DLSポッドキャストepi490 実りある1年にするために

Welcome to 2024!

「実りある」一年への願いと、種を蒔く大切さをお話しました。

「実りある」とはどういうことか、実らせるためにはどうしたら良いのかなどを考えてみました。

また、DLS来日セミナーの情報も少し公開しています。

自分を豊かにし、種を蒔く準備を整え、2024年に向けた収穫への期待を込めました。

Transcript

みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

 

ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、

元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、

大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。

Welcome to 2024!

今年も皆さまにとって安全で、実りのある1年になりますように。

英語ではフルーツ、実という言葉から分かるように、fruitfulなんて言われることがありますが、

「実りある」という言葉は素敵な日本語だな、と感じます。

「今日一日が実りある日になります様に」みたいな感じで、1年の頭だけでなく、毎日使いたいような言葉ですよね。

何が素敵かって、実りがあるためには、種を蒔かなければいけないということ。

そして種が実になるまでは時間がかかること。

だから「実りある」「収穫のある」という言葉からは長期的なイメージがある気がします。

少なくとも、私にはそう聞こえます。

四季もそうですが、1年を4つに分けて考えることが多いですよね。

ビジネスではクオーター1、Q2,なんて言われますけど、やっぱり3か月を4つにわけるようです。

そうすると、冬は蓄えの時期

この時期に自分を育てる土台作りをしておくことが大切なんですよね。

今種を蒔いても上手くいかないと思いますし、今収穫する事が出来なくて凹む人はいないでしょう。

寒いんだから。

そして春、耕した土に種を蒔きます。

特にこの時期は、水もちゃんとあげないといけないし、温度も調整したりとか結構手間がかかるかもしれませんよね。

上手くいけば夏までにある程度成長が見られます。

夏の終わりから秋にかけて収穫できる時もあるし、まだ成長途中の子達もいますよね。

メルボルンの家には、桃の木があり、毎年2月にバスタブいっぱい収穫できます。

でも、その子に実がなるまでは何年もかかりました。

でも、ある程度安定したんで一昨年はちょっと手を抜いていたんですね。

そうしたら、去年は収穫できませんでした。

花は咲いたのに。

実がなるためには、お世話が必要。

1日水あげて終わりではなく、継続的に。

少し強くなったら毎日お世話は要らないかもしれない。

だけど、うちの桃の木みたいに、放っておいても大丈夫ではないかもしれない

生徒達も勿論同じように考えてあげることが出来ますが、

自分自身も同じではないでしょうか。

私たちも、自分の土壌を整える時間が必要で、新しい種を蒔かなければいけない時もあって、

大人になって、結果も出てきているから…と甘んじていると、収穫が出来ない年が来てしまう。

1年の中で今の様に考えることも出来るかもしれませんが、

もっと長いスパンでも同じように言えるかもしれません。

例えば、自分のスタジオを開きたいと思ったら、次の日届を出しに行くのではなくって、

自分の土壌を育てる行動が必要でしょうね。

勉強ですよ、それって。

勉強しなかったら、何を準備していいのか分からないのだから。

そして、オープンから数年間はまだまだベイビーなので、大事に育ててあげる必要があります。

すぐに実はならないでしょうし、すぐに大木になることはないでしょう。

ここで不貞腐れてはいけませんぞ、この時期はそもそも種まきの時期。

スタジオの規約やルール、レッスンプランなどの準備が大切な時期なはずです。

この時期にお金がなくて勉強出来ないという先生たちが多いです。

でもさ、元々この時期はお金が稼げない時期だと思って準備してくるべきだったんですよ。

私も、DLSを始めて最初の5年はDLSがなくても収入があるようにバレエ学校を始め、他の仕事をしてきました。

DLS一本にする準備を始めたのが2018,19年、確実に1本にしたのが2020年でたった3年前のことです。

10年やっているけど。

大きな理由はここ、種まき時期にはお金が入らない事が前提だと思っていたからです。

DLSをスタートしたのは、治療家の勉強も終わり、バレエ学校で数年指導も出来、

ピラティスの資格もとり、バレエ団研修の後でした。

これらが私にとっての土壌づくり

自分の知識が豊かにならないと、良い種を蒔いても意味がないと思ったからです。

また、2017年からほぼ毎年本は出していますし、セミナーは定員になっていたけど、

種を育てていると思っていました。

DLSがお金の為になる事だけは避けたかった。

理由は、ダンサーをサポートする側が、サポートをもらわないと生きていけなかったらおかしいと思っていたから。

まーでも、その種を収穫しはじめよう!と思った時にコロナだったんですけどね。

でも逆に、コロナ時期DLSで多くの無料ライブやクラスが出来たのも、

いち早くオンラインセミナーに切り替えられたのも、DLSが種まき時期ではなかったからだと思います。

その意味ではラッキーでしたね。

とはいえ私も、自分を豊かにする時期や、種まき時期に失敗したこともたくさんあります。

その種じゃないだろ、というようなものを蒔いた時もあったし

いいと思っていたけど、咲いた花をみたなら違かったり。

継続して種を蒔き続けるという行為を、忙しさを言い訳にさぼっていた時期もありました。

ですが、今日は話の脱線を避けるために、もちろん失敗もありましたよ、とだけお話し手続きに進みましょう。

種まき時期、よわっちょろいもやし時期を経て、成長していく予定なんですよね。

健康だったら

そう、ここも大切で、春、夏の種まき&成長期に無理をしていると、収穫する前にしなびてしまう人もいます。

燃え尽き症候群のように、何もかも嫌だけど、指導しないといけない人もいれば

痛みや病気がありながら、無理して指導をする人達も多くいますよね。

知っているバレエの先生で、常に病気をしている人がいます。

ちゃんと休みなさいと言うのだけど、2か月ぶりに休みが出来たのでセミナー来ました、みたいな感じ。

でもずーっと具合が悪い。

残念ながら、努力は体を壊すことだと思っている人や、痛みを乗り越えていくのがプロだと思っている人達が、ダンサーにはたくさんいます。

つまりダンサー上がりのバレエの先生たちにもたくさん存在します。

必要とされている自分が嬉しいのは分かるけど、相手のニーズが自分のケアよりも大きくなってしまうとサポートは出来ません。

酸素マスクは自分から

私の格言の1つですよね、自分で言うのもなんだけど。

生徒の為に、というのだけど、100%でない先生から指導してもらっても生徒の為にならないのではないでしょうか?

健康の為にバレエに通っているのに、先生から風邪をうつされても困るわけで。

話がずれました。

  1. 人生のシーズンを理解すること。
  2. 種まきの前に自分という土壌を豊かにしておくこと。
  3. 蒔いた種が実にならなくても、信じてケアをし続ける勇気と愛情。

そして、

  1. 健康でなければ収穫する事は不可能

2024年のスタートは、この部分を皆さんにお話したかったです。

皆さんはまだ冬でしょう?

どんな風に自分の土壌を豊かにしますか?

どんな種を蒔きますか?

どんな実を収穫したいか?が決まると、どんな種が必要なのかが見えてくるかと思います。

もちろん、先週のポッドキャストでお話したように

何が楽しいか分からない、つまりどんな実を収穫したいのか決まっていないという人は、

まずは少しでも興味がある事から体験してみましょう。

食事もそうですが、好き嫌いは食べてみないと分かりませんから。

もちろん、DLSポッドキャストを聞いてくれている皆さんは、

安全で、健康な、エビデンスベースのバレエ上達に興味があると思いますから、

DLSと一緒に勉強したい人は、来週からはじまるDLS来日セミナーお申込みをチェックしてくださいね。

「教師のためのバレエ解剖学」全てのモジュールは、バレエの先生向けですが

高校生以上のダンサーで、安全に踊る方法を知りたい人

将来バレエの先生を考えている、今スタジオでアシスタントをしているなんて人達もどうぞ。

チアダンス、新体操、ジャズ、モダン、ピラティスの先生などバレエ以外の先生も多く受講してくれています。

今回が初となる、解剖学エクササイズクラスは、モジュールの復習となりつつ、実際に自分の体で筋肉や骨、体の動きを感じるクラスです。

ボディコンサークルがお休みで残念だと思っているレギュラーさんはこちらのエクササイズクラスで会いましょう。

札幌では教師講座モジュール1&2の他に、ダンサーの足セミナーがあります。

トウシューズの選び方を解剖学的に説明しますから、この知識を持てばどの国に行っても、

どのメーカーさんが潰れても、自分の足にあうシューズを選ぶ方法が分かっているはずです。

12歳以上のダンサーやバレエの先生はもちろん、ポワントに憧れる大人バレエトレーニーも受講可能ですからチェックしてくださいね。

そうそう、4,5年ぶりに地方セミナーで札幌に行くため、札幌の教師講座の最終日は、私とお茶会があります。

セミナーが終わったリラックスした感じで、お話出来るのを楽しみにしています。

セミナーについてはDLSサイトをチェックしてくださいね。

スケジュールが合わない、日本にいないという人はご心配なく。

ダンサー向け30分オンラインエクササイズが受けられるボディコンエクスプレスは毎週3つの時間帯でお送りしていますし、

ケガ予防の知識や、指導に必要な情報を勉強したい人達は、教師のためのライブラリで、いつでも、どこからでも、やる気さえあれば勉強出来る環境を手に入れてください。

ライブラリの内容が多すぎて、全部勉強が出来ないんじゃないか、と思う人が多くいるようですが、

図書館の本は全て読みませんよね?参考書をぜーんぶ読まないでしょう?

必要な部分を、必要な時に探しません?

そういう使い方もアリですよ。

情報を探すことはネットが便利かもしれませんが、どれが正しいのか分からなくなってしまう事もあるでしょう。

1か所にダンサー向け情報が全て集まっていると、時間も短縮できるはずです。

今のうちに自分を豊かにしておくこと、種を蒔いておくことが、

2024年にどんな収穫が出来るのか?を決めてくれると思います。

すぐに結果は出ないかもしれません。

SNSで見るような、塗っただけでしわ改善!履いただけでO脚改善みたいな嘘はつけません。

だって、種から実がなるまでに時間がかかるのは、自然の摂理だから。

でも、時間がかかると理解があれば、早くからスタートする事が可能ですよね。

特に最近集中するのが難しいとか、勉強しても呑み込みが遅い、と分かっているなら、早くスタートした方がいいはず。

この春、一緒に種を蒔けることを楽しみにしています。

そして今年の終わりに、どんな実がなったかを一緒に楽しみましょうね。

Happy Dancing!

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