バレエの先生に喧嘩を売っているような題名でしょうかね。
そういう意味ではなくって、このブログを書いている今、Covid-19の影響でレッスンがお休みになってしまっているスタジオがたくさんあるから、そういう子達に書いています。
ケガしている時にレッスンに出られなくても出来ることがあるよ!とお話している記事もDLSにはたくさんありますが、今回はCovid Edition。
体力作り
なによりもここから始めよう。
体力がありすぎてケガすることはありません。
体力がありすぎて筋肥大だったり、テクニックで出来なくなるものもありません。
その逆。
バレエでは、体を使って踊ることが求められるのならばその土台になっているのは体力でしょ。
基礎体力があればあるほど、レッスンに戻った時に上達が早まりますよ!
何故かって?
だって体力があれば
- アレグロを大きく踊ることが出来る
- レッスンを安全に受講ができる(バレエ学校のようにたくさんクラスがある場合)
- 他のグループが踊っているときにマーキングや、グループに入って何度も踊れる
他にも、疲れると人間不機嫌になりますよね。
ご機嫌でレッスンをこなすためにも(ポジティブ、集中してレッスンが受けられるようになる)、
人間的に嫌な奴にならないためにも大事です。
折角レッスンが出来るようになった!という時にゼーゼーしないためにも、
最初のレッスンでいきなりケガしないためにもとっても大事ですからやっておこうね。
過去記事で、ダンサーのスイミング、ダンサーのランニング、ちょっと古い記事ですが縄跳びについても紹介しています。
#愛さんとエクササイズ というインスタライブもしているので、私の掛け声とともにエクササイズをするのもアリ!
バレエ解剖学を勉強しよう
まぁ、DLSだからさ。
ここに来るのは分かってるでしょう。
自分の体の構造を知ると
- レッスンの注意を聞いた時に「どうやって」直したらいいのかが分かる
- 安全に踊るための知識が増える
- 無駄な努力を辞めて、結果がでる練習が分かる
解剖学シリーズを無料で!!インスタライブ(+YouTubeで何度も見られるよ)でお届けしています。
この先に進みたい人達、筋肉とかも含めて勉強したい人達はDLSの解剖学講座をチェックしてください。
私、佐藤愛がどんな人間なのかもきっと分かるはず…
(オレオとか、象の耳とか、クリオネだとか言ってますが…)
バレエの先生はもちろんですが、高校生以上のダンサー、現役ダンサーだけどカンパニーがお休みになっちゃっている人達も参加可能です。
特にこの後留学を目指していて、憧れのバレエ学校にAnatomyの授業がある人は、今のうちに日本語でやっておくっていうのもいいアイデアです。
知識を増やしたい大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)、娘の体に興味があるお母さんなど、いつもは先生達の中に入って勉強するのがちょっと…という人達も、
今回はオンラインコースなので受講出来ちゃいます。
もちろん、指導者むけではありますよ。
だけど、バレエの先生達が何を言っているのか、体がどのように動くのがレッスンでは正解なのか?などを理解することが出来ます。
体の構造や、正しいレッスンの形が分かると、どんな指導をしている先生に娘(と娘の将来)を任せたらいいんだろうか?という時の判断基準になるかもしれません。
休息!
昼間は学校、夕方はレッスン、夜は宿題、週末はコンクールレッスン…
なんて生活をしていた子達にとって、必要な「休息」が出来るこの時間。
子供の身長が伸びました、なんて声もあるくらい、ちゃんと休まなかった代償は成長に出てきます。
いくら練習しても上達しなかったり、エクササイズの効果が出なかったり。
身長で悩んでいる子なんていうもの、休息が足りなかったからという理由が大きく関係します。
テクニックはプロダンサーでも練習します。
いつまで経っても磨き続けるもの。
でも成長期は今しかありません。
もしかしたら、ゆっくり休んで、長期のケガをしっかりと直して、
家族との時間を大切にするっていうのも心と体の健康には大切かもしれませんよ。
早寝早起きもお忘れなく。
成長ホルモンのためにも、生活リズムは崩さないでね。
→そのほか安全に踊り続ける知識はSafe Danceセミナーで学べます。
こういった知識を勉強しておいて、レッスン復活するときには脳みそもReadyされている状態にしましょうね。
コンクールが・・・と思っている人達
元々私はコンクールが好きではないですが、今の世界情勢を理解したら、スカラーシップはもちろん、海外に行くことも出来ないからね。
だから今出られない=チャンスがなくなる、ではないです。
どの国もシャットダウンしているので。
そうじゃなく、練習の成果を見せたい、であれば、練習の「成果」が大事なのではなく練習の「過程」が大事なんだという事をしっかりと理解しましょう。
どうせだったら、衣装を全部作ってみるとか(チュチュの飾りとか、髪飾りとかね。プロになるならお裁縫は知っていたら得だよ)
踊る演目のストーリーはもちろん、その時代背景を研究するなどにも時間が使えるはずです。
発表会が・・・と思っている人達
今まで頑張ってきたものが無駄になると思わないでください。
それよりも、一緒に頑張ってきたお友達の中で病気になってしまう子がでたらどうするの?とか
応援して、舞台を見に来てくれるおじいちゃん、おばあちゃんにとって取り返しのない事になったらどうするの?
などを考えてみましょう。
貴方の舞台を楽しみにしている人達がたくさんいます。
その人達が健康ではないと、観客として舞台に脚を運んでくれませんよ。
バレエノートの整理
バレエノート、レッスンノート、もしくは注意ノートなんていうのを書いているダンサーはたくさんいると思います。
でもそれ、見直してる?
ただ、書くだけの作業であったら、鉛筆と紙の無駄遣いです。
バレエノートは、書くだけでなく
- 読み返して
- そこから学び
- どんな練習をしたらいいのか?
まで考えて初めて効果があります。
今まで書いていた人は時間を決めて読み返してみてください。
- 同じ注意をされていないかしら?
- 先生に言われた注意の意味が分かるかしら?
- 今の自分に出来ることで、このレッスンの注意を直すことは出来るかしら?
バレエノートって何?とかイマイチ分からんという人は前回すぐに定員に達してしまったバレエノートWSにアンコールを作りました。
お家にいながら受講できるダンサー向けオンラインワークショップです。
表現力への理解を深める
バレエレッスンの目的は舞台で踊ることだとしましょう。
(…そうだよね?どこまで高く脚があがるか競争ではないよね?)
舞台に立つということは、舞台で表現するって事だから、バレエレッスンの目的は舞台で表現する練習なんですよ。
テクニックをやってから表現力をつけよう、でもないし、
○○という役を踊るから表現力、でもない。
毎日のレッスンでダンサーの表現力というのは磨かれます。
磨かれなければいけないんです。
音楽に合わせて踊ることも、ポーデブラや目線の練習をするのも
舞台で必要な表現になるから。
でも、ダンサー達はもちろん、先生達も表現力っていうのを理解していない事が多いんです。
なので練習してこない。
積み重ねがないんだもの、いきなり発表会に表現しろって言われても出来ないわけよ。
もしくは、自分ではやっているつもりだけど、先生には「笑顔が硬い」なんて言われたりとかさ。
今、レッスンに行けないときだからこそ、こういうエリアを勉強しておくっていうのもアリだよね。
もちろん、レッスンの中でしか練習できない部分もあるんだけど、
知識を入れておけば、レッスンが始まった時に「何をしていいのか?」が分かる。
また、表現の土台となる感情についての理解だったらレッスンの外に考えることも出来るし。
なんで表現の土台が感情なのかって?
だってダンサーが何かを演じる時、その役の「気持ち」にならないといけないんでしょ?
その「感情」をお客さんに伝えるんでしょ?
でも自分の感情すらわからなかったら、白とか黒とかの鳥や、妖精だとかの気持ちが分かるわけないじゃない。
何から始めたらいいのか分からない人は、DLSの表現力WSもあります。
でも、バレエの先生で表現力の指導方法が分からないとしたら、ちょっと立ち止まって考える必要があるよね。
生徒達は指導されていない部分は出来るわけないんだから。
今できることにフォーカスを
バレエのケガのリハビリもそうだし、今のシチュエーションもそうだけど、
- レッスン行けない
- 発表会延期になった
- 踊れない
…
出来ない事にフォーカスするのではなくって、今できることに焦点を合わせませんか?
今できることを考えて、
今まで時間がなくて出来なかった事を考えて、
それが出来たらどれだけ成長するんだろうって考えたらワクワクしない??
現実は変えられないかもしれないけど、それに対する行動や感情は、あなた次第なんだからね。
Happy Dancing!