ふくらはぎの筋肉を考える

Table of Contents

やーっとこの言葉について書きます。

点と点原理

私、佐藤愛が勝手に作っちゃった言葉で、

セミナーでは頻繁に使われるし、ブログでも何度か出てきている言葉ですね。

解剖学、特に筋肉の動きを説明するときにこの言葉を使っています。

 

点と点原理。

ほら、頭の中身が高校生で止まっている私が作った言葉ですから、

べつに難しい漢字も使っていないし、

解剖学用語では全くもって違います。

 

が。

 

踊る人が知っておきたい解剖学、だったり、

ムーブメントを教えたい人が知っておきたい解剖学、

のレベルで考えると、とっても便利な言葉だと(勝手に)思っています。

筋肉には始まりと、終わりがあります

当たり前ね。

よって、これが始まりの点、と、終わりの点。

筋肉はこの点と点の距離が縮んで動きを作ります。

 

もちろん、筋肉には3種類の縮み方がありますよーってお話を前にしました。

だから、全ての収縮が点と点でお話しできるか?

といったらそーでもないんだけれど、

世の中シンプルな方がいいでしょう?

 

今日はふくらはぎの筋肉を例にとって考えて見ましょうか。

みーんな知っているふくらはぎ。

2つの筋肉から出来ています。

ヒラメ筋と腓腹筋

M2-knee (6)
右が腓腹筋、左がヒラメ筋。 イラストはAnatomy of Movementより

ヒラメ筋

っていうのは本当にヒラメちゃんみたいな格好をしている筋肉。

脛の骨の後ろ側(とお隣さんの腓骨にもついていますが)から始まって

アキレス腱になりながらかかとの骨にくっついています。

 

(骨と骨をつなぐものが靱帯。骨と筋肉をつなぐものが腱、でしたね。

忘れちゃった人は筋肉の勉強を始める前にシリーズで復習してくださいね)

 

かかとの骨とすねの骨。

これが点と点。

 

この2つの点の距離を縮めてみましょう。

そーすると。

点と点

ルルベの形、つま先をのばした形になるのがお分かりでしょうか?

 

ね、シンプル。

これが点と点原理

腓腹筋

もう一方の筋肉である腓腹筋は、ちょっと複雑です。

ちなみにクラシックバレエダンサーならばこの子をしっかりと鍛えておかなければいけません。

 

私の師匠であるボディコンディショニングスペシャリスト、IADMS(国際ダンス医科学協会)で研究発表もしているポーラによると、

腓腹筋の内側の頭(2つに分かれているのがわかりますか?)が、ダンサーの強いポイントワークやリハビリのカギを握っているそうです。

この話はダンサーの足、または教師の為のバレエ解剖学でお話しましょう。

 

今日のトピックは「点と点原理」ですからね。

 

大腿骨とかかとのほね。

これが点と点。

膝関節(関節=動きの生まれるところだったね。)を超えるところに注目。

 

この点と点の距離を短くすると

 

1)大腿骨を動かさないとき=かかとの骨が大腿骨のほうに来ます

ルルベの形になりますね

点と点

 

2)かかとの骨を動かさないとき=大腿骨がかかとのほうに来ます

プリエの形になりますね

点と点2

3)両方の骨が動くとき=両方の点と点が縮まります

ルティレの形になりますね

点と点3

そうそう、よーくみてみると、プリエの膝の角度+つま先を伸ばす=ルティレでしょう?

 

ちょっと複雑になりますよね。

これは点と点の距離が遠いから。

遠くになると色々なものが動けるのですが、

ヒラメちゃんの場合、動く幅が狭いので、もっとシンプルでしたね。

まとめ:ふくらはぎ

としてまとめてみると

両方ともルルベの形を作ってくれます

が、

つま先の先までは伸ばしていません(点はかかとの骨で終わっているから)

 

腓腹筋は膝関節を超えて大腿骨についているので、

ひざの動きにも関与してきます。

 

「点と点原理」としてまとめてみると

筋肉の始まりと終わりが点と点。

その距離を短くすると動きが見えてくるよー

って事でした。

ちゃんちゃん!

 

→もっとバレエ解剖学を学びたい人は教師のためのバレエ解剖学講座をチェック!

 

Happy Dancing!

ai

 

 

 

 

Share This Post

Facebook
Twitter
LinkedIn