12歳の子だろうが、20歳でセミプロだろうが、
コンディショニング、トレーニングをしている時にやっている事。
それは
癖をとること
と
癖をつける事
です。
そして、この「癖をつける」、つまり無意識で出来る状態まで持って来る、というのは
テクニック克服のヒントになるんです!
どうしてか?って部分を今日のブログでお話します。
癖を知る
癖を知っている人は癖をとることから始められますが、
それすらわからない人の場合、自分の癖を知る事から始めます。
ここでいう癖って体の事だけでなくって、考え方やメンタルも含まれます。
- 辛かったら力を抜いちゃうのか。
- 頑張ろうとして無駄に力んでしまうのか。
- 30分以上経つと頭が次の予定を考えてしまうのか。
- 他の人と比べてしまうのか。
- 何を見ているのか分かっていないのに鏡ばかり見ているのか。
これらも立派な癖です。
そしてこれを知らなければなおせませんよね。
癖を「正しく」知るというのも大事です。
私は肩が上がっちゃうんです。
というのは癖を知っている事になりません。
- 腕の動かし方が悪くて肩が上がっている
- 上半身をホールドしておく筋肉が足りなくてなっている
- 肩が上がって見えているけれど、実は肩ではなく肋骨があがっている
ここまで分からないと修正できませんよね。
またどこでそうなってしまうのか?を知らなければ直せません。
- 5番ポジションになったときはいつでもそうなってしまうのか。
- センターでなってしまうのか。
- 右と左では違いがあるのか。
- ジャンプの空中でなのか。
- ポーデブラだけでは出来るけれど、アダージオになったら使えないのか。
レッスン注意をしっかりと理解したり、
バレエノートを書く事もこの部分を助けてくれますよ。
癖をとる
癖が分かったら癖をとります。
どうやって癖をとるの?っていう具体的な内容はその人&癖によって色々だけど
「ポーデブラだけでは出来るけれど、アダージオになったら上がっちゃう肩。」
というのを例に使ってみましょうか。
肩にふれません。
以上!
え??
まーその人によりますが、この手の質問だったら
アダージオで使えない=
多分脚を上げたり、ゆっくりの動きだったりがしっかりと出来ていない。
動きに安定がないので、
転ばないように、ぐらぐらしないように、って無駄な力が肩に働いてしまっているのではないか?
と考えられます。
よって、肩のエクササイズや腕のエクササイズをしても治りません!
この場合、
- 軸足の安定
- 脚を上げる練習
が出来てから
- ポーデブラの仕方を再度見ていきます
(ただし、今回の例では、ポーデブラでは出来ている、と仮定されているので必要かどうか?は別だけどね)
そう、エクササイズ=癖を外す行為なんです。
癖をつける
ここまで出来たら今度はこれが自然に、そして自分で考えなくてもオートマチックに出来るように癖を作ります。
どうやって?
何度も何度も繰り返す事で。
難易度を上げても、応用したエクササイズを入れても使える事。
それが出来なければ踊っているときには直りませんよね?
床でやっているエクササイズよりも踊っているときの方が難易度が高いんですもの。
- 音楽
- 周りの人との距離
- 振付
- 役柄(ストーリー)
- エクササイズをやっているときよりも長い時間動く(曲があるから)
- 他に注意しなければいけない事がある
など、レッスンの時の方が難易度が高いよね。
肩の事を考えながら人間の感情を表現できますかね?
芸術家として舞台に立つ時、表現をしたい時。
体の事は忘れているはずです。
そこに持って来れるだけ練習の数をこなさなきゃ。
問題が分かったらオッケーとか、
エクササイズを齧ったら準備できた、とか。
そんなレベルで癖は直せません。
まとめの3ステップ
- まずはレッスンの注意をしっかりと理解する
- 原因究明をした後対処法(エクササイズ)を探し、やりこむ。
- 踊りの中でも使えるほど、新しい癖がつくほどやりこむ。
これがテクニック克服のヒントです。
P.s. 一緒に読みたかったらどうぞ
Happy Dancing!