DLSポッドキャスト epi174 アキレス腱に力を入れる?入れない?

アキレス腱に力をいれないでつま先が伸ばせません・・・ っていう質問や、どうやったら抜けますか?っていう声を聞くんですが、私が知っている限りでは関係ありません!(実際にバレエ団でダンサーのケガを研究している人にも聞きました) 理由や、逆につま先を伸ばす時に考えたい事を説明してみたので聞いてみて下さいね。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから         !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

Continue ReadingDLSポッドキャスト epi174 アキレス腱に力を入れる?入れない?

アラベスクで軸のひざが緩む子

ちょっと前に、「軸のひざが緩む子」というテーマでデヴァンの軸のひざが緩む子について説明してみました。 途中で飽きたんだけど笑 FBコメントで続きを!という声を戴いたので頑張りました! →パート1 →パート2   そこでは、ただ、ひざ裏を伸ばしなさーい!じゃないところにヒントが隠されていて、 軸のハムストリングが硬い ひざ裏が硬い 軸足のヒップフレクサーが硬い 軸足の大腿四頭筋が硬い 軸足の大腿四頭筋が弱い 骨盤が引きあがっていない 骨盤がコントロールされていない 膝を伸ばす感覚が分かっていない とこーんなに長いリストの原因があるかもしれないよーとお話しました。   今日はアラベスク(デリエールポジション)で同じ事を見ていきましょう。   デヴァンVSデリエール なんでデリエールポジションは別に書かなければいけないか?というと骨盤の動きが全く違うからです。 デヴァンの時、骨盤は少し後傾、つまりタックちゃんになります。 デリエールの時、骨盤はかなーり前傾、つまりダックちゃんになります。   これはね、骨盤ってひざの動きにすごく影響を与えるンですよ。 まぁパート1と2に分けてこの前細かく説明したから大丈夫かなとは思うのですが、簡単に(解剖学抜きで!)説明すると ひざかっくんをしてみよう!になります笑   ひざかっくんするとさ、骨盤後傾するでしょ? つまり、ひざにつられて、坐骨が前に抜けて、お尻が後ろにさがるっていうのかな? 分かんなかったらひざかっくんしてみましょう笑…

Continue Readingアラベスクで軸のひざが緩む子

DLS教師のためのバレエ解剖学を分析!

DLSでは「教師のためのバレエ解剖学講座」っていうセミナーを年に数回行っています。 いつもは驚くほど早く売り切れてしまって、説明している時間がないのですが、こちらでお話してみます。 バレエ教師が解剖学を知っている必要がある理由 ナンバー1はもちろん、体の動きを指導する人だから。 確かに、ワガノワバレエのように、 厳しい身体テストを経て その学校で何年も練習を重ね 選ばれて舞台に立ち その後指導者になって母校に戻ってくる・・・ という訓練をした人は必要要らないかもしれません。   だって、指導している相手はケガしづらい体だろうし、毎日決まったトレーニング(レッスン)をこなしている。 そして、ケガだけでなく、テクニックや体型などで毎年どんどん落とされていき、 生き残った人で選ばれた人がプロの世界にいく・・・   同じようにトレーニングをしてきたバレエミストレスたちとリハーサルを行い、 母校でその経験を指導する、となれば「経験」が指導で来てしまう部分が多いと思います。 →ロシア人だからターンアウトができるのか?     でも日本のバレエスタジオではそうはいきませんよね。 体型審査があるスタジオなんて聞いたことがないし、バレエをはじめる年齢もバラバラ。 同じ年齢の中にも週に1度しか来ない子や3回習っている子。   他の習い事や普通の学校とのスケジュール管理、修学旅行や受験で休んでしまう。 それだけでなく、ケガ(バレエとは関係のないものも含め!)や、発表会前とそうでない時の練習量の差など。 本当に色々なことを考えなければいけないのが、日本のバレエ指導者です。   忘れてはいけないのは、大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)さんだったり、 ブランクがあって戻ってきたダンサーたち。…

Continue ReadingDLS教師のためのバレエ解剖学を分析!

DLSポッドキャスト epi173 脚が太いからターンアウトが出来ない?

なんだかバレエ界では(非常に残念ですけど!!)時々あたかも当たり前のように言われるこのセリフですが、 解剖学的に見ていくと本当にそうなのかどうか?が分かってきます。 特にこのような言葉をかけるのは先生ですから、バレエ教師はしっかりと解剖学を勉強しておいてくださいね!   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから         !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

Continue ReadingDLSポッドキャスト epi173 脚が太いからターンアウトが出来ない?

Self Pityという甘い壺

Self-Pity(セルフピティ)って言葉聞いたことあります? これね、日本語に訳すると自己憐憫(じこれんびん)って言うらしいです。 でもさ、漢字の方が難しいよねー   Self Pityというのを辞書で引いてみると、「自分のくるしみ(わがままな場合が多い)に対して悲しむこと」と出てきます。 自己憐憫の方を辞書で引いてみると、「自分で自分を可哀想だと思うこと」だと出てきます。   そういう感情です。 つまりね、いい感情か、悪い感情か、と言われたら悪い方。 しかも自分がベースなので、自分で変えられる=自分しか変えることができない 感情です。   怒られたとき、上手く行かなかった時、ケガしている時などによく顔を出します。   私、こんなに頑張っているのに誰も認めてくれないのねっっ! 失敗したのは私のせいじゃないのに、怒られちゃって可哀想な私っっ! ケガして踊れないなんて、人生最低だわーーーーーー!!   こういうのをSelf Pittyというって事です。 私が殴りたくなる人種の事を指します。   被害者だと思いこむこと 確かに!確かにさー、世の中理不尽なことはたくさんありますよ。 それは大人になれば(=この世の中で生きている時間が長くなれば)なるほど、感じます。 1か月以上前に言っておいた「この日、働けません」というので逆切れされるとか ボスの間違いなのに自分の責任みたいに言われたとか。 生徒のことを思って言っているのに、その親から怒鳴られるとか笑→笑えないね   そういう事はよくある事です。…

Continue ReadingSelf Pityという甘い壺

脳の成長から考えた積極的テクニック上達

  なんだかカッコいいタイトルになってしまいましたねー でもそんなにかっこよくはないよ、ごめんね。   今日は前に書いたダンサーのポジティブに関する記事をもう少し掘り下げて、しかも脳の成長も一緒に考えてみよう!という壮大なテーマを掲げてみました。   私の考えるポジティブってのは「積極的」という意味。 つまり自ら進んで物事を行うという力。 そして、これは力なので育てていかなければいけません。 詳しくは元記事を読んで下さい。   逆に自分から考えられないダンサーの事を、私はロボットダンサーって呼びます。 これも記事に書いたけれど、言われたことをただやる、っていう一見いい生徒ちゃんって感じのダンサーの事。 でも自分で考えて、自分で行動する、そして反省する・・・ そういう力がなければダンサーとして成功することは出来ないと思う。 こっちが気になったらロボットダンサーになるな!って記事を読んで下さいね。     ダンサーに必要な「聞く」力 ダンサーの仕事は「聞く」という脳力がすごく大事になってきます。 レッスンの注意は黒板に書いてあるのではなく、言われます。 しかも踊っている最中に言われるし、すごく早く(もしくはざっと)言われることもある。   日本では綺麗な現役ダンサーがこんな感じ、って踊って見せてくれるレッスンが多いかもしれませんが、 海外だとそれは少なく、カンパニーになったら何時間もリハをしているディレクターやコーチが踊るわけないですものね。(年齢も考えて…さ笑) だからこそ、「聞く」という能力は大事。   DLSの留学や、英語についての記事でも書いていますが、 海外に留学したり、特別なレッスンやセミナーを受ける、という事はその人に注意され、インスパイアされたいからチャレンジするんでしょう? だってプリエ、タンジュっていうのはふつうのお教室でもできるもの。…

Continue Reading脳の成長から考えた積極的テクニック上達

DLSポッドキャスト epi172 ジャンプの時にかかとが浮いちゃう本当の理由

  ジャンプの時にかかとが浮いちゃうのは、アキレス腱が短いから? そんなシンプルではなく、様々な原因がありますよ。   筋力不足、ターンアウトのホールド不足という部分が問題になっている場合もあるのでケガ予防のためにもチェックしてみましょう。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから         !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

Continue ReadingDLSポッドキャスト epi172 ジャンプの時にかかとが浮いちゃう本当の理由

軸のひざが緩む子の特徴 その2

デヴァンで軸のひざが緩む子について研究しているシリーズの第二弾です。(第一弾はこちら!) この前は、膝が曲がっているからっていって、「ひざ裏を伸ばしなさい!」「ハムストリングスを伸ばしなさい!」だけでは上手くいかないよ、って話をしました。   んでもって、よく見られるリストを制作し、それらのポイントを研究している最中です。 リストはこちら (あまり起こらない可能性から一番よくあるものの順番で)   軸のハムストリングが硬い ひざ裏が硬い 軸足のヒップフレクサーが硬い 軸足の大腿四頭筋が硬い 軸足の大腿四頭筋が弱い 骨盤が引きあがっていない☆ 骨盤がコントロールされていない☆ 膝を伸ばす感覚が分かっていない☆ ☆マークがついているもの、軸の膝が曲がってしまう原因トップ3はその1、でお話しています。 今日はその続きを見ていきましょう。 軸足の大腿四頭筋 これが硬いと、そして弱いと(注:弱い筋肉は硬くなりやすい!)軸のひざは伸びません。 だってこの子が「膝を伸ばす筋肉」よ? つまりさ、この子がうまく働かない状況だったら、膝を伸ばすスペースがあったとしても(前回見たポイントを思いだして!)伸ばす動きをする筋肉がないって事になりますから。   特にここで必要なのはVMOちゃんだと何度も言ってきました。 この部分は教師のためのバレエ解剖学でもう少し詳しくお話していくんだけど、今知っていてほしいこと、もしくはダンサーのみんなが知っておきたい事は、 VMOちゃんは膝を伸ばす、着地を安定させる、軸の強さを作る時にはとっても大事だよ!って事で。 そしてVMOちゃんの位置にも注目してね。(詳細、イラストはこの記事で) 内側、そして膝に近い方だもんね、股関節の前をぎゅーっとすることではないし、太ももの外側でもないよ。 軸足のヒップフレクサーが硬い ヒップフレクサー=ヒップをフレックスする子達=股関節を屈曲させる子 ジェスチャーレッグの時はこの子達が一生懸命働いて脚を前に挙げてくれています。…

Continue Reading軸のひざが緩む子の特徴 その2

軸のひざが緩む子の特徴 その1

バーだろうが、センターだろうが。 軸のひざが緩む子っていますよね? 緩むっていうと分かりづらいかな?曲がってしまう、何となく伸びきっていない、ってやつね。 アダージオが一番わかりやすいですが、それ以外のポジションでもたぶんなっています。(早くて見えないだけかもしれないけどさ) 膝については多くの質問をもらっているけど、DLS記事にしていない部分なので今日はその問題について答えていきたいと思います。   ストレッチすれば膝が伸びるんじゃない! 膝が緩む、曲がる=ひざ裏を伸ばせばいい=ハムストリングスをストレッチ ではないんですよ。   っていうかね、実際にひざ裏が硬くてひざが曲がるケースは少ないし、 デヴァンだったら(そしてこのポジションが一番曲がりやすいと思うんだけど?)そうじゃない事が殆ど。 だからね、そう安易に考えないでくださいよ! 長くなっちゃうので、今日のブログではデヴァンの場合だけ見ていきましょうか。 (といいつつ、これ自体もパート1と2に分かれてしまった…)   ひざ周りの筋肉 確かに大内転筋(うちモモの筋肉と呼ばれる内転筋のひとつ、一番おおきな奴!)もひざの動きに関与しますが、ここでは一番メインになっているやつら、大腿四頭筋、ハムストリングの関係を再度復習をしていきましょう!   大腿四頭筋=ひざの伸展&股関節の屈曲(低い位置で) ハムストリングス=ひざの屈曲&股関節の伸展 だったね。 この筋肉たちについては既に記事にしていますし、この関係性と骨盤で関係する動き、っていうのも書いてあります。 まだ読んでいない人はそっちをみてね。   さてさて。 大腿四頭筋=ひざの伸展&股関節の屈曲(低い位置で)=ひざを伸ばし、(デヴァンの方へ)股関節を曲げる筋肉 ハムストリングス=ひざの屈曲&股関節の伸展=ひざを曲げ、(アラベスクの方へ)股関節を伸ばす ってことです。  …

Continue Reading軸のひざが緩む子の特徴 その1

DLSポッドキャスト epi171 ルティレでバランスを取りたかったら

前回のポッドキャストの続き。 ルティレの形が分かりました。じゃ、バランスを取りたかったらどうしたらいいんでしょうか? そのヒントをお話したので自主練はもちろん、レッスン中も考えてみて下さいね。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから       !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

Continue ReadingDLSポッドキャスト epi171 ルティレでバランスを取りたかったら