肩甲骨を「よせる」と「しまう」 DLSポッドキャスト epi254

このポッドキャストではフォロアーさんからの質問、

肩甲骨を「よせる」という注意と

「しまう」という注意はそれぞれ何をさしているのか?

もしくは同じ注意なのか?という事を考えてみました。

皆さんは同じ注意だと思う?それとも違うと思う?

私の回答はポッドキャストにて!

 

聞きたい人はこちらから

 

スクリプト

みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、

ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラスポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。

 

今日は6月最後のポッドキャストなのでDLSに来たメール質問に答えていきましょう。
私に質問したい人は毎月最初の土曜日にやっている#愛さんとティータイムというFBライブで質問受付している時に聞いてもらうか、

このようにポッドキャストでお答えしていきます
個人的にお返事することは、現時点時間がなくて出来ていないのですが、DLSセミナー参加者はセミナー内ではQ&Aの時間をとっているからそれも使って下さいね。

 

さて、今日の質問は肩甲骨について。

メールを読んでみましょう。

「肩甲骨を「よせる」と「しまう」という注意は何が違うのでしょうか。
私にとってこの2つは一緒だと思っていたのですが、肩甲骨を寄せると考えても肩甲骨がしまわれていないことに疑問を持っています。
また、肩甲骨を寄せてエクボを作りなさいという注意があるのですが、肩甲骨にエクボはできて良いのでしょうか。」

という事でした。

まずね、どの注意、どの国でもそうだしどんな立派な先生でもそうだけれど、

その人の言い回し、その人がその生徒に向けていいたい事、というのがあります。

例えば私がいま一番手を焼いている金曜日6時のボディコンディショニングクラスにいる4人。
もーね、金曜日が憂鬱になるくらいやる気のない4人なんだけど、

親がバレエ熱心で連れてくるのよね。
ま、それは置いておいて。

 

そこに2人、パワーで踊ってしまう子達がいます。
1人はテクニックも強いけどパワーで踊ってしまう子

もう一人はテクニックが弱いゆえに、筋肉を固めて踊ってしまう子

結果として力んで踊っているように見えるから、この子達はリラックスして踊りなさい、と言われる。

テクニックが強い子はそれができるけど、

弱い子はリラックスしたら自分をホールドできないから全然踊れない、という問題が生まれてしまいます。

テクニックの強い子が先生にリラックスしなさい、と言われたら

もっと手脚を遠くに伸ばしてのびのびと踊ろう、って考えるべきだし、

テクニックの弱い子であれば、お腹とか内転筋とか自分がぬけちゃう部分がぬけていないか?を確認し、

それが入れば自然と肩や太もものちからがぬけるって理解する必要がある。

同じ注意でも、どこに原因があるか?によってどう対処したらいいのか?が変わるって事ね。

 

メールの質問に戻るけれど肩甲骨を「よせる」と「しまう」という注意の違いは

それを口にした先生に聞くのが一番手っ取り早く、失敗のない対処法です。
だって、私はその注意を口にしないから。

 

先生達も忙しいので、出来ればその日のレッスンの終わりに、

バーレッスンのどこどこで肩甲骨をよせて、と言われたのですが、分からなかったので再度ご指導お願いできますか?

と聞く。

 

わからない注意を先生に聞かない人ってかなり多いです。
逆に、レッスン終了後、私がいった注意でないことを聞いてくる人もいます。
この前のキッズセミナ―でもありました。

よくできたところは?

どこどこです。

じゃ、逆に努力をすべきところだな、弱点だなと分かったところは?
少し考えた後、ターンアウトをし続ける事です。

はい?

そんな注意クラスでしましたっけ?

そう聞くと、生徒は

いいえ。

 

じゃ、なんでそれが弱点だと思ったの?

お母さんが撮ってくれたビデオを見て、家でそう思ったの?

私やゆうこ先生に言われた注意で頭に残ったことはなかったの?

そうすると分からない、という顔。

となりでこの会話をビデオにとっているお母さん…

気まずい沈黙。

 

多分、普段のレッスンでターンアウトしなさい、と言われ続けているんだろうね。
もしかしたら、コンクールのジャッジシートっていうの?あれにかかれている言葉なのかもしれないね。

いつも言われている注意はいつものレッスンで直しましょう。
セミナ―に参加するならばそこで新しい事を吸収していきましょう

 

すぐに聞く、という事。

それはとっても大事ですので頭に入れておいてね。
ただし、質問するマナーというのもありますから、

それは「脱 質問ヘタッピ 上手に先生に質問する方法」というブログを参考にしてください。

DLSサイトの右上虫眼鏡マークで質問、と入れると出てきます。

 

生徒たちと長年仕事をしてくると、伝言ゲームのように、生徒が解釈を間違えるケースや、

聞き間違えた場合もあるのに気づきます。
先生がOO使えって言ってたけど分からない、と言われた場合、

私は

どこで?

どんな感じに?

誰に?

と聞きます。

どこで?っていうのはステップの名前とかバーなのかセンターなのかの違い、

どんな感じに?っていうのは筋肉名を言われたのか、それともここ、って触られたのか?
90%はここ、って触られた、ってくるので

その場所はね、この筋肉だから違うよ、とか

こうしたかったんだろうね、ということはこの場所だけど、こっちの筋肉ね、

とか説明が出来ます。

 

誰に?というのはキーワード。
貴方に?

それともクラス全体で?

他の子に注意していた?

指導者は、生徒に合わせて言葉を変えて、

その子が分かりやすいように説明するっていうことをします。

だからね、誰向けにいっている言葉なのか?を理解しないと全体的なピクチャは見えてこないのね。

 

昨日もあったんだけど、この先生が縫工筋つかえって言ってきたよと。

んで誰に向けて?って言ったらクラス全体にって。

まず、貴方は筋肉固めて使い過ぎる傾向があるよね?

うん。

今縫工筋のケガしているよね?

うん。

クラスにそのケガしている子って何人いる?

私だけ。

じゃ、そのクラス全体の注意当てはまらないと思わない?

思う。

終了。

 

ちなみに、私は、肩甲骨を寄せるエクササイズもするし、しまうトレーニングもします
寄せるエクササイズでは、肩甲骨と背骨との間についている菱形筋っていう筋肉を鍛えたくてやっています。
スタンス本のエクササイズでも紹介しているね。

しまう、っていうトレーニングもしますが、これは教師のためのバレエ解剖学講座、モジュール3で上半身の解剖学を勉強する時にウイングになってしまうダンサーの指導でお話します。

ウイングになってしまうダンサーへの説明、そしてエクササイズもブログで書いているから、

教師講座を受講していない人はブログを参考にしてね。

 

だから私にとってよせる、も正解だししまう、も正解
だけどタイミング・やっている事によってはよせるは不正解で、しまうも不正解になるんです。

 

その後の「肩甲骨を寄せてエクボを作りなさいという注意があるのですが、肩甲骨にエクボはできて良いのでしょうか。」
というのだけど、これは聞いたことがないのでお答えできません。
先生に聞いて下さい。

ってかさ、えくぼってなに?と思ってこの記事のためにリサーチしたんだけど、

顔にできるものだけえくぼっていうらしく、10-40%の人にえくぼがあり、遺伝も強いし、性別もかなり関係してくる、というのが分かっているそう。

だから肩甲骨にえくぼ、っていうのも、もしあるとしたらよ?

トレーニングや使い方の問題ではない気がしますけどね。

 

ということで、これが今回の私の答えでした。
まとめてみると、

分からない注意、特に言い回し的な注意はその先生に聞いてみましょう!
その人に合わせた注意、とかこういう風に言いたかったのよ、というのをレッスン後に教えてくれるかもしれません。

質問されるのを嫌う先生は少ないですが、マナーがあるので、それは先ほど紹介した記事で学んで下さいね。

最悪、質問をして逆切れをしてきた先生がいた場合、早急に新しいスタジオを探すことをお勧めしますが、

先生がすでに何度も説明している事を再度質問したんだったら自分のせいですからね、

それは分かるよね。

最後に肩甲骨はしまう時と寄せるときがあります、ということも頭にいれて、

このエクササイズではなにをしているのか、

この腕のポジションだったらウイングしていいのか?を考えるようにいたしましょう!

 

では今週のポッドキャストはここまで。

7月1日のブログでは8,9月来日セミナ―のスケジュール発表がありますので、そちらを狙っている人はお見逃しなく!

ハッピーダンシング、佐藤愛でした。

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