軸のひざが緩む子の特徴 その2

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デヴァンで軸のひざが緩む子について研究しているシリーズの第二弾です。(第一弾はこちら!)

この前は、膝が曲がっているからっていって、「ひざ裏を伸ばしなさい!」「ハムストリングスを伸ばしなさい!」だけでは上手くいかないよ、って話をしました。

 

んでもって、よく見られるリストを制作し、それらのポイントを研究している最中です。

リストはこちら

(あまり起こらない可能性から一番よくあるものの順番で)

 

  • 軸のハムストリングが硬い
  • ひざ裏が硬い
  • 軸足のヒップフレクサーが硬い
  • 軸足の大腿四頭筋が硬い
  • 軸足の大腿四頭筋が弱い
  • 骨盤が引きあがっていない☆
  • 骨盤がコントロールされていない☆
  • 膝を伸ばす感覚が分かっていない☆

☆マークがついているもの、軸の膝が曲がってしまう原因トップ3はその1、でお話しています。

今日はその続きを見ていきましょう。

軸足の大腿四頭筋

これが硬いと、そして弱いと(注:弱い筋肉は硬くなりやすい!)軸のひざは伸びません。

だってこの子が「膝を伸ばす筋肉」よ?

つまりさ、この子がうまく働かない状況だったら、膝を伸ばすスペースがあったとしても(前回見たポイントを思いだして!)伸ばす動きをする筋肉がないって事になりますから。

 

特にここで必要なのはVMOちゃんだと何度も言ってきました。

この部分は教師のためのバレエ解剖学でもう少し詳しくお話していくんだけど、今知っていてほしいこと、もしくはダンサーのみんなが知っておきたい事は、

VMOちゃんは膝を伸ばす、着地を安定させる、軸の強さを作る時にはとっても大事だよ!って事で。

そしてVMOちゃんの位置にも注目してね。(詳細、イラストはこの記事で)

内側、そして膝に近い方だもんね、股関節の前をぎゅーっとすることではないし、太ももの外側でもないよ。

軸足のヒップフレクサーが硬い

ヒップフレクサー=ヒップをフレックスする子達=股関節を屈曲させる子

ジェスチャーレッグの時はこの子達が一生懸命働いて脚を前に挙げてくれています。

だけどね、軸の方は、というとしっかりと伸びていないといけないんだよ。

 

タックにならないとデヴァンは上げられないって話はその1でしたけれど、

という事は軸足の方は股関節少し伸展してますからね。(骨盤は半分に割れませんから…)

フレクサー(屈曲筋)は伸展位で使われるんだよ。(デヴァンにあげる筋肉たちは軸の方では、伸ばされた形で使われているンだよ)

 

もちろん、大腿四頭筋もヒップフレクサーの一部ですから、その硬さも問題だよね。

これはバレエの立ち方ブック135,136ページにリリース法とストレッチ法が書いてあるので参考にしてくださいね。

(こういうのを書いてると本の宣伝してさーとか言われそうだけど、そりゃ自分の本だから宣伝しますって。

それと、ただでさえ長いシリーズになっちゃっているのにこれ以上書いたら小説になっちゃうよ笑)

ひざ裏が硬い

ひざ裏にある筋肉はハムストリングスだけではございません!

ふくらはぎの筋肉の一部である腓腹筋は膝関節を通り超えて、大腿骨についてます。

つまりね、ふくらはぎが硬くても、ひざは緩んでしまうのさ。

 

それとひざの裏にいる筋肉、膝窩筋(しつかきん、英語名はpopliteusなので、私はポプリちゃんとか呼びますが)が硬いのも原因だったりします。

 

ひざ裏を通る神経、ひざ裏を通る、体の後ろ側筋膜ライン(Superficial Posterior Line)の硬さも影響します。

春に行われるボディコンディショニングセミナーの柔軟性クラスでお話している内容ですな。

体は、骨と筋肉だけで出来ているンではないので、その他にも色々な組織の「硬さ」が影響するんですよ。

軸のハムストリングが硬い

ここまで色々と見てきて、チェックしてきて、それでもダメだったらここに来ます。

軸のハムストリングスが硬い。

でもねーまーこの影響って少ないですよっていうのは最初にもお話しましたし、

ここまでのリストをみて当てはまっている項目が1つ以上だったと思いますよ?どうです?

(あ、これ私、これも私…って全部じゃーーーん!みたいな?)

 

ハムストリングスの伸ばし方もバレエの立ち方ブックに書いてありますから!

あの本、DLSブログの参考書みたいになってきてるね。

 

デヴァンばかり話してしまったので、次はアラセコンドとデリエールも少しお話したいと思います。

でも飽きちゃったので、そのうちね・・・早く教えてよ、というリクエストが多かったら頑張って書きますので、教えて下さいね。

 

Happy Dancing!

 

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