今までの指導が間違っていた場合

題名を見て、ドキッとした先生方もいらっしゃるでしょう… 今まで自分が習ってきたバージョンのバレエ、レッスンを指導してきていると、 セミナ―や講習会、もしくはDLSのブログのような媒体でガツンと頭を殴られるような事があるかもしれません。   エビぞりストレッチはアラベスクを高くしてくれないの? 生徒がペアになり、足を地面に押さえて腹筋させてたのは、バレエの役に立たないの? ストレッチがダメってどういう事? 一緒に食事に行く時に、食事量や体型についてお小言を言っていました。 発表会前に痩せなさい、って言ってしまっていました… など。   他人には絶対に言えないような事をやってきた場合もあるかもしれません。 小学生低学年クラスでポワントでバリエーションやらせていました。 夏休みは6,7時間のレッスンをぶっ続けでやらせ、コンクールにバンバン出させていました。 痛がっている子供をストレッチでぎゅーぎゅ―押していました。 スタジオで体重を測っていました。   それの何がいけないの?と思った人の為に。 小学生低学年クラスでポワントでバリエーションやらせていました。 →足の変形、テクニックに変な癖がつく、プリンシパル級のテクニックをやらせるので、成長期の体に負担がかかる   夏休みは6,7時間のレッスンをぶっ続けでやらせ、コンクールにバンバン出させていました。 →例えバレエ学校でも、アカデミックなクラスが混ざっているように、6-7時間ぶっ続けで踊る事に意味はありません。 精神的に追い込まれる、リカバリーが間に合わずケガのリスクが高まる、勝ち負けだけでバレエを考えるようになる   痛がっている子供をストレッチでぎゅーぎゅ―押していました。 →柔軟で一番やってはいけない事は痛がっている子を押すこと。 痛いことはよい事である、と教えてしまう他、脱臼、変形、剥離骨折に繋がる。   スタジオで体重を測っていました。…

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未就学児の脚のライン DLSポッドキャスト epi232

幼い子供の脚の形、6番ポジションにできないんだよね、というお悩みメールをもらいました。 赤ちゃんの足はまっすぐではないです笑 子供と大人の体は全然違うものですよ。 足のアーチも7,8歳で出来るといわれるし、大腿骨の形も違ければ、骨の数も違います。 だから同じレッスン内容や注意、指導ではダメだよ、という事をお話したポッドキャストです。     聞きたい人はこちらから   <スクリプト> みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。   毎月最後の金曜日は、ポッドキャストリスナーさんからの質問にお答えしています。 というのはね、メールでの一対一の質問にお答えするのをやめたからなんです。 何故かというと、十中八九相手からの返事がない。 つまり時間を割いて、説明しても、ありがとうさえなし、という事が多いのと、 ケガの質問など、相談する相手が違うだろ、という事や バレエママからバレエの先生に相談しろよ、というような愚痴メールなど。 残念なががらDLSをやっている5年以上の中で、メール相談にあまりポジティブな経験がないからです。 そしてどうせ時間をかけて返信するならば、その人だけに返信するよりも、 ブログやポッドキャストにした方が、より多くの同じような悩みを持つ人達をサポートできるから、という効率の問題もあります。 なので、去年から愛さんとティータイムというFBライブでの質問応答の場所と、 ポッドキャストリスナーさんからの質問という2か所、 そしてセミナー会場でのQ&Aの時間というところでだけ質問にお答えする事にしています。   今日の質問はポッドキャストリスナーさんからで、未就学児、つまり小学生以下の子供の脚のラインについてです。 ではメールを読みますね。  …

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手術後のダンサーへ

手術が終わって、麻酔から覚めたとき泣いたんだよね。これで痛みとサヨナラできるんだって思って… ー 股関節手術をしたダンサー 残念ながらダンサー用のリハビリをせず、術後1か月で舞台に復帰したため、1年半痛みが引かず、100%踊ることができなかった。 術後1か月で昔みたいに踊れるようになる、って言われたけど、まだパンパンに腫れていて、歩くこともできないんだけどどうしたらいい? ー三角骨除去手術をしたダンサー 送られてきたメールと写真を見て、急遽メルボルンに戻って来い、と連絡。その後、手術失敗だったことが分かり、再手術になった。   今まで手術前のダンサーより、手術後のダンサーに会う機会の方が多かったです。 そして手術前より、手術後の方が長く、大変な道のりだというのも彼らを見て知っているつもりでした。 「つもり」。   実際に自分が手術を体験して、リハビリを経験した中で、彼らの気持ちがもっと分かった気がします。 私は時間制限のある中で、プロダンサーになるレベルに復帰を目指しているわけでもなければ、周りから、いつ戻れるの?と言われたり、親から、バレエをやめたら?と言われるわけでもない。   ある程度大人で、手術についてリハビリや治療、治癒期間の変動について知識がある私だから、 あーーーー今日はダメだ!って一日中ソファーでYouTubeを見ていることもできました。 明日はよくなるだろう、って。   でも、彼女たちはどんな気持ちだっただろう… ここでは手術後のダンサーが知っておきたいことをまとめました。 必要な人に届きますように。 →術前のダンサー向けの記事はこちら better than beforeを目指す リピート アフター ミー! 「手術したからって元の自分になるわけじゃない」   元の自分に戻ったらまたケガするでしょ。…

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DLSポッドキャスト epi231 先生がストレッチを強制します

例えその先生が言っている事が間違っている、と思っても、 先生、間違ってます!と言う必要はありません。 自分の解釈が間違っている場合もあれば、先生に意図がある場合もあるし、 先生の勉強不足で逆切れされる可能性もあります… でもディレクターから無理な注文がある場合もあるから、自分で対処する方法と、考える方法を身に付けておきましょう!   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから   !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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ダンサーズ ドント ダイエット!脱ダイエット宣言

私がふみさんを大好きな事はもう、周知の事実でしょう。 あーまた、ふみさんの話!?みたいな。 二人で褒め合って、ノロケみたいな会話もやめてよ、って思う人もいるかもしれませんね。   まーいいんです。 まだ私たちハネムーン期間だから笑 (とはいっても、2017年4月に出会ったからこのrelationshipは1年8か月も経つのか!) ふみさんとの出会いは彼女のブログに書いていますので、こちらを読んでくださいね。   人生にはいい意味でも、悪い意味でも「自分」を作ってくれる人と出会う事があるじゃないですか。 この人に出会ったから、今の自分がある この人のおかげで、考え方や生活習慣がガラっと変わった もちろん、face to faceで会う必要はないかもしれませんよね、ドキュメンタリーや本なんかでも この作品で人生が変わった! みたいなことがあるかもしれません。   もちろん、悪いバージョンもあって、 この人に出会ったおかげで、こういった人間とは関わらないようにしよう この人との経験で、注意しなければいけない部分が分かった、自分の弱点が分かった なんていう事もあるかもしれませんよね。   私の場合、「今」の「DLS」の「佐藤愛」を形作った人をあげると Christine Walsh…もちろん、我らが校長先生 Paula and Sue...The Australian…

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DLSポッドキャスト epi230 レッスン中のマーキングをどう使おうか?

バレエ上達のヒントは結構ジミなところにあります。 ちゃんとウォームアップ&クールダウンをやって100%でレッスンを受けられるようにする。 振り付けは絶対に覚える。 先生に言われた注意の意味を理解して、同じ注意を言われないように覚えておく…など。   レッスン中に絶対にあるマーキングの時間も大事な練習時間です。 しっかりと使ってあげてくださいね。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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手術前のダンサーへ

DLSの記事を読んでくれている人の中には、手術後リハビリしているという人もいるかもしれません。 今は過去を振り返るのが辛い人、こうしておけばよかった…と後悔すると、心がもたないかもしれないと思う人はこの記事は読まなくて大丈夫です。   手術前の人、手術も視野に入れているが今はリハビリ中の人、 もしくは生徒・子どものために読んでいますという人用にこの記事を書きました。   ここに書いてある事が「すべて」ではないですが、参考になりますように… リサーチは必須! 手術をするかどうかのリサーチ、術医のリサーチはもちろんですが、 術後のケアがどれだけついてくるのか、どんな手術をするのか?もリサーチが必要です。   手術をしないで治療する方法を「保存療法」と言いますが、手術するか・すべきでないか、の2択ではなく、手術+保存療法を混ぜるなんてこともあります。 この記事でお話ししたように、手術がなくても治るケガがダンサーには多いですが、だからと言って手術したらダンサー生命が終わってしまうわけではないですからね。 ただ、海外にいる治療家として、日本は手術したがる傾向があるとは思います。   ほかにリサーチしておきたいものは、 手術をする病院(施設や立地条件、通えるかどうか) タイミング(季節、家族のサポートが受けやすいスケジュールなど) リハビリの長さ 舞台復帰までリハビリしてくれる人を探す 正しいバレエテクニックをコーチング(個人レッスン)してくれる人を探す などなど。   手術した後にこれらをチェックする、では遅いです。 覚えています?リハビリのゴールは最短の時間で舞台復帰すること。   このようなリサーチは思ったよりも時間がかかりますし、 アポイントメントはいつとれるか? リハビリ、コーチングをしてくれる人のセカンドオピニオン によって全てのスケジュールが変わることがあります。…

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DLSポッドキャスト epi229 頭のてっぺんから吊るされているように?

頭のてっぺんから吊るされているイメージで立って!的な言葉をレッスンで言われたことはありません? 私のような人間だと吊るされた事ないからわからんよ!と言い返したくなるんですが笑 引き上げて踊るイメージのための言葉として使われるようです。 イメジェリーってバレエでもスポーツでもとても大事だけど、逆に踊りがギクシャクしたりする場合もあるので、 この言葉の意味を解剖学と、先生の伝えたいことの両方から考えてみましょう。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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聴覚障害とバレエ DLSポッドキャスト epi228

DLSポッドキャストでは毎月最後の金曜日にリスナーさんからの質問に答えています。 今日の質問は聴覚障害とバレエについて。 片耳が聞こえなくたってレッスンは出来ますが、それが原因でダンサーになれないことってあるんでしょうか? そのような情報を公にしているバレエ団はないので、答えは私には分かりません。 でも今まで出会ってきたダンサーをご紹介します。   聞きたい人はこちらから   <スクリプト> みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、 ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラスポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。 今月最後の、ということは今年最後のポッドキャストですね! 今日のポッドキャストではリスナーさんからの質問にお答えしていきます。   月一のポッドキャスト質問は来年も継続していきたいと思っていますので、ぜひぜひ、皆さんの日常の疑問を教えて下さいね。 今回もポッドキャストのタイトルをみて分かるように、かなり深い話になりそうですが、 深い話をピックアップしているのではなく、来た質問にお答えしているだけですから、日常の疑問でもいいですよ。 この前、って言っても先月か、バレエ学校の日本人生徒とご飯にいく機会があって、化粧水について聞かれました。これは実は福岡でも聞かれたんです。 なんだか、バレエに関係ないから聞いちゃいけないのかと思ってましたけど、って。 そんなんでもいいのでね、ポッドキャスト聞いてるよ、っていう声と共にご連絡いただければと思います。 質問はないけど、ポッドキャストは聞いてるよ、という人は ituneにレビューを残してもらえると嬉しいです。 ちょっと遅れたクリスマスプレゼントとして書いて下さい。   さてさて、今日の質問はりょうこさんからいただきました。 では質問内容ね。   先日はありがとうございました。 9歳の娘と供に福岡で受講しました。…

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DLSポッドキャスト epi227 ダンサーが知っておきたいO脚

どうして私はO脚なんだろう… 私もO脚だったから気持ちはとっても分かります!   だけどね、O脚とは何なのか、を理解すればそう簡単に通販に走らないし、 どうやって努力をすればいいかも分かってきます。 バレエスタンスの本にも図入りでO脚の説明がありますが、ブログで説明したように、大腿骨の内旋が起こるのがO脚なんだから、ターンアウト本のエクササイズもできる。知識があれば体は変わるのです。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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