2020年の終わりも見えてきて、年末年始のセミナーも発表されたDLS。
でも今日はセミナーの話ではなくDLSが出来る、バレエ界への「インクルーシブ」なサポートについて考えてみたいと思います。
勉強したいと願っている人の環境やシチュエーションがどうであれ、チャンスを渡すために出来ること…アイデアがあったら教えてくださいね。
聞きたい人はこちらから
スクリプト
みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラ
スポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。
今週の月曜日に冬のセミナースケジュールが発表されたの見てくれました?
そうなの、残念ながらまだオンラインセミナーで来日は出来ません。
世界情勢的にまだ参加してくれる人達、そしてその人達の家族や友達の健康のリスクを考えるとムリだろうな、と思っています。
今日のポッドキャストはセミナー内容の説明ではないので、どんなクラスがあるか?はDLSブログをチェックしてください。
オープンエクササイズクラスがあったり、指導者の新しいセミナーが出来たりとちょっとフレッシュな感じになっていれば嬉しいです。
じゃなんのポッドキャストなの?と思った方、今日は私がただおしゃべりしているポッドキャストです。
おしゃべりトピックは「インクルーシブな学びの場」について。
だからスタジオもそうだしご家庭でも当てはまる事があるかしれないので、私の今悩んでいる事や、考えをシェアするね。
何か学びになるか、は保証できませんのであしからず。
まずはインクルーシブってどういう意味?って感じだよね。
インクルーシブ教育という言葉は知っている人もいるかもしれないけれど、wikipediaによると
人間の多様性の尊重等を強化し、障害者が精神的および身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み。
だそうです。
でも、障害者というカテゴリだけでなくって、英語のインクルーシブというのはみんなが入れる、排他しないってこと。
だから、私は現在怪我しているダンサーや、金銭的な余裕、小さい子がいるとか介護が必要な家族がいる、などの家庭環境も含めています。
なんで冬セミナーなのにインクルーシブな学びの場を考えてるかって?
それはね、セミナースケジュール発表や、セミナーの話をポッドキャスト、メルマガですると絶対に「宣伝ばっかりで嫌だ」という人がいるんですよ。
確かにそうだよね、と分かるんだけどさ、インクルーシブな学びの場のためにはそうしないといけないって私は思っている。
でも、もしかしたら皆さんの中に、違う方法を思いつく人もいるかもしれないから、こういうのはどう?と思った人はぜひメールhello@dancerslifesupport.com で教えてくださいね。
けがしているダンサー、金銭的余裕、勉強に集中できる環境ではないとか時間が取れない人達を排他せず、皆に学びの場所を提供して、バレエ界のhappy dancingをサポートする事。
それがDLSのゴールです。
あ、もちろん学びたい人に限る、だけどね。
だから無料のアイテムがたくさんあるの。
ブログ、ビデオ、ライブ、ポッドキャストもそうだし、メルマガも。
私が留学しながらケガしていて悩んでいた時は、日本に勉強のために帰ってくることは出来なかったし、
学校のスケジュールはあったし、親にはけがの治療にお金を使っていたので、勉強するためのお金ってお願いするのは心苦しかった。
だから無料のアイテムがあれば、日本にいない人も含めて、自分が必要な事を時間を作って勉強出来るんじゃないかなと思ってる。
でもね、それらを継続させるためには収入減が必要なんですよ。
それがDLSの場合はセミナー。
そしてセミナーはブログとは違って、気づいたときには申し込み終わってたという事もあるので、宣伝の時期や頻度が上がります。
そうすると、嫌だっていう人達もいるのは知っているし、現にセミナースケジュール発表というメルマガを出すとメルマガ購読を辞める人が毎回出てくるの。
全ての無料情報を最初から有料にしていればセミナーをこんなにしなくてもいいかもしれないけど、それだとインクルーシブではない気がするんだよね。
そういう形でセミナーをやっている人達がたくさんいるのは知ってる。
ブログ書いてるわけでもビデオアップしている訳でもなく、セミナー告知だけやってる人。
それが悪いっていうんじゃないです。
ただ、私のコンセプト?違うな、フィロソフィーでは自分の経験からも、
インクルーシブな部分を大切にしたいので、無料のものやebookや本のように安いものも作っておきたいと思ってます。
それじゃダメかな。
それって伝わらないものなのかな、なんて思ったりするんだけどね。
テレビでCM入るとほかのチャンネルに変えちゃうっていうのと同じような感覚なのかな。
無料のものが沢山あるから、別に有料のものを買わなくてもいいって思う人もいるかもしれないよね。
2020年の春からオンラインセミナーで今回が3回目になりますが、オンラインの可能性の大きさとデメリットももちろん、見てきました。
コロナの時に医療関係者の家族が差別されたというのをニュースで読んだけれど、そういう人達にとってオンラインセミナーは救いになるんじゃないかなとも思うし、
さっきお話したように、今現在ケガしているダンサーだったら満員電車の中移動するのは怖いことだし、地方や海外の人達にとっては旅費交通費が浮く。
だからインクルーシブになる。
ただ、会場に来ることでほかの人との交流を持ちたい人や、古いシステムで指導しているスタジオで孤独に正しいレッスンを指導したいと思っている人、
周りは習い事だけど、自分はプロを目指して踊っていきたいと思っている子たちにとっては、仲間を見つける場所がなくなってしまったという事でもある。
学習障害がある人であれば、ずっと椅子に座っているのは大変で、
来日セミナーで体を使いながら、ほかの人と話ながら受講する方が学びやすい人もいるだろうし。
どっちがインクルーシブなんだろう、という悩みは尽きないんですよね。
もちろん、ここに日本在住中の日本語が母国語でない人達は含まれていないから、言語や人種のインクルーシブを考えたらもっと大きな問題になる。
無料と有料のコンテンツのバランスとかもそうだけど、どうすべきか、どこで線引きをするか。
これが今年多くのオンラインセミナー準備をしつつ一番悩んだところでした。
多分正しい、って答えはないんだと思うんです。
セミナー回数も年に3回もやってウザイ、と思う人もいるだろうし、逆にこの前は発表会とかぶっていたから近いうちにまた勉強の機会があって嬉しいという人も存在する。
両方正しいから、DLSをやっている私が決定しなければいけないんだろうけれど、難しいなぁと感じます。
これが安全の為、だったりこの子たちの為、という具体的なものがあれば正しい、正しくないは作りやすいけれど、
学びの形やタイミングってそれがないからね。
よくよく考えると、バレエ解剖学やエクササイズってインクルーシブな学びの場だと思うですよ。
世で言うバレエ向きの体、と言われなくても構造を知る事でその子の出来る最大限で踊れるし、
ケガしている子でも今できる最大限の学びの場を提供できる。
知識が増えれば、たとえ毎日レッスンできる経済的状況でなくても、1回のレッスンを濃いものに出来る。
それもインクルーシブだよね。
ということで、ただインクルーシブというコンセプトについて喋っているだけの、真のお喋りポッドキャストになりましたがいかがでしたでしょうか?
皆さんがどう思うか、ぜひ教えてくださいね。
インクルーシブって考えたことある?スタジオでどうやって取り入れている?このエリアでDLSが出来る事やアイデアはある?
そしていつもとちょっと違った感じのポッドキャストはいかがでした?
メールはhello@dancerslifesupport.comにて。
セミナーの質問も同じメールアドレスで受け付けているので、このクラス私でも大丈夫?というのがあったら申し込む前に教えてくださいね。
合ってなかったら、合ってないよとお知らせしますのでご心配なく。
では今週のポッドキャストはここまで。また来週金曜日にお話しましょう。
ハッピーダンシング、佐藤愛でした。
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