アレグロの苦手なところ、教えてください。
っていう質問を皆さんにお願いしたのはいつだったか、
思い出せないくらい昔の事ですが、沢山のお返事を頂きました。
その後、もらったお返事を分析して、研究して(かわいそうな私の生徒たち)
やっとシリーズにしてブログに書けそうです。
題して
アレグロ苦手克服大作戦!
作戦だから、上手くいくか分からないけれど笑
アレグロが苦手、って言う人、多いでしょう?
振付けを覚えるのが苦手
速い動きになったらこんがらがっちゃう、
苦手意識から緊張もしちゃう。
なんてところから、
シャープさにかける、
跳躍力やダイナミックさに欠ける、
つま先がしっかりと伸びない、
なんてところまで。
記念すべき第一回目は、そもそもアレグロってなんなのさ?
って言うのを見ていきましょう。
いつもDLSでやっているように、
問題を克服するためには、問題を理解する必要があるからね!!
アレグロとは何か?
アレグロという言葉はクラシックバレエ特有なものではありません。
アダージオの時と同じように、
音楽でも使われる言葉ですね。
ピアノ習っている人は知っていますね。
Wikipediaによると、
アレグロ(イタリア語:allegro)は、音楽用語の一種。
イタリア語における本来の意味は「陽気に」であるが、
音楽用語としては一般に「速く」の意味で使用される。
という事でして。
バレエ用語になると、
早い音楽を使った、跳躍を主にした振付け、
なんてなってきます。
という事は、アレグロを制するためには、
早い音楽と跳躍
がキーポイントになりそうですね。
アレグロの種類
バレエを知っている人なら、アレグロには3種類あるって知っています。
プチアレグロ
ミディアムアレグロ
グランアレグロ
プチ、ミディアム、グラン、というのはサイズを表し、
さっきアレグロのキーポイントは跳躍と早い音楽、っていうのを混ぜ合わせると、
プチアレグロは小さい跳躍を早い音楽で行い、
ミディアムアレグロは中くらいの跳躍を早い音楽で行い、
グランアレグロは、大きなジャンプを早い音楽で行う
って分かってきますね。
そんな基本的なところを!って言われそうだけれど、
例えば。
- プチアレグロとミディアムアレグロの違いは?
- アッサンブレはどのジャンプでしょうか?
- 小さい子供(8-10歳くらいにしましょうか)にグランアレグロは必要ですか?
なんて聞かれたら答えることはできますか?
プチアレグロでアッサンブレを入れる人もいるし、
グランアレグロで、大きなアッサンブレバチュをしながら
斜めに大きく移動することもあるでしょう。
小さい子供たちに「グランアレグロ」をさせることはあるけれど、
彼らにとって「大きなジャンプ」はグラン・アッサンブレ・ポルテ、
つまり、前に重心移動しながら、デヴァンにアッサンブレをする事かもしれませんでしょう?
つまり、アレグロは型にはめて考えられないんです。
だから、みんなが苦手だと思うのね。
今日のまとめとして。
アレグロを制するためにはアレグロをしっかりと理解しよう!
という前提で。
- アレグロとは早い音楽での跳躍。
- アレグロには大、中、小のサイズがある
- 大、中、小、というのはダンサーのレベルによって様々である
を覚えておきましょう。
なーんでこれがアレグロを上達させてくれるの?
って思いました?
アレグロをしっかりと踊るためには、
と言い換えてみましょうか。
- アレグロをしっかりと踊るためには早い音楽についていけるだけの運動能力、音楽性、跳躍力が必要である。
- アレグロをしっかりと踊るためには、プチ、ミディアム、グランアレグロ全てをマスターする必要がある。
- アレグロを上達させるには、プチ、ミディアム、グランの順番で自分の苦手ジャンプを練習していく必要がある
ほーらね、練習するべきところが見えてきたでしょう?
次回は、アッサンブレを使ってプチ、ミディアム、グランを考えてみましょう。
Happy Dancing!