毎日ストレッチしているのに一向に柔らかくなりません…筋肉が張る、固いダンサーへのアドバイス

毎日頑張ってストレッチしてます。 スタジオにも早く来るし、変な格好でテレビ見ながらストレッチしてます。 なのに柔らかくならないし…また先生にはもっとストレッチしなさいって言われちゃいました。   大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)でもいますよね。 年齢のせいかしら…でも後から始めたAさんは開脚が出来るようになってるわ!   年齢のせい!? 才能のせい!? 努力のせい!??? 本当はもっとシンプルだったりして… 今日はストレッチしても、しても・・・一向に体が柔らかくならない秘密を見てみましょう。   今日の質問に答える前に、この前ストレッチのまとめ記事、完全保存版を作りました。 そっちを読んでいない人はまずはそっちをどうぞ。 (そんでもって、そこで今年はストレッチ記事もう書かない!宣言をしているけれど、書いちゃったよ笑)     本当に筋肉が短いと筋肉は硬く感じる 当たり前だけれど。 筋肉をずっと使わなかったら、ストレッチしなかったら短くなりますね。 例えば骨折をして、足をギブスの中に入れて何週間か過ごしていた、としましょうか。 そしたらその部分は動いていないんだから、動かし始めた時には硬く感じます。   ずっと同じ姿勢で縮めていた、とかもこの類。 猫背で仕事を12時間とかやっていたとしたら、肩の前の部分、胸筋たちは硬く、縮こまってしまう。 よって、肩の後ろ側が伸ばされる=同じポジションにずっといる(ギブスみたいにね!) ということで、硬くなります。 →胸筋について説明した記事はこちら  …

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絶対ストレッチをしちゃダメなわけじゃないんですからね

  2016年最後のストレッチ記事にします。(決意!) 何度も何度も・・・何度もストレッチ記事は書いてきていますがまだ質問が来るのでよくあるストレッチ質問に答えます。 様々なストレッチ記事もたくさんリンクを付けて探しやすくしてみました。   レッスン前にストレッチをやらせなかったら、いつやるんですか? レッスン前にやっていいですよ笑 ただ、ウォームアップとストレッチは一緒じゃないって覚えておいて下さい。 覚えられなかったら、スタジオの壁に貼って下さい。   レッスン前にやりたくないストレッチ 静的ストレッチ→同じポジションで止まっているストレッチ 意味のないストレッチ→何を伸ばしているのかよく分からないストレッチ! →ストレッチのDOとDON'T →そのストレッチ、役に立っていますか?   レッスン前にストレッチを取り入れる方法 軽くウォームアップ(スタジオまで早歩きなど)をし、伸ばしたい場所をストレッチ。 その後しっかりとウォームアップ。この時、伸ばした筋肉も含めてしっかりとウォームアップさせること。 レッスン レッスン後のクールダウン ストレッチ 注意事項:レッスンの後リハがある場合、もしくは2つ以上のクラスを受ける場合、4番までで終わりにすること。   →忙しいダンサーのウォームアップ →クールダウンについて   安全にストレッチをさせるのは教師の役目です。 ストレッチはエクササイズの一部。 スタジオでやらせる場合(もしくはお家でやらせる場合)しっかりと理解して、何をやっているのか説明できるようになってください。…

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無理やりストレッチの考察

始めに(長いので笑) 無理やりストレッチ、つまりぎゅーぎゅーするストレッチだったり、 痛いところで止めるストレッチだったり、涙を流しながら伸ばすストレッチのことをここではお話ししていきます。   私がすごく大事だと思っているエリアなのでちょっと長くなってしまうのですが、 誰かの方法が悪い!とか悪者を作るための記事ではない事をまず最初に理解してください。 この部分、論争が起きることが多いので、できるだけ感情を取り払って書き綴っていきます。   解剖学的な事やテクニック的な事、そしてケガとストレッチについては腐るほど(笑)記事にしているのでお話しません。 ワガノワバレエのストレッチ YouTubeではワガノワバレエを始め、ロシア系のすごく痛そうなストレッチが紹介されています。 でもワガノワの子たち、上手じゃない?って事は彼らみたいに舞台に立つためにはあのストレッチを行えばいいんじゃないの?   そう思う人も多いし、そういう質問もあるので、ここでは一番有名なワガノワを例にとっていきます。 1)オーディションプロセス ロシア人だからターンアウトできる?という記事でも説明しましたが、すごい量のダンサーがオーディションにきて、年齢が上がるにつれてどんどん落とされていくのが、現状です。 つまり、元々体の柔らかい子だったり、才能のあると見込まれた子「だけ」、これらのストレッチを行っている、ということです。 町を歩いている人全員ができるのではなく、選ばれしものが、選抜された先生たちに指導されているという事実をお忘れなく。 ちなみにワガノワの先生たちは殆ど、その学校で生活し、ダンサーになり、指導についたエリートだという事もお忘れなく。 2)学校のレッスン内容 ストレッチビデオと同じような年齢の子たちのレッスンビデオを見てみると、素晴らしくスローなエクササイズを行って居るのが分かります。 年齢にもよりますが、あれだけストレッチしているのに、上げている足は90度以下です。 そして8カウント以上キープしています。 これは完全に筋トレです。 ストレッチする、という事は可動域を広げる、という事だけれど、その可動域を使う前に、筋トレをして体を作っているのが見られます。   クラシックバレエだけでなく、ロシアの伝統ダンスでも足腰を鍛える動きがたくさん含まれています。 コサックダンスを考えると簡単に頭に浮かぶと思うけれど、ふかーいプリエだったり、膝を曲げた状態でホールドする動きなど。 クラシックだけのクラスでなく、バーサタイルに体を使い、筋肉を育てているのが分かります。  …

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たかが親指、されど親指!ルルベを強くするためのストレッチ

  昨日、生徒と絶対にやりたくない職業、という話が出まして。 その時に彼女は「絶対に歯医者になりたくない!」って言ってました笑 口の中って汚いし、臭いし、腐った歯の根っことかあるし!!   その時、「トウシューズのくさい足を診る方が絶対マシだね」って言ったんだけど。 本当にその通りで。   私、ダンサーの足を診るの好きです。 だって、たっぷりヒントが詰まっているんだもの。 踊りの癖はもちろん、トウシューズが合っているか、どれだけレッスンしてるか? 何歳からポワントを履き始めたか?捻挫をどれくらい繰り返したか? なーんて見えてくるんですよ。   筋肉の具合を見ると性格まで分かります笑   変な人ーーーーーーーーーーー!   さて今日のテーマは親指。 親指については結構な数の記事がありますのでサイト内を検索してみて下さい。 今日は親指とデミポワント、つまりルルベを考えていきます。   つま先を伸ばしたい!という声はよく聞くのよ。 トウシューズで立つために大事だからね。 だけどよくみんなが忘れてしまう部分、それはデミポワント。 デミ、半分、ポワント、ということでポワントに立つための途中経過だよね。   それがしっかりとできていないと、フルポワントに立つ強さは作られません。 少ない面積でしっかりとバランスをとる 重心を正しいところに移動させる…

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間違った甲だしストレッチと偏平足

偏平足はダンサーの敵!みたいに考えられることがあります。 確かに、 足のアーチがある=足の甲が出る と考えると 足のアーチがない(偏平足)=足の甲が出ない! とパニックになりそうですよね。   でもね、そーじゃないの。   それを理解するには足のアーチってなにか?を理解する必要があるね。 足のアーチは3つあります。 つまり土踏まず「だけ」が上がってたらOk!じゃないわけ。   足のアーチは背骨のアーチみたいに 1)骨の形(元々アーチっぽくなるように骨が曲がってる) 2)靭帯(骨と骨を結ぶ紐) 3)足の筋肉たち でできています   ここまでは、解剖学を勉強してきたDLSフォロアーさんならオッケーだよね。 もし迷子になってしまったら 最初の最初に骨を語ろうという記事で骨の大切さ、そして解剖学を考えるときに一番最初に骨を考える理由があります。 そして靭帯の役割を復習するためには靭帯についての記事を読んでね。   さてと。足の構造が大雑把に理解できたら (足=骨と筋肉。骨って事は関節があり、靭帯がある。筋肉って事は腱がある。ユニコーンは住んでいない。) 今日のテーマである偏平足と甲だしストレッチについて。 偏平足=足のアーチが潰れた状態 偏平足とは足のアーチが潰れた状態を指すそうです。 特に土踏まずのアーチが一番高さがあるので、それが潰れていると偏平足というらしい。…

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おしりのストレッチを考えよう ストレッチシリーズのまとめ

前回の記事の最後に、 このストレッチはヒップフレクサーだけではなくって、 他の部分もストレッチされているんです。 ってお話ししました。 題名を見たらすぐに分かっちゃいますが。 答えはおしりです。   後ろの足ではなくって、 前の足に注目。   アチチュードデヴァンのポジションになっているのが 見えますよね? 全てのストレッチもそうだけれど、 おしりのストレッチは色々なやり方があります。   おしりシリーズでお話しした通り、 おしりって沢山の筋肉で出来ているから、 微妙にアングルを変える事で ターゲットにしている筋肉グループを伸ばす事が出来るんです。   え? おしりシリーズ、読んだけれど忘れちゃった?? →ダンサーのお尻   片方のおしりには 大臀筋 中殿筋 小殿筋 ってのがあって、 その下に…

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ヒップフレクサーのストレッチを考えよう

  「そのストレッチ、本当に役に立ってるの?」 という記事から発展している、 ストレッチを深く考えているシリーズ。   この前は前後開脚の前の部分を考えてみました。 今日は後ろの部分を考えてみましょう。 ヒップフレクサーとは? ストレッチを考える前に、 ヒップフレクサー、と呼ばれる筋肉グループを理解する必要があります。   名前の通り、 ヒップをフレックスさせる筋肉たち。 という事で、 股関節を屈曲させる筋肉たち、となります。   色々な筋肉が集まっているから筋肉グループなわけで、 ダンサーは別に名前を覚えておく必要はありません。 点と点を理解し、 その距離を伸ばす事によってストレッチするんですから。   股関節(ヒップ)を屈曲(フレックス)させる筋肉、 を伸ばすとしたら、 股関節を伸展させる動きをすればいいだけでしょう? ね、簡単。   →伸展、屈曲など解剖学言葉の復習は 筋肉の勉強を始める前にシリーズでチェック   股関節を屈曲する代表はデベロッペデヴァンだとすると、…

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ハムストリングストレッチを考えよう

「そのストレッチ本当に役に立っているの?」 という記事は驚くほど人気でした。 人気過ぎて、モデルになってくれたアビーの友達たちが FBにアビーの写真がどんどん流れてくるんだけど、記事が日本語で読めない! なんて連絡が来たらしい。   世界は狭いですねー。 インターネットってすごいですね! 私、南半球にいるのにこうやって皆さんとお話しできるの。   さて、いろいろなコメント、質問をいただいたので 少しずつストレッチというものをブレイクダウン、 つまり壊しながら考えていきましょう。   今日お話しするのは   「前後開脚だけでは本当に正しいところがストレッチされていない可能性があるってわかった。 じゃあ正しいストレッチをする場合はどうしたらいいの?」   というところ。   前後開脚=前に脚を開く+後ろに脚を開く つまり 前後開脚=デヴァンで高く足を上げる練習+デリエールで高く足を上げる練習 だと考えられるねーってお話ししましたね。   アビーの場合、後ろはまあまあだったけれど 前、デヴァンにしたら背骨が丸まっちゃって、 しっかりとハムストリングがストレッチされていない! っていうのが発覚しました。…

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あなたの脚が上がらない理由は?柔軟性を深く見る

  「1年生の柔軟性、特にデベロッペでもっと高く上げて、その高さでキープできるように!」 校長先生からの指令が来ました。     ダンサーのボディコンディショニングを仕事としてる私にとって、 こんなリクエストは日常ですが 皆さんだったらどんなクラスを行いますか?     柔軟性!!デベロッペで脚を上げるために床でいっぱいストレッチ キープ力!!脚と体幹を支えるための筋トレ, キープし続ける忍耐力。精神統一で集中力アップ! ,立っているのは軸足。よって片足で体重を支える訓練       うーん、うーん。 全部必要だよね? どれが一番大切だろう・・・?     もしこのように考えられるようになっていたらDLSにはまって来た証拠です。 私の世界へようこそ! 何度も何度も書いているように、     柔軟性だけでは脚を高く上げられません。 , が。…

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二重関節っていったい何?

二重関節という言葉はバレエを含め、体の柔軟性が必要なスポーツを行う人たちなら知っているでしょう。 今日はその言葉について、お話ししようと思います。   まず最初に。 二重関節、という言葉は解剖学用語でも、医学用語でもないそうです。   私は解剖学を英語で勉強したので二重関節とはdouble jointed となりますが、これも医学用語ではありません。 つまり解剖学的に、医学的に見た時に二重関節の人間とは存在しません。   ですから、「彼女は二重関節だから脚があがるんだ。わたしは無理」というのはお門違いもいいところです。 そんな事を言っている暇があるのなら、ストレッチに励みましょう。   ではいったい全体、二重関節ってなんなのさ?   という事ですよね。   二重関節というのは関節過度可動性という症状の事です。 そう、症状なの。   もともと生まれ持って体の柔らかい人っていうのは存在します。 また、年齢によって体の可動域=柔軟性も変わります。   赤ちゃんの体が柔らかくってお年寄りの体が固い、というのは簡単に理解できるでしょう? 妊娠中の女性もホルモンの関係上体が柔らかくなりますしね。   では「体の柔らかい人」と「関節過度可動性」の人の違いは何でしょう?   関節過度可動性は、遺伝であることが多いです。 なぜならこの可動域を決めるもの、それは靭帯だったり、骨の形だったりするからです。…

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