レッスンがなくても上達し続ける方法

  バレエの先生に喧嘩を売っているような題名でしょうかね。 そういう意味ではなくって、このブログを書いている今、Covid-19の影響でレッスンがお休みになってしまっているスタジオがたくさんあるから、そういう子達に書いています。 ケガしている時にレッスンに出られなくても出来ることがあるよ!とお話している記事もDLSにはたくさんありますが、今回はCovid Edition。   体力作り なによりもここから始めよう。 体力がありすぎてケガすることはありません。 体力がありすぎて筋肥大だったり、テクニックで出来なくなるものもありません。   その逆。 バレエでは、体を使って踊ることが求められるのならばその土台になっているのは体力でしょ。 基礎体力があればあるほど、レッスンに戻った時に上達が早まりますよ! 何故かって?   だって体力があれば アレグロを大きく踊ることが出来る レッスンを安全に受講ができる(バレエ学校のようにたくさんクラスがある場合) 他のグループが踊っているときにマーキングや、グループに入って何度も踊れる   他にも、疲れると人間不機嫌になりますよね。 ご機嫌でレッスンをこなすためにも(ポジティブ、集中してレッスンが受けられるようになる)、 人間的に嫌な奴にならないためにも大事です。   折角レッスンが出来るようになった!という時にゼーゼーしないためにも、 最初のレッスンでいきなりケガしないためにもとっても大事ですからやっておこうね。   過去記事で、ダンサーのスイミング、ダンサーのランニング、ちょっと古い記事ですが縄跳びについても紹介しています。 #愛さんとエクササイズ というインスタライブもしているので、私の掛け声とともにエクササイズをするのもアリ!…

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DLS公認スタンスインストラクターデータベース

  このデータベースはDLS公認スタンスインストラクターコースを修了した方を掲載しています。 DLS公認スタンスインストラクターコースでは、ダンサーたちに対し、解剖学的に、安全にエクササイズを指導するため、理論はもちろん、実践、実技、研修などインストラクターとして必要な技術を半年以上かけて学びます。 ここに掲載された方たちは、コースで仲間たちと共に研鑽を積み、エクササイズや指導法を習得、継続的に勉強を継続している小鬼たち*です。 きっとあなたのHappy Dancing!をサポートしてくれるでしょう。 *なぜ小鬼かって?それは「鬼の愛」の弟子たちだからです笑 第一期生(順不同) 小川 祥子(おがわ しょうこ):東京都 東京都出身。6歳よりモダンバレエを始め、8歳でクラシックバレエを始めリールバレエスタジオにて倉田圭子に師事。2018年よりDLS佐藤愛より教師のためのバレエ解剖学講座、ダンサーを診る治療家・トレーナーセミナーにて学ぶ。現在は後進の指導にあたる。 Instagram:@shoko.beatyballet.123 Email:shoko.beatyballet.123@gmail.com   丸山 栄(まるやま さかえ):神奈川県・山梨県 日大芸術学部を卒業後、Royal Academy of Dance(ロンドン)への留学を経て、教師資格を取得。以来20数年、生徒のハッピーダンシングを心がけながら、3歳からシニアまで指導。 DLS公認スタンスインストラクターとして、エクササイズを通し、より効果的な身体な動かし方や、ケガ予防、ケガからのリハビリ等のサポートに努めたい。 英語での指導も可能。 Webサイト:ポラリスバレエスタジオ Instagram:@polarisballetstudio 伊藤 友妃子(いとう ゆきこ):神奈川県・東京都 幼少よりクラシックバレエを始め、現在は指導者として活動中。ダンスを続ける上でも指導者としても身体についてより深く学ぶ必要を感じ、ピラティスインストラクター資格を取得する。DLSのHappy…

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6歳の子がダンスクラスでのスプリッツで半身不随に

  ショッキングな題名ですよね、クリックしてもらいたいから私が作ったんじゃないですよ。 元記事はasia oneという英語のニュースサイトで、2019年10月24日に出されました。 英語で読みたい人はこちら。 こちらの記事の題名をちょっと優しく書いただけです。   実際の記事名はこちら   直訳すると 「6歳の中国の女の子が、ダンスの先生にスプリッツをさせられて、半身不随に」 になります。 forced into=やらされる、という意味。   私の感情をはさまず、最初から最後まで英文と一緒に読んでいきましょうか。   For one mother, her daughter's dancing dream turned into her worst nightmare after…

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ポーデブラ、足の1番と大人の責任。

2020年の一発目は冬期バレエ講習会でした。 今年も20名のダンサーたちがお正月返上で模擬バレエ留学を体験しにきてくれました。 毎年ツッコミどころはたくさんありますので笑 それを赤裸々日記として記事にしているので今回も。   皆ね、頑張ってくれていましたよ! DLSキッズや去年の冬期バレエを受講してくれた子達は初日から、前回のダメ出しを考えている姿が見えたし、 3日目から成長が見えた子、最終日に花咲いた子など、その子達それぞれのスピードで上達していくのが見えました。   冬期バレエは4日+発表会なのでアドレナリンでどうにかなる部分もありますが、 もしこれがサマースクールのように1か月とか行われていたら遅咲きの子達はもっと変化が見えるかもしれないし、 逆に体力、集中力、そして過去のケガが戻ってくるなど新たなチャレンジも見られるかもしれません。   でもさ、みんなが夢見ているバレエ留学って1か月以上だよね、っていうか1年ー3年…それ以上の子もいる。 そしてバレエ団に入ったら、リタイアするまで毎日踊る生活。 確かにプリンシパルになれば毎日は舞台に立ちませんけど、そこに行く前にコールドをやらなければいけないんだから、 それこそ毎日2,3種類別のリハをこなしつつ、夜はパフォーマンスの日々が続きます。   だから4,5日の4科目で疲れていたら、留学なんて夢のまた夢ですよ、ってこと。 それを知ってもらいたいからこの企画をしています。     腕の運びって知ってます? 毎回だけれど、今回も顕著に見えたのが、ポーデブラが出来ない。 (ポールドブラと日本語で言われるかもしれないけど、Port de bras と書くので英語読みだとポート デ ブラ。トはTだからほとんど聞こえない)   特にブラバー、1番(アンナバン)を通れない子達の多い事!! このような基本的な腕の運びは、ちゃんとしたバレエ教育では足の5番ポジションを練習する「前」、足を90度以上に上げる「前」に練習しているはずなんですよ。  …

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愛さんのバレエ留学記 一時帰国と周りの反応

長かったバレエ留学1年目が終わり、色々な意味で痛かったスワンレイクが終わり、 日本に6週間一時帰国しました。   その時の記憶はあまりないのね。 多分自己防御で消してあるんだと思います笑   この休み期間に昔通っていたスタジオに戻ってレッスンはしました。 昔、スタジオで一緒に踊ってきた子達やスタジオの先生からの反応は微妙な感じだった。 そりゃそうだよね。   パンパンに浮腫み、太って帰ってきてしかもそれという上達はしていない。 バレエ団の契約がとれたわけでもない。   今みたいに簡単に繋がれる時代ではなかったし、SNSなんてなかったのでスタジオの人達とは全く連絡を取っていなかったのね。 とっていたとしても、今こんなにケガしていて、摂食障害で、鬱で…なんて言えるわけがないじゃないとは思うけどね…   バレエ留学する=夢を叶えるって事だから、周りの子達は何倍も上達した私が帰ってくると思ってたんだろうね。 私もそう思ってたもん。   ダンサーの卵セッションで、親御さんたちに伝えているメッセージの一つは 「バレエ留学をしたからって上達するとは限らない」 ロイヤルだろうが、ABTだろうが。 留学中ケガして踊れなかったら、本人が努力をしなければ上達はしない。 逆に日本の地方のスタジオでも、本人が努力し続ければ、上達していく。 これが事実。 だからこそ、留学はスタートと考えないといけないってこと。   この一時帰国にレッスンに顔を出したのが最後、私は地元のスタジオに戻ることはありませんでした。 居心地が悪いというより、居場所がなかった。 ま、この後バレエも辞めちゃったしね。…

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愛さんのバレエ留学記 留学の現実

高校3年生でトライしたオーディションでメルボルンにある2年生のバレエ学校留学を果たしたけれど、 現実はそんなに甘くないっていうか、全然甘くなかった話。 オーディションについてはこちら、留学準備はこっち。   前回も書いたけれど、オーディションに受かった=留学の準備終了ではなく、そこから色々とリサーチしたり準備するべきでした。 そうすれば同じ留学期間がもっと充実して、濃くなった事でしょう。   留学する前に知っておけば良かったことの一つはリカバリー。   一緒に留学した子達は私のほかに3人。 その中で一人だけ飛び級させてもらったので、周りからは誰?みたいな感じで見られていたのは知っています。 楽しかったよ、最初は。   ワガノワバレエ学校卒業の先生と、レッスンピアニストとのレッスン。 そんなに好きじゃないロシアンキャラクターと、小さいのにパワーのある先生、 つまらないけど楽な笑 コンテンポラリークラス。 すぐにリハーサルもあったし!   なんて、生活はすぐに終わりました。 痛みはどんどん酷くなり、どんどん太っていく。 それと比例してなのか、クラス担当の先生は全く見てくれない。 結果、ドクターストップで踊れない時期が6か月以上も続きました。   床に座り、クラスメイトを見ているだけ。 それが私のバレエ留学生活。 なんでバレエ留学して踊っていないの?という気持ちはずっとありました。   それまでの食事管理って親がやってくれていたんですよね。 確かに朝ごはんを「選ぶ」ことはしたけど「事前に買っておく」「常備しておく」というのはやっていません。 学校の給食だって、お弁当だって、夕飯だって「出されたもの」からチョイスするっていうのは、食事管理している、とは言わないんだよね。…

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バレエ上達のアドバイスから行動まで

2019年の頭の方に、「脱!質問ヘタッピ 上手に先生に質問する方法」という記事を書きました。 時々ね、英語で記事書いて、生徒たちに配ろうか、って思う類のものがあるんだけど、 この記事は特にそう笑   あと少しでバレエ学校の最終学期が終わりますが、今日はそこから3人の生徒を例にとってこの1年の成長を見ていきましょう。 ミリー、ジョー、チャーリー(あ、全部仮名ですよ、実在の人物なので)は1年生。 年齢もかなり近く、ハーフディでも同じクラスにいたので皆2年以上の知り合いです。   同じ学校、年齢も近い。 でも成長はかなり違います。   一番伸びたのはチャーリー。 身長も、テクニックも笑 でもね、彼女は去年の終わり頃、身長が伸びたせいで側弯がかなり目立つようになってしまいました。 その前から知っていたんだけど、側弯は身長の伸びが激しいときに、角度がひどくなる傾向があるため、それが出たみたい。   でもこの1年、彼女は側弯スペシャリストに言われたエクササイズをすべてこなし、 暑い日でもコルセットを装着し、 先生に言われた注意を直すために何をしたらいいか?という質問をほぼ毎週私に聞いてきていました。   側弯の角度はかなり減り、気を付けて観察しないと外からは見えないほどに改善。 テクニックも伸びたおかげで、年末公演ではソリストに抜擢されています。   チャーリーの偉いところは、言われたエクササイズをやっていて、そのうえで 「簡単になってきたから難易度の高いものを」 「効くべきところに感じないので確認を」 「やっているけど同じ注意をされるから、エクササイズのバリエーションを増やしたい」 など、やった上でしか聞けない質問が出てくるのね。 これ、質問ヘタッピ記事でも書いたけど、やった後の質問の重さが感じられるよね。  …

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ダンサーの前に人間として…赤裸々日記

8月の来日に引き続き、9月の来日セミナ―が無事終了し、三寒四温改め三寒四暑なメルボルンに帰ってきました。 ということで来日後お決まりの、赤裸々日記としてセミナ―中に感じたことをシェアします。   今回の目玉はなんといっても表現力セミナー! このセミナ―自体は毎年9月(=芸術の秋)にやっているんだけど、今回は東京と大阪の二都市開催をすることが出来ました。 キッズとティーンという2種類のグループがあり、それを2日間×2か所で行ったのね。 見学者も含めるとこのセミナ―だけで100人以上のダンサー、ダンサーをサポートする親や教師の見学者と時間を過ごすことができたのは、それ自体が宝物です☆   宝物なんて大げさな、って思うかもしれないけれど、 プロを目指すダンサーを応援する仕事をしているため、このセミナ―参加者、そして関係者はドストライクで私の一緒に仕事をしたい人達なんです。 だから嬉しかった。 だからこそ、たくさん問題点も見えました。 この赤裸々日記では表現力セミナーを振り返りながら、バレエをやるならば(どんなレベルでも!)皆に知っておいてほしい点をシェアします。 ルールを守ろう 持ち物、セミナーのルール。 これは表現力セミナーに申し込んでくれた人達全員に「同じ文章を」送っています。 そして、そのメールに空メールでもいいから返事をしてね、と言っている関係上、 みんなの元に届き、みんなが読み、みんなが返信してくれているのをデータとして持っています。   なのに、忘れ物がある。 なのに、ルール違反がある。   ルール!?   そう、DLSセミナ―、特に見学者OKにしているセミナーではルールを書いています。 ルールって言い方は変かもしれないけど、スポーツでもルールがあるでしょ? 参加者が安全に、そして不正がなくフェアプレーが出来るように。 ルールというのもはどんな世界にも存在します。   これをやったらOO点という点数に関するルールだったり、…

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