DLSポッドキャスト epi160 教師の悩み事 レッスンの痛み

  レッスン中に痛みを感じたときにどうしたらいいか?って話をピックアップ。 元記事は2015年に教師向けに書かれていたのでこのポッドキャストのために加筆を加え、生徒さんでも使えるリストを作りました。   海外だからって学校の先生方がケガについて知っている訳ではありません。 カンパニーでは自分でどうにかしなさいってところも多い。 だからこそ知識を付けておく必要があります。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから         !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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ルティレって本当に分かってる?

今日のブログのタイトルはこの前、バレエ学校でした質問です。   みんなが一斉にやってくれたのは…もちろんルティレ笑 あの膝を上げるやつね。なーんもスペシャルじゃない、ちっちゃい子でもできるやつ。 (正しくできてるかは別として・・・) この時は振り付けでルティレデヴァンをやっていたのでなんとなくみんなルティレデヴァンでした。   んで次の質問が 「でも、ルティレのつま先ってどの高さになるの?どこに置くの?」 と言ったらみんなバラバラに。   この部分はそのメソッドや振り付け、そして先生が何をやりたいのか?によって違います。 なので、この記事には「答え!」っていうのも書きません。 だけどね、ここに書いてあるポイントはしっかりと考えたり、次回のレッスンで先生に聞いてみましょう。   確実な位置を頭に入れる ここではデヴァン、といったので「前」ですよね。 前のルティレが一番よくバーレッスンでも使われるし、バランスをとったり、ピルエットで使われるポジションですからよく使いますでしょ。   でも、この時、ジェスチャーレッグの「つま先」は軸足のひざのお皿の前?斜め前?上?斜め上? それって小指の高さがひざのお皿のどこ?それとも足首がひざのお皿?   考えたことありますか? たぶんないでしょ? 今焦っている人達、います?   答えは色々、ですが私が習ってきたのは ルティレに挙げているつま先が、VMOちゃんの上にのるくらい。 というのです。  …

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DLSポッドキャスト epi159 レッスン場での態度

レッスン中の態度。これを甘く見ない方がいいですよ。 多くのオーディションやコンクールでも見られていますし、バレエ学校のレポートにもその枠があるくらいですから。 そしてただ、いい子ちゃんをしていればOKなわけでもありませんし、カルチャーが違えば「よい」と思われる態度も変わります。 海外にいきたい人は勿論だけれど、趣味でレッスンに通っている人も1ランク上を目指したかったら考えてみて。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから   !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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ダンサーの卵たちの「バレエのケガ」の怖さ

  夏真っ盛り。 学校が夏休みだから、ダンサーの卵さんたちはいつもよりも多くのレッスンに励んでいる事でしょう。 そして、多くの子達がどこかしら痛い、と思っているかと思います。   お母さんに言えない子もいます。 バレエの先生に言えない子もいます。 もしくは、今まで色々と大人に言ってきたけど、何もしてくれなかったから諦めていたり、 それでもレッスンしなさい、って感じで押さえつけられていることもあります。 (本人がそう感じるか否か、が問題なので大人が押さえつけていない!と主張しても意味がありません。 この部分はあとでもう少し出てきます)   ここでは、ダンサーの卵、という事で8-12歳くらい、つまり小学校中高学年メインでお話していきますが、 ここでお話することは、中学生でも、高校生でも大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)でも同じです。 ただ、これくらいの年齢になると、自分でしっかりと踊る量をコントロールしているはずですし、 自分の体のだしているサインは分かってくるだろう、という事で。 (そうじゃなかったら、まずは頭から踊れる体を作って下さいよっ)   ただの痛み、という問題だけじゃないんですよ ダンサーの卵たちの痛み、というのはただ「そのケガがある」というだけの問題ではありません。   そのような年で痛みを抱えて踊っているという事実自体おかしいのです! ですが、それだけではありません。   長期にわたるケガになる可能性がある自体おかしいです! でもそれだけでもありません。   成長痛だから・・・と思っている方も多いですけどね、成長痛って、成長している全員に起こるものではありません。 成長期に無理な使い方をしたから痛くなるのです。 なので成長痛だから様子見て・・・とかそのうちよくなるよーとかではないわけです。…

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縫工筋についてとそこからくるケガたち

遂にきちゃいましたよ、このトピック。 教師のためのバレエ解剖学講座を受講してくださっている方は知っているとおり、私がセミナーだけでお話している部分なんですが、この前メールでこの筋肉からくるケガをした人の相談を受けたので記事にします。   縫工筋っていったい何? 縫工筋(ほうこうきん)っていうのは体のなかで一番長い筋肉です。 大腿骨っていう体のなかで一番長い骨よりも長いんですから! 骨盤についていて、大腿骨より長くて、膝関節を超えて、脛の骨についているというツワモノです。   仕事は? ツワモノって書いたけど、強いものではありません。 筋肉の世界では、短く太い子のほうが力が強く、主動筋として働きます。 この子、体のなかで一番長く、太さも2センチほどしかありませんので、強くないです。 もっぱら脇役です。   お仕事はというと、関節を2つ越えているのでちょっと難しいですが、 股関節でいうと屈曲、外転、外旋(ほんとーにわずか) 膝関節でいうと屈曲、内旋(わずか) をしてくれます。   解剖学ではなく、バレエ用語で見てみると 股関節からデヴァンの動きをするんだけど、デヴァンがちょっと外に外れる感じ(外転)。 そして膝関節を曲げるけど、力は強くないので少し緩んだ感じになり、その膝自体をターンインしちゃうっていう奴、という理解になります。   両脚が地面についている時は骨盤がダックちゃんに 片足で立っている時は骨盤を傾けちゃう、なんていう動きもします。 つまりこのこが固いと、骨盤のプレースメントを正しくするのが難しくなるって事ね。 (バレエスタンスが出来なくなっちゃうって事よ!) 鍛える必要は? この子、鍛える必要は全くもってありません!! これはね、前にFB内でお医者さんがバレエで使うみたいなことを書いてたの。…

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DLSポッドキャスト epi157自分勝手に踊るのは表現力ではないよ

自分らしく踊る、というと自分勝手に踊ってしまうダンサーをみることがあります。コールドバレエから悪目立ちしてしまうという問題や、このダンサーは協調性がないんだな、と思われてしまうなどマイナスな面がたくさんありますから、しっかりと勉強しておきましょうね。     読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから       !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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レッスンの休み方

レッスンを「休む」方法を今日は書いていきたいと思います。 習い事でも、義務教育でも休まなければいけない事はあります。あっていいんです。 でも、根性論大好き保護者(痛くないと努力じゃない!)や、ケガは勲章な先生(私は骨が折れても舞台に立ってたのよ!)、 そして時代アタックを食らわせてくる周りの人達(最近の子達はちょっと辛いとすぐに辞めちゃうんだから!)に囲まれていると   レッスンを休むべき時、休む方法が分からないままで大人になってしまうかもしれません。 そして、次のジェネレーションに伝えてしまうもんだから負の連鎖が終らないというね。   ちょっとでも心の中で「え、でも自分の好きなバレエなんだから休むべきじゃないよね?」 と思ってしまった人はメモをとる準備をして読み進めてくださいね。   体調管理は仕事のうち まずは何よりも先に。 プロを目指していたら当たり前かもしれませんが、習い事でも体調管理は最終的に本人に任されます。   もちろん、周りでインフルエンザが流行っている(家族がかかったら、全員かかる!)という 環境的&社会的?な部分ももちろんありますが、   免疫力の土台となる睡眠時間の確保や必要な量をしっかり摂取する食事、 そしてダンサーの苦手な「しっかりと休息をとる」こと。 これらは、自分でコントロールできる部分ですし、バレエの先生のお仕事ではありません。   日本には、何が何でも頑張る!というのが美しいみたいな考えがあります。 ケガをしていても舞台に立ちました 痛みを我慢して”努力”しました 1日休めば自分に分かり~的な毎日練習が大切です など。 この記事は2017年に書いたもののアップデート版なのですが、当初から私はそれは良くないよ、と伝えています。 だって、お金を払って見ている人はあなたの100%を見に来るのだから。  …

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レッスン指導に使える表現力(指導者のための言葉選びヒント)

解剖学と表現力、という記事で、解剖学を知っていると表現力にもつながるってことをお話ししました。 今日の記事は、それの応用というか教師用。   指導者として大事なことの一つに、より多くの生徒が理解出来る注意をする、というものがあります。 ほら、レッスン中に注意を言うって、(もしくは言われるって)かなり短い時間ですよね。   アンシェヌマンを覚えている途中に言われれる みんなでマーキングしている時に言われる 踊っている途中に音楽、振り付けを考えている途中で言われる センターのグループとグループの間(特にアレグロ系)で言われる ・・・   どれを取っても、先生に言われた注意に対して質問する時間はありません。   なので、生徒は先生の求めているもの(=正しいバレエ)をしっかりと理解し、 言われたことに対してすぐに反応するための理解力が必要ですね。   先生は、というと 生徒たちに、短い言葉で注意をしっかりと伝えられるようにする 様々な癖のある生徒たちが他の子の注意を聞いても変な形になりづらいものを選ぶ という努力は必要です。 特に習い事レベルの子達であれば、毎日顔を合わせ、注意を確認することができませんし、 理解力の差がバラバラでしょうから、十分気をつけたいですね。   今日はよくあるレッスン中の注意を様々な方法で言いかえるヒントをあげてみました。 このような練習は教師のためのバレエ解剖学講座のマスタークラスでもやっていますが、 マスタークラスを受講するためには教師講座を受講する必要があるため、狙っている人は次回2018年1月をお待ちくださいませ。   参考になりますように。 胸を開いて!…

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DLSポッドキャスト epi156 自分らしく踊るというのは表現力の一部

同じ振り付け、役がら、例えレッスンの中でも、自分らしく踊るというのは大事なテクニックです。 でもね、振り付けを勝手に変えたり、難しいテクニックをバンバン入れなくても自分らしく踊ることはできるんですよ。 そのコツをいくつかご紹介したので次回のレッスンで考えてみて下さいね!     読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから       !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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マッサージボールの使い方

来日する度に会場でピックアップできるアイテムとしてマッサージボールというものがあります。 これはバレエ学校の生徒達にも買ってもらっていたアイテム。 簡単だし、疲れないし、失敗も少ないので重宝しています。   マッサージボールとは? まぁ、名前のとおりマッサージするボールの事です。 別にまぁどんなボールを使ってもいいんですが、サイズは結構大事。 あまりにも小さいボールを大きな筋肉に使うと1ヶ所に負担がかかり過ぎて青あざとかになりやすいので注意して。 もちろん、時間的にも効率が悪いですしね笑   DLSでは小さいボールは柔らかいものを、大きなボールは(大きなボールはプレッシャーが分散されるので)固いものをご紹介しています。 昔までは小さいボールも大きなボールも同じ固さだったんですけど、 筋膜に対する研究が進んだ結果、今はこのようにしています。   素材も気を付けたいところ。 ゴルフボールなど重いボールを使っている人を見たことがありますが、床のためによくないので辞めたほうがいいですよ。 特に木の床だったら凹んでしまう可能性もありますし。 セルフケアのためにやっているのに、ケガのリスクを増やしたら困りますでしょ。 ボールを落としても、床に負担がかからないというのはエチケットだと思います。   最近は様々なスポーツストアで取り扱われていますから、どんなのでもOKですが、私がお勧めしているアイテムはセミナー会場でご購入できます。 →会場でピックアップできるアイテムについて 使い方は? レシピ、みたいなものはありませんが、解剖学を知っているとやっぱり便利です。 例えば、ルティレで上げている脚の腰がどうしても上がってしまう…という場合、 動脚の中殿筋が膠着している可能性があります。   中臀筋、悪くはないけれどターンアウトには…という説明はアラベスクの脚を高く上げるという記事で説明したので、そっちも読んで下さい。   中臀筋の仕事や、メリットデメリットが理解でき、どこにあるか?が分かったら、…

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