題名そのまま。
バレエ留学に必要な英語力ってどれくらいですか?って聞かれたので、面白いからピックアップしてみました笑
面白いって…ねぇ。
この質問にはいろいろな真理が含まれているのですよ。
だから掘り下げていこうかと思って。
数値でわかるのか?という疑問
前に「クラスで一番になるために」という記事で書いたものを少し引用しますね。
「数」の質問の裏に隠された秘密は、
「できるだけ短い時間で効果が出る回数が知りたい」
という気持ちがあると思うの。
エクササイズの数。
これもこの質問と似ていると思う。
どれくらいやったらいいのか?というのに答えるためには
- 何のためにエクササイズをしているのか(リハビリと強化では目的も違うでしょ)
- 怪我の歴史(弱い方はやっぱり多めにやらないと。)
- 正確さ(集中した10回とテレビ見ながらの40回だったらどっちのほうが効果あると思う?)
- ダンサーのレベル(初心者と毎日踊っているプロに必要なものは違うよね)
何ていろいろなことを計算に入れなければいけません。
さらに上のすべてを考慮に入れたとしても、同じダンサーの
- そのあとクラスがあるからウォームアップにやっているエクササイズというのと
- オフシーズンで体力を落とさないためにやっているエクササイズ
というのでは回数も変わってくるでしょう?
だから数ではわからないと思う。
ただし、数が大切でない!と言っているわけではないですよ。
今日は10回簡単にできた。明日は12回チャレンジしよう!というように目標を明確にすることは大切だから。
ただ、数「だけ」だとね、ってこと。
わかるかなー?
日本で勉強する英語
私ね、英語のクラスの点数、そんなによくなかったんですよ笑
今こそ、海外に10年以上住んでいるし、英語でクラスも教えている。
前に遊びで受けたTOEICでも勉強しなくて点数がよかったけれど、
中学、高校での英語は平均的。
理由は簡単。
私は会話が得意なのです。
日本の英語の授業では文法とか、読解とかやるけれど、
オーストラリアの子達は私よりも文法知らない子も多いのよね。お国柄。
うちの彼は生粋のオーストラリア人ですが、Aprilの次はなんだっけ?なんて普通に言うし、
toと tooでこんがらがってたりします。
残念ね。
だけれど、会話の時にそれは必要ないってことです。
会話=コミュニケーション力。
日本人でも会話をしていてつまらない人っているでしょう?
何を言っているのかよくわからない人とか(大学の教授とか!)
ぼそぼそ喋っていたり、自分のことしか喋らなかったり。
それじゃいくら素晴らしい英語を話していても聞いてくれないよ。
コミュニケーション力だから英語でも日本語でも一緒。
つまり日本語でも練習ができるということですね。
伝えやすいようにするにはどうすればいいのか?
ボディランゲージも含まれますから。(←特にインタビューの時はこれが大事ですよ。相手は英語が母国語でないことぐらい知ってますもの。その上でバレエ学校生活がしっかりとできるか?が見たいのだから)
ただし英語は必要です!
と言っていると、英語が必要ないように聞こえちゃいますが、英語は絶対に必要です。
テクニックと一緒で英語力があればあるほど有利です。
ただし、数字ではわからないし、文法だけ知っていれば大丈夫、でもない。
クラスで言われていることがわからなかったら、レッスンを受けている意味がないし、
海外で生活するためには、生活する中で必要な言葉(ものを買う、人に聞く、お願いをする)なんてことができるようになりたい。
英語でオーディションを受けるのであったら、英語でカバーレターを書いたり、
履歴書を書いたり、そしてインタビューに答えられるだけの語彙力は必要。
クラスによってはクラスメイトと話し合って振り付けを作る、とか
解剖学、栄養学なんて踊らないクラスもあります。
そしてそのクラスに落ちたら、踊りに集中なんて言ってられず、必死に勉強しなければいけないですね。
すっごい上手で、ずば抜けていたら、言葉がなくても大丈夫なダンサーを見たことはありますが、
生活していくときにホームシックにはなりますよね。
だって周りの人と会話できないんだもの。
今留学を考えている子達へのアドバイス
学校の英語では足りないと私は経験から思います。
英会話に通い、英語のラジオやテレビを見て耳からも慣れましょう。
学校で習わない、普通の言葉ってたくさんあります。
ポッドキャストもおすすめ。英語のポッドキャストは数もいろいろだから、自分の興味がある内容を選んで聞いてみたら?
バレエスタジオで使われやすい英語っていうのも存在します。
それは私のセミナーで時々英語になったりするときに聞けるかな笑
そして覚えておきたいことは、英語でも、常に上を目指していく必要があるということ。
体力も、テクニックも、英語力も。
あればあるほど、あなたの留学生活を助けてくれますよ!
Happy Dancing!