バレエレッスン、最大限に使ってますか?パート1

週に何回レッスンに通っているか? という質問は色々なところで使われます。   例えば、バレエ学校のオーディションやワークショップで聞かれることもあるし、 ケガすると治療家から聞かれるはず、トレーナーにつく時も聞かれているはずです。   ただ、誰も聞かない事。 それはレッスンの質。 もちろん、質が低くても週に5回レッスンに通うことでできる強さ、というのはあります。 だけどね、どうせ時間を使うんだったらレッスンを最大限に利用して上手になりたいもの。   この前スキマ時間を使ってバレエ上達を考えてみたけれど、今日はレッスンを最大限に使ってバレエ上達を考えてみましょう! ウォームアップ ウォームアップの大切さは何度も何度も書いていますから分かっていると思うけれど、 レッスン上達のためにも大事だって事はあまり知られてないかも。   例えばウォームアップで正しい筋肉を感じることができると、レッスン中に正しい体の使い方を意識することができます。 つまり、同じレッスンでも正しいところを強化していくことができるわけ。   ウォームアップでしっかりと体が動くように準備しておくと、バーレッスンから体の可動域をしっかりと使いこむことができます。 可動域、つまり動く幅が大きくなれば大きくなるほど、筋肉も使うし、運動量も上がる。 スタミナ向上、筋力向上、そしてダイエットにもお得です。   ウォームアップをしっかりと行うメリットはケガを防ぐことでもありますよね。 ということは、ケガで100%踊れない、という時間を短縮してくれます。 これを逆に言うと100%レッスンに参加できる可能性を最大限にあげてくれる。 嬉しいですよね。   もう一つ、当たり前だけれど忘れがちなこと。 それはウォームアップは運動です。ってことはね、1日の運動量も上がるって事。…

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出来ない事を放っておいても上達しません・・・

バレエ学校では毎週すべてのグループ(ハーフディといわれる若い子たち、1年、2年生)に 毎週フィットネスクラス、というものがあります。 これは私が受け持っているクラスで、昔はボディコンディショニングとか呼ばれていました。   日本語でフィットネス、というとフィットネスジムとかを思いだすかもしれないけれど、 英語でフィットネス、というと適合するとかの意味もあります。 つまり体の状態をバレエダンサーに必要なレベルにする、という意味ね。   2016年も後半戦になってきましたので、このクラスで行うエクササイズはかなり難易度が高くなってきています。 当然、できない子もいます。   それでね、「できなーい、できなーい」って言ってるの。 バカじゃないか。   できないものを放っておいてもできるようになりません。 これが今日のトピック。   できないって言っている子に聞く質問は決まっています。 どうしてできないの? 何をすればいいの?   それに答えられる子は、できなーいなんて叫んでいません笑 だってできるようになる術を知っているから。   どうしてバランスがとれないの? 軸足が弱いから。   じゃ、何をすればいいの? 軸足の足首を鍛えるエクササイズを行う。  …

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DLSポッドキャスト epi158 踊っている時に目線が下がってしまう

踊っている時の目線。別に3回転しろ、とか高くジャンプしなさい!って言っている訳でもなく、やり過ぎてもケガをしない。だけど大事な部分。 こういう部分を小さい頃からしっかりと行うことで、大きくなって難しいテクニックをはじめても、自然と出来るようになっていたいです。 どうやってレッスンで練習するかを考えてみました。     読みたい人はこちら(踊っている時に目線が下がってしまう 愛さんに聞いてみよう!)から   聞きたい人はこちらから         !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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スキマ時間でバレエ上達をもくろんでみた。

私たち、忙しいです。 やることはたくさんあるのに、集中の邪魔になるものもたくさんあります。 インターネットのおかげで全てが繋がり、情報を探しやすくなったけれど、 FBに異常なくらい時間を使っているのも事実ですよね。 (だからって言ってDLSアップデートを見ない、なんて言わないでねー自分で自分の首を絞めているか・・・)   お母さんプラスバレエダンサーの卵のマネージャー、送り迎えばかりで自分の美容室アポイントメントさえとれない。 はよく見る光景だけれど、   買い物、洗濯、仕事プラスバレエの指導。 勉強しなきゃいけないって事はわかるけれど家族の面倒。 親の介護、仕事、仕事、仕事、仕事・・・また仕事!?とかね。   今日のテーマは、忙しくって週に1度しかレッスンに行けない!という時にどうしようか?というもの。 大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)だったらよくある悩みだろうけれど、 バレエの先生で、指導はしているものの、自分のレッスン時間を作れない、という人も多いだろうし、 学生ダンサーでテスト前でレッスンの数を増やせなかったり、 スタジオが夏休みでクローズしちゃって、クラス数が減ってたり。   そういう人たちにも読んでもらいたい記事です。 レッスン自体の効率、効果を上げる方法はまた今度ご紹介します。     まずはやりたいことを明確に! 何を強化したいですか? 体力?知識?テクニック?筋力?リハビリ? それらをらまずは書きだしてみてください。 何から始めたらいいのか分からない人は知識・心・体の三角関係 上達へのヒントという記事を読んでみてね。 DLSにはテクニックを分析した記事やおうちでできるエクササイズの記事、解剖学の記事など色々あるのでそちらも参考になると思います。 (ということは!…

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片手バーVS両手バー 使い分けの方法

片手バーVS両手バー。 なに言ってるのかさっぱり分からない人がいたらメールください。 どうやってDLSを探したのか知りたいです笑   さてさて。 今日はバレエ教師の方からいただいた質問、片手バーと両手バーどこからはじめたらいいのか分からない、というものについて。 すっごくシンプルに言ってしまうと 両手バーからでございます。 で終わっちゃうので、バレエレッスンでのバーの使われ方、エクササイズ的にみる方法、そして自主練の時の使い分け(もしくは指導の時のヒント!)という感じでこのトピックを見ていきましょう。 バレエレッスンでのバーの使われ方 私はバレエ史専門でないので深いことはお話できません。ご注意ください! という免責を書いておいてからはじめましょっか。   ルイ14世がバレエをやってて足の5番ポジションとか作っていた時にはバーレッスンはなかったようです。 その後、バレエダンサーを作る学校が色々な国でできて、そこでテクニックを育てるものとしてバーレッスンが活躍したみたい。 だから、どんなバレエのシラバスをみてもバーレッスンが入っています。 シラバス、っていうのはプロのバレエダンサーを育てるために作られたシステムだからね。   シラバスについての深い話は既にしているので、気になった人はそちらを読んで下さい。   うちの校長先生(彼女についての記事はこちら)はACBシラバスというのを作った人。 ACB=the Australian Conservatoire of Balletの略でうちの学校の名前です。 ワガノワメソッドをベースにしていますが、ワガノワでは扱われない3,4歳のダンサーがレッスンにくるオーストラリアやアジアのために、若い子たちのレッスンまで書きこまれています。 彼女によると、最初に両手バーではじめるのは当たり前だけれど、 シラバスの途中で新しいステップが出てきたら、両手バーに戻るように作られている、といっていました。  …

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肋骨を閉めると引き上げを忘れちゃう…2つの注意を一度にこなす練習

バレエ学校の生徒から質問をもらいました。 最近の注意はもっぱら肋骨を開くな、と背骨の引き上げ。 それは分かっているんだけれど、そして頑張っているんだけれど、悩みは 「肋骨を閉めると引き上げを忘れちゃう、引き上げると肋骨が開いちゃう!」 といいうもの。   よくあるよねー 他にはつま先を伸ばせとひざを伸ばせが一緒にできない、とかさ、 肩をおろすとポーデブラを大きく使えが一緒にできない、とかさ。 ターンアウトすると曲がっちゃう膝とかね。   色々だけど、今日は肋骨と背骨の引き上げにフォーカスを絞ります。   肋骨と背骨と解剖学を復習。 まずは肋骨を閉める、と引き上げ、って素晴らしく深くつながっているから、そこを確認してみてね。 肋骨を閉める!ってどういうこと?という記事には肋骨を閉めるっていう事を解剖学的に説明しているほか、 バレエダンサーに見られる問題を書きました。 そこに書いてある「引き上げるという注意が分かっていない」というのが原因な人も多いですから。   理論が分かったら実践。 理論が分かったら、注意を意識することが出来た、って事だよね。 先生の言葉への理解が深まり、意識もしやすい・・・ だけどできないのはなんでだろう?と考える必要があります。 レッスン注意を「意識してもできない」ってどういうこと?という記事を使って、自分がどのレベルにいるのかを確認してください。 この記事に書いてある点を応用しながら今日の答えを探していきますが、各レベルのソリューションは元記事に書いてあるのでそっちを参考にしてくださいね。   レベル1 レッスン中の注意が理解できていない 肋骨VS背骨でみると、上で説明した記事の理解ができていたら、 レベル1である「レッスン中の注意が理解できていない」って事はないでしょう・・・ と思いたいけど!!…

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自分勝手に踊るのは表現力ではないよ!

9月に表現力セミナ―を行うので、表現力に関する記事をいくつか作りました。 例えばダンサーの足と表現力という記事では、つま先を伸ばすっていうテクニックの部分がどうしてダンサーに必要なのかを考えてみました。 レッスンを「見る」技術という記事では、ケガや病気が理由でレッスンに参加できなくても、レッスンを見ること自体が勉強になると。 そしてその時にお友達のテクニックだけでなく、表現力や存在感なども研究することができるってお話ししました。   自分らしく踊るというのは表現力です、という記事では同じバリエーションでも、笑顔でも、自分らしさを追及することはコンクール、オーディションで非常に大事だってお話ししました。   今日はその反対、自分勝手に踊るというのは表現力ではないって話。   自分勝手な音の取り方 自分らしく音を取る。 ためるところやスピード、クレッシェンド・・・ それって表現する時に大事な部分です。   でもね、自分勝手に音を取ってたらそれは表現じゃないです。 ただの自己満足。   例えば、コンクールの予選。 振り付けを与えられたらその通りに動かなければいけません。 5でルティレ、6でバーから手を放し、7で5番ポジションルルベ、8でデトールネ。 だとしたら、あーバランスとれた!なんて喜んでホールドしてたらダメなんですよ。   この部分出来ていないダンサーを多く目にします。 普段のレッスンでそこまで見られていないのかしら? バランスさえ取れれば点数が良くなると思っているのかしら? 振付家の意図は気にしなくていいのかしら????   DLS冬期バレエ講習会では口をすっぱくして伝えているんだけど、 この部分、運動神経でもあるんですよ。 聞いた音楽に合わせて動くだけの体のコントロール、コーディネーション、それに伴う筋力。…

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無理やりストレッチの考察

始めに(長いので笑) 無理やりストレッチ、つまりぎゅーぎゅーするストレッチだったり、 痛いところで止めるストレッチだったり、涙を流しながら伸ばすストレッチのことをここではお話ししていきます。   私がすごく大事だと思っているエリアなのでちょっと長くなってしまうのですが、 誰かの方法が悪い!とか悪者を作るための記事ではない事をまず最初に理解してください。 この部分、論争が起きることが多いので、できるだけ感情を取り払って書き綴っていきます。   解剖学的な事やテクニック的な事、そしてケガとストレッチについては腐るほど(笑)記事にしているのでお話しません。 ワガノワバレエのストレッチ YouTubeではワガノワバレエを始め、ロシア系のすごく痛そうなストレッチが紹介されています。 でもワガノワの子たち、上手じゃない?って事は彼らみたいに舞台に立つためにはあのストレッチを行えばいいんじゃないの?   そう思う人も多いし、そういう質問もあるので、ここでは一番有名なワガノワを例にとっていきます。 1)オーディションプロセス ロシア人だからターンアウトできる?という記事でも説明しましたが、すごい量のダンサーがオーディションにきて、年齢が上がるにつれてどんどん落とされていくのが、現状です。 つまり、元々体の柔らかい子だったり、才能のあると見込まれた子「だけ」、これらのストレッチを行っている、ということです。 町を歩いている人全員ができるのではなく、選ばれしものが、選抜された先生たちに指導されているという事実をお忘れなく。 ちなみにワガノワの先生たちは殆ど、その学校で生活し、ダンサーになり、指導についたエリートだという事もお忘れなく。 2)学校のレッスン内容 ストレッチビデオと同じような年齢の子たちのレッスンビデオを見てみると、素晴らしくスローなエクササイズを行って居るのが分かります。 年齢にもよりますが、あれだけストレッチしているのに、上げている足は90度以下です。 そして8カウント以上キープしています。 これは完全に筋トレです。 ストレッチする、という事は可動域を広げる、という事だけれど、その可動域を使う前に、筋トレをして体を作っているのが見られます。   クラシックバレエだけでなく、ロシアの伝統ダンスでも足腰を鍛える動きがたくさん含まれています。 コサックダンスを考えると簡単に頭に浮かぶと思うけれど、ふかーいプリエだったり、膝を曲げた状態でホールドする動きなど。 クラシックだけのクラスでなく、バーサタイルに体を使い、筋肉を育てているのが分かります。  …

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私がバレエ学校留学の後、次の学校を探した方法

  この前、18歳の子にもらった進路相談のブログを書きました。 そこでは、バレエ留学をするか、日本の舞踊コースがあるところにいくか、もしくは普通の大学に進むか?という道の考えてみたいこと、私が日々考えていることを書きだしました。   今まで私がどうして解剖学に進んだか、とか興味をもったきっかけとかをお話してきたけれど、 実際にどうやって学校を探したのか?とか書いてなかったからここでシェアします。   もちろん、ここで書いた通りが正しい方法ではないけれど、参考になると思ったので。   バレエ学校進学中に、次の道を模索 バレエ学校にいる2年間のうち、最後の4-5か月は既にバレエを辞めるって決めていました。 そのあたりから、情報を探し始めたんです。   ってもね、私が留学してた時って2005年だったんだけど、インターネットはダイヤルアップだったんだよ! 知ってます?ダイヤルアップ。 お家の電話の回線を引っこ抜いて、それをパソコンにつなげて、すんごい遅いネットで検索とかしてたの。   YouTubeは2005年に出来ました。 Facebook英語版が一般公開されたのが2006年、日本版ができたのが2008年。 初代iphoneは2007年に出来てスマホが広がった・・・   ので私が最初に留学したとき、なかったのさ。 テクノロジーが今はたくさんあって、情報収集も楽だよね(遠い目・・・)   私が解剖学に興味をもったきっかけは、 自分がケガした理由が知りたかったから、スポーツ系に強いオーストラリアで勉強するのがいいだろうなって思っていました。   そしてそれは大当たりだったんだけど、 心の奥にはバレエで留学して、踊らずに日本に帰ってきたら負け犬みたいに感じてたところがあったんだ。 日本では高校卒業だし、バレエのお友達と顔を合わせづらいし・・・…

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自分らしく踊るというのは表現力の一部

日本の夏はバレエコンクールであふれているでしょうね。 コンクールでよく見る光景。 それは同じバリエーションが次から次へと流れてくる!! 1−2人はいいけれど、20人目のオーロラ姫とか、キューピッドとかね。   同じ踊りをする、というのはコンクールだけで見られる光景ではありません。 バレエ学校の現地オーディションは同じ振付け、つまりレッスンを大勢で踊ります。 ローザンヌ国際バレエコンクールは最近ライブでこのようなオーディション風景を見せてくれますよね。 それを見ても分かるようにすごい人数がレッスンを受講するわけです。   バレエ学校の試験もそう。 もちろん、振付けは前から練習していますが、同じ振付けを踊る、という部分は一緒ね。 表現力っていうのはただ笑顔で踊ればいいわけじゃないのよ。 よく表現しましょう=笑顔でおどりましょう、と思う人がいるんだけれど。 ローザンヌのレッスン風景をみてみて。 バーのプリエから素晴らしい笑顔で踊っている人たち?   真剣なまなざし、というのも表現力。 だって自分の強さ、集中力、意思力というのを表しているから。   もちろん、怒った顔して踊れってことじゃないですよ。 ただスタンプ押したような引きつり笑顔で踊る必要がないってこと。   オーディションの顔、っていうのはやっぱり存在するのですよね。 最近はYouTubeに色々な人のオーディションビデオが載っているから、それも観察してみてね。 同じ表現でも、舞台のサイズやオーディエンスのいる場所などを考えられるようになると上出来き。 大きい舞台では大きく踊らなければいけないけど、 スタジオパフォーマンスだったらどうだろう?   舞台メイクでオーディションに行かないように、…

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