将来への投資。ダンサーのお金がない!時間がない!を見る

将来への投資なんて言ったら、 なんだか怪しい保険の勧誘みたいですよね。   投資ってお金だけをさすのではないんですよ。 時間。 エネルギー。 それらも立派な投資です。   DLSってバレエ情報サイトじゃなかったっけ??? 何を話しているのさ?? って感じ?     話はかなり前に戻ります。 自分で踊りながら、指導もしているという何人かのダンサーと話す機会があった時です。     「体の事を知りたいと思うけれど、時間が/お金がない」 「レッスンのときに汗をかく事がない」 「正しく体を使っていないとは思うけれど、教える時は自分が教わって来たように教えている」     もちろん、こんなにはっきりとは言っていませんでしたけどね。 あのーとかえーっととかイライラする言葉や 。。しようと思っているんですけどね なんていう自己慰めの言葉を省いたらこうなりました。   ハッタリ倒したくなりましたけど、 それは暴力なので辞めました。  …

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レッスンに復帰する方法

今日のブログでは題名通り、レッスンに復帰する方法をお話ししていきます。   ただし、本題に入る前にレッスンに復帰するスピードや期間は どれだけリハビリをしてきたか どんなレッスンに復帰するのか の2つの点を考慮しなければいけません。   ここに書いてあることはガイドラインだと思って、自分に当てはまるようにアレンジしてください。 体の声を聴く方法や、不調を感じたら何をするか?を勉強したい人は「ダンサーのリハビリeBook」を レッスンに参加出来なくても自分で出来るエクササイズを知りたい人はボディコンサークルも参考にしてください。 レッスンに復帰する前に考えて 長期レッスンから離れていたダンサーがスタジオに戻ったら、いきなりエネルギーが体の底から湧いてきます。 先生や友達の応援もあり、アドレナリンも出ていることでしょう。 こうなってしまう前に「今日のレッスンはどれだけ参加するのか?」をハッキリとさせておきましょう。   そしてレッスンが始まる「前」に、先生に伝えておくのもお忘れなく。 先生に説明、って言ってもたくさん喋る必要はありません。 「今日から少しずつレッスンに復帰します。よろしくお願いいたします。 初日なのでバーレッスンをルルベなしでやらせてもらいます。その後は端でエクササイズをしていてもいいでしょうか?」 それだけでOK。   そうすれば、自分の中で「調子いいじゃん!もっとできる!!」と思っても「先生に言っちゃったしなぁ」と気づくはずです。 少しずつ復帰とは具体的にどういうこと? よく言われる「少しずつムリのない程度にレッスンに復帰しましょう」というのは、いったい何を指すのでしょうか?   この部分は最初に書いたように、 どれだけリハビリをしてきたか どんなレッスンに復帰するのか に大きく左右されてしまいます。 ただ、目安になる方法をいくつかご紹介しましょう。…

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バレエ教師の悩み事 パが汚いダンサーへの指導法

  「アレグロが汚い」 「ポーデブラが汚い」 「アラベスクが汚い」 って現場に立つことありませんか?   声を枯らして生徒に注意しても一向に良くならない。 それどころか、つまんなそうな顔をされたり!!   なので今日は 「ステップが汚い」とはどういうことなのか? という事を分析しましょう。   汚いってどういう事でしょうね。   まず、このレッスン上で言葉が使われるとき様々な知識不足が背後に隠れています。   例えばどこが悪いのかイマイチわからないけれどビデオをみたら変だった。 その場合、 (なんでだか上手く言えないけど)アレグロが汚い ってなります。   形がしっかり理解できていない場合もあります。 (脚は上がっているし、キープもできているのだけれど)アラベスクが汚い ってなりますよね。   または総合的コーディネーションを指していることもあります。 (形一つ一つはできているのだけれど、動きがスムーズでなくって)ポーデブラが汚い ってなるからです。  …

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ダンサーのリハビリって何?

*この記事の前にリハビリの前に知っておきたい事をこっちで読んでね。   リハビリって言葉を聞いたことがないダンサーはいないと思いますが、では意味は?と聞くと、たぶんみんなちょっと困っちゃうよね。 ここでは「リハビリ」という言葉を紐解いていきましょう。   本題に入る前にマメ知識。 Rehabilitationの日本語がリハビリテーション、しかも日本人らしく?短くするとリハビリになります。 私の住んでいる国、オーストラリアも文字を短くすることで有名なのですが、英語の場合Rehabilitationを略するとRehab、となりますので、 リハビリは和製英語なんだと覚えておくと、留学先でのコミュニケーションが上手くいくと思います。 スポーツ医学でのリハビリの定義 Clinical Sports Medicineによると A dictionary definition of rehabilitation is the “restoration to a former capacity or standing, or to rank,…

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バレエ教師の悩み事 生徒との温度差

  今日のテーマ、バレエ教師、と言っているけれど、 子供との温度差、でもいいし、 周りとの温度差、でもいいですね。   将来ダンサーになりたいのならば、もう少し真剣にレッスンしてほしい親だったり、 プロになりたい!って思っているのに、周りは真剣にとってくれない、 なんてシナリオもあると思います。   色々と応用してください。   今回の質問は、スタジオ訪問にお伺いした主催者の方からでした。 私を読んで下さる、ってことは解剖学に興味がある先生、ってことですよね。   だけれど、生徒はイマイチ(どころじゃない!?)大切さを理解していないみたい。。。 どうしたらいいでしょうか?   ってことですね。   この問題には大きく分けて2つの切り口があります。 時間差 理解差   これがあるから、温度差に感じてしまうのだと思います。     時間差   例えば。 教師のためのバレエ解剖学講座に来て下さる先生の中には、…

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メイクとオーディションとプライドと。

バレエ学校の試験に対しては何度も記事にしています。 私の働いているバレエ学校は、毎年何人ものプロダンサーを送り出していますが、 それでも規模で言ったら中堅どころ。   大きなバレエ学校になると、最終学年の試験に 様々なバレエ団のディレクターが見に来ることは知っていますよね。 つまり、試験だと思って挑むよりも、オーディションだ、と思って挑んだほうがいいんです。   そこでオファーが来る人も多いし、 その前に既に契約が決まってしまっている人もいます。 17,18歳で将来を左右する踊りを踊り、 そのプレッシャーに負けないだけの精神力を作らなければいけません。   これね、バレエの世界では当たり前なんだけど 普通の学校で言ったら高校2,3年生。 将来何がしたいか分からない、 とか、 大学受験が終わって遊ぶぞーなんて思っている子達の年齢で、 ディレクターと話し、契約書を読み、色々なところを一人で回ってオーディションをするのです。   という事は、毎年行われる学校の試験は、 オーディションの練習、って考えられますよね。   振付を覚える、注意を体に入れる。 なんて事はもちろん、   テクニックを完璧にこなす。 集中力を切らさない。 なんてところも練習できます。  …

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プランクでスタミナは向上するのか?

  *この記事は2015年に書かれたものを、2020年の「ダンサーの腹筋事情」eBook 2nd editionを期により読みやすく整理して、アップデートしました。   今日のブログでは、腹筋とスタミナを見ていきます。 腹筋のスタミナ、ではなくて、腹筋とスタミナ。   まずはメールで頂いたプランク攻略本の感想からみていきましょうか。   >>>>>>>>>>>>>>>>>>> 私は5月1日に愛さんのプランク(攻略本チャレンジ)を始めてひと月経ちました*\(^o^)/* まず1番驚いている事は踊っても全く疲れなくなった事です。 ローズをやっても3幕をやっても。 以前よりふくらはぎの疲れがひどかったですが今はそんなに疲れません。   息もアダジオならあがりません。 バリエーションもちょっとハァハァ。ぐらいです。 さすがにコーダまで終わると息が上がりますが(笑)   プランク、全くその場から動かないのに不思議ですね(>_<) 先月、アダジオで疲れてしまっていたフロリナの生徒は 先日、普通にすべて通してやっていました。 愛さんのポッドキャストを聞いて毎日プランクしていると言っていました。 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>   嬉しい! というのと同時にこのコメントに大きなカギが含まれているので分析していきましょう。 プランク「だけ」でもスタミナアップになる? 「プランク攻略本」を知らない人のために説明しておくと、このeBookには3か月分のプランクのプログラムが載っています。…

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ダンサーのケガ お医者さんとの向き合い方

この前、バレエ学校の中間試験が終わりました。   ご存知のように、私の働いている学校は、 小さい子達は習い事のようにバレエに通い(イブニングスクール) 12歳くらいから本格的にプロを目指す子達が2グループ(ハーフディプログラム)   そして日本で考えられているバレエ留学の王道で、 毎日踊り続けるのが14,15歳以上の子達(フルタイム)   と分かれています。 今回試験があったのはハーフディプログラムから上。   今年は体作りによりいっそう力を入れているのでケガが少ない試験となりましたが、それでもあるのが病気・レッスン外の怪我。   今年の初めから 魚の目が炎症を起こし、靴も履けないくらい腫れ上がった生徒。 急性盲腸! 試験直前にマメの炎症を放っておいて、骨まで感染している疑いがあった生徒。   とまぁ、ある意味こうなっちゃったらどうしようもないケガ・病気がありました。   盲腸の生徒に予防だとか、筋トレだとか言ってもどうしようもないように、 また魚の目が腫れ上がった子にトウシューズの履き方を話しても仕方がないように。 病院にいかなければいけない、除去手術をしなければいけない場合、私達ダンサーはどうすればいいでしょうか?     上のケースで分かるように、最初に魚の目が出来た時点、マメが潰れた時点でどうにかすればいいんですが、 練習を休みたくないんだー!というダンサーだったり、 今まで普通にマメなんて治っていたから。って甘く見ていた生徒がいるわけで。  …

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レッスン注意を「意識してもできない」ってどういう事?

最近、生徒たちから嬉しい報告を聞いています。   腹筋をエクササイズする、ってどういう事か感じられるようになった! 腸腰筋を使って足を上げるってレッスンでも出来るようになった! 骨盤のプレースメントが理解できて、回転が出来るようになった!   私の事みたいに嬉しいんですよねー こういうのを聞くと。   ただ、3日練習しただけでここまで来れる訳ではありません。 ここに到達するには長い努力が必要なのね。     今日は、 レッスン中に気をつけなければいけないって分かっていても出来ません。 どうしたらいいですか?   というメールの質問を見ていきましょう。   注意を直す、 っていうことはレイヤーになっているのです。 だから、自分がどこの段階にいるのか? が分かると何をしていいのか分かるようになると思いますよ。   レイヤーはこんな感じです。 レッスン中の注意が理解できていない場合があります。 注意を覚えておけない場合があります。 理解できていても体に繋がっていない場合があります。 体に繋がっていても、レッスンに繋がらない場合があります。 レッスンに繋がっても、舞台に繋がらない場合があります。…

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おなかを入れて踊る、を理解する:下向き腹筋

2014年にスタジオ訪問をした時、ひとりの若いダンサー(たぶん14歳くらいの子?)が、 「ジャンプが飛べるようになりたい!」と教えてくれました。   何が弱いからジャンプができないのだと思う?と聞いてみると 「腹筋」   そっか一… 腹筋が弱いから飛べないのね?ということで連続ジャンプをしてみました。   どこの筋肉使った感じがする?どこが疲れた?と聞いてみると 「太もも」。 そっか一…   その後、彼女の先生とお話しすることができたのですが、 先生は「そんな注意した覚えはないんだけと?」と首をかしげていて笑っちゃいました。   腹筋最強説、 つまり腹筋さえ強ければとんなテクニックでもできる!という考えはダンサーに定着しているみたい。   ィンナーマッスルもそうだけど、 それだけ鍛えておけばオッケー!みたいな都合のいいことは筋肉の世界にはございません。   ちなみに、インナーマッスルって英語のような気がするけれど、海外では使いません。 試しに英語のGoogleで検索をかけてみたら、最初に出てきたのはお洋服でした。 インナー、って下着って意味だから。 そんなことは、ここまで腹筋シリーズ読んで勉強してくれた人だったら問題なく分かると思うから、 笑い話として聞いてくださいませ。   ここからは下向き腹筋という「バレエの立ち方できてますか?」の95ページにも載っているエクササイズをご紹介します。  …

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