになりません。…

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DLSポッドキャスト epi492 ついていけるか心配…という心理とダンサー

「ついていけるか不安だな…」 何事も新しいことを始める時には不安と緊張があると思います。 私も何度もそういう経験をしました。 私が初めての研修やお仕事での経験から学んだことは、 初めての試練が成長と学びの機会になるということです。 「ついていけるか心配」の心理を打破するためには、 挑戦し、学び、自分の価値を見出すことが重要です。 Transcript みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、 元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、 大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。 今日のポッドキャストでは、ダンサーのついていけるか心配…という心理についてお話していきたいと思います。 現在来日セミナーの申込が行われていますが、毎年セミナー申込では 「OOクラスを受けたいけど、ついていけるか心配です」 という声をもらいますね、特に大人から。 大人というのは大人バレエ生徒さんだけでなく、教師や治療家なども含めます。 子供達からや、保護者からはあまりないんですね、面白い事に。 DLSのセミナーだけでなく、バレエレッスンや講習会も同じかと思うので、 今日は「ついていけるか心配」について考えてみようと思いました。 私がバレエ学校に留学した時、ついていけるか心配、と感じた記憶はありませんでした。 ただ楽しみだったし、勉強する場所だと思っていました。 勉強というのは机に座って、という意味ではなく学びの場という意味ね。 先週のポッドキャストでお話したように、座学の解剖学授業はつまらないと思っていた時もあったので。 でも、大人になってからは記憶に残っているんですよ。 例えば、初めてのバレエ団研修日はもちろん怖かったです。 ここに居ていいんだろうか、という気持ちからスタートしました。 だって周りは世界のトップ医療チームですよ? トップのスー・メイズは、あのシルビィ・ギエムにカフライズを教え、 バレエ医学では大きな股関節についての研究ペーパーに名前が載る人。…

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DLSポッドキャストepi490 実りある1年にするために

Welcome to 2024! 「実りある」一年への願いと、種を蒔く大切さをお話しました。 「実りある」とはどういうことか、実らせるためにはどうしたら良いのかなどを考えてみました。 また、DLS来日セミナーの情報も少し公開しています。 自分を豊かにし、種を蒔く準備を整え、2024年に向けた収穫への期待を込めました。 Transcript みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?   ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、 元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、 大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。 Welcome to 2024! 今年も皆さまにとって安全で、実りのある1年になりますように。 英語ではフルーツ、実という言葉から分かるように、fruitfulなんて言われることがありますが、 「実りある」という言葉は素敵な日本語だな、と感じます。 「今日一日が実りある日になります様に」みたいな感じで、1年の頭だけでなく、毎日使いたいような言葉ですよね。 何が素敵かって、実りがあるためには、種を蒔かなければいけないということ。 そして種が実になるまでは時間がかかること。 だから「実りある」「収穫のある」という言葉からは長期的なイメージがある気がします。 少なくとも、私にはそう聞こえます。 四季もそうですが、1年を4つに分けて考えることが多いですよね。 ビジネスではクオーター1、Q2,なんて言われますけど、やっぱり3か月を4つにわけるようです。 そうすると、冬は蓄えの時期。 この時期に自分を育てる土台作りをしておくことが大切なんですよね。 今種を蒔いても上手くいかないと思いますし、今収穫する事が出来なくて凹む人はいないでしょう。 寒いんだから。…

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教師のためのバレエ解剖学講座モジュール4

2024年は終了しました 教師講座ラスボスであるモジュール4では、ひざ下から足首、つま先とダンサーのケガが多い部分を研究していきます。バレエ教師が足首のこまかな構造や数多くある筋肉すべての始点や停止点を暗記する必要はありませんが、ダンサーに見られるケガとテクニックの繋がりや、ケガを予防するような指導法は知っておきたいですよね。グランプリエ(受動的足首最大背屈+親指伸展)からオンポワント(能動的足首最大底屈+趾骨で全体重を支える)という、クラシックバレエだけにしか見られない動きを、一緒に勉強していきましょう。 何が学べますか? レッスンを指導する際に必要な、ひざ下~足先までの解剖学 足首周りの構造と、レッスン復帰の目安 アライメントを「正しく」崩す方法と指導時の着目点 ポワントで安全に踊るためのガイドラインと見極め方法 詳細&対象者 対象者:バレエの先生、助教 高校生以上の解剖学に興味のあるダンサー ダンサーをサポートする治療家、トレーナー新体操やコンテなど他ジャンルの先生 上手になりたい大人バレエトレーニー 日にち&時間: 3月7日10:00-13:00 終了しました 場所: スタジオ アッシュ 〒150-0013東京都渋谷区恵比寿2-17-22 受講料: 19,000円 ☆ボーナス☆ 復習&応用に使えるルティレ上達レッスンプラン+デベロッペ指導レッスンプラン ☆ボーナス☆ 当日勉強したことを、すぐに指導に還元できる!印刷して使えるモジュール4レッスンプランシート ☆モジュール4は”ラスボス”と呼ばれるほど難しい! より深い理解の為、モジュール4を受講する前にモジュール1&2の受講を強くお勧めします。ただし、既に大学等で解剖学を勉強されている方など、解剖学知識に自信がある方は自己責任でモジュール4のみの受講をどうぞ。 2024年は終了しました 誰向けのセミナーですか? より安全なレッスンを提供するために、バレエに特化した解剖学を知りたいバレエ指導者…

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DLSポッドキャスト epi488 グランパドシャを上達させる方法

180度開脚したグランパドシャができるようになりたい!と思ったこと、 きっと誰もがありますよね。 今回は、ザ・バレエ解剖学的な視点からグランパドシャを上達させる方法に焦点を当て、 必要な基礎やエクササイズについての情報をまとめました。 オーバースプリッツとか体重とかではなく、 正しい知識でレッスン中のお悩みが解消されますように! Transcript みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?   ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、 元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、 大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。     今月のポッドキャストでは、ザ・バレエ解剖学な内容をお伝えしますね。 ただの解剖学勉強として、筋肉や骨の名前を覚える事が目的ではなく、 バレエの悩み、問題を解決するため、テクニック分析を解剖学視点から行い、 必要なエクササイズやレッスン内容を導き出す。   時には解剖学だけでなく、物理や床との距離など環境要因も考えますが 結局戻ってくるのは解剖学。   だって、ダンサーだって人間ですものね。 宇宙人じゃなく、人間だったら人間の構造を理解する必要があるし、 月ではなく、地球で踊っているなら重力に負けないように体を動かす必要があるから 筋力が必要だということも分かりますよね。 そして、今日のポッドキャストもそのつながり。     今日はグランパドシャを上達させる方法についてお話していきましょう。…

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若いときじゃないと、体は柔らかくならないのか?

  この前インスタをスクロールしていた時、1つのバレエスタジオ?の投稿が出てきました。   甲出しについて書いてある投稿で、 痛い(辛い?)のは当たり前だけど必要 生徒たちに我慢してもらいながらやっています というような文章とともに多くのつま先の写真が載っていました。   足のサイズから見て、年齢の幼い子達もいるように見えました。 しかも、DLSをフォローしている人達がフォローしている&イイネしているよう。 (OOもフォローしています、みたいなのが出てくるじゃない?アレ)   最初は何を言ってるんだ!という怒りからスタートし そのあと自分の影響力不足にガッカリし インスタを放棄して見ないふり(放棄・ネグレクト) 今日のメルマガを書くという行為(前に進む行動)に至っております。   感情のローラーコースターの激しいこと!   甲は出すものじゃないだろ? つま先を押しても、強くならないぜ?(お腹をベルトでぎゅーって閉めても強くならないのと同じ…) 生徒は痛みを押し殺している、と知っているうえでの行動は、体罰だよ? という様々な方向でこの問題を見ることが出来ると思ったのだけど、   今日は多くの先生や保護者が暗に思っているかもしれない心の声 「そうはいっても、若いときじゃないと体は柔らかくならないでしょ?」について見ていきます。   子供の時のほうが体は柔らかい 一般的に、子供の方が体が柔らかいといわれます。 骨化が終わっていない(=骨が形成されていない)から…

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