ダンサーの熱中症予防とスタジオ内の熱中症対策アイデア

熱中症って何?と聞かれたら皆さん、答えられますか? 私は分かりませんでした。   もちろん、「熱中症」という言葉は知っていましたけど、 細かく説明出来ないし、予防は…暑くしない?くらいしか知りませんでした。   熱中症って何? なので、厚生労働省のサイトに行ってみたんですけど なんとなく、わかったような分からないような… でもスタジオで印刷できる情報シートはあったのでリンクをつけておきますね。 *上のリンクが開けない方は、「厚生労働省」「熱中症」「リーフレット」というキーワードを検索すると出てきます。   厚生労働省のサイトより分かりやすかったのが(ごめんよ) 日本気象協会推進の「熱中症ゼロへ」というサイト。   そこに症状1-7までのリストがありましたので、こちらに書いておきます。    めまいや顔のほてり 筋肉痛や筋肉のけいれん 体のだるさや吐き気 汗のかき方がおかしい(大量の発汗) 体温が高い、皮膚の異常 呼びかけに反応しない、まっすぐに歩けない 水分補給が出来ない   ダンサーの熱中症予防の1つは体の声を聞くこと!   でもレッスンすれば、顔はほてるし、 筋肉痛にもなるだろうし、いつもより汗かくよね?  …

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ダンサーに必要なタイムマネジメント

  この記事は2016年3月に書かれたものを、追加情報や編集をして2022年にアップデートしました。     タイムマネジメントって言葉を聞いたことがありますか? ビジネス用語として使われることが多いこの言葉ですが、 time=時間 management=管理すること   辞書の定義では タイムマネジメントとは、目標を達成するために時間を有効活用し、仕事を効果的・効率的に進めるための技術のことを指す。 日本語では、時間管理のこと。 スケジュール管理と混同されることがあるが、スケジュール管理は、どちらかというとスケジュールの管理や把握といった意味合いが強い。   と出てきます。   タイムマネジメントは、バレエの先生や、会社の話だけではなく、 プロのダンサーを目指す子たちにとって非常に大事な技術です。   留学する前にバレエと学業の時間をマネジメントするのもそうだし、 保護者がお迎えしてくれる、などがない留学先ではもちろん、 卒業し、自分でプランを立ててオーディション巡りをする場合だって大事。   ということで、今日はダンサーに必要なタイムマネジメントについて考えてみましょう。   オーディション巡りでのタイムマネジメント バレエ学校に入学した全員が、学校付属のカンパニーに入れるわけではありません。 ロイヤルバレエ学校の最終学年でもオファーがくるのは毎年2-3人程度だそう。   選抜されなかったクラスメイト達は外部へオーディションに行きます。…

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お衣装とダンサー、どっちが大切?

  2004年にオーストラリアのバレエ学校に来てから、 特に学校公演のリハが始まったあたりで驚いたことがいくつかあります。 アンダースタディ(代役)とセカンドキャストの違い 配役が当日直前まで変わる可能性があること 舞台メイクで鼻筋は入れない+大袈裟にアイライナーを引かない そして 衣装に対する考え方の違い   今日は一番最後の点、衣装について書いてみたいと思います。   今日の記事は、リサーチや文献ではなく、私の見てきたバレエ界で感じた事をまとめてあります。 こういう形式が苦手であれば、ここでストップ! DLSにある他の(サイエンスヘビーな)記事をお楽しみくださいませ。   ”お衣装”の取り扱い方 私が通っていたスタジオだけでなく、日本からの留学生からの話。 そして2012年から毎年日本のバレエ教師の方々や、ダンサー、保護者からの話にて、 日本では”お衣装”をすごく大切にするな、と感じます。   別に、オーストラリアのバレエ学校では衣装が床に落ちていたとか、 皆が丁寧に使っていなかった、という訳ではないですよ?   こっちでも、デザイナーに作ってもらう場合、とても値段が高くつきます。 ガラコンサートの裏で働くと、世界様々な国から自分の衣装を持ってやってくるダンサー達と仕事をするので、 その様子を見ていても、ぐちゃぐちゃにバックの中に入れている訳ではないです。   では、(私が知っている限りの)日本のお衣装事情と、(私が知っている限りの)海外の衣装では何が違うのか?   日本では、…

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ダンサーが体の声を聞かないといけない理由

  昨年からオンラインで継続しているボディコンサークルでも ブログ記事でも私はよく「体の声を聞く」という話をします。   でも「体の声を聞く」っていったい何を指しているのでしょうか? フィーリングワード?(何かの比喩?イメージだけ?) 本当に聞こえるの? 何の事を言っているの?(3年石の上に座って瞑想必要?) 才能が必要??   ダンサーに必要(だと愛さんが再三言っている)な体の声を聞くという意味を今日は考えていきたいと思います。   体の声とは? 「体は声を発するか?」と聞かれたら答えはYESです。 皆さんが喋る時に使う筋肉はのどの中にありますよね? 発音を左右する口の形や舌の場所なども筋肉だから、喋ることも筋肉を使う運動の一つになります。   だから歌手は歌を歌うためにトレーニングしますし、ウォームアップしますよね。 長くDLSをフォローしてくださっている人ならご存じのように、私はメルボルンにあるパフォーマー専用クリニックで働いていた為、 そこでオペラやミュージカルシアターの人達と仕事をする事もありました。   Vocal unloading というテクニックは、歌を使う時に使う筋肉の治療の一種。 Vocal hygineというのは声をいいコンディションで整えるために行う日々のケア。 大きな公演が続いた後は、voice rest、声を休めるという日を作るように説明されます。 でも「体の声を聞いて」というのはここじゃないんだよね。  …

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ダンサーサポートと代行サービス

11月からDLS公認インストラクターコース第二期生(通称小鬼)が必死で勉強しています。 今日はそのグループでもお話した、指導&サポート、と代行サービスの違いについて書いていきたいと思います。   バレエの先生達に向けて書いていますが、保護者の皆さんも同じことが言えると思うし、指導&サポートを受ける側になるダンサーも知っておいてほしい事です。 自分のシチュエーションに当てはめて聞いてくださいね。   指導とサポートとは? 指導者という言葉はDLSでもたくさん使うのですが、意味を再確認してみましょうか。 (昔、暇なときに辞書を読むのが好きだった少女愛は、今でも定義が大好きです)   いつも通りデジタル大辞泉で見てみると、 ある目的・方向に向かって教え導くこと。 と書いてあります。 柔道の”指導”はバレエと関係ないのでここでは飛ばしていきましょう笑   DLSの名前にも入っている、サポートとは何でしょうか? 支えること。支持・支援すること。 だそうです。   ということで、 バレエの指導者は、バレエ上達、留学、などその子のゴール、スタジオのゴールに向かって、教え導く人。   バレエ教師を含むけれど、それ以外にもインストラクターや保護者は ダンサーと彼らの夢を支援する人。 となります。   そりゃそーだ、って? 代行サービスとは何? では代行サービスとはなんでしょうか?  …

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ギプスでレッスン参加するときに気をつける事

  先月ボディコンサークルに参加している子が捻挫でギプス、ちょっと前に同じくサークルメンバーの教師の方が骨折でギプス。 その人達とメールでやり取りしている中で、ギプスしてレッスンする事について書いてないよねと気づきました。   という事で今日の記事は、DLSキッズから成長してきたKちゃんと、最近出会った(とは言ってもまだオフラインでお会いしたことはないけれど)宇宙人Sへお届けします。   *今日お話するギプスは足首周りにつけていると思ってください。 手、腕の場合はレッスンではあまり影響がでない 腰や大腿骨など大きな骨(骨の塊)の場合は、レッスン参加すべきでない という事で飛ばしていきます。   →テーピング、サポーターについての記事 ギプスの役割と種類 ギプスの役割はケガした部分を固定する事です。 当たり前っていえば当たり前なんだけど…   固定する事で組織修復をもくろんでいるため、「動かさない」がカギになると思ってくださいね。 よってこの記事でレッスン参加についてお話していくけれど、 ケガした部分を安全に動かす方法 をお話しているのではなく ケガしていない部分の筋力を落とさないためにはどうするか? ケガしていても指導しないといけない場合、一番いい方法は? を考えていきます。   ギプスにも種類がありますが、ダンサーにとってどのギプスが効果的か?を話している訳ではないので飛ばしていきましょう。   但し、 ギプス=完全に動かさないよう固定するもの サポーター=少し動きがあるがケガしている組織を補助する為に使うもの となるため、くれぐれも…

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DLSポッドキャスト epi380 レッスンで他人の視線が気になる時…

  レッスン中、周りの目が気になって思ったように踊れない…と13歳のダンサーから質問をもらいました。 お客さんはジャガイモ、と考えるのもいいかもしれませんが、問題の根底とダンサーに必要な練習をメインに考えてみましょう。   同じ悩みがある人はもちろん、生徒でもこういう気持ちの子がいるかも?と気になった先生も聞いてみてくださいね。     聞きたい人はこちらから   スクリプト みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?   DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。   今日はポッドキャストリスナーさんからもらった質問にお答えしましょう。 実はこの質問は結構前にもらっていたのですが、スケジュールの関係上今になってしまいました。 遅くなってしまってごめんなさいね。   内容は、レッスン中にほかの人の目線が気になるということについて。   この話に行く前に、ちょっとお知らせ。 ご存じのようにこの冬もDLSはオンラインセミナーを行います。 冬セミナーの申込は12月1日、朝6時からですので、朝早起きして学校に行く前、仕事に行く前に申し込んでいただいて、その後ベッドに戻るか、早起きした一日を楽しんでくださいね。 セミナー内容に疑問がある方、私でも受講できるかな?と気になった方は、申込する前にhello@dancerslifesupport.comにメールで質問してくださいね。   では、頂いた質問を読んでいきましょう。 愛さんこんにちは、ポッドキャスト質問失礼します。 私は13才(バレエ歴10年)の匿名希望です! 週三回バレエのレッスンにかよっているのですが、いつもレッスン中に他の人の視線が気になって、レッスンなのに緊張してしまうんです。特にセンターレッスンの時が多いです。…

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結果が出なくて落ち込んでいるダンサーへ

*この記事は2015年に書かれたものを、より深く、読みやすくなるよう2021年にリライトしました。   最近、私の受け持っているダンサーたち3人が対面しなきゃいけないことがあって、それを考えてたらこの記事であげている考えにたどり着きました。   一人目:1年以上のけがが治らない。 スペシャリスト、手術医、スポーツドクター、フィジオ、カウンセリング…全部やっているのに中々結果が出てこない。   二人目:三角骨除去の手術失敗。 神経にダメージができ、それに関わる筋肉が委縮。 最初に約束されていた「バレエに戻れる日」が大幅にプッシュバックされる。   三人目:骨折が7か月たっても治らず。 骨が物理的にくっつくまでは大きな負荷をかけられないため、7か月、友達の踊っている姿を見続けている。   みんなバレエ学校の生徒なので、若い子たち。 いちばん若くて14歳で、こんなシチュエーション、環境、そして悩みと毎日向き合っているのです。 成功、ってなんだろう? 毎日頑張っているのに結果が出ない。 まっすぐな道のはずなのにどうして先が見えないんだろう?   ただでさえ、17,18歳で将来を決めなければいけない、という重圧があるのに、その上に長期の怪我。 リハビリに失敗した、手術に失敗した、などと言葉では表現するので、その反対である「成功」を見てみましょう。   ここでお話している「成功」というのは人生ゲームの成功!とかサクセスフルなビジネスマンとかそういう意味ではなくて、 上手くいっている、目標に向かって進んでいる、とかそういう感じのsuccessだと思ってください。   リハビリの過程を考えても、体の修復を考えても、ビジネスやそのほかモロモロのトピックでsuccessを見てみると、みんなが口をそろえて言う事。 それは成功は一直線ではないという事です。   左がみんなが考える「理想の成功」で、右が本当に起こっていること、もしくは本人が感じる事。…

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貼るホッカイロつけて踊ってます?

この前「湿布とダンサー」という記事を大幅アップデートしたので、今日は貼る使い捨てカイロをつけて踊っているというダンサー目撃情報について書いていきます。 長い文章は読みたくないから結論だけ教えてくれ!! という方のために、最初に言っておきますね。   ホッカイロ貼って踊るんじゃないよ。 以上。   ではここから先は細かく見ていきましょう。   体を温める事は大切 レッスン前に体を温める事、リハ中に冷やさないという事は安全に踊るためにも非常に大事です。 でもそれは、1か所を温める事ではなく、体全体を温める事をさします。   そのためには、ウォームアップ、つまり体を動かすことで血流を使い、隅々まで温めるという作業が大切なんですよね。 →ウォームアップについてはこちら   ウォームアップはただ体を温めるだけではなく、 その日の体の調子を聞いて、レッスン内容を考える 左右差、日常生活でついた癖をリセットしてレッスンに挑む 関節を動かし、関節包の中で滑液を出したり、筋膜や腱などのコラーゲンを柔らかくしておくなど物理的に体の組織を柔軟にする なんて効果があります。   今書いたものは、貼る使い捨てカイロではできません。   レッスンの後に保温をするのであれば、サウナパンツなど保温用素材(熱を作るものではなく、熱を貯めるもの)がいいはずです。 ただし、サウナパンツで踊るんじゃないよ? サウナパンツについてはこの記事で説明しているので、まだ読んでいない方はどうぞ。     汗は体を冷やすもの…

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自信をもってレッスンを指導するために

  勉強すればするほど、自分の指導に自信がなくなってしまう。   この質問、悩みは2015年から行ってきた教師のためのバレエ解剖学講座も、最近のプログラムであるボディコンでも、 そして一番長い時間を私と過ごす、DLSインストラクターコースの小鬼たちからも聞きます。   勉強すればするほど、自分の間違いに気づいちゃうし 情けなくなっちゃうし、生徒に申し訳ないとも思ってしまう。 だから勉強しない(=傷つかないため)という人も実は結構多い。   ちょっとドキとしましたか?   スタジオ経営+クラス指導、レッスンプラン作りに保護者対応…忙しいから 今は発表会(コンクールが、コロナの対応が…)に集中しないといけないから 家族が小さくて手を離せないから   これらは全て言い訳ではありません。 真実です。   個人事業主で、クラス指導だけでなく裏方もやらなければいけなくて、しかもお家に帰ったら家族との時間もある。 これは嘘でもなく、弱音でもないです。 バレエの先生、というか、世の中の全てのsmall businessを運営している人達は大変なんだよね。   Small business ownerの私もよく分かります。 忙しくない日なんてないでしょ!? やることリストなんて作ったら、それだけで1日終っちゃうよね笑  …

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