DDDセミナ―で学んだ10の事

DDD=Dancers Don't Diet バレエダンサーならば、というかダンサー自身ももちろんだけど、特に教師や親御さんに読んでもらいたい情報がいっぱいつまった、愛しのふみさんのブログですね。 もーいいでしょ、彼女の説明は。 →彼女のインタビュービデオも含まれているふみさん紹介ブログ   2019年1月に行われた、本邦初となるふみさんのセミナ―(ダンサー向けと教師・トレーナー向けの両方)を受講した私が学んだ、 10つの事をご紹介しますね(もちろん、10個以上学んだんだけど笑) 1 炭水化物をとらないダンサー程ケガが多い 考えるエネルギー不足=集中力低下 ケガは集中力が落ちている時に起きやすい。 炭水化物を抜いてきた私、バレエ学校時代もそうやってダイエットしろと言われてきたし、 当たり前のようにメディアでも取り上げられていた「炭水化物は敵」という考え。   ふみさんに出会って、食に対して自分の中にまだまだ残っている偏見というのに毎回気づかされます。 2 ダンサーが必要とするエネルギーは遺伝子にも左右される しかも80%くらいはすでに遺伝子で決まっちゃうんだってさ。 昔うちのバレエ学校ではなかったけどクライアントでいたダンサーで、 「私はイタリアンだからいくらパスタを食べても太らないけど、同じだけお米を食べたら太る」 と言っていた子がいたのね。   その当時は、へーとだけ思っていたけど、今思うとケガも少なく、体型維持も出来ていた彼女は 自分の体の声を聞いていたンだなぁと感心します。 他の人がこれを食べているから、あれをしているから、っていうのや ダイエット本に流される必要がないっていうのも分かるね。 3 鉄分不足は生理スタートから1年ほどで落ち着くケースが多い…

Continue Reading DDDセミナ―で学んだ10の事

パドドゥをするから痩せなきゃいけないの?

もう、18,9年前の話。(うわー年寄りに感じるね…) バレエスタジオの発表会でジゼルのペザントのパドドゥをやる事になりました。 でも、発表会バージョンだから俗にいうペザンパ(Peasant pas de deuxの略で英語ではこの発音になる。カタカナにすると間が抜ける笑) ではなく、メインのカップルがいて、私と友達は1名の男性をシェアという、パドドゥ+パドトロアだったんだけど。   そこでお友達が先生に痩せろと言われました。 それを覚えているのではなくって、その時の私の対応を今でも、スタジオのどこに先生がいて、どんな気持ちだったかまで鮮明に覚えてる。   「先生、私も痩せた方がいいですか?」 床に座って、CDの片付けをしながらノートに書いてある発表会振り付けメモを読んでいた先生に向かって私はこう言いました。 そして先生に「愛ちゃんは別にいいわよ」と言われて優越感があったのを覚えています。 この時、身長168、体重51。 自分史上、2番目に”よかった”体型。 一番目は小学6年生、162㎝、39㎏。   こうやって覚えているもんだね、数字。 一番太っている時ももちろん覚えている。 踊りの上手下手ではなく、どれだけ数字に執着していたか?がよく分かりますよ。 同じ時期の学校の授業をこれだけ覚えていたら、どれだけ良かったか!!   痩せなくていいよ、が優越感になるって事。 これは今の私だったら「だれかこの子をカウンセリングに連れていってあげて」レベルだと分かるんだけどさ。 こうやってブログのために記憶を掘り下げていくと、恐ろしいですな。 パドドゥをするから痩せなきゃいけないの? これが今日のお題です。 このような質問が来たののではなく、 「パドドゥのために痩せなさい」と言われたのが引き金となり摂食障害になった。…

Continue Reading パドドゥをするから痩せなきゃいけないの?

オスグッド中のバレエレッスン

  成長痛の話から、成長痛ナンバー1のオスグッド病について書きました。 ケガの原因が、成長期に無駄に負荷がかかるから起きる という事で、 正しいテクニックの練習が必要だからレッスンを休まなくても大丈夫! という事が分かった。   でも、実際にバレエの先生に相談したら 「痛くないところまでやりなさい」 もしくは 「座ってみていなさい」 になってしまうと思うのね。   この記事では実際に、具体的に、レッスンの時はどうしたらいいのか? を先生向け(=レッスンプランを作る人向け)に書きました。   ただ、全てのバレエ教師がDLSを読んでくれている訳ではないですから、 自分で自分の体を守るためにも、ダンサー自身の知識としても大事だと私は思います。 だって、貴方のケガのためにレッスンを中断していたら、 他の子は嬉しくないですものね。   年齢に関係なく、膝の痛みがある人も同じようにレッスンを変更する事ができます。 膝の手術後 膝蓋骨亜脱臼 半月板、ACL系のケガ 関節炎 などの人はメモしながら読んでくださいね。   レッスン内容の前に見直してほしい事は、こっちの記事で書いてありますので、 そちらを先に読んでください。…

Continue Reading オスグッド中のバレエレッスン

ダンサーのケガ オスグッド病

  成長痛について書いた記事で、ちらっとオスグッド病、という名前が出てきましたが、今日はその子にスポットを当てていこうと思います。 なぜかって? そのケガをしている生徒を持っている先生から相談されたからさ。   *メールで、個人的なケガについてのご相談は受け付けておりません。私は日本での資格がありませんので、法律的にも無理なのよ、分かってね。 教師が知っておくべき成長痛についてはライブラリでもカバーしています。 成長痛のまとめ 成長痛の記事は、成長期のダンサー、成長痛ですねと診断された人、そして成長期ダンサーを扱う先生方すべてに読んでもらいたいマストリードなブログです。 成長痛というケガはない 成長するから痛いのではなく、成長期に「負荷」がかかるから痛む 年齢に見合ったテクニックとレッスン内容の見直し という3点は、この前の記事のまとめとして再度、頭に入れておいてください。 オスグッド病とは? これは、正式にはオスグッド・シュラッタ―病(症候群・シンドローム)といわれるものです。 名前で見ると難しいね。 発見した人が2人いるらしくて、二人の名前をくっつけたらしいよ…   超!簡単に説明すると、 大腿四頭筋がついている脛のところが、 (膝のお皿の下にあって、でっぱってるとこ。お膝立ちバレエポジションで痛くなる場所ね) 成長中で、まだ固まりきっていない骨(成長軟骨。この前の記事でも説明済み)を引っ張るため でっぱりが、どんどん出っ張ってくる でっぱりの炎症 でっぱり付近の骨膜炎症 となって痛みがでます。 最悪、剥離骨折まで進みます。   でもね、骨の問題だけでなく、 大腿四頭筋を骨にくっつけている腱の炎症だったりもするので診断が必要です。…

Continue Reading ダンサーのケガ オスグッド病

ビデオと写真で振り返る冬期バレエ講習会2019

今さら、って感じもするのですが、ようやく1月に行われた冬期バレエ講習会の発表会ビデオ編集が終わったので、それと写真をみつつ、思い出にふけってみようと思います。 既に赤裸々日記は書いたので、今日はディレクター佐藤愛がどんな事を考えて講習会を作っていたか?という経営者目線で振り返ってみますね。 DLSキッズが育ってきた! 何よりも、継続してセミナーをお送りしてきた側として嬉しかったのは、 DLSキッズに参加してくれた人、他のセミナ―で会ってきた人たちが戻ってきてくれた事。   元々、冬期バレエ講習会はあまりリピート率が高くないんですね。 それは嬉しいことで、講習会の後留学が決まったり、仕事についたりしてくれるダンサーもいるから。   もちろん、プロを目指すのではない進路を選ぶ子もいて、 それはそれで、嬉しいのです。   でもさ、キッズが成長して、冬期バレエ講習会に来られる年齢になっていると本当に嬉しいね。 キッズセミナ―は10歳から14歳まで、冬期バレエ講習会は15歳から、という年齢わけなんですよ。   キッズセミナ―は1日2コマで、エクササイズとクラシックバレエを4日。 時間で換算すると、2・5時間×4=10時間 目的は、 成長中の体にテクニック的な無理をせず、バレエの基礎を学ぶ レッスン場での決まり、マナーを学び、自立したダンサーを目指す エクササイズを勉強し、セミナー後も継続できるようにする というところ。   講習会は、というと1日4コマで、エクササイズ、クラシック、ポワント、コンテを5日間。 時間計算は4.5時間×5日=22.5時間 キッズで勉強した内容を土台に ポワントテクニック強化 コンテンポラリーへの挑戦 長時間レッスンで体力と精神力を作りバレエ留学を目指す というのがゴールです。…

Continue Reading ビデオと写真で振り返る冬期バレエ講習会2019

仲間がいるからできる事 冬期来日赤裸々日記

1月末までのセミナ―の他に、家族で沖縄に行っていたとかがあったので、 いつもの来日期間よりもかなーリ長く、先週末ようやくメルボルンに帰ってきました。   ということで!いつも通り赤裸々日記形式で2019年最初の来日セミナ―の様子をお送りします。   参加は始まり カレンダーの都合上、今年の冬期セミナ―は1月2日から始まりました。 いつもは1月3日からなので、1日だけ早かったの。 でもその一日って大きいでしょ。 だって、地方の人は特に1月1日の午後から東京入りして、2日からの勉強・バレエに備えなければいけなかったので。   そのせいか分かりませんが、今回の冬期バレエ講習会、そして教師講座に集まった人達は、 心構えが今までのグループよりも高かった気がします。   心構えが高いというのは、別に上手である、とか頭がいい、とかそういう事じゃないです。   冬期バレエ講習会の最終日にはすべての先生と一対一の時間を作りました。 エクササイズ、クラシック、ポワント、コンテ。 それぞれのクラスを指導してくれた講師の人達から直接 「そのクラス」の様子をコメントしてもらえるなんて、とっても豪華でしょ?   それだけでなく、ディレクターとして私と、ゲストとして最終日「だけ」みた人からの視点もコメントをもらえる形にしました。   講習会に「参加する」だけで上達はないと思うのね。 参加した「あと」学んだことをどうやって今後に生かしていくか? ここが上達のカギだと思うのですよ。   教師講座も同じで、3日間の講座で解剖学が分かるわけでも、 ましてやバレエレッスンに使えるようになるとは思っていません。 でもね、そこで学んだ事を「セミナ―後」に生かすから、身につく。…

Continue Reading 仲間がいるからできる事 冬期来日赤裸々日記

今までの指導が間違っていた場合

題名を見て、ドキッとした先生方もいらっしゃるでしょう… 今まで自分が習ってきたバージョンのバレエ、レッスンを指導してきていると、 セミナ―や講習会、もしくはDLSのブログのような媒体でガツンと頭を殴られるような事があるかもしれません。   エビぞりストレッチはアラベスクを高くしてくれないの? 生徒がペアになり、足を地面に押さえて腹筋させてたのは、バレエの役に立たないの? ストレッチがダメってどういう事? 一緒に食事に行く時に、食事量や体型についてお小言を言っていました。 発表会前に痩せなさい、って言ってしまっていました… など。   他人には絶対に言えないような事をやってきた場合もあるかもしれません。 小学生低学年クラスでポワントでバリエーションやらせていました。 夏休みは6,7時間のレッスンをぶっ続けでやらせ、コンクールにバンバン出させていました。 痛がっている子供をストレッチでぎゅーぎゅ―押していました。 スタジオで体重を測っていました。   それの何がいけないの?と思った人の為に。 小学生低学年クラスでポワントでバリエーションやらせていました。 →足の変形、テクニックに変な癖がつく、プリンシパル級のテクニックをやらせるので、成長期の体に負担がかかる   夏休みは6,7時間のレッスンをぶっ続けでやらせ、コンクールにバンバン出させていました。 →例えバレエ学校でも、アカデミックなクラスが混ざっているように、6-7時間ぶっ続けで踊る事に意味はありません。 精神的に追い込まれる、リカバリーが間に合わずケガのリスクが高まる、勝ち負けだけでバレエを考えるようになる   痛がっている子供をストレッチでぎゅーぎゅ―押していました。 →柔軟で一番やってはいけない事は痛がっている子を押すこと。 痛いことはよい事である、と教えてしまう他、脱臼、変形、剥離骨折に繋がる。   スタジオで体重を測っていました。…

Continue Reading 今までの指導が間違っていた場合

未就学児の脚のライン DLSポッドキャスト epi232

幼い子供の脚の形、6番ポジションにできないんだよね、というお悩みメールをもらいました。 赤ちゃんの足はまっすぐではないです笑 子供と大人の体は全然違うものですよ。 足のアーチも7,8歳で出来るといわれるし、大腿骨の形も違ければ、骨の数も違います。 だから同じレッスン内容や注意、指導ではダメだよ、という事をお話したポッドキャストです。     聞きたい人はこちらから   <スクリプト> みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。   毎月最後の金曜日は、ポッドキャストリスナーさんからの質問にお答えしています。 というのはね、メールでの一対一の質問にお答えするのをやめたからなんです。 何故かというと、十中八九相手からの返事がない。 つまり時間を割いて、説明しても、ありがとうさえなし、という事が多いのと、 ケガの質問など、相談する相手が違うだろ、という事や バレエママからバレエの先生に相談しろよ、というような愚痴メールなど。 残念なががらDLSをやっている5年以上の中で、メール相談にあまりポジティブな経験がないからです。 そしてどうせ時間をかけて返信するならば、その人だけに返信するよりも、 ブログやポッドキャストにした方が、より多くの同じような悩みを持つ人達をサポートできるから、という効率の問題もあります。 なので、去年から愛さんとティータイムというFBライブでの質問応答の場所と、 ポッドキャストリスナーさんからの質問という2か所、 そしてセミナー会場でのQ&Aの時間というところでだけ質問にお答えする事にしています。   今日の質問はポッドキャストリスナーさんからで、未就学児、つまり小学生以下の子供の脚のラインについてです。 ではメールを読みますね。  …

Continue Reading 未就学児の脚のライン DLSポッドキャスト epi232