クドゥピエとクッペと足先強化

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クドゥピエとクッペと足先強化

この前かま足とフィッシュの足を説明したときに、

ちらっとクドゥピエというポジションをお話ししました。

その後に、クッペとクドゥピエについて説明した方がいいなーと思ったので

今日の記事にいきましょう。

 

クッペとクドゥピエの違い知っている人どれくらいいますか?

 

ふふふ。

いきなり言われたら分かんなくなっちゃう?

 

言葉の意味

前回説明したように、

クドゥピエ=足の首、

つまり足首を指している、という形のポジションでしたね。

 

ではクッペは何だろう?

カットされた、した、という意味です。

フランス語だから、バゲットの種類でもクッペというのがあるそうですよ。

 

「クラシックバレエテクニック」という素晴らしい本には、

クッペは5番ポジションを通過する動きで

支持脚が入れ替わる

 

と書いてありますが、入れ替わらないシラバスもたくさんありますし、

私は入れ替わる必要がない、と習っているのでそのままで。

 

足が入れ替わろうが、そのままだろうが。

ジェスチャーレッグ、つまり動かしている足で

軸足の足首をカットしているかのような動きを指します

 

 

あれ、これって一緒じゃない?

そうなの、完成された形は一緒っぽいね。

 

ただ、ラップポジションはクッペでは存在しません。

ご存知のようにクドゥピエでは、ラップポジションが存在しますよね。

クドゥピエとクッペと足先強化

ラップポジションをしていれば、ターンアウトが出来ている、

って思うダンサーがいるみたいですが、

足先だけひん曲げておけば、

ターンアウトできていると思っている人は

勉強しなおしてください。

 

ターンアウト=股関節からの動き

ラップポジション=足関節からの動き

 

そして大きな違いはクッペは動き

クドゥピエはポジションを指しているんです。

 

 

どうしてDLSでいきなり言葉の説明を!?

 

一度、アダージオをアダージオに踊る

という記事でバレエ用語を知っていると、

求められている形、ステップが分かるので上達するし、

練習する方法も分かってくる、という事を説明しました。

 

クッペという動き、を知っている事で

クドゥピエというポジションを理解している事で

足先強化が出来ます。

ケガの予防にもなります。

 

 

クッペではジェスチャーレッグがスパッと動かなければいけません。

  • スパッっ動かしてもずれないバランスと軸足の強さ
  • スパッと動かしても正しいポジションに行けるだけの正確さ
  • スパッと動かしても緩まない足先
  • スパッの後にピタッと止まれるだけの筋力
  • 床から足、とくにつま先の力で動きを作る

 

を練習するのがクッペです。

なんだか擬音語ばっかりになってしまいましたが、

伝わるでしょう?

 

アレグロが苦手な人、

とくに

  • ジャンプのときに足先まで伸びきらない
  • シャープな足先の動きが生まれない
  • なんだか動きに切れがない
  • ダイナミックさがなく、動きが一律して見えてしまう
  • 足全体で床を押す事が出来ない/床が使えない

 

 

なんて人はクッペの練習が足りていないという事になります。

この初級レベルなステップをしっかりと練習してこそ、

アレグロに必要な筋力、強さが身に付くのですから。

 

 

 

同じように、ケガをした後にレッスンに戻ってくる場合

ジャンプやら、ポワントやらの前に

このクッペがしっかりと出来ているか確認してください。

 

バーにつかまって、

動きもシンプルで、

重心の移動がない中で。

足先が強く使えなければ

アレグロのときに使える訳がありませんからね。

 

 

強く足を使うから、といって骨盤がずれたらお話になりませんよー

クッペの高さであれば骨盤がずれる事は絶対にありませんから。

 

また、この足先の強さが作られていないうちに、

トウシューズを履くのはかなり難しいのではないでしょうか?

足先の強さが命のポワントレッスン。

固いシューズを履く前に、しっかりと足先を鍛えておきましょうよ。

 

 

 

結局、クドゥピエとクッペの違いってなにさ?

結論から言って。

クドゥピエとクッペの違いをダンサーが知っている必要は殆どないと思います。

そんな事、どうでもいいんですよね。

 

 

ただ、ここで覚えておきたい事は、

足首をさす、ポジションをしっかりと再現できなければ

クドゥピエが出来ているとは言えません。

 

力強さ、シャープさがなければ

クッペが出来ているとは言えません。

 

言葉を知っているおかげで

レッスンで気をつける事が見えてきたら、

トレーニングで足りない部分が見えてきたら

嬉しいです。

 

 

 

Happy Dancing!

ai

 

 

 

 

 

 

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