DLSポッドキャスト epi312 9月セミナーのスケジュールと意気込み

9月14日から2週間、DLSではオンラインセミナーを行っています。 ちょっとスケジュールが分かりづらいところもあるのですが、コロナや水害、学校の振り替えなどがある今だからこそ、出来る限りフレキシブルなスケジュールになるように考えました。 怒涛の2020年の後半戦、このセミナー週間を使って、忙しさに流されるだけではなく自分から前に進みたいダンサーへ情報提供が出来ることを願っています。   聞きたい人はこちらから   スケジュールページはこちら   スクリプト みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。 もうこの季節が来てしまいましたよ、9月の来日セミナー、もとい、オンラインセミナーのお知らせ。     今回のスケジュールはね、結構面倒なんです。 理由はもちろん、あいつのせいですよ、コロナ。 来日は出来ないし、たぶん学校の様子も違うだろうし、バレエの先生たちだってせっかくレッスンに戻ったのだから勉強のためにお休みなんて出来ないじゃないですか。 なので、今回のオンラインセミナーたちは結構フレキシブルなスケジュールで受講できるようにしました。   あとね、2013年とか7年前にすこーしだけやっていた個別セッションのオンライン版が復活します。 というようなスケジュールや内容の説明を聞きたい方はぜひこのままポッドキャストを聞き続けてくださいね。 もし、このエピソードを未来で聞いてる人がいたらたぶん役に立たないんで飛ばしてくださいませ。   さて、セミナーの話。 9月17日から9月30日までの2週間がオンラインセミナー期間となります。今回大きく分けて3種類やるんです。   1つは、オンライン学校の授業。 皆さんもすでにご存じのように、オンライン学校として、子供から大人まで誰でも参加できる、オンライン学校というシステムがDLSにはあります。 これは、セミナーみたいに日にちや時間が関係なく、自分が好きな時に好きな科目を勉強出来るっていうもの。…

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肩が前に落ちちゃうダンサー必見! 肩周りリハビリエクササイズ

「私は肩が前についているんです…」というダンサーはたくさんいます。 私はそうは思いません。 ただ、今日はそういった解剖学的な事をお話するんじゃなくて、   肋骨の形(肩関節の乗っかっている土台) 胸椎のカーブ(肋骨がついているところ) 上腕骨の安定(肩の方向が目で見えるところ) 肩甲骨の安定(肩がはまるお椀になっているところ) 鎖骨の向き(肩関節の骨の一つ) と関係なく(…だから私は肩が前についているってそう簡単に言えないと思うのよね。だって原因となる骨だけでこんなにあるんだから。筋肉までいれたらすごい長さのリストになるよ) 肩が前に落ちるのを修正するエクササイズをご紹介します。   このエクササイズはローテーターカフという筋肉グループを鍛えるエクササイズで、 その話は教師のためのバレエ解剖学講座、モジュール3でお話していますね。 AGAIN!! 今日は解剖学の話はしない…(ように気を付ける!) すんげーマニアックな人達へ ローテーターカフは4つあるのでもちろん作用も少しずつ違いますが、ここでは肩関節外旋にフォーカスしているので、メインはインフラとテリー。 エクササイズバンドを使っているのでサブスキャップもカバー出来て、スープラはこの姿勢を維持する事で意識。 ただし、スープラをもっと意識するためにはたぶん上腕骨の角度を考えた方がいいけれど、それはダンサーの骨格により変化するので今回はお話しない。 OK? ローテーターカフのエクササイズをお勧めする人 肩が前についている、と思っている人 猫背に悩むにゃんこたち&毎日パソコンに向かう人 肩を開こうとすると肋骨が出てくるダンサー 四つん這いですら、ホールドしていると腕、肩が辛いくらい上半身が弱い人 肩の怪我のリハビリ中な人 リフトやパドドゥの練習を始めたい人 結構ヘビーなリフトやパートナリングが含まれているリハ中のコンディショニングが必要なダンサー  …

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パドドゥで踊る強さを作ろう! プランクアームスライド

2020年7月はDLSボーイズダンサー月間です。 FBライブで元ジョージア国立バレエ団の鷲見雄馬君へのインタビューをスタートに、 男性ダンサーを対象としたリサーチを紹介した知識を増やすための記事、 そして普通のクラシックバレエクラスでは出来ない、上半身壁腕立ての難易度チェンジバージョンをご紹介してきましたが、いかがですか? 楽しんでもらえています?   このような企画は初ですので、ぜひフィードバックを教えていただけると嬉しいです。 特に男性ダンサー自身、どんなことが知りたいとか、興味があるとか教えてね。 hello@dancerslifesupport.comに「ボーイズダンサー月間」というタイトルでメールください♡   今日はパドドゥで踊る強さを作るエクササイズをご紹介します。 これは男性だけでなく、女性も必要だよ。 そして、パドドゥだけでなく、コンテのフロアワークやペアワークでも上半身の強さが重要になりますから オーディション希望(コンテが入ってくるかもしれない) バレエ学校を夢見ている(コンテクラスがある) バレエではないほかのジャンルを踊る人達 は確実にトレーニングするよう、鬼の愛からお伝えしておきましょう。 上半身強化は難しい やり方が難しいのではなく、バレエレッスンに入っていないから。 そして、どうしてもテクニック重視なダンサー達は つま先 ジャンプの高さ 足の高さ に目が行きがち。   そのような重力に反する動きを手に入れたいくせに、床で柔軟するという不思議なトレーニングを好みますね… 将来は月ででも踊るつもりなんだろうか…   強いテクニックのためには、強い上半身が必要です。 文字通り、体の半分を占めているんだから、そっちのトレーニングしなかったらどんどん下半身に負担がかかり、…

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懺悔

  私はDLSをはじめた最初のほうで、間違ったダイエットを推奨していました。 間違ったダイエットとは何かって? 健康的な食事と運動。   どうしてそれが間違いかって? だって専門家にすべての「ダイエット」は間違っているといわれたから。   最初は私も理解できなかったです。   長年刷り込まれてきた印象っていうの? 健康のためには痩せているほうがいい。 ダンサーは痩せているほうがいい。 自分自身が摂食障害になっても、それでも痩せているほうがいいとずっと思っていた。     テレビも、電車の広告も、雑誌もすべてそう言っているのである意味洗脳ですが、 マス(大多数)が言っているから間違っているわけはない。   でも、ふみさんに出会って、そこから「その道」の研究をしている人たちのデータを見たら 痩せていたからケガを予防出来たというデータはなかった 痩せていたらケガが早く治る、最小限に防げるというデータもなかった ダイエットするからといって幸せだと感じる人が増えるわけでもなかった という事実にぶち当たりました。   DLSはプロの現場から健康なダンス生活を応援します。 これは謳い文句ではなく、私たちDLSのミッションです。 痩せたからといって、健康に踊れるか? 痩せたからといってケガが減るか? 痩せたからと言って上達が早まるか?…

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レッスン後、筋肉痛にならない方法

バレエを習っている小学生から「筋肉痛にならない方法はありますか?」と質問をもらいました。 レッスンの後、筋肉痛にならない方法は… レッスンで頑張らない事です!   は? って思った方、すみません。 残念ながら今現在はそれくらいしか言えません。 何故かって? 筋肉痛(delayed onset muscle soreness 通称DOMS)はまだ原因とか分かっていないから。 (一般的に言われている事はありますが、セオリーだけで実証はされていないとか)。   ストレッチでは筋肉痛は楽にならない、っていうのは分かっているんだけど、それ以外は結構よく分かっておりません。 ストレッチと筋肉痛の繋がりは記事の一番下にいくつか論文を付けてありますので、興味があったらどうぞ。   インスタライブでも簡単に答えたけれど、ブログ記事では文献や参考書と照らしながらオタク度が高めでお送りいたします。 sorry in advance... 筋肉痛とは何なの? オーストラリアバレエ団で研修していた時にほとんどすべての治療家デスクの上に置いてあった本で、(フィジオ、マッサージ、スポーツドクターetc! シェアじゃなく1冊ずつ笑) もちろん若かりし佐藤愛も形だけ真似して買った(めちゃくちゃ高い)本、「clinical sports medicine」によると DOM develops 24-48hours…

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オンラインセミナーを80時間以上やってわかったこと

  パンデミック中、来日セミナーが出来ないためオンラインセミナー祭りに変更したDLS。 昨日の大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)のクラスをもってして、4月から行われてきたオンラインセミナーが終了しました。 まー正確に言うと、3月からインスタライブもたくさんやっていたので、それを入れるとオンラインを100時間以上になるんだけど、有料クラスだけを数えたら 合計80時間以上 参加者約600人 35都道府県、7か国 からの参加をいただきました。   オンラインのポテンシャルってすごくない!? ってことで今回学んだことを赤裸々日記の代わりにシェアしていきたいと思います。   勉強に年齢や留学歴は関係ない 今までのDLSセミナーでは年齢に関して厳しく分けていました。 理由は簡単で、ポワントクラスを勉強してほしい子供たちの年齢、テクニックやレッスン量で気をつけたいことなどがあるから。 スポーツ医学で言われる、10歳以下はスポーツに特化しすぎた練習をすると怪我のリスクが高くなるというのも配慮しています。   でも、オンラインセミナーは座学。 勉強しすぎでもケガしない…笑   クラスに参加できるかどうか、学びが大きい時間になるかどうかは 今までどれくらい勉強してきたか?(知識の蓄積) 呑み込みがどれくらいのスピードでできるか?(理解力) クラス内容「だけ」でなくほかの人の質問などから学べるか?(応用力) が影響してくるのがよくわかりました。   例えば同じクラスでも 17歳、海外留学していてコロナで一時帰国中の子はすごく勉強になった 19歳、海外留学している子は「すでに知っている内容」だった と言っていました。…

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コロナ休みからスタジオに戻ってくるときに

  みんなが楽しみにしているレッスン再開。 バレエの先生方も換気や消毒などを徹底してレッスン再開の準備をしているようですし、 友達に会える、体を動かせるという今までは「当たり前」だったことのありがたみが増えていることでしょう! (すぐ忘れるだろうけどね…笑)   でも、ダンサーの怪我、という目線からは大きな注意が必要です。 今日のブログではそのエリアをお話していきましょう。 ちょっと難しいし、長くなってしまうけど、バレエ教師やバレエママさんへのガイドラインになりますように。 (読むのが面倒な人は途中の「どんな風にレッスンに戻るべき?」から読んでも可) 子供の体力はすこぶる落ちている いくら少人数を徹底しても、(感染防止には役に立つかもしれないけど)生徒の体力には関係ございません。 今までオンラインでレッスン毎日していたもん!といっても体力「維持」をしていたのではありません。(体力が落ちるのをスローに食い止めていたくらいです)   3月では98%を超える小中学校がお休みになり、この記事を準備している今ではまだ、ほとんどの学校は再開されていません(5月16日)。 2か月レッスンに行かなかった、だけではなく 通学、学校内の移動という運動がなかった 授業中、座っているという姿勢維持もしていなかった ということを忘れないでください。   たとえ、お家でエクササイズしてても終わったらソファーにドカっと座りますね。 おうちで勉強していたとしても、学校のように周りに人がないから、デローンとしていても問題ないわけよ。 休憩時間は床に寝っ転がれるし。 学校でも姿勢は悪いかもしれないけど、周りの目っていうのと、休憩時間に床にはいないだろうからね。   そういった、普通の生活の体力が落ちていて 朝起きてこない、夜遅くまでダラダラしている(生活習慣の乱れ) 姿勢維持もできない(基礎体力、筋力の著しい低下)   という子たちが、…

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何度注意しても出来ない生徒の攻略法

突然ですが、昨日の夜は何食べましたか? おとといの夜は? 1週間前の晩御飯、覚えてますか?   1週間前の晩御飯はカレーをたべて、 次の日もカレーで、その次の日はカレーうどんで・・・って人と、食事日記をつけている人は置いておいて、 多くの人は1週間分の晩御飯の献立をすべて記憶してるって、できないと思います。   もし、あなたのクラスに、3年も4年もレッスンに通ってくれてて、 「いつも同じこと注意してるのに、ぜんぜんよくならないんです」 って生徒がいた場合。 「もう、言いたくありません!」ってなる気持ちは分かります。   確かに同じ注意をクラスの中でずっと言い続けるって、言ってる方にとっては苦痛ですよね。   でもね、例えば「今」の自分が生徒になったとして、 レッスンの注意を10個されたら、10個覚えておくことってできますか?   (バレエに関する)記憶力はいいほうだって勝手に思っている私でも無理です。 やろうと努力はしますよ。 でも、1個ずつ順番に直してるうちにアンシェヌマン終わっちゃうでしょ?   軸の大腿方形筋の意識を常に持っていたら、動かしている方のつま先は抜けるし、 上半身を大きく使おうとしたら、胸椎7番から動かす、っていうのが出来なくなる。   体の事を知っていて、バレエの基礎を知っている私でも、です。 だって体に入っていないから。 頭で分かっても、体で出来ないって事。 同じ注意を繰り返す 解剖学ではなくて教育法だったり、運動生理学の分野になるのかもしれないけれど、…

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