バランスパッドエクササイズ 基本編

以前、佐藤愛のおすすめアイテム、という記事を書いてから よくいただく質問が、 バランスパッドの使い方を教えてほしい! というもの。   なので、今日は基本編として 「ただ立っているだけ!」 のエクササイズをご紹介します・・・   ご紹介ってまっすぐ立つ、ことで、 質問では立っている以外の使い方はなんですか?と言われたのですが、 正しく立つことが修得できたら、ほとんどのバレエのパは上達します。 だって立っているでしょう? 踊っているとき・・・       バランスパットとは、 こんな見た目のもの。 チャコットでも売っているようですが、 私の行うエクササイズたちではサイズが小さすぎました。 (それととーっても高価!やだよねー)   なのでこの記事につけてあるリンク先から見てみてください。 私が生徒に使うときは、 あれを半分に切っていますが、 これは、学校のロッカーのサイズ上そうしているので、 皆様は大きなままでも大丈夫でしょう。    …

Continue Readingバランスパッドエクササイズ 基本編

レッスンに復帰する方法

今日のブログでは題名通り、レッスンに復帰する方法をお話ししていきます。   ただし、本題に入る前にレッスンに復帰するスピードや期間は どれだけリハビリをしてきたか どんなレッスンに復帰するのか の2つの点を考慮しなければいけません。   ここに書いてあることはガイドラインだと思って、自分に当てはまるようにアレンジしてください。 体の声を聴く方法や、不調を感じたら何をするか?を勉強したい人は「ダンサーのリハビリeBook」を レッスンに参加出来なくても自分で出来るエクササイズを知りたい人はボディコンサークルも参考にしてください。 レッスンに復帰する前に考えて 長期レッスンから離れていたダンサーがスタジオに戻ったら、いきなりエネルギーが体の底から湧いてきます。 先生や友達の応援もあり、アドレナリンも出ていることでしょう。 こうなってしまう前に「今日のレッスンはどれだけ参加するのか?」をハッキリとさせておきましょう。   そしてレッスンが始まる「前」に、先生に伝えておくのもお忘れなく。 先生に説明、って言ってもたくさん喋る必要はありません。 「今日から少しずつレッスンに復帰します。よろしくお願いいたします。 初日なのでバーレッスンをルルベなしでやらせてもらいます。その後は端でエクササイズをしていてもいいでしょうか?」 それだけでOK。   そうすれば、自分の中で「調子いいじゃん!もっとできる!!」と思っても「先生に言っちゃったしなぁ」と気づくはずです。 少しずつ復帰とは具体的にどういうこと? よく言われる「少しずつムリのない程度にレッスンに復帰しましょう」というのは、いったい何を指すのでしょうか?   この部分は最初に書いたように、 どれだけリハビリをしてきたか どんなレッスンに復帰するのか に大きく左右されてしまいます。 ただ、目安になる方法をいくつかご紹介しましょう。…

Continue Readingレッスンに復帰する方法

プランクでスタミナは向上するのか?

  *この記事は2015年に書かれたものを、2020年の「ダンサーの腹筋事情」eBook 2nd editionを期により読みやすく整理して、アップデートしました。   今日のブログでは、腹筋とスタミナを見ていきます。 腹筋のスタミナ、ではなくて、腹筋とスタミナ。   まずはメールで頂いたプランク攻略本の感想からみていきましょうか。   >>>>>>>>>>>>>>>>>>> 私は5月1日に愛さんのプランク(攻略本チャレンジ)を始めてひと月経ちました*\(^o^)/* まず1番驚いている事は踊っても全く疲れなくなった事です。 ローズをやっても3幕をやっても。 以前よりふくらはぎの疲れがひどかったですが今はそんなに疲れません。   息もアダジオならあがりません。 バリエーションもちょっとハァハァ。ぐらいです。 さすがにコーダまで終わると息が上がりますが(笑)   プランク、全くその場から動かないのに不思議ですね(>_<) 先月、アダジオで疲れてしまっていたフロリナの生徒は 先日、普通にすべて通してやっていました。 愛さんのポッドキャストを聞いて毎日プランクしていると言っていました。 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>   嬉しい! というのと同時にこのコメントに大きなカギが含まれているので分析していきましょう。 プランク「だけ」でもスタミナアップになる? 「プランク攻略本」を知らない人のために説明しておくと、このeBookには3か月分のプランクのプログラムが載っています。…

Continue Readingプランクでスタミナは向上するのか?

おなかを入れて踊る、を理解する:下向き腹筋

2014年にスタジオ訪問をした時、ひとりの若いダンサー(たぶん14歳くらいの子?)が、 「ジャンプが飛べるようになりたい!」と教えてくれました。   何が弱いからジャンプができないのだと思う?と聞いてみると 「腹筋」   そっか一… 腹筋が弱いから飛べないのね?ということで連続ジャンプをしてみました。   どこの筋肉使った感じがする?どこが疲れた?と聞いてみると 「太もも」。 そっか一…   その後、彼女の先生とお話しすることができたのですが、 先生は「そんな注意した覚えはないんだけと?」と首をかしげていて笑っちゃいました。   腹筋最強説、 つまり腹筋さえ強ければとんなテクニックでもできる!という考えはダンサーに定着しているみたい。   ィンナーマッスルもそうだけど、 それだけ鍛えておけばオッケー!みたいな都合のいいことは筋肉の世界にはございません。   ちなみに、インナーマッスルって英語のような気がするけれど、海外では使いません。 試しに英語のGoogleで検索をかけてみたら、最初に出てきたのはお洋服でした。 インナー、って下着って意味だから。 そんなことは、ここまで腹筋シリーズ読んで勉強してくれた人だったら問題なく分かると思うから、 笑い話として聞いてくださいませ。   ここからは下向き腹筋という「バレエの立ち方できてますか?」の95ページにも載っているエクササイズをご紹介します。  …

Continue Readingおなかを入れて踊る、を理解する:下向き腹筋

鬼の愛とオーバーロードの原則

  2015年の私の中でのキーワードは 「バウンデリー」 でした。   それについての記事を書こうと思っていたのだけれど、 なんだか凄く重くなってしまったし、 長くなってしまったので、 もう少しわかり易くご紹介できるまで隠しておきます。       2015年隠れ(ていないけれど、Unofficialということで)キーワードは 「鬼の愛」 でした!!   セミナー参加者の皆さんはもちろんのこと facebookフォロアーさんたちも様々な人たちのブログ、 感想を既に目にしたかと思います。 どこでもちりばめられている言葉   鬼!   これね、一応(笑)トレーニングにおける原則に沿っています。 あとから言うと言い訳っぽい?   まー聞いてください。   トレーニングにはいくつかの原則があります。 そのうちのひとつは…

Continue Reading鬼の愛とオーバーロードの原則

踊りに使えるトレーニングで考えたいこと

これまでの腹筋シリーズで、腹筋×4と腸腰筋×2(とチビ小腰筋)を勉強し、脚を上げるために必要なことも研究しました。 これだけでも膨大な量の知識が頭に入ったはず。 超初心者用のバレエ解剖学、であればここで腹筋シリーズを終わりにしてもたぶん大丈夫なんだけと、知識だけでは舞台で輝けません。   ダンサーは動けてナンボ。 だから、頭で筋肉のことがわかっただけでは足りないんです。 (まぁ、頭に入っていなかったらイメトレすらできないだろうから、マシではあるんだけど…)   「バレエの立ち方できてますか?」「ターンアウトできてますか?」の方でイラスト付き、140ページ以上をかけて説明し、付属のビデオもあるので、エクササイズの種類ややり方を知りたい人はそちらをチェックしてください。   その前に私の本からでなく、どんなエクササイズをチョイスしたとしても、ターゲットが腹筋でなくても! 必ず使える「踊りに使えるトレーニングをする」という考え方を勉強していきましょう。 数セットで感じたから終了系 ダンサーだけではないかもしれないけど、よくある間違いナンバー1は 「数回のエクササイズで腹筋あたりに感じられたら終わり」 というやつ。 そんなに簡単にダンサーに必要な筋肉を鍛えられたら、みーんなダンサーになってますよ!   「筋肉を感じ、正しく行うことができる」というのはもちろん大事よ。 健康のためにお家でエクササイズ オフィスで座りっぱなしなので、ストレス発散のためのトレーニング が目的だったらそれで十分です。   でもダンサーが「舞台で踊るための体」を作るとなると 複雑な振付、表現をしている時もしっかりと使える 1.5時間のクラスでバテないとか、全幕ものを踊りきるスタミナ ということを視野に入れなければいけませんよね?   それでも、エクササイズを正しく、安全に行うための最初のステップは 正しく数回をこなし…

Continue Reading踊りに使えるトレーニングで考えたいこと

ちびっこダンサーのボディコンディショニング!? 

    ちびっ子ダンサーを教える先生から質問がありました。   「幼い年齢の子達はどんなコンディショニングをしたらいいでしょうか?」   これってちびっ子の多い生徒を教えている先生方は頭を悩ませるところですよね。 今日はこの部分を考えていきましょう。   どの年齢から腹筋を!? という事は生徒の個人差がありますから言えませんが、 大体の流れとして・・・という事はお話できます。     この記事は、私の考え、そして私のボスである校長先生(この記事参照)の 教育論を使って書いています。 どの角度から見るか?によって多分色々な意見があるでしょうが。       私の考えからすると特定なリハビリ、コンディショニングを考慮したほうが良い子達は、 12、3歳以上だと思っています。 これは年齢的に、体の小さな動きを理解し、考えることが出来る、という事のほかに、 体が成長期に入り、様々な壁が生まれる頃だからです。   成長痛に代表されるように、体の痛み。 一時的な柔軟性の低下。 体のコーディネーション力の低下(急激な身長の伸びにより、重心が変わるから) などの上に、 筋力低下が出てくるのもこの時期。…

Continue Readingちびっこダンサーのボディコンディショニング!? 

保存版 片足プリエを強化するレッスン&エクササイズ

*このブログは2014年に書かれたものを2020年に大幅加筆修正しました。   今日は「片足プリエを強化するにはどうしたらいいですか?」という質問にお答えしていきましょう。 ”強化”がテーマなのでエクササイズというかレッスンで出来ることをメインに説明していきますね。   プリエの大切さはバレエをやっている人ならば知ってると思うのね(特に指導者)。 とても大事だから1冊の本にしてあります(「プリエ使えてますか?」)。   プリエももちろん大事だけれど、片足プリエだって大事です。 ここは私の勝手なこだわりなんだけど、 プリエ=両足で行う動き オン・フォンジュ=片足プリエ バットマン・フォンジュ=バーのアンシェヌマンの1つ、軸足プリエ、動足クドゥピエから足を前、横、後ろの方向に出すこと だと私は指導されてきたのでここから先は片足プリエの事をオン・フォンジュと呼んでいきますね。   そんな事気にしなくてもいいじゃんって思うけど、留学時代にレッスンで使われている言葉と、日本のスタジオで使われていた言葉が違くて困るという体験をしているので。 ザンレール セゴン とかは日本特有の言い方(和製英語?でも英語じゃないよねこれ)で、海外では使われません。 (イタツキとかも日本だけだけど、これはステップの名前ではないので割愛)   シソンヌっていうのがシソンヌ・フェルメ「だけ」だと思っていると センターでシソンヌ・シンプルと言われた時にあー、バッチュを入れないからシンプルなのねなんて思っちゃって恥をかきます。 (ラッキーな事にこの間違いは私ではなかったけど、バレエ学校のスタッフの一人にどうして日本人はシソンヌ・シンプルが出来ないの?と聞かれて、あの子たち知らないんじゃないのってハッとした)   特に私が動画で見たことがある海外のバレエ学校&カンパニーでは、特にセンターで先生が動きを見せる事はほぼなく、 先生が口頭で振付を説明し、方向やポーデブラのタイミングだけをマーキングでちらっと見せた後に音楽が始まるケースが殆どなので、 留学を考えていたら正しい(もしくは一般的に使われる)バレエステップの名前を知っておくのは大切だと思います。 どうして片足プリエを強化する必要があるのか? 白状しますね。…

Continue Reading保存版 片足プリエを強化するレッスン&エクササイズ

チャレンジ上等!プランク上級者編

  ここ最近何度かに分けてバレエダンサーの為のプランク、というトピックを見ています。 今日のが一応最終回、という事になっています・・・   元々は「体幹の強さって?」というところ、 そしてダンサーに合った「体幹強化のエクササイズ」という事をお話ししていたんですよね。   この、体幹シリーズが続いている理由は、体幹の話を始めて以来 細々と、でも確実に笑みなさんからのメールが届いているからです。   足をけがしている人からだったり、 生徒さんの中でプランクをしても「つらくないよーん」っていう子がいたり、     体幹が強くないから引き上げが出来ない・・・と思う・・・けど本当? なんて声だったり。 、   なので細々と、でも確実に笑 書き続けています。 だから最終回と言っても、また質問が来たら書き続けていこうと思ってるところ。   何度も言うようですが、皆さんからのメッセージやメールに励まされて毎日更新しています。 どうもありがとうございます!   DLSのミッションとなっているのは 「健康なダンス生活をサポートする」 ということ。   そしてその「健康」だけれど、 身体的なものだけでなく、精神的な強さ。…

Continue Readingチャレンジ上等!プランク上級者編