DLSポッドキャスト epi496 新しい事に挑戦するのが怖い理由

幼い頃は新しいことに興奮し、楽しんだものですが、大人になるにつれて不安が増していきますよね。

今回は、小鬼合宿の今年のテーマ「Expansion」に焦点を当て、

新たな挑戦に対する怖れを乗り越えて自分を「広げる」ことの重要性について考えました。

新年、新たな挑戦に立ち向かうみなさんを勇気づけられたらうれしいです。

Transcript

みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

 

ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、

元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、

大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。

 

 

今日のポッドキャストでは、今年の小鬼合宿のテーマでもある「expansion」新しい事に挑戦するのが怖い理由についてをお送りします。

新しい事に挑戦するのって怖いですよね。

でも、子供の頃は新しい事をやるのが楽しかったはず。

新しい役、衣装、会場、先生…

だから講習会で「OO先生が、股関節からターンアウトするって言ってた」なんて言われると

毎回レッスンで注意してるじゃないかーなんて思いながら、ちょっとガッカリしたり。

 

新しい環境だと、いつもは耳ちくわな注意も、頭に残る様です。

大人になると、新しい事に挑戦するのは怖く感じるようです。

 

先週行われていたシークレットライブで、成長期、思春期の中期、

つまり中学生くらいの年齢では、より大きなリスクがある行動に惹かれる傾向がある。

というデータを一緒に見てみたけれど、

それらが落ち着いてくると、つまり大人になると

新しい事に挑戦するのは怖くなってきますよね。

 

そして気が付いたら

  1. いつもと同じ道
  2. いつもと同じ人
  3. いつもと同じような会話

で1日が自動運転みたいになってしまう。

 

 

なれた行動は、脳みそにとっても心地よいようです。

考えなくても出来るようになっている行動は、エネルギーを使わなくて済みます。

エネルギーを貯める事=サバイバルすること

だから、やっぱり人間は慣れた環境が心地よく感じるようになっているみたい。

でも、常にサバイバルが必要で、

見知らぬ土地に行ったら、迷子になって、見知らぬ動物にアタックされる!

みたいな時代は終わっているはずなんですけどね。

 

だから、今年の小鬼合宿のテーマはExpansionです。

拡張するという意味の言葉、つまり自分を広げるという意味で、

新しい事に挑戦したり、不慣れな事に敢えてチャレンジしてみるという合宿を2日間行うんです。

 

まー合宿と言っても林間学校のように泊まり込みではないですが、

地方からくる小鬼たちは非日常生活になりますよね。

「愛さんと一緒の時間が長い小鬼たちだもの、もう慣れたでしょ?」と思うでしょう?

でもそうではないんですよねー

 

怖いものは、怖いんです。

  1. 先輩たちについていけなかったらどうしよう
  2. インストラクターコースでもギリギリだったのに、落ちこぼれるんじゃないか
  3. コースでいっぱい勉強したから、これ以上頭に入らない気がする

などは、みんなが考えている事だと思います。

 

セミナーに参加するのもそうじゃない?

  1. 上手な人達についていけなかったらどうしよう
  2. スタジオでも出来ない事があるのに、セミナーだったら落ちこぼれるんじゃないか
  3. レッスンで注意されることが直っていないのに、セミナーなんて無理

なんて思っている人も多いと思います。

 

その話は、ポッドキャスト エピソード492「ついていけるか心配…という心理とダンサー」でもお話しましたよね。

セミナー会場で一番になることが目的ではなくて、

分からないことがあるから、上手になりたいからチャレンジするんだって。

 

 

Expansionという言葉を選んだ理由は、拡張という言葉には3Dなイメージがあるからです。

ただ右肩上がりの成長ではなく、様々な方向へ広がること。

まるで太陽の光のように。

もちろん知識は大切だし、継続した勉強は指導者の仕事。

だけど、人間としてもExpansionしてほしい。

そういった意味を考えていました。

 

もちろん小鬼合宿では、解剖学の勉強やエクササイズの研究もあります。

でも、それだけではない。

ネットワークを広げたり、自分の慣れていない事にチャレンジするための時間でもあります。

 

Your network is your networth.

という言葉を聞いたことがありますか?

言葉遊びみたいなんだけど、貴方のネットワークは、貴方の財産を表すっていう意味です。

知っている人の質、量があなたのビジネスを作るとも言い換えることが出来ると思います。

 

バレエの先生だったらよく分かると思う。

発表会のゲストに来てくださるダンサーや、スタジオでワークショップをしてくれる人

良く勉強している出張フィッターさんや、生徒のことを第一に考えてくれる治療家やトレーナー。

このようなつながりがあれば、スタジオを経営していくのが少し楽になりますよね。

 

 

人間関係も拡張が必要だったりします。

たくさんの人を知っているのが偉いとか、友達100人出来るかな?みたいな感じではないけれど、

人間関係は生ものですから、中には終わっていく関係もありますよね。

 

嫌な終わり方ももちろんあると思うけど、

親友だったのに、バレエを辞めたら連絡が遠ざかって行ったとか

新しいスタジオにうつったら、昔のスタジオの人と顔を合わせなくなってしまったとか。

そうやってフェードアウトしていく関係もあると思います。

短い間でも、たくさんの学びがある人間関係もあるし

ラッキーな事に長く大事に出来る人間関係もあるでしょう。

 

 

何が言いたいかというと、

人間関係も常にメインテナンスが必要だってこと。

消えていってしまう関係もあれば、関係を強くするために時間を投資するべきな関係もある。

新しい関係も、もちろんウエルカムでしょう。

ただ、いつもと違う人達の、いつもと違う会話を聞いているだけでも、語彙力のExpansionになりますよね。

こういうのもExpansion、拡張。

 

文句を言うのも、愚痴を言うのも、

誰かが聞いてくれるから出来るんですよね。

つまり、周りにいる人によって、自分の口から出る言葉すら変わるわけ。

周りの人に感化されるのは、社会的動物である人間の性なのかもしれません。

知らない人に話しかけたり、慣れていない人と一緒に何かを行うって居心地の悪いものです。

すごく好きでなくても、慣れた人と一緒にいる方が楽みたいな感じ。

だから、ネットワークを作る事は、自分へのチャレンジにもなると思います。

 

もちろん、小鬼合宿ではネットワーキングだけをやるわけではないし、

今年はサイレントタイムなど、様々なdisconfort、痛いとか辛いわけじゃないけど、

居心地がちょっと悪い…というようなチャレンジをしていく予定です。

 

だって、新しい事に挑戦するのは怖いから。

怖いけど、練習出来るし、失敗してもリスクは大きくないから。

そして、「この前これに挑戦したじゃん!」という体験が増えていけばいくほど、

次回のチャレンジが怖くなくなってくるから。

何よりも、大人になってもチャレンジし続けることができる、という背中を

子供達や生徒達に見せることが出来るから。

 

これって、大きなモチベーションになると思うんですよね。

もちろん、このポッドキャストを聞いて小鬼合宿に興味を持ってもらっても、

名前通り小鬼たちでなければ合宿に参加する事は出来ません。

ただ、新年早々のやる気が落ちてくるこの時期に、

もう一度チャレンジする事への勇気をだすきっかけになってくれたら嬉しいなーと思ってポッドキャストにしてみました。

 

 

小鬼合宿は参加出来ないけど、1年に1度の来日セミナーはまだ申込が出来るクラスもありますよ。

興味はあったけど、挑戦するのが怖いなと思っていた人で、

今日のポッドキャストを聞いてちょっと勇気が出てきたなら、急いで申し込んでくださいね。

詳細はDLSサイトへ。

 

放っておくと、人間はreduction、縮小していってしまいます。

身長も縮むし、筋肉も縮むし、しわは増えるし、会話内容も、見える世界も縮まっていきます。

つまりExpansion、自分を広げる事は努力しないと出来ないってことだし、

年齢を重ねれば重ねるほど、大事になってくるんだと思います。

今から少しずつ、一歩ずつExpansionしていきましょうね!

 

Happy Dancing!

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