あの時の自分に、こんな声をかけてくれる人がいたら…
そう思ったことはありませんか?
今回のポッドキャストは「幼い時の自分が欲しかった人」がテーマです。
私自身の中学生時代やバレエ学校時代の思い出を振り返りながら、
あの時悩んでいた自分が必要としていた言葉を、行動を、
してあげられる大人になるためにできることを考えてみました。
聞きたい人はこちらから(読みたい人はスクロールしてね)
みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、
元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、
大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。
今日のポッドキャストは、10周年で特に感じた「幼い時の自分が欲しかった人になる」という
私の人生ゴールの1つについてお話していきたいと思います。
この前まで、DLS10周年イベントを色々していたじゃないですか。
その1つでプレゼント応募企画がありましたよね。
7月25日から応募フォームの回答を毎晩読んでいたんですが、
学生のポッドキャストリスナーのみんなからの声がすごく印象的だったので、今日のポッドキャストテーマを考えつきました。
でも、テーマに行く前にみんなのコメントを読みながら思い出した、私の日本学生時代の話を少し。
私が中学生だった時はCDやMDプレーヤーでワイヤレスじゃなく、紐が絡まるイヤフォンで音楽を聞いていたんだけど、
皆はポッドキャストを通学中に聞いてくれたりしているんだなーと時代の流れを感じました。
今でも、当時聞いている曲を聴くと、中学の帰り道に友達と寄った公園とか、
本当はいけないんだけど、隠してあった自転車に乗って帰ったり、なんてしたなぁって思い出します。
私の自転車じゃなかったんですが、後ろに乗せてもらってましたよ。漕ぐ方が大変なんだと思うけどね。
この前日本に帰った時に、飛行機のスケジュールが変わって、久し振りに学生の時にたむろしてた、って表現分かる?よく遊びに行っていた千葉駅付近に行ったんだけど、
たくさん変わっていて、駅ビルの中で迷子になりましたよ。完全にお上りさんだった。
マツキヨでセルフピアッサーを見つけて、衝動買いし、実家に帰って親がいない間にガッシャンって開けて、明日から飛行機なのに何してるんだと自分でツッコミを入れるというね。
高校3年生の時、実は隠れてピアス開けました。
このポッドキャストはみやこさん、私の母ね、も聞いていると思うのでここで20年ぶりの暴露です。
その後バレエ留学して、ピアスは海外では普通で、しかも衣装の一部としてピアスをつけなければいけない時もありました。
イヤリングの子達は、踊っていると外れてしまう可能性があるから、つけまつげのノリでつけてましたよ。
文化が変われば、何が正しいかが変わるというのを肌で感じました。
学生の時から髪の毛を染めるのも普通だし、メイクも普通だし、ピアスも普通。
多くのダンサーは、舞台に立つときにブロンドだと剥げて見えるから、暗い色に染めているし、
学校の試験ではメイクしないといけないし。
こういうのを2年間バレエ留学で見てきたのもあって、学校で言われるルールや、バレエ界、スタジオの決まり、などを「本当にそうなんだろうか?」って考えるようになったのかもね。
皆に、校則を破っていいよ、と言っているわけじゃないですよ!
ただ、「当たり前」と思っていることが、果たして世界規模でもそうなのか?を考える必要があったり、
世界で活躍したかったら、世界を体験する必要があるよね、とは思います。
こうやって学生時代を振り返りつつ切に感じる事は、
私は、中高生の愛ちゃんと友達にはなりたくないなーって事。
今でこそ、皆さんが私の声を聞くと元気になれます、塾の帰りに、寝る前に、聞いています、とか
「子供はバレエを辞めたけれど、親の私はポッドキャストを聞き続けています」と言ってもらえますが、
中高生の愛ちゃんは、バレエ頑張っているのは分かるし、応援したいけど、人間としてはとっても未熟だったと思います。
もちろん、そういった性格的な事も含め、成長していくから大人になれるんだと思うけどね。
でも、ご存じのようにDLSをスタートした理由の一つは、18歳の愛ちゃんが知っておきたかった事を、皆さんにシェアしているじゃない?
ある意味、18歳の愛ちゃんに向けて発している言葉が、ポッドキャストを聞いてくれている学生たちに響いているのかな、って思うととても嬉しいし、
18歳の愛ちゃんが必要としていた先輩の姿になれたのかな?と思う事が出来ます。
もし、みんなが将来プロとして舞台に立つことがあったら、私にチケットを送ってくださいね。
自慢のDLSチルドレンたちを見に行く日が出来るのを、楽しみにしています。
だけどバレエの道を離れたとしても、何年も先かもしれないけど、
セミナー会場とかイベントとかに顔を出してほしいな、って思っています。
そして、どの世界でもいいけど、幼い時の自分が欲しかった人になれるように考えてみてください。
私が日本にいた時に、夜遅くのクラスで先輩が最寄りの駅まで送ってくれていたことがあったんです。
だからバレエ学校で働いていた時、家の方向が近い子は車に詰め込んで、お家に送っていました。
そんな感じで、自分がされて嬉しかったことは、次の子達にやってあげてほしいなって思う。
18歳の愛ちゃんの周りには、食事の大切さや、解剖学で踊りが開ける事、
ケガに対しての知識や、リハビリ方法などを教えてくれる先輩はいませんでした。
だから、幼い時の自分が必要だった人になること。
当時の自分が、欲しかった言葉をかけてくれる人になること。
そう考えると、明日の行動が変わってくるんじゃないかな、って思うんです。
古い時代の先生たち、ダンサー達は自分がされた嫌な事を後輩にやらせたりするんですよね。
1年生は掃除担当、みたいな感じというの?
遠くからでも、先輩を見たら走ってきて挨拶するっていうの?
そういう体育会系の悪しき習慣が残っているところがありますよね。
文句や嫌味とかもそうだと思う。
自分が受けて嫌だったら、やらなきゃいいのにね。
この前お話していた人との会話で、「OOさんに失礼かなって思ったんですが」という言葉があって、
失礼かな、って思うんだったらやらない、としたらどうでしょうか?とアドバイスさせてもらいました。
体型についてのコメントや、ケガして休んでいる時に「あなたは座ってて楽よね」みたいな言葉などもそう。
自分の嫌な体験を、他の人にしない。
もちろん、それは意味なく優しくする事だけではないと思います。
18歳の愛ちゃんの周りには、「大丈夫、ケガは治るよ」と言ってくれた人達がたくさんいました。
「痛みがなくなるまで休んでいいよ」と言ってくれる治療家もたくさんいました。
でも、彼女に必要だったのは
- 今出来る事はなにか?
- それを100%やるためには、どんな知識や努力が必要か?
そして、
- 泣いていないで、諦めないで、冷静にエビデンスベースのトレーニングを探しなさい
と言ってくれる人だったと思う。
そして、当時の愛ちゃんは、きっと
「この先生は、私の苦しみなんて分かってくれないんだわー」なんて被害者妄想が激しかったかもしれない。
でも、意地悪くではなく根気強く、
聞きたい言葉だけをかけるのではなく、事実を具体的に指摘してくれる人がいたら、
独りぼっちに感じたバレエ留学中、心強かったのにとは思う。
私のなりたい人間像リストの中には、今日のポッドキャストテーマである
「幼い自分が欲しかった人になる」という言葉がかなり前からあるのですが、
10周年アンケートで、ゴールに少し近づけたかな?と感じることが出来ました。
声をくださった皆さん、どうもありがとうございました!
私も、こうやって皆から声をもらう度に、気を引き締めて、
もっと出来るところはないか?とリフレクションして、前に進んでいきますね。
ということで、今日のおしゃべりポッドキャストはここまで。
来週からは、YouTubeビデオの音声に戻ろうと思いますので、そちらもお楽しみに。
Happy Dancing!
佐藤愛
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