家族で学ぶダンサーのケガ勉強会

このクラスの次回開催は未定です。 今後開催されるセミナーに関する情報や、DLSの最新アップデートをいち早く受け取りたい方はDLSメルマガにご登録くださいね。 *ezwebなど携帯キャリアの場合、メールがはじかれてしまう事があります。ご注意ください。 *メールアドレスの打ち間違いが多数見られます。ご登録いただいたメールアドレスが間違っていると、こちらからご連絡出来ません。 * * * * *   保護者の立場でバレエを習っている子供を応援するって難しいですよね。 大丈夫、バレエ学校に来ている生徒の親御さんでもそう言っていました。 将来の仕事はもちろん心配だけど、それは様々な職業で一緒かもしれません。 でもバレエダンサーを目指して踊っている子を持つ保護者の一番の悩みは、子供のケガではないでしょうか?   お医者さんに見てもらっても シップして、痛いなら踊らないように、と言われるだけかもしれない バレエやってるなら普通だよ・仕方ないよ、という形で終わっちゃう   バレエの先生に言っても 痛いならレッスンでやらないでください 痛いのは当たり前です・仕方ないです なんて言われてしまった人もいるかもしれません。   バレエダンサーがケガする率は高いです。 でもそれは、職業としてやっている場合や、職業訓練校としてバレエ学校で毎日何時間も踊っているときの話。 ”バレエスタジオ”で踊っている場合、長期にわたるケガをしていたら、もしくは繰り返しの痛みがあったら黄色信号だと思ってください(長さ、場所によっては赤信号です)。 小学生でずっと痛い場所があるのは、早急に何かを変えなければいけないサインです。   DLSの家族で学ぶダンサーのケガ勉強会シリーズでは 若いダンサーに見られるケガ・症状を豪州のバレエ学校で専属セラピスト兼解剖学とエクササイズクラス講師を10年以上勤めていた佐藤愛がお話していきます。   ケガや症状がどうやって起こるのか?についての説明 お家で気をつける事、できる事&避けたい事…

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大腿骨周りの筋肉と仲良くなろう 大腿四頭筋&ハムストリングス

*この記事は2014年に書かれたものをより分かりやすいように図や説明を増やし、大幅アップーデートしました。   ダンサーにとって一番大事な筋肉とはどこでしょう? 答えは?「わかりません」   プライオリティ、とでもいうのでしょうか? 人間の体にとって一番大事な内臓器官はどこでしょうか?という質問と似ています。 小腸と大腸、どっちが大事か?私には分かりません…   確かにジャンルによっては強くなくてもいい筋肉、というのもあるかもしれません。 例えば、ヒップホップやブレイクダンサーにはクラシックバレエダンサーのような足首の可動域が必要ない、という事のように。 (その代わりにブレイクダンサーのような強い肩関節や腕の筋肉、首の筋肉はクラシックダンサーには使われなかったりしますよね。)   けれど、一番大事な筋肉ってどこでしょう?コアマッスルについてお話ししましたけど、コアさえ鍛えておけばOK?と言われれば答えはNoだし。 骨盤のプレースメントが大事だという話をしましたけど、骨盤についているお尻の筋肉が一番大事か?と言われるとそうでもない。   今日お話する大腿四頭筋とハムストリングス、どっちが大事か?という競争をしたいので一緒に書いているのではございません。 両方大事です。 たとえダンサーの多くが大腿四頭筋が嫌いでも、膝を伸ばしたかったら使わないといけないし、ジャンプのためには使わないといけないんだから。   大腿骨周りにはたくさん筋肉がある 大腿骨(だいたいこつ・femur)は体の中で一番長く、体積のある骨です。 イメージしやすいデフォルトな説明をすると(つまり正確な数値ではないけど考えやすい例として) 体=上半身(50%)+下半身(50%) 下半身=大腿骨(50%)+脛の骨たち(50%) としたら 大腿骨は貴方の身長の25%ってことになるじゃない? (Again! 正確な数値ではないし、個人差はたくさんあるけれどイメージしやすいために) この大きな骨を、体の中心となる骨盤に繋げておくために、大腿骨周りにはたくさんの筋肉がついています。  …

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上達してない…と思っているダンサーへ

2021年春のオンラインセミナーも終了し、3月から始まったボディコンサークルも順調に2グループ目が出来ました。   こうやって周りの人達が勉強している様子をSNSにアップしていたり、 新しく学んだ知識と共に指導の方向転換をしていたりするのを見ているときに 「私、上達してないじゃん…」 と思っている人もいるかもしれません。   もしかしたら、日々のレッスンの中で言われた注意通りに動けなくて やっぱり才能ないのかなぁ…なんて思っている人もいるかもしれませんよね。   今日のブログは上達が目に見えない時に読んでほしいことを書きました。 バレエ解剖学ではないけれど、とても大事な事だと思うので是非読んでみてください。 (読みやすいように軽く書いたけど、話口調の文章が嫌いな人はUターンしてくださいませ。お疲れ様でした) 良くわからない、は上達している証拠 「よくわかりませんでした」 「いまいち理解できていません」 という言葉を聞くたびに、おめでとう!と言ってあげたい子たちはたくさんいます。   学びには4つのステップがある、と言われるのね。 これはスタンスWSやターンアウトWSでも資料に載せてあります。 (もっと知りたい人やリソースは英語のwikiにリンクツリーがあります)   unconscious imcompetence(出来ないことも分かってないよ) ↓ conscious incometence(考えてるけど出来ないよ…) ↓ conscious competence(考えてれば出来るよ)…

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DLSポッドキャスト epi351 縄跳びとバレエ、7年前の間違いについて。

  2021年の頭に書いたメルマガで、「縄跳びとバレエ」というDLS最初の記事の赤裸々裏話をしました。 間違えを犯さない人生なんてないとは思いますが、 早く見つけて方向転換できた方がミステイクも小さくて済むし、被害も小さくて済むと思うんです。 ポッドキャスト初、メルマガ内容をピックアップしてみました!     DLSメルマガの無料購読をご希望の方はこちらから 聞きたい人はこちらから     <スクリプト> みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。   このポッドキャストをリアルタイムで聞いてくださっている人は、ご存じのように今日は5月7日、明日で2021年のオンラインセミナー最後のクラスであるsafe danceが行われます。 とはいっても、私はセミナー準備のためにこのポッドキャストを事前収録しているので正確には5月7日ではないですが、言いたいことは通じますよね。   今月のポッドキャストのテーマはダンサーに必要なスタミナについてを取り上げようと思っています。 safe danceセミナーでも、少しだけお話するのですが、ケガ予防のためには踊りに負けない体を作ることが必要になります。   当たり前だよね。 体にかかる負担を減らすためには、練習量を減らすか、自分が強くなるかの2つしかないじゃない? その両方が必要なんだけど、自分が強くなるっていうのはレッスンを増やせばいいってことではないです。 だってダンサーのケガはレッスンの中で起こるからね。 レッスンを増やせば増やすほど、正しく出来ていない部分の間違った癖は強くなるし 酷使している体の部位は変わらないからケガのリスクは増えます。…

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背骨の癖を理解してレッスンに生かそう!

*このブログは2013年に書かれたものを2020年に大幅加筆修正しました。   背骨のカーブをこちらの記事で勉強しましたよね。 この記事では、頸椎、胸椎、腰椎のそれぞれのカーブにある癖をお話していきます。 背骨の癖というか性格を理解することで、レッスンの注意やテクニックを考えるきっかけ、もしくは安全にエクササイズやストレッチをする知識にしてくださいね。   *骨の形や動きを模型と共に説明しているバレエ解剖学YouTubeビデオはこちら 頸椎:首の部分 頚椎(けいつい、Cervical Vertebra) は全部で7つあります(C1-C7) この部分が脊柱の中で一番よく動く部分。   棘突起(きょくとっき、クリオネのしっぽだったね)もほかの部分に比べて小さく、内臓や肋骨の重さがかかっていないため首の筋肉が固くなっていない限り、色々な方向に首を動かすことが出来ます。 頸椎の1番と2番はほかの子と違う 7つのうち、一番上と2番目の頚椎は形や大きさが他の5つと全く違うところに注目。 第一頚椎は環椎(かんつい、atlas、C1)とよばれ、横長ドーナツ?みたいな変な形をしています。 頭蓋骨がこの上に乗っかるようになっているの。   その下にあるのが第二頚椎、軸椎(じくつい、axis、C2)と呼ばれる骨。 これもまた変な形をしていて、とんがりがついています。このとんがりの部分に第一頚椎の穴が輪投げのように合わさっているのね。 だから、第一頸椎とその上に乗っている頭蓋骨が左右にエポールマンやスポットをつける時に、胴体がねじれたり、肩の高さが変わらないで済むんだね。 →ピルエットのスポットがつけられない人向け記事 →踊っている時に、首がリキんでしまう人向けの記事 →首が短いからバレエに向いていない? 頸椎の棘突起と伸展 特にC4の棘突起が短く、C5も短め。 だからこの部分が背骨の伸展をしやすいのね。 伸展しやすい=後ろに反りやすい。 なので気を付けていないとカンブレデリエールやアラベスクの時に首の後ろが縮んだり、顎が上がってしまうんです。…

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トウパッドの選び方 足に合うトウパッドって存在する?

2013年から始まったDLSでは様々な角度からバレエを研究しているのですが、トウパッド「だけ」に一度もフォーカスを当てたことがなかった…ということに2020年のクリスマスライブで頂いた質問で気づきました。 ポワントで踊るダンサーだったら絶対に使うアイテムなのにね!   ダンサーの足セミナーというDLSでも1,2位を争う人気セミナーでがっつりお話しているのでブログで書いたつもりになっていたのでしょう。 ということで、今日はトウパッドの選び方をバレエ解剖学や文献などと共に考えていきましょう。 トウパッドって何? DLSブログ常連さんであれば、私が常にdefinition、定義付けからブログを始めるのに慣れていると思うのですが、トウパッドだって同じように定義を探しましょう。   英語ではtoe pad、時々ouch pad、toe capなんて言われる事もあるトウパッドは、 ポワントシューズを履くときにつま先部分の保護と、シューズ内での足の安定のために使用する布(だったり、ジェル状のものだったり、綿だったり…)です。   バレエを長年やっている方ならば当たり前だろ!と言われそうですが、 知らない人もしくはお店の人に必要だからと言われて購入したけど「なんで」必要なのか?が分からない人はたくさん存在するので書いておきます。   昔はただのピンクの布だったのが(なんでピンクなんだろうね?)、今では実にたくさんの種類が出ています。 バレエショップのサイトで調べたら驚くほどの種類が出てきて困ると思いますが、こちらの記事にも様々な形のものが写真付きで書いてあるので見てみてください。 その記事のトップに書いてあるメーカーの「perfectfit」というものはカスタムメイドのトウパッドで、お値段を見るとビックリします… (カスタムメイドだから仕方ないのか、パテント・特許がついているから値段が高いのか…) 文献に見るトウパッド 様々な形のジェル、違った素材のトウパッド、カスタムメイドまで存在するのに、 トウパッド素材の違いとケガ予防やテクニック向上のコネクションを調べる研究は殆ど見つかりませんでした。 私が見られる限り(=英語、もしくは日本語で一般アクセスのあるもの)では1つだけ!   比較的新しい研究ではあったんだけど(2019年)、この研究では10人のプロダンサー(年齢18.6±3.8)という小さなサンプルサイズなのと 普通のトウパッド(STC、standerd toe cap)…

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2021年春 DLS教師のためのバレエ解剖学講座スケジュール

自分自身がケガや辛い思いをしてきたのに、その経験だけで指導していいのでしょうか? 指導法(シラバス)を勉強したけれど、バレエ学校のような年齢やレッスン回数で通ってくれる子たちだけではないし、どうやったら目の前の生徒さんたちをしっかりと見てあげる事が出来るでしょう?   レッスンの指導や注意、レッスンプランにすぐに取り入れられる情報「だけ」に特化したDLSの教師のためのバレエ解剖学シリーズは、メインのモジュールだけでも2015年から900人以上のバレエ教師の方々が受講してくれています。 私たちのゴールはスタジオに来てくれる生徒さんたちを安全に上達させること。   豪州のバレエ学校で専属セラピスト(治療家)として生徒たちのケガと向き合い、エクササイズクラスと解剖学授業講師を10年以上務めた佐藤愛と共に、 皆さんを信じてスタジオに通ってくれている生徒たちのために勉強していきましょう。   バレエのケガはスタジオで起こります。 スタジオ内で指導内容、注意の言葉、そしてアンシェヌマンを作れるのはバレエ教師だけです。   避けられないアクシデントはあるかもしれないけれど、私たちの知識不足で 将来手術が必要なケガや、一生直らない関節の変形、痛み ある年齢を過ぎたら変えることが出来ない骨量への悪影響や、成長しきっていない体へ負担をかけてしまい、成長を止める、遅らせる原因 バレエを習っていた経験がトラウマになる を作ってはいけないと私は考えます。   DLSの教師講座はこんな人向けです Happy Dancing! 生徒が安全に楽しく踊り続けられるように自分の出来る勉強をしたい 生徒のために、よりよいクラスを指導できるために解剖学を知りたい DLSのブログや佐藤愛の本をある程度読んでいて、この人から学びたいと思っている 只今プロを目指して勉強中!自分の体の理解を深め、先生の注意を理解したい 将来指導者になりたいと思っている OR スタジオでアシスタントを始めてかなり焦っている バレエダンサーを治療&トレーニングしたい こんな人には向きません 自分の指導が大好き♡変える気持ちはありません 何十年も指導しているので、今更勉強することなんてないと(密かに)思っている 〇〇先生が受講したから、バレエ解剖学が流行っているから、という理由…

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ウエイトトレーニングとダンサー

*この記事は2017年に書かれたものをよりわかりやすく、出典元のリンクを増やし2021年に大幅編集しました。   ウエイトトレーニング、っていうとダンサーは怖がっちゃうかもしれないですよね。 筋トレをしたら太くなるとか、身長が伸びなくなるとか…   年々、多くのバレエ学校やバレエ団がウエイトトレーニングを取り入れているのを見たことがあると思うし、そういうものがSNSにシェアされているのも見ていると思うけれど、 ダンサーには筋トレが必要ない(やったら太くなる系) 筋トレしたら身長が伸びなくなるから辞めたほうがいい という考えはまだ根強く残っている気がします。   今日はそんな古い常識と考え直し、21世紀に対応出来るダンサーとウエイトトレーニングについて考えてみましょう。   ウエイトトレーニングって何? Clinical Sports Medicineによると Resistance training (also known as weight training or strength training) involves using resistance to…

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