踊っている時に首が前に出てしまう、
バリエーションの時にニワトリみたいに首を前後させてしまう…
そんなSOSを受けたので首が前に出ないためのエクササイズプラン、
首でカウントをとってしまう理由と対処法をお話したポッドキャスト。
レッスン中、首のアライメントで注意を受ける人は是非聞いて下さいね。
聞きたい人はこちらから
スクリプト
みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、
ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラスポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。
ここ何回かのポッドキャストエピソードでは顔の癖についてお話してきましたね。
エピソード256では顔、257では口呼吸と口がぱかーんと開いてしまうダンサーについて。
今月の質問ピックアップでもそのテーマを追いかけてですね、踊っている時の首についてお話していきたいと思います。
首の位置とか、変な動きって顔の癖と同じように目立つんですよ。
そして一度目についたらずっと気になっちゃう、っていう。わかる?
まずはいただいた質問を読んでみましょう。
「頭が前に出てきてしまう生徒がいます。
バーレッスンでは、注意でき、だいぶ良くなってきているのですが、先週から発表会のヴァリエーションの練習になり、
生徒は、カウントを数えているように、ニワトリが首を振るように、(少しですが)踊ってしまいます。
修正方法ですが、
- 胸鎖乳突筋をリリース
エクササイズは、 - 体幹を鍛える 腕付きプランク
タオルリリース、鼻サークル
上向きポールドブラ
ちっちゃいコブラ
踊りでは、ヴァリエーションの上半身のみの練習での頭の意識 目線や顔の向きなど行っていこうと思います。
他に 何かあれば教えて頂きたく思います。
これで 大丈夫であれば、この方法でやってみます。」
という事でした。
すごいエクササイズプランだなぁとおもいますよね。
まずね、このメールでもらっている生徒さんの年齢が分からないから言いづらいところもあるんだけど、
首が前に出てしまうというのと、
首でカウントをとるっていうのは問題が別になるのね。
だからまずは首が前に出るっていうところをお話しましょうか。
ブログでも首のリキミがとれません、っていうのがありますが、ポッドキャストでもエピソードにしたっけ?したね。エピソード152の時につまり約100エピソード前にしたみたいですね。
こちら、まだ聞いていない人、読んでいない人は是非チェックしてね。
首が前に出る理由の一つに体幹が弱い、っていうのがあって、首を力ませることで胴体を強く保とう、としてしまうのは事実です。
だから、メール内のプログラムで体幹を鍛える 腕付きプランクが入っているンだろうな、と。
タオルリリース、鼻サークルでは首の深い部分にある筋肉を鍛えると同時に、
首を前に押し出さなくても動かせるよ、という意識の準備、
上向きポーデブラでは、腕の動きに首の動きが影響されないという練習、
そしてちっちゃいコブラでは首の後ろ側の筋肉を鍛えているンだろうな、と思いました。
全てとてもいいと思います!
ただ、このエクササイズたちでは感覚系がが多いので、私だったら上向きポーデブラはやらない。
その代わりにバックエクステンションを入れることで、
ポーデブラに負けずに体を、っていうのは一緒だけど、もう少し背中の筋肉を使う、床にサポートしてもらうのではなく、自分でホールドするっていう練習をすると思いますね。
特に発表会の練習を考えると、首のエクササイズと体のエクササイズ、両方やっていたら日が暮れちゃうし、発表会に間に合わない気がする。
だったら、両方いっぺんに鍛えられる方を選ぶかな。
背中の筋肉が強くなるってことは、踊りにも影響を及ぼしますからね。
カウントを数えているように首が動く、っていうのはまた別問題ね。
もし本当にカウントを数えているならば、音楽を数えて踊っている事になるので、音楽を「感じて」踊ってはいないのね。
音楽を感じるってどういうことか?
それは1,2,3,4,5,6,7,8というカウントで踊りを考えるのではなく、音楽のメロディとかフレーズで踊りを考えるという事。
それができるとスムーズで滑らかで、音楽性のある踊りになります。
この部分はね、指導者の音楽性も試されるから難しいんだけど、
アンシェヌマンを覚えるのが苦手、っていうブログポストでステップは単語、アンシェヌマンは文章、って説明したの覚えています?
この記事はまだポッドキャストにしていないので、まだ読んでいない人はDLSサイトよりアンシェヌマンを覚えるのが苦手…って検索してください。
ステップを一つひとつ追う人って音楽をカウントで追うことが多いんですね。
ここでプリエ、ここでキープみたいな感じでブツブツ踊りが切れてしまう。
でもアンシェヌマンのフレーズで覚えると、つなぎのパと見せるパを一緒に覚えて、一緒に動けるはず。
ということはカウントを数えて、そこに動きを当てはめるのではなくって、フレーズを音楽に合わせる感じになるんですよ。
別にそれって音の取り方がなぁなぁになっていいよ、って言っている訳ではないです。
ただ、ステップを一つ一つ考えるのはレッスンでやるべきで、
振付、特にバリエーションを踊るレベルになっているならば、ここは既に体に入っていてほしいテクニックではあるよ。
という事で、カウントを首でとってしまっている場合、
フレーズで踊るという理解と、音楽をなんども何度も聞いて、体に沁み込ませるっていう努力は必要だと思います。
ただし!カウントで首が動いているのではなくって動きのインパクトで、
例えばジャンプの着地や、ステップの間にあるプリエの度に首が前に出てニワトリみたいになってしまっている場合、
- 体力不足
- プリエが柔らかく使えていない
そしてプリエの時に一番大事になる、
- 上半身と下半身を分けて使い分ける
っていうのができていない可能性があります。
上半身と下半身を分けるってどういうことか?というと、
プリエで動くのは足関節、膝関節、そして股関節でしょ?
でもその上に乗っている骨盤から頭蓋骨まではプリエに影響されずホールドしておくよね。
それそれ。
それが出来ていなかったら、プリエの度に小刻みに首が前にでちゃう、
っていう問題が生まれると思うのね。
そしてそれが原因だったら鍛えるべきところは下半身なんですよ。
そっちが強くなれば、ジャンプの着地とかプリエとかの衝撃吸収を
自分の脚、関節で吸収できて、優雅な上半身は表現力のためにとっておけるのね。
じゃ、具体的にどんなエクササイズをしたら下半身と上半身を分けて、
安全なプリエを使いつつ、柔らかなポーデブラや優雅な首のライン、
そして強い体幹をホールドできるのか?といいますと、それはプリエ本に書いてあるンですねー
という事で宣伝タイム。
私、佐藤愛の第三作目となる本気でうまくなりたい人のためのダンス解剖学教室シリーズ、プリエ使えてますか?は2019年8月1日よりアマゾンJPにて先行予約が始まります。
いつも通り、先行予約をしてくれた人で、その後登録をしてくれた人は無料で、
私とダンサーの栄養管理士、ふみさんが2020年1月12日に行う先行予約イベントにご招待します!
プリエ本先行予約イベントのテーマはリカバリー。
フミさんからはリカバリーの食事について、
私からはリハビリのエクササイズプランの立て方についてをお話します。
本の出版は2019年11月1日。
111の日という事で10月30日までに先行予約をする必要がありますのでお早めにどうぞ!
はい、宣伝タイム終了。
ということで、今日の質問、踊っている時に首がニワトリになっちゃう人は
- 質問をくれた人が教えてくれたエクササイズプランはとってもいいです!というのを筆頭に
音楽を感じて踊るという中級者向けの考え方、踊りをフレーズで考えるという練習が必要ですね
そして
ポイント3、首が動いてしまう理由が衝撃吸収であれば、下半身強化が必要です。
という事で答えになったら嬉しいです。
今週のポッドキャストはここまでですが、ただ今2019年8,9月来日の申し込みをやっております。
既に定員になってしまっているクラスもありますが、
1月は家族との予定があるし、ゴールデンウィークはスタジオの発表会なんだよね、
という人はこの時期の来日セミナ―をお見逃しなく。
表現力とかね、9月にしかやらないクラスもありますので、スケジュールチェックはDLSサイトからどうぞ。
ではまた来週金曜日にお話しましょう、ハッピーダンシング佐藤愛でした。
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