バレエ学校では毎週すべてのグループ(ハーフディといわれる若い子たち、1年、2年生)に
毎週フィットネスクラス、というものがあります。
これは私が受け持っているクラスで、昔はボディコンディショニングとか呼ばれていました。
日本語でフィットネス、というとフィットネスジムとかを思いだすかもしれないけれど、
英語でフィットネス、というと適合するとかの意味もあります。
つまり体の状態をバレエダンサーに必要なレベルにする、という意味ね。
2016年も後半戦になってきましたので、このクラスで行うエクササイズはかなり難易度が高くなってきています。
当然、できない子もいます。
それでね、「できなーい、できなーい」って言ってるの。
バカじゃないか。
できないものを放っておいてもできるようになりません。
これが今日のトピック。
できないって言っている子に聞く質問は決まっています。
- どうしてできないの?
- 何をすればいいの?
それに答えられる子は、できなーいなんて叫んでいません笑
だってできるようになる術を知っているから。
どうしてバランスがとれないの?
軸足が弱いから。
じゃ、何をすればいいの?
軸足の足首を鍛えるエクササイズを行う。
その後で、足首を鍛えるを普段エクササイズやってる?と聞きます。
そうすると、やってない。
じゃ、できないの?それともやってないの??
私が見てきたダンサーたちが、物理的に、身体的に、本当にできない事ってほとんどありません。
たとえ体が固くても、昔ケガをしていても、すごく弱くても。
しっかりとトレーニングしていけばなんだって出来るようになります。
もしくは、カバーできるようになります。
かなりの側弯症の子が、練習を続けた結果踊っていたら分からないくらいまでに変化した、
て言うのは昔記事で紹介しましたよね。写真付きで。
だけど、そこまで自分をプッシュする子はどれくらいいるか?というと
数えるほどしかありません。
できなーいという子は
- レッスン後に質問にも来ません。
- 他の先生に質問している事もありません。(うちは小さな学校なのでスタッフ全員がどんな会話をしているのか知ってるのさ)
- 残って練習している姿を見ることがありません。
- 放課後の個人レッスンや、私のエキストラのクラスに参加することもありません。
できないことを放っておいてもできるようにならない。
とはこういうことを指します。
今、みんなそーだよねーとか思って読んでくれていると思うけれど、
私を含め、みんな人生のどこかでこの「できなーい!」を叫んでいるんですよ。
自分のケアができなーい!
練習の時間を探すことができなーい!
忙しすぎて練習に参加出来なーい!
疲れてて、レッスンに集中できなーい!
ストレスが溜まっていて甘いものをストップできなーい!
お金がないからセミナ―なんか参加できなーい!
痛い腰のための治療に行く時間が見つからなーい!
左利きじゃないから左のピルエットはいつもできなーい!
英語のオーディション資料は読めなーい!
子供の世話が忙しくて時間がとれなーい!
・・・
もっと挙げられるよ?
できない事を放っておいたらできるようになりません。
できなーい!って今度口にする前に、一度立ち止まってみようよ。
本当にできないのか?
やっていないのか。
Happy Dancing!