将来への投資なんて言ったら、
なんだか怪しい保険の勧誘みたいですよね。
投資ってお金だけをさすのではないんですよ。
時間。
エネルギー。
それらも立派な投資です。
DLSってバレエ情報サイトじゃなかったっけ???
何を話しているのさ??
って感じ?
話はかなり前に戻ります。
自分で踊りながら、指導もしているという何人かのダンサーと話す機会があった時です。
「体の事を知りたいと思うけれど、時間が/お金がない」
「レッスンのときに汗をかく事がない」
「正しく体を使っていないとは思うけれど、教える時は自分が教わって来たように教えている」
もちろん、こんなにはっきりとは言っていませんでしたけどね。
あのーとかえーっととかイライラする言葉や
。。しようと思っているんですけどね
なんていう自己慰めの言葉を省いたらこうなりました。
ハッタリ倒したくなりましたけど、
それは暴力なので辞めました。
だけど、このような先生に教わってくる生徒たちは
とてもかわいそうじゃないですか?
日本の企業も最近そうみたいですが、
小さい会社、フリーランサーという仕事では
自分の実力=自分の収入
という数式が成り立ちます。
年齢とか経験とかではなく、実力。
海外で暮らし、フリーランサー、企業家な私も
このカテゴリーに入るので
もっともっと勉強しないとな、って常に思っているし、
自分の仕事に投資するのは当たり前だと思っています。
そうじゃないと食べていけない。
本当に。
ダンサーが体の事を知るというのは仕事に対する責任です。
何度も何度もこのブログで書いて来ていますね。
教師が体の事を知るというのは仕事に対する責任ですが、
それ以上に、将来の才能への責任です。
この場合、ダンサーとして成功する才能、という狭い視野の話でなく、
健康な大人を育てる面で。
舞台に立つ事でお金をもらっていたり、
人を教える事でお金をもらっているのに
勉強をしないというのは失礼ではないでしょうか?
観客に対しても、そして生徒に対しても。
そこでケチったらダメでしょう。
一流シェフは技術だけでなく、一流の材料と、包丁をもっているでしょう?
時間だって投資です。
必死に頑張ると、タンジュをするだけで汗をかきます。
お金と時間を使ってレッスンに通っているのに、
ただ、こなすだけでは意味がありませんよね?
これではエネルギーの投資をしている事にもなりませんよね?
結果自己投資のレッスンではありません。
もちろん、この場合、生徒だけの問題でなく、
教師の器量も試されます。
同じようなアンシェヌマンしか組まないのは生徒の責任ではありませんから。
レッスンプランをしっかり作る。
そのための勉強を続ける。
というのは教師として当たり前の投資です。
Facebookで時々目にする、スタジオ引率の講習会だったり、
バレエ鑑賞会だったり。
このようなイベントはとても素敵ですね。
生徒のモチベーションをキープし、次回のレッスンで共通のゴールが出来る。
ただある程度年齢がいったら、
誰かがオーガナイズしてくれるのを待つだけーではなくって、
自分で行動しましょう。
結局、ダンサーに「してくれる」ひとはいなくて、自分が進まなければいけないのだから。
12歳くらいからプロ意識を持ったほうがいいと思います。
プロ意識も「練習」する必要がありますしね。
お金がないと嘆く前に。
本来ならば、芸術を栄えるためにもアートにお金を払うべきですが、
それが出来ない時は
YouTubeで舞台を見て研究。
ただ見るのではなく、研究するのです。
自分のレッスン風景を携帯のビデオで撮ってもらう、
というのもタダで研究できるコツ。
オープンクラスにいったり、セミナーに参加する、
というのはレッスンの時間だけでなく、そこで出来るコネクションや、
刺激、そして新しいチャンスへのドアになってくれるかもしれないんです。
もちろん、そのときに全ての情報を受け取ろう!という心は必要。
ただ受講しているだけでは意味がありません。
ここら辺は貧乏ダンサー節約術に書きましたね。
セミナーに参加する前に、自分の中で質問を考えておく、というのは大事ですよ。
(もちろん、むだなところに使わない、っていうのも大事ですが)
時間がないと嘆く前に。
実際に自分が何をしているのか書き出してみるといいかもしれません。
何をしていたのかよくわからない時間、というのが絶対に存在しています。
朝10分、移動中、夜。。。
1日30分無駄にするだけで1週間では210分=3時間半
普段のレッスンよりも長くなるのです。
これを1ヶ月行うと14時間。
レッスンが2時間だとすると7クラス分時間を無駄にしている事になるんです。
エクササイズの時間がとれないのならば、スタジオに10分だけ早めに着いて
床でダラダラストレッチするかわりにエクササイズ。
そのためにプランク攻略本音声ファイルだとか、
ポッドキャストでエクササイズだとか
をお送りしているのですから。
何をやっていいのか分からないのならば
セミナーに参加し、沢山学ぶ。
そしてそれを持って返ってきてしっかりと行動にうつす。
⇒DLSセミナーについて
疲れた。エネルギーがないと嘆く前に。
栄養はしっかりととっていますか?
休息はしっかりととっていますか?
毎日のレッスン、仕事に堪えられるだけの体力作りを行っていますか?
ただ食べるだけ=体の給油にはなりませんよ。
ただベットの上に寝転がっている=休息にはなりませんよ。
体力がないから疲れるのならば体力をつけるために努力しましょう。
ただ忙しいからだーって言っていても何も変わりません。
忙しい生活を送りたかったら、それなりの体力をつけておくのも仕事の一部。
精神力も体力のように鍛えましょう。
レッスンにしっかり集中する。
ひとつのことを最初から最後まで行う。
他の人と自分を比べたら、ダンサーの生活は楽しいものではありません。
孤独だし、色々出来ない事があるし、
お給料も良くない。
でも自分の好きな事を仕事に出来る、っていうのは大きな幸せなんです。
その幸せを育てるためにも、自分に投資する事をもう少し考えてほしいな、
って思ってこの記事を書きました。
参考になったら嬉しいです。