このブログで、痛みは体の出しているサインだとお話ししました。
ここでは、そのサインを言語化して、バレエノートに残したり、治療家に伝えたりする方法をお話ししましょう。
留学先にいる人たちも多いと思うので、日本語と英語、両方を勉強していきましょうか。
変な感じがする:discomfort
動けるんだけど、痛くはないんだけど、なんだか変・・・
痛みというよりは調子が悪いって感じですね。不調を感じたらできることはこちらの記事でも説明しているので、詳細はそっちを見てください。
ときどき、feeling odd、 feels strange、なんて言われることもあります。
チクチクする、ピリピリする:pins and needles
脚がしびれた感じ、神経っぽい痛み、それらを英語ではpins and needlesと言います。針とかで刺されている感じ?
stabbingと表現された場合、同じような痛みだけれど、チクチクのレベルを通り越して痛いときに使います。
エクササイズでは少ないんだけど、ストレッチしていてこの感覚があったら急いでback offしてくださいね。
神経は伸ばされるのが嫌いですし、挟まっている場合もあります。
びりっ!とする、痛みが走る:shooting, electric like
動かしたときにビビッときたり、いきなり痛みが走ること、これをshooting painと言います。
electricは電気。電気が走ったみたい、ということになりますね。
さっきの神経系の痛みとも似ていますが、このように感じたらその動きをやめましょう。
いつも痛い、地味に痛い:constant
さっきのshootingとは逆に、何をしていても、休憩していてもずっと痛いことをconstantに痛い、と言います。
constantとは継続のこと。
痛みだけを指す言葉ではありませんが、様子を説明するのに便利です。
ときどき痛い、このステップをしているときだけ痛い:occasional
constantの逆で、ときどき痛いときはこの言葉を使います。
例えば両方の足首が痛いとするでしょう?右は何をしていても痛くて(constant)左は、ジャンプの後だけ痛い(occasional)って感じ。
大分良くなってきたけど、ときどき痛みが戻ってくることがあるんだよね、なんてときも使えます。
だるい感じ、重い痛み:dull ache
腰がだるいとか、足が重いとか、そういうときに使える言葉。
acheも痛みのこと。どんよりした痛みってことで、疲れたとき、体が不調を伝えている場合もあります。
そんなに痛くないから、と無視せずしっかりと対応してあげてください。
ときどき、筋肉痛の部分が重い感じにもなります。
筋肉痛自体はケガではないけれど、筋肉が100%の力を発揮できない可能性があるので、take it easyしてくださいね。
強い痛み、鋭い痛み:sharp pain
dullの反対はsharp。
痛みが強いことも表現できます。
いつもは腰がだるいんだけれど、アラベスクにしたら鋭い痛みに変わる!という情報は治療家にとってはとても大事です。
しっかりと伝えてくださいね。
表面的な痛み:surface pain
皮膚の表面だったり、浅い部分が痛かったら、surface、つまり表面が痛いという説明ができます。
切り傷みたいな感じ?
ダンサーのケガではあまり見られません。
深い部分の痛み:deep pain
これはsurfaceの逆で、深い部分が痛い場合。
例えば背骨に近い辺りだったり、ひざ関節の奥深くが痛い場合、このように説明します。
ときどき、痛みがひどいこともdeepだと説明されることもありますが、場所を指す言葉です。
リハビリと痛み
リハビリのときに、自分の痛みを理解しておくことはとても大事です。
例えば、捻挫した。
直後の痛みは何をしても痛くて(constant)、体重をかけると鋭い痛みに(sharp)。
1週間後はときどき痛いだけに戻って(occasional pain)、ルルベの練習をした後に変な感じになる(discomfort)。
なんてわかっていたら、リハビリのやり過ぎなのか、それとも順調に進んでいるのか?が理解できます。
ただ痛みが引かない…と凹んでいるとき、冷静になって考えてみましょう。
- 痛みの種類は変わったか?
- 痛みの頻度は変わったか?
- 痛みの長引き度合いは変わったか?
ダンサーのケガやリハビリは痛い・痛くないの白黒ではありません。
体の声を聴いて、朝、リハビリプログラム後、夜寝る前の3回痛みの感じを確認してもいいですし、
レッスンに復帰したときは、レッスン前、後、次の日の3つをデータ化するのもアリ。
- ちょっとレッスンやり過ぎたかな?
- どの動きが痛みの原因になったんだろう?
- 生活習慣で変えられる部分は?
など、痛みから学んでいきましょう。
よく分からない感情を言語化するだけで、少し頭が整理されてすっきりするかも(cleared your mind)。
試してみてくださいね。
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