パート1では、レッスンを最大限に使うためのヒントとして、
ウォームアップ、バーレッスン、センターレッスンでできることをお話ししました。
やってみてくれましたか?
レッスンの後の疲れ具合とか、汗の量、そして次の日の筋肉痛などに変化が出ているはずです。
ね、同じレッスンをしていても、効果が違うよね。
例え、バレエを趣味でやっていたとしても、みんな上達したいのよ。
そして上達するならば早く上達したいじゃない?
時間やお金の無駄にならないためにも、バレエレッスンを最大限に使いたいものです。
今日はその続きで、アレグロ、ポワント、そしてクールダウンを見ていきます。
アレグロ
2014年だったかな?メルボルンフェスティバルでシルヴィ・ギエムがメルボルンに来ていました。
その間オーストラリアンバレエ団でレッスン、リハを彼女とチームはやっていたそうですが、カンパニーのお友達にきいた事。
それは彼女は全てのグループで、全てのアンシェヌマンをやっていた。
アレグロは移動が多いので小さめのグループでおこなわれがちです。
ということは待ち時間が増えます。
つまり、レッスンを最大限に使うための時間がたくさんあるわけ!
簡単な方法としてすべてのグループで踊る、もしくは4グループあったら、最初と2番目で行う、
という事はできますが、これは場所があれば、の話。
ない場合、アレグロの中に入ってるステップをその場所で何度も練習する、
アレグロの音楽に合わせてカフライズや片足プリエなどを繰り返し筋トレに使う(他のグループを見る時間もできる)
ポーデブラだけ行う、
などができます。
また、上級者、オープンクラス向けですが、つま先強化のためにデミポイントシューズでアレグロを行う、なんて手もあります。
つまり、バーレッスンやセンターではフラットシューズで足の裏の感覚、使い方を練習し、
アレグロやセンター後半でシューズを履き替える、ということね。
レッスンする場所がなく、大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)のクラスも受講している、
なんていう高校生にはとても便利なテクニックです。
ポワント
ポワントレッスン、がしっかりと受講できる場所が少ないのは事実ですが、
ポワントだけのレッスンがあった場合、パート1と上に書いた内容をポワントでも行うことができますね。
ポワントクラスがない場合、アレグロに書いたように、途中でシューズを履き替える、という手もあります。
ただかなりの上級者向けです。
バーレッスンでポワントを履く場合、小さな子たちのクラス、もしくは大人バレエトレーニーさんクラスでやってみてください。
自分のレッスンすべてをポワントで行うことはお勧めしません!
プロでもやっている人はほとんどいませんから。
ただし、レッスンの後、自主練の時間があるとしたら、ポワントに履き替えて簡単な動きをバーで行う、というのは
クールダウンにもなりますね。
クールダウン=心肺機能をゆっくりと低下させる、としたら
グランアレグロのあと、さっさとポワントを履いて、両手バーになり、
プリエやタンジュ、ルルベのエクササイズを行います。
その後、シューズを脱いでストレッチに入ればいいですよね。
クールダウン
上で既に少し紹介していますが、クールダウンは穴場です。
ストレッチのタイミングに悩む人がいたら、レッスンの前よりは後の方がお勧めです。
特に自分の体をよく分かっていない人や、若い子たちは。
クールダウン=ストレッチではありませんから、ゆっくりなテンポでエクササイズも入れてあげてくださいね。
例えば、ブログで過去に紹介してある長い首を作るストレッチ、これをやってからお家に帰る、って言うのもいいね。
下向き腹筋でおなかの感覚を再確認して
(特に、アレグロが苦手な人はこういう部分忘れちゃっていることが多いから!)
いい姿勢のまま帰路につくなんてことも出来ます。
特に、お昼レッスンの後お仕事に戻る大人バレエトレーニーさんにはとってもお勧めです。
クールダウンの後に忘れてはいけない事。
それはレッスンノートを書くことです。
なんでもそうだけれど、やりっぱなしになってはダメだよね。
今日言われた注意を書きだしたり、リハビリ中だったら動いた量と痛みを書きだしておくと便利です。
スキマ時間を使って、言われた注意を検索、次回のレッスンに備える、なんて出来たら
レッスンを最大限に使うことができますね!
今日からやってみて下さい。
パート1でお話ししたウォームアップと、パート2のクールダウンについて、
スタジオに取り入れたいけど、なかなか難しいのよね、というバレエ指導者の皆さんはSafe Dance Studioでレッスンに取り入れる工夫についてお話ししています。
レッスンではなく、自力で何とか頑張りたいけど、やり方がわからないというダンサーはSafe Dance!セミナーで一緒に勉強しましょうね。
Happy Dancing!