2024年の残り70日を有意義に過ごすための3つのポイントをお話しました。
しっかりとした土台があってこそ、目標達成が現実のものになります。
そして最後に、諦めない心を忘れずに。
どんなに小さな進歩でも、前進していることを実感しましょう。
ダンサーや指導者の皆さん、このエピソードを聞いて、残りの期間を最大限に活用しましょう!
Transcript
皆さんこんにちは、10月の頭に日本から帰ってきて
久しぶりにポッドキャスト用マイクに向かっていて、ワクワクしている佐藤愛です。
仕事ではなく日本に戻ったのは本当に久しぶりでした。
久しぶりに観光客として訪れた日本は素晴らしいところがたくさんあって、
やっぱりな部分もたくさんあって、
思ったよりガッカリするところもありました。
私は日本人だけど、日本よりもオーストラリアのメルボルンで過ごしている時間の方が長いので
帰国という表現より、来日という表現の方がしっくりくるんですよね。
とはいえ、今回はオーストラリア人の夫と共に帰ったため、
彼は「外国人枠」で長い列につかまり、私は「日本人枠」でマシンでの確認だけで終わりました。
パスポートによって対応が違うのは、なんでなんだろうな、と思いながら30分以上待ってました。
いつもは考えることもしないんですよね、スムーズに通れちゃうから。
自分に関係のない問題は、問題があるかどうかも考えない。
これは、国籍だけでなくバリアフリーに対する問題や差別なども同じなんだと思います。
さて、今日のポッドキャストでは、このように今回の来日で考えたことを
まとめたポッドキャストにしようかなとも思ったのですが、
10月15日にお届けしたメルマガでお話した、
「今年残りで上達する方法」という内容をポッドキャストでもカバーする方が先だと思ったので、
今日は2024年の残り70日ちょっとを有意義に使うためのポイントをお話しましょう。
成長するチャンスは何度もやってくる
もしこのポッドキャストを未来に聞いている人がいたら、
ここでお話している方法は2024年10月中旬でなくても、いつでも使うことが出来ます。
1月1日に今年の抱負を立てるだけでなく、
- 新年度の4月
- ゴールデンウィーク明けの5月
- 夏休みの7月
- 新学期の9月…
キリの良いスタートというのは、
季節の始まり、今月の頭、月曜日など、結構な頻度でやってきます。
成長するチャンスは目の前に転がっているってことですね。
メルマガでも書いたので、これからお話することを知っている人も多いとは思いますが、
メルマガを読んですぐに行動に移した人は少ないでしょう。
ネットとかで「お、いいな!」と思ったことがあっても、
直ぐに行動に移す人は少ないと思います。
私もそうですが、いいなと思った記事は「保存」しておいたり、URLをコピーしておいたりしますが
「後で見返そう」と思って、本当に見返すことってどれだけの確率で起こるでしょうかね。
今回のメルマガのオープニングでは、
「バレエレッスンだけでなく、今年のゴールや、指導プランにも使えると思うので
ぜひペンとノートを手に、最後まで読んでくださいね!」
と書いておいたのですが、本当にペンとノートを手にやってみた人は
hello@dancerslifesupport.comにメールか、インスタでDMしてください。
心から褒めてあげます。
現在は4期生が行われている、DLS公認スタンスインストラクターコースには
教科ゼロというタイムマネジメントとスケジューリングについての教科があります。
そのクラスは試験がないので、どれくらいの人がちゃんとやっているかは疑問が残るのですが、
10月頭に行われた実技試験でトップだった人は、
教科ゼロのタイムマネジメントとスケジューリングを、毎週やっていることを知っています。
プロになるには、学校で1番になるには、並外れた才能が必要だと思いがちですが、
どの世界でもトップに立つ人は、当たり前の努力を、当たり前に出来る人だそうです。
ニーチェの時代から言われているし、今では研究データも出ていますよね。
“天才”と言われる人について、トップアスリートとかトップクラスと言われる人たちの研究、
そういう人に育てる方法などについては、
Angela Duckworth の Grit という本が私の GoToリサーチ場所です。
もしよかったら、秋の夜長のお供にどうぞ。
2024年の残り2か月半で上達したいダンサー、成長したい先生にやってほしい手順はたった3つ
- 目標を見返す
- 基礎に戻る
- 諦めない
です。
ね、どんなレベルのダンサーでも、
どんな規模で指導している人でも出来そうでしょう?
1 目標を見返す
まずは1月に立てた今年のゴールを見返してみましょう。
ゴールを達成できた人
おめでとうございます!
まずは自分を褒めてあげよう!
周りから褒められるのを待つのではなく、自分で自分を褒めてあげます。
我慢してたお菓子とかそういうレベルではなく
自分を鏡で見て、声に出して褒めてあげてください。
お菓子は我慢する必要はありません。心理学的に逆効果なので…
間食は日本で踊っているダンサーたちなら大きな味方です。
「間食はやめて3食食べるのが健康」という意見について、様々なリサーチがいろいろなことを言っていますが、
分食(食事を3回以上に分けて食べることね)がいいという人もいれば
あまり関係ないというデータもあるし、
赤ちゃんや摂食障害のリハビリで多くは食べれない人たちは、分食じゃないといけません。
そうは言っても、お菓子の我慢はやめましょう。
その話が聞きたい人は、hello@dancerslifesupport.comに返信して教えてくださいね。
1日3回食事がいいのかのラビットホールにはまってしまう前にお話していたのは、
自分を褒めるという話でしたね。
簡単に聞こえるけど、ちゃんとやると難しいです。
鏡の前で、大きな声に出してやってね。
そんなことをしたら、変な人になるんじゃないの?と思った人。
今年のオリンピックでも多くの選手が試合やレースの前に自分に対し、
ブツブツ言っていた様子を見ましたか?
セルフトーク(ペップトーク)とは、
良い結果を出すためにすごく大事な「戦略」なんです。
緊張する舞台前、オーディション前に使える力にもなりますから、練習しておいてね。
それが終わった人は
今年の残り2か月半で達成したいことを再度考えて、書き出しましょう。
ゴールが達成できなかった人
大丈夫、まだ77日ありますから。
ゴールを再度見返して、残り2か月半バージョンに編集してみましょう。
例1)
今年のゴール=ピルエット3回転が左右できるようになる!
現在の状態=ピルエット2回までは出来るけど、特に左の3回転はまだ一度も出来ていない
編集バージョン=左の3回転が毎レッスンで1回は出来るようになる
例2)
今年のゴール=スタジオのレッスンプランを制作する
現在の状態=作りかけのレッスンプランが数枚あるレベル…
編集バージョン=生徒数が一番多いクラス1つを選び、そのクラスのレッスンプランを2025年1,2,3月分作る
もちろん、頭の中だけで終わらせず、
しっかりと書き出しておきましょう。
ゴールを忘れてた人
新年にゴールを立てても、忘れちゃう人も多いですよね。
思い出せるなら「ゴールが達成できなかった人」部分を読んでください。
思い出せないなら「ゴールを達成出来た人」と同じように残り2か月半分を作りましょう。
この次のステップに行く前に、
- ゴールが達成出来た人
- ゴールが達成できた人
- ゴールを忘れていた人
全員、目の前に自分が書いた紙があるようにしてね。
2 基礎に戻る
ゴールを決めたから年末まで突っ走るぞ!
と思った人、ブレーキかけてくださいませ。
英語圏の日曜大工をする人たちなら知っている言葉で
「measure twice, cut once」
というものがあります。
「2回計測してから切ってよ」という意味なんですが、
ゴールも達成したかったら突っ走る(カットしちゃう)前に、
落ち着いて確認、ダブルチェックする必要があります。
そうは言っても、突っ走る系、イノシシな人達は
確認って何?と思ってしまうかもしれないので、
さっきと同じ例を使って考えてみましょう。
例1)
今年のゴール=ピルエット3回転が左右できるようになる!
現在の状態=ピルエット2回までは出来るけど、特に左の3回転はまだ一度も出来ていない
編集バージョン=左の3回転が毎レッスンで1回は出来るようになる
ここで闇雲に、力んでピルエットの練習を夜中に繰り返すだけでは、
上達しないだけではなく、へんな癖がつきます。
前に進みたいのに、後ろに戻っちゃったら悲しいじゃないですか。
なのでここでは基礎に戻ってみよう。
ピルエットの基礎って何!?と思った人は
ここから「ピルエットの軸を作るレッスンプラン ebook」をダウンロードしてください。
2か月半、ピルエットの軸を強くすることが出来たら
ベストシナリオはゴール達成
ワーストシナリオは軸が強くなります。
どっちに転んでも嬉しいでしょう?
例2)
今年のゴール=スタジオのレッスンプランを制作する
現在の状態=作りかけのレッスンプランが数枚あるレベル…
編集バージョン=生徒数が一番多いクラス1つを選び、そのクラスのレッスンプランを2025年1,2,3月分作る
そして、自己嫌悪に陥ります。
2番の例でお話したように、
しっかりとプランを立てて、基礎&土台をコツコツと作っていたら
「ワーストシナリオ」も「向上」なの。
だから諦めないで。
たとえゴールが達成できなかったとしても、
ゴールに対して「近づいている」ことには変わりないのだから。
2024年12月に今年を振り返った時、
ピルエット3回転はまだマスターできていないけど、
ピルエットの軸が強くなって2回転が安定したな。
しかも、軸足が強くなったから、バランスもとれるようになった!
となったら、
確かにゴールは達成していないよ。
だけど、上達しているでしょう?
レッスンプランは出来ていないけど、
ジュニアクラスは3か月ゴールと、1,2,3月の目的が出来て
クラス全体目標をもってレッスンに参加できるようになった。
ゴールを考えることへ自信がついたから、1つ下のクラスも同じように考えてみたよ。
となったら、
確かにスタジオ全体のレッスンプランはまだできていないと思う。
でも、スタジオのモチベーションや、方向性の統一は出来ているよね?
それって、素晴らしいことじゃない?
自分のゴールの「基礎」となる部分が分からない…という人は
hello@dancerslifesupport.comにメールか、インスタでDMしてください。
その際、エピソード531を聞きましたということと、ゴールの詳細を教えてくださいね。
時々、一言DMがくることがあるんだけど、
どのビデオや投稿を見て、その質問が出てきたのか分からないと
こっちもサポートすることが出来ません。
あと、「OOなんですが…」みたいな感じで
文章の終わりが「・・・」となっていると何を求めているのか分からないです。
日本語はセンテンスの最後が動詞なので、そこが分からないと、
質問なのか、コメントなのか、何に対して疑問があるのか分からないんですよ。
日本語、頑張ってくださいね。
3 諦めない。
いくらスケジュールを立てても、頑張ってプランを作っても
思ったように進まないのが人生です。
皆さんが何歳か分からないけど
どれくらいこの地球で人間としての人生を送っていても
1週間思ったようにうまくいく週なんて殆どないんですよ。
つまり、統計的には
上手くいかないのが当たり前。
という感じ。
だからこそ、諦めないの。
上手くいかないのが当たり前なんだから、そう簡単にあきらめない。
思ったようにいかないのが当たり前なんだから、自己嫌悪に陥らない。
転んだら、ゆっくりでも立ち上がって、おしりから埃を払って
ちょっとくらい悪口を言ってもいいから
そのあとに荷物を拾って、次の一歩を踏み出しましょう。
転んだからって、諦めて道に転がっていたら
周りの人の迷惑です。
鏡の前で一人でしゃべっているより、変な人です。
もちろん、いってーと思ってうずくまってもいいです。
上手くいかないなーと思いながら、流れゆく雲を眺めても構いません。
雨の中濡れて絶望している感じの、ドラマのヒーロー気分を味わっても構いません。
でも、諦めない。
これは、特になんでもかんでも、携帯のボタン1つで手に入る時代の私たちは
覚えていきたいよね。
最初にお話したように、リセット出来る瞬間はたくさんあります。
毎週月曜日でも、毎朝太陽が昇る時でも、いつでも大丈夫です。
月曜日が嫌いな人は、金曜日でも構いません。
でも自分の夢は、自分で守りましょう。
自分のゴールは自分しか達成できません。
諦めない。
これを携帯の待ち受けにして、2024年残り2か月半
一歩ずつ前に進んでくださいね。
応援しています。
ということで、今週のポッドキャストはここまで。
来週は、今日のエピソードと対になる
「諦める人の特徴」についてお話したいと思います。
諦めるな!と言われても挫折しちゃう人や、諦める生徒達がいる人は楽しみにしていてくださいね。
また来週お話しましょう。
Happy Dancing!