DLSポッドキャスト epi524 踊っている時に力が入っちゃうダンサーへ

今月のボディコンでは「夏バテ予防の全身調整」をテーマにしました。

勘違いされがちですが、正しいストレッチやリリースは、

痛みを我慢するレベルでなくても、十分効果があります。

正しいプリエが、踊りを強くするのと同じですね。

また、力の抜き方がわからないダンサー向けに、無駄な力を抜く練習や「ボディスキャン」を解説しました。

Transcript

メルボルンなりの春らしさの中から8月最後のポッドキャストをお送りしている、佐藤愛です。

皆さんがお住まいの地域では、だいぶ暑さが落ち着いてきましたか?

まだまだ残暑厳しいですかね。

 

メルマガ号外でもお知らせしたのでご存じの方も多いと思うのですが、

11周年イベントに「スタジオ内 熱中症予防アイデア」という動画を追加しました。

 

色々な意味でホットなトピックじゃないですか?

シークレットライブだけで終わりな予定だったのですが、

命を救う情報にもなりかねないので、ライブラリ1年会員の皆さんはいつも通り無料でアクセス可能で、

それ以外の皆さんがご購入出来るように準備しました。

 

って、このポッドキャストを聞いてくださっているなら、申込は終了してしまっていると思いますが、

まだまだ残暑厳しいでしょうから、熱中症対策、気を抜かないでくださいね。

 

ダンサーのエクササイズはプッシュだけじゃない

今月のボディコンも、「夏バテ予防の全身調整」をテーマにお送りしてきました。

 

もちろん、ケガ予防の一つに

  • 必要な筋肉を強くする
  • 正しく体が使えるようにトレーニングする
  • 1つの関節に負担がかからないように、全身が使えるようにする

なんていうものが含まれるので、

ボディコンサークルでは、ダンサーに必要な筋力やコーディネーション、体の使い方を練習していますが、

疲れている時、寝不足な時ってケガしやすいんですよ。

 

なので、ダンサーのケガ予防の1つとしても、「トレーニング」の1つとしても

全身調整のためのストレッチやリリースをメインにしたクラスをお届けしました。

 

でもね、私が行っているクラスですから、オーバーストレッチをするわけがありません。

靭帯や関節包などに負担をかけず、

筋繊維をストレッチすることにフォーカスしたストレッチをお届けしていたのですが、

前後開脚とか、プッシュ系ストレッチに慣れているダンサーたちにとっては、

何も感じないストレッチもあったと思います。

 

あと、長い間同じポジションで止まっているとか

体の声を聞くために、動きが少ないので、飽きてしまう人も多いです。

実際に画面で、せわしなく動き続ける人たちもいました。

何かしていないと落ち着かないんでしょうね。

 

  • 痛くない
  • 反復しない
  • 動きが少ない

これらも大切な練習なんですが、

基礎の大切さを知っていても、グランアレグロの方が楽しいように、

分かっていてもできない、という人が多いんでしょうね。

 

ストレッチは痛くなくても問題ない

ストレッチは痛いものだと思い込んでいるダンサーたち、

知識では痛いストレッチはいけないと分かっていても、

自分でやるときはいててて…となるところが好きな先生たちに

「ストレッチは痛くなくても効果あるんだよ」

と伝えても、あまり分かってもらえません。

 

最初は特に。

 

6月のボディコンサークルのテーマは内転筋だったので

かなり大変なエクササイズをやったんですね。

その時、数センチ足を持ち上げるだけ、数センチ足をクロスさせるだけで大変だったし

最初は大丈夫でも、5セット目には内転筋がファイヤー!って感じになっていたと思います。

 

ということは、数センチという動きでも内転筋を使ったということだよね?

だからエクササイズ中大変で、次の日筋肉痛になったわけだから。

筋肉を使うということは、筋肉が縮むということだというのを覚えておいてください。

 

そして、同じ考えを、ストレッチでも考えられないだろうか?

 

180度の開脚をしなくても、数センチ足を外転するだけで、内転筋は伸ばされているんですよ。

感じないかもしれないけど。

エクササイズの全てがすぐに筋肉が痛いとか、辛いわけではないですね。

 

たとえば皆が知っているプリエ。

これは7月のボディコンサークルのテーマだったんだけど、その話は置いておいて。

プリエは大切だって皆知ってます。

 

そして、このポッドキャストを聞いている皆さんのレベルに関係なく

レッスンにはプリエが含まれているでしょう。

レッスンの一番最初か、2番目に。

 

だけど、それですぐに筋肉が痛いとか、辛いとならないのと同じように、

エクササイズの中には、大切で、奥が深くて、長年練習が必要だけど、

直ぐに筋肉痛!レベルではないものがたくさんあるんです。

 

同じくストレッチやリリースは、痛みを我慢するレベルでなくても、十分効果があります。

正しくやっていたら。

正しいプリエが、踊りを強くするのと同じですね。

 

力の抜き方が分からないダンサー

日曜日の朝を返上し、ボディコンサークルに参加してくれるダンサーたちや先生たちは

とっても勉強熱心です。

 

そしてそういう人たちから良くある質問はこちら

「踊っているときに上半身に力が入ってしまいます」

「気が付くと肩や肘、足首に力が入ってしまい、スムーズに動けません」

力が抜けない理由は様々です。

 

首の力みがとれないダンサー向けの記事ですでに説明してあるので、

詳しい説明は今日は省きますが

 

  • その動きを行うだけの強さがないため、他の部分に力を入れてしまう

という筋力や体力の問題と

  • 先生が怖いから固めてしまう

という精神的な問題

  • 年齢に合っていないレッスン内容のため、へんな癖がついてしまった

というレッスンプランや指導者の責任もあります。

 

ですが、今日お話したいのは、中学生以上、特に大人に見られやすいもの。

それは「力の抜き方が分からない」という問題です。

 

  • 気が付くと、つま先の筋肉が抜けてしまう
  • 気が付くと、お腹が抜けて骨盤が前傾してしまう

なんて問題がある場合、

筋肉の使い方、体の保ち方が分からないとなりますよね。

 

それと同じような問題で

  • 気が付いたら、肩に力がはいっていた
  • 気が付いたら、歯を食いしばってバランスをとっていた

なんて問題がある場合、

筋肉の力の抜き方、脱力する方法が分からないんです。

 

分からない、できない、なら練習が必要でしょ?

だから、ボディコンでは最低でも1年に1回、このような全身調整のクラスをやっています。

 

ダンサーに特化したエクササイズ

もし、このポッドキャストを聞いていて

気が付いたら眉間にしわ、歯の食いしばり、おしりに力が入っている!

と気づいた人は、

踊りに必要な強さを鍛えることと同時に

無駄な力を入れない練習や、筋肉をリラックスさせる練習をしてみてください。

 

いつものレッスンの中で気を付けるのが難しい注意点を攻略するために

別途エクササイズクラスを受講するのと同じように、

日常生活で気を付けるのが難しかったら

夜寝る前にやってみるのもおススメです。

 

お布団に入ったら、

頭の先からつま先まで無駄な力が入っていないかチェックしてみてください。

このテクニックをボディスキャンと呼びます。

 

意図的に使いたい筋肉にスイッチが入れられると、踊りやすいように、

意図的に今必要のない筋肉のスイッチをオフできると、リラックスしやすくなります。

しっかりと眠れると、リカバリーも早くなりますから、

夏休みの疲れを早くとりたい人達は是非取り入れてくださいね。

 

この時に、

  • あ、これをし忘れた
  • 明日はこれをしなくっちゃ
  • テレビを見ている音が気になる…

など体以外に意識が向いてしまったら集中力が足りない証拠。

集中力も放っておいても強くなりませんから、練習が必要です。

 

  • 暇があるとすぐに携帯をいじる
  • 集中しなきゃいけないことが目の前にあるのに、他のことを考えてしまう
  • あれもやらなきゃいけない、これもやらなきゃいけない!ととっかえひっかえ作業を行う

というような生活をしている人は、

脳みそが1つのことに集中する練習が不足しちゃっています。

 

でも、集中出来ていないとレッスン中のケガは減りませんし、

集中せずに何時間もレッスンを受けていても上達しませんよね?

 

また、脳みそにとっては、あれこれ行ったり来たりするよりも

1つのことに集中している方が効率が良いという事も分かっているじゃないですか。

 

踊っている時に力が入ってしまうという悩みを解決しつつ、

レッスン中の集中力をアップし

リカバリーもサポートしてくれるなんて万々歳ですから、

ボディスキャンを毎晩続けてみてくださいね。

 

継続は力なり、でございます。

やり方が分からなかったら、DMメールで教えてください。

インスタライブで一緒にやってみましょう。

 

最後に、体の柔らかいダンサーたち、

特に股関節や足首のストレッチ大好きなダンサーたちやそういう生活をしてきた先生たちは、

体重が乗っかる関節が不安定のため、

他の部分に力を入れて、体全体を固めることで安定させようとする傾向があります。

こういう人たちは、関節を安定させる筋肉を作っていかなければいけません。

 

自分のトレーニングをしていない先生たちは特に、

長年の癖というのも強いですから、

長く教えが続けられるためにも、筋力トレーニングを忘れないでくださいね。

 

ということで、今日のポッドキャストはここまで。

9月のポッドキャストではダンサーの股関節にスポットライトを当てたシリーズをお送りする予定なので、

楽しみにしていてくださいね!

Happy Dancing!

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