ピルエットのスポットがつけられません。 という質問をフィードバックシートでもらったので今日はこちらをタックルしてみようと思います。 ちなみに、 ピルエットのスポットをつけなくても回れちゃう場合はどう指導したらいいですか? という質問もあったので、記事の最後に答えています。 それだけ知りたい人は、下にスクロールしてください。 スポットをつけなさい!と言われても… センターで、回転の時だけいきなり 「スポットを付けなさい」 と言われても無理だという事実をまずは頭にいれておきましょう。 スポットに限った話ではないですが、変な癖をつけず、確実に基礎を身につけるためには1つ1つを積み重ねる必要があります。 例えば、パキータのコーダのように、安定したグランジュッテからアチチュードでの着地がゴールだとしたら その前にアチチュード オン フォンジュだけでも止まれなければいけないし、 その前にアチチュードデリエールのポジションが正しくできないといけないし、 その前にタンジュやジュッテのデリエールを低いポジションで練習する必要があります。 グランジュッテ→アチチュードで止まる!「だけ」を何度も何度も練習していると、 グランジュッテという大きな衝撃を吸収するための軸足の強さがないままなので、ケガに繋がりますよね。 目につきやすい、出来ないもの「だけ」を繰り返していても、正しくやる方法を知らないんだからさ。 テクニックが出来ない「根源」がどこから来ているのか?を見分けて練習をする必要があるよね。 という事は、バレエの先生がレッスンプランを作るとき、発表会の6か月前からは バーでも、センターでもデリエールポジションを徐々に増やしていき、 プチアレグロやフォンジュなどでも、アチチュードデリエール(たとえ脚が低くても!)で止まる練習をし、 ジャンプが多いパキータに耐えられるだけの下半身の強さを作っていく…