この記事を書こうか、この2~3年ずっと考えていました。
特に、DLS冬期バレエ講習会をより海外オーディションに近づけるためにメールでフォーム送信に変えてから。
メールってね、今やすべての会社、バレエ団で使われている連絡方法です。
ってことは、オーディションや入学など全てのやり取りは「絶対に!」メールを通して行われます。
髪型やメイクなどの第一印象の前の「顔の見えない第一印象」っていうのがメールになるわけで、非常に重要です!
特にバレエ学校卒業後、ヨーロッパに*オーディションツアーに行く場合、連絡ややりとりは生徒でやらないといけないんですから。
*オーディションツアー
ヨーロッパやアメリカでは同じ時期に様々なバレエ学校、バレエ団のオーディションがあるので、ダンサーはホテルなどに泊まり、様々なオーディションをはしごする、っていことを行います。
シェアホテルなどで拠点を作り、夜行バスで移動なんてこともあります。これをオーディションツアーと呼びます。
なので今日は21世紀のダンサーで島国に住んでいるみなさんには避けて通れない、Emailについて知っておかなきゃいけないことをまとめました。
携帯アドレスは海外には存在しない
まずはここから始めましょうか。
携帯メールで大事なメール(オーディションとか、入学フォームとか!!)を送らないこと!!!!!!!!!!!!
docomoやezwebなどがついているアドレスは、携帯メール(キャリアメール)といい、これは海外には(私が知っている限り)存在しません。
だからかなのか、日本の携帯カンパニーのセキュリティなのか分かりませんが、「携帯メール」のメールが弾かれてしまう事は本当に多いのです。
携帯からメールは見られますよ。
同期してあればgmailだろうがhotmailだろうがicloudだろうが・・・なーんでも携帯電話で見ることが出来ます。
そしてそこからお友達にメールを送ることは可能なんだから、携帯メールの使用は(海外に送りたかったら考えておいた方がいいよ?
エラーメールで送れない、っていうのはDLSでも1週間に一度は起こる問題なんですよ。
申し込み争奪戦の時はさらに問題が大きくなります。せっかく申しこんだのに資料を送れない、キャンセルが出たのにメールエラー。
何度も、何度も連絡しますがこっちからはどうしようも出来ません。
- オーディションに受かったのに通知が届かない
- 入学フォームで抜けている部分があった!
- カンパニーレッスンを受けたいとお願いした返事が届いた
なんて時があったら最悪ですから、十分気を付けて下さい。
カンパニーからしたら、エラーメールに対応しようなんて考えません。返信したのに貴方からのリプライがなければ悪い印象を与えます。
日本でしか使えないメルアドも存在する
たくさんドット(.)を使っているアドレスやドットの位置が@の直前にくるアドレスは、国際的に認められていないようです。
打ち間違え、となってメールさえ送ることができなくなります。
でもね、日本内とくに携帯メールだったら問題ないんですよ。だから日常生活では気づかない。
ai._.@ezweb
とかやったら届きません。
そういうメールアドレスをオーディションフォームに書いていたら返信さえ届かないって悲しい事になりますからね。
最近のオーディション、入学試験でメールアドレスを書かなくていい場合なんて100%ないんですから。
特に海外から申し込む場合連絡は全てEmailになるんですから!!
メールはビジネスである!
SNS、LINEなどの影響で境界線がぼやけているようですが、電子メールというのは公式なお手紙です。
宛先、サイン(自分の名前を書き入れる)などは礼儀中の礼儀。
いきなり「オーディションの日にちを教えて下さい」とは送りません!
質問があっても「これはどうしたらいいですか?」でおわりにしません!!
これは子供だけでなく、大人も出来ていないって、よく気になります・・・
面白いことに(interestinglyってことね)、海外在住の日本の方はしっかりした日本語で正しいメールフォーマットでメールを送ってきてくれます。
海外生活をしていた人や、会社勤めをしていた人も出来ます。
ただ、ずっとバレエだけやってきて、スタジオ経営者になった人とかはメールがヘタッピ。
たぶん、誰にも教えてもらってこなかったのでしょう。
先生という立場になったら、だれも「このメール失礼ですよ」なんて教えてくれませんから。
別に悪い人だ!って言っているわけではありません。
ただね、丁寧に書いてくれているメールというのは、返信する側は嬉しいのです。
100%正しくなくても、調べてくれたんだなと思ってもらえたら第一印象はあがります。
だって、だれでもグーグルで「メールの書き方」って調べたら0.3秒でたくさん例が出てくる時代ですもの。
私みたいに、小さな運営をしている人でもたくさんメールがくるのを考えたら、オーディション時期のバレエ学校はたっくさーーーーーんメールがきていると思いませんか?
メイクや髪型などで気を付けるのと同じように、メールの第一印象などで担当の人から弾かれちゃったら損するのはあなたです。
そうそう、ディレクターがメール見ているんじゃないですからね、その人に転送してもらうためにはバレエのことをしらない事務員がメールの対応をしてあげたいって思わせないと。
全員に返信するのが、カンパニーやバレエ学校の仕事ではありませんよ。特に規模がおおきな学校は。
メール会社は信用できない・・・
残念ながら、hotmailやgmailなども含め毎回ソフトウエアや規約にアップデートがあるといくら受信可能にしていたメールでもはじかれてしまう事があります。
最近のソフトウエアはとても優秀なので、リンクがいくつ以上だったらスパムメールだと判断されたり、
自分が送ったメールに誰かが返信しても、メルアドが海外だから、という理由だけで迷惑メールに送られたりしてしまいます。
実際に、パリに住んでいるDLSフォロアーさんが私にメールをくれて、それに返信したのに届かなかったのね。
でも、毎年この時期に私たちはメールのやり取りをしているし、メルマガも登録してくれていたから本人は私からメールが届かないなーくらいしか思っていなかったみたい。
その後、FB経由でメールの受信箱確認してね、といったらワンサカDLSメールや私からの返信が出てきたんだってさ!!
私も実際に、この前バレエ学校の生徒とメールのやりとりをしている最中にいくつかの返信は迷惑メールへ、いくつかは受信箱にくる、という不思議なものをhotmailで体験しました。
hotmail、gmail、yahoo・・・無料で使えるメールアドレスは私たちが「お借りしている」スペースだという事を忘れないようにしたいですね。
つまり、向こうがアップデートしたら私たちは何もできないってわけさ・・・
オーディションやカンパニーへのメールは返信にリンクがついている事が多々あります
(このページに情報が書いてあります、とかこのページからオーディションフォームがダウンロードできます、とか)
もしくは、第二次オーディションに受かった場合の返信とかね、受信箱チェック以外に迷惑メールを確認するのは習慣にしてくださいね。
特に、迷惑メールは1週間後に勝手に削除されてしまいます。
オーディション合格連絡も、気づけばなくなってた・・・なんて悲しい事にならないように!!
返信する時の注意
メールを送るときはもちろんですが、返信する時もすごく大事な事があります。
それは「前に送ったメールに返信すること!!」
どういう事か?というと、自分のメール、相手のメール、そして自分の返信が1つのメールに入るように、そして題名は変えずに返信するのです。
普通にパソコンメールを使っていたらそうなりますけどね、携帯メールでは容量が大きくなり過ぎるので過去の文章が消されてしまう事があります。
向こうは、たくさんのメールを処理している人達です。
特にあなたの英語(もしくは外国語)に不安があったら、過去の会話をつけておくことで、会話の流れを相手に再確認してもらうことが出来ます。
そうすれば例え英語が「何いってるの?」だったとしても「あーこの子、足りない資料を送ってくれてるのね」って分かってくれるはず。
返信する際に同じ題名にしておくのも、相手のことを考えたらできるはず。
- 過去の会話を検索しやすい
- 何について話ているのか一目で分かる
- 続きのメールだって理解できる
ってあれば、言葉に不安があっても相手側が理解できやすいですよね。
ちなみに題名では inquiry about audition in Tokyo などと何について書いているのか分かるようにしておくのも大事ですけどね。
ちなみに、生徒の一人でメールでやり取りをしていたのにも関わらず、プライベートオーディションについたらカンパニーが休みだった・・・なんてこともありました。
2,3週間前に再度メールを送り、まだそれが大丈夫かどうか、ダブルチェック、トリプルチェックしておく方がいいかもしれません。
(ただし、その際に相手にしたら何度もメールが送られてくる訳だから、文章の長さや内容は吟味する必要がありますけどね)
番外編 覚えてもらいたい人がいたら・・・
プロのダンサーを目指さなかったとしても、その後の道を探すために、研修生、アシスタント、ボランティアなどを考えている人もいるかもしれません。
その際、いきなり初めての人から頼まれるよりは、先に足場作りをしておいた方が絶対的に有利です。
たくさんの人が参加するセミナーであれば、セミナー参加したって言っても顔を覚えてもらえないでしょう。
だけどね、セミナー後にとてもいいフィードバックをメールで送ったら、印象は変わります。
例えば、治療家を目指しているけど、どの道がいいか分からない、という人がいるとしましょう。そして治療家用セミナ―とかカンファレンスとか、オープンキャンパスとかに行って、興味がある人と名刺交換をしました。
となったら、
「OOでXXについてお話していただいた佐藤愛です。(休憩中に名刺を頂きました、背が高く、髪が赤い人です)。貴重なお時間を頂きまして誠にありがとうございます。
いただいたアドバイスを基に、OO学校を調べてみます。
ありがとうございました。
お忙しいと思いますので返信は不要です。またお会いできることを楽しみにしています。」
って送ったら悪い印象はありませんよね?そして短くて読みやすい。
(相手の記憶が新しいうちに、早めに送りましょう!)
そしてその後フォローアップで、
「何月何日のXXセミナ―にてOOについてアドバイスを頂きました佐藤愛です。
OO学校にてコースコンダクターの方とのミーティングをしてきました。先日、XXさんに助言をいただいたおかげです。どうもありがとうございました。4月からしっかりと勉強してきます。
お忙しいと思いますので返信は不要です。まだ寒い日が続きますのでお体にお気をつけて。」
そして最後のパンチはこちらです。
「何月何日のXXセミナ―にてOOについてアドバイスを頂きました佐藤愛です。OO学校での新学期もはじまり、有意義な時間を過ごしております。たくさん勉強することがあって飽和状態なのも正直な感想ではあります。
授業内では一般治療が主なので、実際にダンサーのサポート現場を体験しながら勉強していきたいと考えているのですが、私が治療院でお手伝いできることはありませんでしょうか?
現場を見学しつつ、受付の手伝いや、終了後の片付けなどをさせていただけたらと思ってご連絡差し上げました。
何かありましたらご連絡いただけますと幸いです。」
いきなり最後のメールがきたら怪しい奴だって思うけど、コネクションづくりは6か月前から始まっているんですからね、この段階では足場はしっかりと作られています。(メールが届いていれば・・・)
研修先、見学先、もしラッキーだったらアルバイト先や卒業後の職場も一気に見つかるかもしれませんよ?
私がバレエ団医学チームの研修の場をつかみ取ったのも、その後、7年以上経ってもまだプリンシパルに指名されて彼らの家に行ったり、舞台裏に呼ばれたりしているのも、このように「私が何かお手伝いできませんか?」ってメールを送ったからです。
自分が欲しいものではなくって、誰かのサポート、サービスが出来るかな?って考えて行動すると道は開けると思うンですけどね・・・・
そして相手のことを考えたら、変な題名のメールとか送らないし、エラーになる可能性のあるアドレスは使わないとかさ。
これが上手なのは水井博子さん。
エモーショナルトレーニング、表現力セミナーの講師でもある彼女はいつもメールも神対応だし、
ブログに私の名前をさらっとのっけてくれたりしています。コメントはしないけど、いつもそれは見てますから私も講師にお誘いしたり、相談を受けたら、こっちから夜中に電話してお話したりしちゃいます。
ピーポーパワーがある人なんだね、きっと。
Happy Dancing!