毎日ストレッチしているのに一向に柔らかくなりません…筋肉が張る、固いダンサーへのアドバイス

毎日頑張ってストレッチしてます。 スタジオにも早く来るし、変な格好でテレビ見ながらストレッチしてます。 なのに柔らかくならないし…また先生にはもっとストレッチしなさいって言われちゃいました。   大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)でもいますよね。 年齢のせいかしら…でも後から始めたAさんは開脚が出来るようになってるわ!   年齢のせい!? 才能のせい!? 努力のせい!??? 本当はもっとシンプルだったりして… 今日はストレッチしても、しても・・・一向に体が柔らかくならない秘密を見てみましょう。   今日の質問に答える前に、この前ストレッチのまとめ記事、完全保存版を作りました。 そっちを読んでいない人はまずはそっちをどうぞ。 (そんでもって、そこで今年はストレッチ記事もう書かない!宣言をしているけれど、書いちゃったよ笑)     本当に筋肉が短いと筋肉は硬く感じる 当たり前だけれど。 筋肉をずっと使わなかったら、ストレッチしなかったら短くなりますね。 例えば骨折をして、足をギブスの中に入れて何週間か過ごしていた、としましょうか。 そしたらその部分は動いていないんだから、動かし始めた時には硬く感じます。   ずっと同じ姿勢で縮めていた、とかもこの類。 猫背で仕事を12時間とかやっていたとしたら、肩の前の部分、胸筋たちは硬く、縮こまってしまう。 よって、肩の後ろ側が伸ばされる=同じポジションにずっといる(ギブスみたいにね!) ということで、硬くなります。 →胸筋について説明した記事はこちら  …

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グラン・フェッテを考える

DLSの元にはいろいろな質問が来ます。 ほとんどの質問は基本的なテクニックについてなのね。 例えばターンアウトとか、つま先を伸ばす、とか引き上げるとか。   難易度の高いテクニックで質問されることはあまりないのですが、グランフェッテは違います。 これね、よく来ます。 多分、発表会などでなんとかの3幕、だとかなんとかのグランパドドゥ、だとかをやることがあるからでしょうね。 見栄えはするしね。   今日はグランフェッテを分析してみます。 が。 グランフェッテにチャレンジする前に、自分はフェッテができる実力があるのか冷静に見直してください。 舞台でフェッテが使われる時。 それはcorps de balletではありません。ソリスト以上です。 それだけのテクニックがついているのか…その答えはご自身でわかるでしょ。   グランフェッテという動きを分けてみましょうか。 ピルエットでスタート 軸足の強さ・正確さ 動足の動き 胴体(体幹)の強さ コーディネーション力 体力 もちろん、意志力も必要だと思われますが、どうです?     ピルエットでスタート ピルエットとフェッテは違う動きですから、ピルエットが3〜4回転できるから、といって…

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力の出し惜しみをしていると本気が出せなくなるよ

  学校試験でも話題になったケースの子 「力の出し惜しみ」するダンサー。   これは1月に行われる冬期バレエ講習会でも見られる事があるので、 トピックにしておきたいなと思いました。   スタジオにもいると思います。 幼い子達(小学生中学年くらいまで?)の場合、ここでお話するケースに当てはまらないかもしれません。 見ている人がいると頑張っちゃう!というちびっこダンサーの場合、プロになるかどうかを決定しているわけでもないですから、 スポットライトを当てられると頑張っちゃう=レッスンでもスポットライトを当ててあげるようにする などの処置が必要ですね。 ここらへん、お家での育ち方や環境なんかが影響してくる精神的な部分が強くあります。   今日お話するのは、いつも通りプロを目指す子達、って事で聞いて下さい。   見ている方には見えている本気度 うちの学校試験では、そのクラスを指導した先生はパネル(試験官)に入りません。 もちろん、1年間指導している中でクラスでの態度とか、成長とかを知っているのは担当者なんだけれど、 そうすると冷静に試験を見ることが難しくなるからです。   外部からの先生の場合、その日だけの踊りをみるわけですから、当日の出来だけを(ある意味冷たく)見放すことができます。 同じ学校の先生でも教科が違う場合、他のジャンルと比べてバーサタリティ―をチェックすることができます。   ちなみにこの前、クリニックに来た他のバレエ学校の子達と話していた時、 その子の学校(そっちの方が大きい!)では1-2人しかパネルがいないそうで。 規模の小さなうちの学校がここまでやるのははやっぱりちょっと特殊なんだな、なんて思いつつ。   試験が終わった後、担当の先生が一番嫌いだっていうのが 「今まで今日みたいなレベルで踊っていたら、もっと指導してあげられたのに」…

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絶対ストレッチをしちゃダメなわけじゃないんですからね

  2016年最後のストレッチ記事にします。(決意!) 何度も何度も・・・何度もストレッチ記事は書いてきていますがまだ質問が来るのでよくあるストレッチ質問に答えます。 様々なストレッチ記事もたくさんリンクを付けて探しやすくしてみました。   レッスン前にストレッチをやらせなかったら、いつやるんですか? レッスン前にやっていいですよ笑 ただ、ウォームアップとストレッチは一緒じゃないって覚えておいて下さい。 覚えられなかったら、スタジオの壁に貼って下さい。   レッスン前にやりたくないストレッチ 静的ストレッチ→同じポジションで止まっているストレッチ 意味のないストレッチ→何を伸ばしているのかよく分からないストレッチ! →ストレッチのDOとDON'T →そのストレッチ、役に立っていますか?   レッスン前にストレッチを取り入れる方法 軽くウォームアップ(スタジオまで早歩きなど)をし、伸ばしたい場所をストレッチ。 その後しっかりとウォームアップ。この時、伸ばした筋肉も含めてしっかりとウォームアップさせること。 レッスン レッスン後のクールダウン ストレッチ 注意事項:レッスンの後リハがある場合、もしくは2つ以上のクラスを受ける場合、4番までで終わりにすること。   →忙しいダンサーのウォームアップ →クールダウンについて   安全にストレッチをさせるのは教師の役目です。 ストレッチはエクササイズの一部。 スタジオでやらせる場合(もしくはお家でやらせる場合)しっかりと理解して、何をやっているのか説明できるようになってください。…

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壁を使った腕立て伏せ(ポーデブラ、上半身強化)

  腕立て伏せの質問、覚えてます? 忘れてる人、まだ読んでいない人はこちらの記事を先に読んでくださいね。   DLSには記事がたくさんあり過ぎて、どの順番で読んだらいいか分からん!と言われるので・・・ 腕立て伏せのフォームについての記事で、ダンサーには腕の力、腕と背中をつなげる力、などが必要ですよ、 だから腕立て伏せやってね!とお話しました。 ただ、問題は腕立て伏せの前に、肩甲骨が飛びだしちゃって、腕立てのフォームすら作れないと。   だからその後の記事で肩甲骨が飛びだしちゃう解剖学的理由とバックグラウンドを説明し、 肩甲骨のウイング修正の記事でどうやって飛びだしちゃう肩甲骨をコントロールするか?をお話ししたわけ。   ここまでOK?   今日は腕立ての記事でちらっとお話した壁をつかった腕立て伏せについてお話していきます。 これはウイング修正エクササイズをやってから行いましょうね。   原理 腕立て伏せとはプランクの動くバージョンである=体幹をキープするべし! 腕立て伏せの記事で説明したから飛ばします。   何よりも正しいアライメントが最初! これも腕立てふせ記事に書いたけれどとっても大事。   体が高くなればなるほど楽になる 普通の腕立て伏せが真ん中の棒人間。 体を腕とつま先、そして胴体の筋肉で支えます。     左が壁バージョン。重力が足の方に落ちるので腕にかかる負担が少ないのと、…

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舞台でのプレゼンテーション力を高める4つのヒント

プレゼン力。 そう言ったら日本語ではビジネス用語みたいに感じるかもしれません。   確かに「明日プレゼンがあるから」とか言ってパワーポイントを作っている合間にこの記事を読んでくれている大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)がいるかもしれません。   (って書いて気づいた。最近の子はパワポって知っているのだろうか・・・?)   プレゼンってグーグルさんに聞いてみると 情報伝達手段の一種で、聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為を指す なんて出てきます。 これがバレエに関係するのかしら?   ダンサーのプレゼン力というのは、コンクールの採点基準にも含まれているほど。 バレエ学校試験でも絶対に見られていますから、言葉を知らなかった人は今勉強しておきましょう。 日本語英語、と本当の英語が違うっていうのはよくあります。 ダンサーのプレゼン力 ダンサーのプレゼン力というのはなんでしょうか? プレゼンテーションする相手はオーディエンス(観客)だね。 なので観客に対して自分の踊りを表現する力の事となります。 (試験の場合は試験管、コンクールの場合はジャッジに変更されるけど)   表現力とも言われるけれど、 表現するものがなければ(役のない踊り、学校の試験、コンクールの予選)、 踊りの雰囲気や音楽の感じを伝えたり、踊る楽しさを表現したりすることを指します。   今日はプレゼン、として役柄に対する表現力とか演技力とかではなくって、バレエ学校の試験やコンクールの予選などで行われる普段のレッスン+αに使えるヒントを書いていきます。   って事は、今夜のレッスンから練習できるって事。 なのでそれぞれのヒントにレッスンヒントも付けておきました。 試してみて下さいね。…

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ターンアウトが「使えない」理由

久しぶりにターンアウトをお話しましょうか。 DLSにはターンアウトについて書いた記事がたくさんあるので、タグの「ターンアウト」を検索してみてください。 (ほったらかし笑 あまりにも多いからさ、リンク貼るのめんどいの。ごめんね。 でも記事の最後に関係している2つの記事だけピックアップしましたので許して下さい)   今日はDLSオンラインコースを勉強中のバレエ教師の方より。 (え?DLSにはオンラインコースがあるの?→あるんです)   中学生でターンアウトがとても難しい生徒がいます。 レッスンを見ていると、元々難しい股関節の条件のような感じです。 このような生徒から、ターンアウトのためのストレッチはどうしたらいいかと聞かれました。   この質問ね、とてもいい質問だったのと、いろいろなキーワードが入っているのでそれらを見ていきましょうね。 キーワードは 中学生 ターンアウトが難しい条件の感じ ターンアウトのストレッチ ではいきましょうか! (長くなっちゃったので、答えだけ知りたい!という人は一番下までスクロールしてください笑)     キーワード1:中学生 中学生って微妙な年齢なんですよね。 女性らしく成長する時期(=生理が来るってことね)だということは、 骨盤が広くなる、とか体重が増える、とか体が変化する時期。   ということは、今までやってきたトレーニングによっては、この年齢にあらが出ることがあります。 また、コンクールなどもそうですが、難しいテクニックを始めることも多いですよね。 スタジオによっては発表会でグランパドドゥをやるとかもある年齢だもの。  …

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踊りのザツなダンサーの特徴

2016年も残り少し。 バレエ学校の年末試験も終わり、年末公演に向けてのリハーサルがどんどん増えてきました。   うちの学校では年に2回試験があるのですが、そのたびに記事に書けそうなことがたくさん浮かびます。 (んでもって、書くことがたくさん過ぎて間に合わず、どんどん忘れていきます・・・あーあ)   今回の試験では特に目についたので、今日は踊りのザツなダンサーについて考えてみましょう。 ちなみに私の幼い時のビデオを見ると、踊りのザツさがよく見えます・・・ 誰か、こういう事を教えてくれればよかったのに、なんて責任転嫁をしつつ、将来のダンサーのために書き綴っておきませう。   踊りのザツなダンサーは動けますし、踊れます. 回れるし、飛べます。 だけどなんだか乱暴だし、雑だし、なによりもオーディションに通りにくいです。   コンクールは選曲によってどうにかできるけれど、基本を見られるオーディションではアラがみえまくり。 コンクールに出なくてもプロになれるけど、オーディションをしないでプロになることはないんだから、しっかりと考えておきたいところですね。   (そう、コンクールにでなくてもプロになる人はたくさん! 特に若いころから才能のある子たちは、有名どころバレエ学校に入学しているのでコンクールなんて出ていません。忘れない様に!)     特徴1)バランスはとりっぱなし 先ほどお話したように、踊れちゃうわけだからバランスをとることはできるみたいです。 ただ、100%確実に、毎回に・・・ではなくてロシアンルーレット的にですが。   バランスがとれたとしても、しっかりとしたポジションに戻ってこなかったり、 変な形でバランスをとってたりします。   妙なポジションで止まっちゃうので、テクニックのなさが余計に目につくんですよね。 これはラインが崩れるという問題だけでなく、役柄に合わないガサツな踊りにもなってしまう。…

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肩甲骨のウイング修復エクササイズ(ダンサーの翼状肩甲骨)

今日のエクササイズはこの前の記事を読んでいなかったらほんとーにちんぷんかんぷんです。 (あ、なんだか平仮名の羅列になってしまった) なのでそっちをしっかりと読んでください。→肩甲骨が飛びだしちゃう!のはなんで?   形だけのエクササイズを真似していても、何をやっているのか理解できていなかたったら効果は殆どありません。 逆に、何をやっているのか明確に理解できて、自分でイメージしながらできたら上達が早まりますよ!   さて、今日はウイングを直すためのエクササイズ。 自分で見えないエリアなのでさっき述べた理解とイメージがとっても大事です。   また、このエクササイズはしっかりと真っすぐにたつ!という事ができる人が行って下さい。 骨盤が安定しない、とか真っすぐに立てない・・・という子たちはそちらを先に練習すること。   まずは、ウイングのおさらい。 なんだかごっつく見える気がする、というのは放っておいて。 楽屋でとった写真なので、写真の角度が変なのと、このレオタードのカットが・・・なだけです。   見えないから片方ずつ行います。 同じ角度でウイングのことってほとんどないので、まずは少しよさめの方から(よさめって日本語か?)やってみましょう。 できる方で感覚をつかみ、その感覚をつかって難しいことをやる。 エクササイズ&ニューロンの基本ですね。   写真の様に手のひらを返して肩甲骨にふれます。 手や肩を動かしながら肩甲骨がうまくはまる場所を探しましょう。 ほとんどの人は肩を開き、持ちあげると肩甲骨がはまる場所が発見できるはずです。   それが分かったら、この位置をキープしたまま方を下げてきます。 途中で肩甲骨がいなくなっちゃったら、またもとに戻りましょう。   肩の上げ下げをしても、肩甲骨が静かに収まっている様になったら、その位置でポーデブラの練習をします。…

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肩甲骨が飛び出ちゃう!のはなんで?(翼状肩甲骨)

この前、腕立て伏せのやり方を説明したときにちらっと書いた「肩甲骨がとびでちゃうくらいなら・・・」という部分。 プランクを説明したときにも何度かお話しましたが、しっかりと説明した記事がないのですよね。 質問をされることも多いし、そのわりには見逃されているエリアなので考えていきましょう。 肩甲骨とは? 肩甲骨については記事にしてありますよね。 今日の予習として、まずはこの記事を読んで勉強しておきましょう。 →肩関節:ポーデブラの発祥地を理解しよう! 肩甲骨のウイング=翼状肩甲骨 骨がでっぱっちゃうって困るでしょ?と思いますでしょ。 肩甲骨はちょっと特別なのね。なにが特別か?っていったら肋骨の上に乗っている骨で、たくさん動いちゃうんです。 たくさん動く=可動域が広い=ので腕を色々な方向に動かすことができるっていういい面もあるんだけど、 可動域が広い=コントロールが難しい、というのも事実。   なので肩甲骨のウイングがあるダンサーが多いわけ。 ってその言葉の意味はなによ?って感じですが、解剖学用語ではこの事を翼状肩甲骨、英語ではscapula wingといいいます。 scapula=肩甲骨(ラテン)の wing=羽、だったら肩甲骨のウイングでいーじゃん?という事で ウイングされてるよって呼ばれます。   天使の羽ですーなんていったら可愛いかもしれないけれど、みなさんご存知の様に鬼の愛は「かわいい」なんてやりません。ピンク好きだけどさ。 これね、危険なんです。 なんで危険か?というと肩甲骨が安定していないっていう証拠だから。 どうして翼状肩甲骨が悪いのか? 体の中で球関節は2セットあります。 一つは肩関節。もう一つは股関節。 つまりこの2つは作りが似ているのね。   骨盤が安定しなかったら、股関節の痛みや、脚のコントロールが難しくなるって分かるでしょう? テクニックの発祥地である骨盤。…

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