レッスンVS睡眠時間 成長期ダンサーが気を付けたいこと

  ダンサーの卵サポートセッション、通称卵の日で絶対にくる質問でもあり、 スタンスやターンアウトWSでも大事だって伝えている「睡眠」。   だけど記事にはした事がなかったので、セミナー参加者の復習や、確認のため書いておこうと思いました。 (それと、前に#愛さんとティータイムで、私が8時間ねるよ、と言ったら驚かれたのもあって笑) 睡眠時間はどれだけ大事? 睡眠は大事ですよーっていうのは、信号無視しちゃいけませんよー的なもので みんな知っている事だと思うのね。   だけどさ、歩行者信号が点滅していて引き返す人がいないように…笑 睡眠ゼロ!はいなくても(=信号無視)睡眠削って、という人はいるよね。   でもね、ダンサー特に成長期ダンサーだったら絶対に大事な事だし、 もしかしたら週末のレッスンよりも大事かもしれないんです。   なぜか?というと レッスンを受けても、トレーニングをいくらやっても、睡眠中にしか筋繊維は修復されないから。 つまり寝る事で、 レッスンの効果を最大限にしてくれる レッスンで使った部分を強くしてくれる エクササイズで頑張った事を文字通り「身に付けてくれる」 わけでございます。   ね、大事でしょ? そして、身長が低くて悩んでいるダンサーたち、成長ホルモンが分泌されるのは夜なので、 ちゃんと寝ていなければ身長も伸びません。 身長が伸びないという事は、身長制限のあるバレエ団のオーディションが出来ない!って事です。 つまり、将来ダンサーとして不利になる可能性があるわけ。  …

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DLSポッドキャスト epi251バレエレッスンを最大限に使ってますか?1

ただレッスンに通えば自動的にバレエが上手になるわけではありません。 いくら有名なバレエ学校に留学しても絶対にプロになれるわけでもありません。 どんな環境にいようとも、毎回のレッスンを最大限に使う。 それが出来たらどんどん上達していきますよ! 具体的に何をしたらいいのかを見ていきましょう。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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ダンサーとロルフィング DLSポッドキャスト epi250

ロルフィングを勧められたのだけど、どう思う?ダンサーが絶対に受けておきたいエクササイズってありますか?という質問メールに答えたポッドキャストです。 確かにどのバレエ学校でもなんらかのフロアワーククラスがカリキュラムに入っています。 バレエ団のSNSを見ていてもエクササイズをしています。 だからエクササイズをやることは大事なんだろうけど、じゃーなにをする?って話。   聞きたい人はこちらから   <スクリプト> みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムの ブログ音声バージョンプラスポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。   このポッドキャストをリアルタイムで聞いてくださっている方はご存知のように今日は2019年5月31日。 今年もあと少しで中間地点ですよ。 早いですねーこのまえ、ターンアウトイベントを冬の東京でやった気がするのに。 さて、今月最後のポッドキャストにもなりますので、今回もメールで来た質問に答えましょう。 長いメールだったので必要なところだけ抜粋しました。   こんにちは。 愛先生のブログ、セミナーで娘が勉強させていただいております。 私も大変興味深くブログを拝読しております。 あるバレエの先生からロルフィングというものを勧められました。 娘の今の身体の状態・使い方を見ると、ロルフィングが良いのではないかと思う。 ロルフィングを受ける事でレッスンも身体に入りやすくなる。 ロルフィングを受けて何も感じなければ、ダンサーとしてのセンスは無いのでは...と言って良いのかも。 との事でした。   私は以前、一年程前でしょうかピラティスについても愛先生にご意見を伺っております。 ピラティスを受けないと、根本的な身体の問題は解決しないとバレエの先生に言われてしまったからです。 その時愛先生からは、ピラティス教師の指導力にかなり左右されるという事を教えていただきました。…

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続・バレエレッスンを最大限に使ってますか?

昔バレエレッスン、最大限に使ってますか?という記事をパート1とパート2に分けて書きました。 1回のレッスンをぼーっと受ける、とか下手な鉄砲じゃないけど、週に5,6回レッスンを受けているから上達するだろうと思っている子達に、 どうやったらその1回、1時間半、4千円のレッスンを最大限に活かせるか?というヒントを書いた記事たちです。 パート1はでレッスン前に出来る事からバーレッスン、センターまで。 パート2はアレグロ、ポワントなど。   今日はその続きで、レッスン前後、空いている時間に出来る事を集めました。 2019年5月に行われたDLSキッズで「あーもったいないなぁー」と感じた事をまとめてみたので、 子供達でも、バレエ歴が浅くポワントまでやっていなくて、 ケガしていてアレグロ出来なくても出来るポイントです。 失敗しないがゴールではない DLSのインスタグラムを見ていた人はご存知のように DLSキッズでは骨盤にペットボトルを載せて行うエクササイズをしていました。 でもね、ゴールはペットボトルを落とさない事、ではないんですよ。 まーもちろん落ちない方がいいんだけど。   でも、ペットボトルはフィードバック。 嘘をつかない中立の立場のもの。   特に骨盤の微妙な傾きや、重心の揺れなどを察知して貴方に教えてあげるためにあるわけです。 ということはね、落とさないようにしよう、と考える事が悪いのではないけど、 落とさないように「だけ」考えていたらダメなのね。   例えば落とさないようにすーっごくゆっくり動く。 最初はそれでいいかもしれないけど、それじゃアレグロは無理だよね。   手足をちっちゃく動かす、自分の可動域を最大限に使わない。 踊りがちっちゃくなっちゃう人もそうだよね。 こじんまりまとめるだけ、失敗しないだけだけど、 ダイナミックさがないし、自分にチャレンジしてもいない。…

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DLSポッドキャスト epi249 この夏コンクールに出る前に考えて欲しいこと

コンクールに出ること「自体」が悪くはありませんが、出る前に考えなければいけない部分はたくさんあります。 スケジュールは?今の体調、ケガからのリカバリーは? 目的がはっきりしていないならばお金と時間の無駄になりますし、 ケガしているならば、そっちを治してからでないと変な癖や新しいケガに繋がる場合も。 一度立ち止まってみようよ、という話をしたポッドキャストです。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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太ももの力を抜くとき、抜かないとき、気にしないとき。

太ももの力が入ってしまいます! というダンサーからの相談は毎回セミナー会場でも聞かれます。 キッズ(小学生くらい?)からも聞くし、長年バレエを指導している先生の相談からもあります。   バレエ歴や年齢とは関係なく悩んでいる人達が多いエリアなので、 セミナ―会場で答えるだけでなくブログにもしておきましょう。   太ももとはどこか? 太ももの力が入ってしまいます、という人は「だから筋肉がつきすぎる」とか「脚が太くなる」だとかという意見に繋がると思うのですけどいかがでしょう?   まずは、太ももとはどこか?を解剖学的に見ていきましょうか。 みんなが嫌う大腿四頭筋。   確かに大きな筋肉です。 大腿骨って体の中で一番長い骨なんだけど、それプラス膝のお皿を超えて脛の骨の出っ張りについているし、 上は骨盤にもついている。 股関節とひざ関節の動きに関与する筋肉ですよね。 詳しい説明はこっちの記事でやってるから、今は場所の再確認をしてください。   ダンサーが太くなっちゃうのよ、とか使い過ぎなんですよ、と言って触る場所にある? そうそう、太もも全体!って思う子もいると思うけど、 みんなが手を置く場所ってもう少し上、そして外側、ポケットの部分らへんじゃない? ここにある筋肉はだれか?というと大腿筋膜張筋。通称、TFL。 自分が手を置いた場所にある筋肉、悩みの種はどの子なのか?を知るだけで、 何をしちゃっているのか?を考える事ができるはずです。   そもそも筋肉を緩めて踊っていいの? そもそもの話。 踊っている時、筋肉、特に脚の筋肉、骨盤周りの筋肉を「緩めて」踊っていいのでしょうか? と私は聞きたい。…

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DLSポッドキャスト epi248 絶対ストレッチをしちゃダメなわけじゃない

柔軟性はダンサーにとってとても大事な要素です。 だから体が硬くていいよって言っているわけではないですよ。 ただ柔軟性をアップさせる=ストレッチ、という考え方を見直して欲しい。 柔軟性というのは、関節の可動域向上だけでなく、 柔軟に動けることという身体能力、 関節可動域が大きくなった分、強くならなければいけない筋肉、というのが裏にあるのですから。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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バレエ団オーディション準備&流れ 体験記

時々ブログで出てくる「オーディションツアー」「ヨーロッパツアー」という言葉。 まー簡単にいうと、日本で行われるオーディションを受けるのではなく、 現地で行われるオーディションやカンパニークラスを受ける、というものですね。   今日は、バレエ団への現地オーディション(バレエ学校を目指す学生用じゃない方ね)にフォーカスをおいて、実際に体験してきた子の話と交えて様子をお伝えしていきます。   ちなみに、DLSではバレエオーディションについて様々な記事やインタビューがあります。 今日の記事はもっと具体的な例なので、大きくみた「バレエオーディション」はこれらの記事をどうぞ。 オーディションで気を付けたいこと バレエオーディションでの注意点 バレエオーディション 髪の毛ヒント メイクとオーディションとプライドと。 オーディションの心構え ダンサーのオーディションについて オーディション 教師、両親編 リハーサル生活を覗き見してみました オーディションシリーズ番外編 オーディションという現実 赤裸々日記 現地オーディション 基本知識 時期は2-3月が多く、9月から正式に契約スタート プロジェクト毎にダンサーが必要な場合、シーズン後半でケガ人が増えている時は契約スタートが早いことも オーディションに行く前にメール(+自分の履歴書、ビデオ)で問い合わせが普通 オーディション内容はバレエレッスンです!(私の意見じゃないからね、ホントだから) 覚えておきたい事 床での柔軟なんて、誰も見ていません 回転系、グランアレグロまでいかずに落とされる子もたくさんいます 日本だけではありませんが、有名でないコンクール歴は無視されます 当日のレッスンの様子で判断されます 現地入りする前から、メールで英語でのやりとりが必要です オーディション体験者のスケジュール 実際に2018年2月と3月にオーディションに行った子に話を聞きました。…

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DLSポッドキャスト epi247 無理やりストレッチの考察

絶対にストレッチをしていけないわけではありません。 でもね、無理やり行うストレッチにどんなメリットがあるのか?デメリットは何か?を考えてみてください。 しっかりと知識を付けて危険性を理解した後の選択はダンサー自身がしてもいいと思います。 ただし未成年の場合、その選択はバレエの先生ではなく保護者なはずです。   読みたい人はこちらから   聞きたい人はこちらから !!ポッドキャストの購読方法!!     DLSのYoutubeチャンネルには過去のポッドキャストだけでなく、ビデオブログやインタビューなども発信しています。 チャンネル登録をお忘れなく!  

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グランプリエを避けたほうがいいケース

プリエ、プリエ、グランプリエ。 バレエレッスンの一番最初に出てくるおまじないですね。 これでレッスン幕開け!みたいな。   その後どんな振り付けが入ってくるか?でクリエイティビティが出てきます。 よくあるパターンは ポーデブラデヴァン、戻ってきてルルベでバランス、でしょうかね?   今日はグランプリエにスポットを当てていこうと思います。 何故かって?今、第三弾の本でプリエについて書いているから笑 そして、グランプリエについて書きたかったけど、スペースがあるか分からない状態にあるので、 ここで書いちゃいます。   DLS過去記事でプリエについて触れている奴ら →プリエの足首のぴき →プリエとひざの伸び具合 →片足プリエについて グランプリエは難しい! グランプリエは難しいです。 なんでかっていうと、関節の可動域を最大限に使い、 重心の位置が大幅に変わるから。   ほら、grand plie、大きなプリエっていう意味だから、 足首や足のアーチも動くけど、股関節はアラセコンドのジュッテよりも曲がる。 膝関節はもしかしたら、レッスン内で一番動いているかもしれないよね。 ルティレの膝の角度って、グランプリエよりも浅いでしょ?   バレエのレッスンで重心(骨盤)があんなに下に下がる動きはないよね。 重心移動、というと前後左右を考えがちだけど、…

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