もしもシリーズ第3弾の今回は、「もしも私がバレエ留学を夢見る娘の親だったら?」がテーマです。
親としての視点から子供の夢をサポートする方法や注意点について、具体的なアイデアを交えてお話しました。
バレエ留学の現実、理想的なサポートの形、そして親と子供の対話の重要性について考えます。
子供の自立を促すためのポイント満載です!
Transcript
思ったより、もしもシリーズは脳みそを使うと感じている佐藤愛です。
最初は、もっと気楽に「もしもシリーズをやったら楽しいかな?」なんて思っていたくらいだったのですが、
ポッドキャストの構成を考え始めたら、カバーしなきゃいけないことがたくさんでビックリしました。
よく考えてみたら、DLSというカンパニー自体、
表は「生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンが“当たり前”に」というミッションがありますが
18歳の愛ちゃんが知っておくべきことを伝えるという裏テーマがあるくらいですので
もしもシリーズとコンセプトが似ているのかもしれません。
もしもシリーズは、想像力を働かせているだけですが、
DLSではそのような情報を、今必要な人たちに届けることが出来て
彼らの将来を少し良い方向に導いてあげられる場所なんですよね。
導いてあげるというより、ちょんちょんって突っついて、
こっちはどう?と教えてあげたり
こんな道があるよ、って袖を引っ張ってあげたり。
そんなくらいかとは思いますが、
これって、とてもやりがいのある仕事なんだよねと再確認しました。
さて、私がバレエの先生だったら、私が16歳のダンサーだったら、というエピソードをお送りしてきましたが
今週はもしも私がバレエ留学を夢見る娘の親だったら?
ということで、先週のエピソードとペアになる内容をお送りします。
ご存じのように、私はDLS公認スタンスインストラクター、通称小鬼たちの鬼の母ちゃんではありますが、
実際に誰かの親ではありません。
そして、教育学の専門家でもありません。
このシリーズ内で行っているのは、今の私が持っている知識のまま、
年齢や、職業が変わったらどうだろう?という架空のお話です。
ケガやリハビリの話をするエピソードと同じように、
現在問題を抱えている人は、プロフェッショナルに相談することをお勧めします。
娘がバレエ留学したいと言ってきたら
バレエ留学をしたいと言ってくる子は
- バレエをやっている
- レッスンが好きで、回数を増やしている
- コンクールとか、講習会など、スタジオの外のアクティビティにも参加したことがある
という3つの項目があるはずです。
なので、このような傾向が見えていた後で、娘がバレエ留学をしたいと言ってきたら
驚くことはないと思います。
ただ、先週のエピソード548でお話したように、
バレエ留学したい!と思ったらまずは、本当に毎日踊る生活を求めているのか?を試してみる、というコンセプトを使って
「じゃ、毎日踊るような講習会を探してみようか。」
と話してみると思います。
この際、言い方によっては
「あなたはバレエ留学したいって言ってるけど、本気じゃないだろうから、試してみなさいよ」
と聞こえてしまうことがあるかもしれません。
私たち親が意図していなかったとしても、
子供に「どうせ出来ないでしょ」というニュアンスで話をしてしまうと、
「お母さんも出来ないって思っているし、やっぱり無理だよね」と諦めてしまうか
「やってやる!」って思ってスタートはするけど、
やっぱり向いていなかったと気づいたときに言い出せない、という将来の問題につながってしまいます。
そのため、
「認知、アイデア、行動をとらせる」の指導3拍子を使って会話すると思います。
この3拍子は、私が現場で使っているもので、
特にダンサーのリハビリや、質疑応答で使っています。
- 認知=相手の意見、ポイント、質問を受けたよという表現
- アイデア=こういうことが出来るよ、という情報提供
- 行動をとらせる=私がやってあげるのではなくて、相手にやらせる
という3つね。
例えば、
「股関節が詰まって、アラセコンドが上手く上がらない」
という相談を受けたとするじゃない?
そうしたら
「なるほどね、いつから?」
と聞く。
もし
「先生から、ジャンプが重いから痩せなさいって言われた」
と相談されたら
「そっか、どの先生に、いつ言われたの?」
という感じです。
そして、その後にプロとしてアイデアを出します。
例えば、3か月前から痛い股関節だったら、
「まずは、スキャンをとって、構造に問題がないか確認してみよう。
そうすれば、どこからスタートすればいいか分かるよね」
とアイデアを出すだろうし、
リハーサル中に、ゲストの先生から
「グランパドドゥのコーダで、ジャンプの着地が重い」
と言われたのであれば
「グランパドドゥってとっても大変で、その一番最後のコーダでジャンプの着地が重く見えてしまうのは
全体的なスタミナと、着地のプリエ、つまり軸足の筋力だと思うから、
そのエリアを向上するためのプランを作ることが出来るけど、どう?」
とアイデアを出すと思います。
もちろん、人間との会話なので、その人の性格や、年齢、理解力や性格などによっては
このような会話の流れにならないかもしれませんし、
毎週最後のボディコンサークルでは、Q&Aの時間があるんだけど、
短い時間に、多くの人たちの質問に答えるために、ステップを簡略化することはあります。
でも、今日は親という立場で、子供を会話しているという、もしもシリーズなので、
このまま進んでいきましょう。
「お母さん、バレエ留学したい。」
と言われたら
「お父さんに相談しなさい、とかバレエの先生に聞きなさい」
とかと答えるのではなく、まずは認知。
「なるほどね、いつから留学したいとか、どこに行きたいとかはあるの?」
とワンクッションを置いてから
「じゃ、毎日踊るような講習会を探して、一度体験してみようか」
というアイデアを出します。
カギは、私が探してあげるね、ではなくて本人にやらせるということです。
だって、本人はバレエ留学したいんでしょう?
親のサポートがなく、第一か国語が通じない国に行きたいんでしょう?
だったら、国内で、自分の慣れている言葉でリサーチ出来る講習会ぐらい探せなければ困ります。
ちょっと話はずれるけどさ、日本のポワントにリボンをすでに縫い付けてくれるサービスがあるじゃない?
お店の人と話した時に、人気な理由は「お母さんがやらなくて済むから」っていうのがあったんだけど、
これは本気で考え直してほしい。
プロダンサーのために作られた靴を履いて踊るレベルの人が
ポワントを履くべきなのよ。
だからDLSのダンサーの足セミナーでは、プレポワントテストというのを紹介しています。
年齢、筋力、テクニックがある程度のレベルになっていないと
ポワントで安全に踊るのは不可能です。
ポワントのリボンを縫うのは難しくありません。
まっすぐ、3センチくらいを4回縫うだけなんだから。
それが出来ない子は「ポワント履いて踊りたい」なんてレベルじゃないはず。
親も、子供の自立を考えて、なんでも手を出すのを辞めるべきだと私は思います。
バレエ留学もそう。
バレエスタジオの変更を考える
娘がバレエ留学を夢見ていたら、必然的によりよいバレエの先生が必要になります。
オリンピック選手が、良いコーチにつくと成長するように、
ダンサーも、良い先生につくと成長します。
でもそれは、留学生をたくさん出しているスタジオがいいわけではないし、
大きなスタジオ=良い先生の証拠というわけでもないことを忘れないようにしましょう。
娘の夢と、将来、そして学校の勉強や進路を一気に預けられるだけ、
信頼できている先生を探したいところです。
もう既に、そのような先生のもとでバレエを習っているなら
このステップはいらないけれど、
- 先生が発表会前に痩せなさいと言ってきた
- 先生の機嫌がいいときと、悪いときの差が激しい
- 他の子が辞めようとしたときに、いろいろと文句を言っていた
- ケガしていても、踊らせる
- 勉強していない、勉強している様子が見えない
などの危険信号があったら、新しいスタジオを探す必要が出てきます。
痩せることがバレエが上手な証拠だと思っている先生のもとでは、
基礎や踊れる体の土台など、バレエ留学に必要なバレエのテクニックを
指導してもらえる確率は低いでしょう。
ホルモンの関係上、ただでさえ気分の浮き沈みがある思春期の子が、
将来の夢という大きなプレッシャー、ストレスを感じながら留学を目指しているときに、
先生にはどっしり構えていてほしいと思うんです。
そのため、彼らの機嫌の浮き沈みが激しいと、先生の機嫌取りがゴールになってしまいます。
他の子が辞めようとしたときに、文句を言ってくる、脅してくるなどは
パワハラ、いじめの領域なので、早く離れる必要があります。
こういう先生は、生徒のことを考えてくれているのではなく
自分の見栄の方が大事なんでしょう。
ケガ、世界情勢、相性などで留学が上手くいかなかった場合、
戻ってくる場所がなくなってしまうという問題もありますから、十分注意が必要です。
DLSポッドキャストを聞いてくださっている人たちなら、
「ケガしていても踊らせる」という先生からは離れる必要があるってすでに分かっていると思うけれど、
ケガの知識がないということは、健康なダンサーという考えが乏しい可能性があるわけ。
そういう先生のもとで、バレエ学校の生活に必要な強い体と心を育てることが出来ないと思います。
厳しく育てるから、強い体と心が育つんでしょう?
と思う人もいるかもしれませんが、私は間違っていると思う。
例えば、チューリップを植えるとしましょう?
10本球根を植えたら、確かに強くて健康な子だけ花が咲くとは思うの。
だけど、10本全部の球根が花咲くようにするには、どうすればいいと思う?
苗が小さいうちは特に、世話をしてあげること。
健康だから強く成長し、大きな花を咲かせるだけで、
厳しい環境に置くから健康になるわけではありません。
数字に惑わされない
- OO人バレエ留学に出しました!
- 今年もコンクール1位がOO人出ました!
- スタジオ出身のプロがOO人います
というのを聞くと、親として心が揺らぐと思うのね。
可愛い娘を任せるんだもの、たくさんお金を払うんだもの。
少しでもチャンスの多い場所に送ってあげたいじゃない?
でもね、数字に惑わされないでください。
- 200人生徒がいて、3人バレエ留学したとしたら、1.5%の成功率です。
- 20人生徒がいて、1人バレエ留学したとしたら、5%の成功率です。
ここでは、成功という言葉をバレエ留学という意味で使っていますが、
バレエ留学したら、ダンサーとして成功したって言っているわけではないですよ!
また、10人バレエ留学したけど、そのうち8人はケガして、摂食障害でボロボロで踊っているというのと
10人バレエ留学したけど、そのうち8人は留学経験を使って、
英語を使う職業についた、バレエの指導法を学んで帰ってきた、大学に進みダンサーの研究をしているとしたら、
親としてどっちの方が嬉しいと思う?
結局、人間の人生は数字では分からないんですよ。
体重も、コンクール歴もそう。
そういうものではダンサーのレベルを測ることはできない。
だからこそ、私だったら指導者が継続して勉強しているか?を見ると思います。
だって、自分の時間とお金を使って、生徒のために勉強してくれている
という証拠が見えた方が安心すると思うんだ。
また、継続して勉強しているということは、
同じようなエリアに知り合いがいるということだから、
何かあった時に協力してもらえる可能性があるネットワークがあるってことでしょう?
現在進行形で勉強しているということは、
10,20年前の古い指導ではなく、新しいことを取り入れる意欲があるってことでしょう?
私たち、毎日忙しいじゃない。
自営業なバレエの先生も忙しいはずなのね。
その中でも勉強してくれているって、かなり大きなサインになると思うんですよね。
インスタのプロフィールに「指導者賞受賞」とか書いてあるよりも、信頼できると私は思います。
次のポイントに行く前にもう1つだけ。
もし親の私が先生に話をするのが怖かったら、子供はもっと怖いと思います。
なので、ちゃんとオープンに会話が出来る先生を探すだろうなぁ。
焦ったら負け
私がバレエ留学を考えている16歳のダンサーだったらという先週のエピソードでも
「焦ったら負け」という項目をあげましたが、親の立場でも同じポイントを使いますね。
残念ながら、子供たちより親の方が焦っているケースを
バレエ学校でも、日本の保護者の皆さんとお話していても多く聞きます。
さっき、先生にはどっしり構えてほしいとお話したけど、
親だったら、先生以上どっしり構えておいてほしい。
- 16歳で留学出来なきゃだめだ
- ローザンヌで賞をとらなきゃだめだ
- 高校3年生までに留学先が決まらなかったら、大学に行くべきだ
みたいに考えていたとしたら
- 16歳で留学することが正しい・偉い
- ローザンヌで賞をとることが目標
- 大学に行くのは、諦めのサイン
というメッセージを送ってしまうことになると思いません?
私が架空の娘に与えたい影響やメッセージは
- 夢を追いかけることは、勇気と努力が必要だけど、やりがいのあることだ
- 自分で考えて、行動する力が無駄になることはない
- 最終的には、周りの人の意見ではなく、自分で満足できるところまでやり遂げることが大切
- 何歳になっても勉強はできる
- なによりも、あなたの健康が大事
- どんな結果になっても、あなたには戻ってこられる家がある
- 親として、子供の夢を応援出来るのは迷惑ではなくて、特権である
ということだと思うんですよ。
だから、行動や言葉にこういったメッセージがあふれているように頑張ると思うんですよね。
ま、反抗期の愛ちゃんと毎日過ごしていたら、こいつめ!って思うだろうけど
10代の子供の脳みその成長を考えると、親の気持ちまで理解できなくて当たり前だし、
反抗期、思春期の理由と意味を考えると、そういう行動があって当たり前だと思うし。
なにより、本人の人生なので、一番不安なのは本人だろうから
私が焦らないように努力する必要があるかと思います。
もし子供が焦っている様子が見えたら、必要なサポートを探すでしょう。
怪我が原因で焦っているなら、バレエに特化した治療家やトレーナーを。
体型や食事で焦っているなら、ダンサーに特化した管理栄養士を。
思ったように上達しなくて焦っているなら、体やテクニックについて学べるセミナーを。
ちなみに、たとえ私がDLSの佐藤愛だったとしても、
私が先生になることはないと思います。
だって、先生は他に探せるけど、彼女にとって母親は1人だけなんですから。
親の役目はサポートのみ
バレエ学校で多くの保護者、生徒ペアを見てきた身として、
「こういう人間関係は素晴らしいな」と思う人たちと
「こういう大人になりたくないな」と思う人を何十人と見てきました。
1人1人のケースをお話すると、すっごく長いポッドキャストになってしまうけど
- 知識のある親
- サポートしてくれる親
の2つは共通点のようです。
知識というのは、その人によって色々でしたが
教育関連を研究している親の子供は、しっかりと自立して、自己価値が高かったですし
何があっても口出しではなく、サポートしてくれる親の子供は、果敢にチャレンジすることが出来ていました。
逆に、親の精神年齢が低い場合、摂食障害やボディイメージなど、何らかの問題がある場合は、
その様子が子供たちに伝わっていました。
妙に大人びた、夢を抱けない大人子供になってしまうか、
自分自身も摂食障害やボディイメージの問題をもってしまうか。
口出しばかりしている親の子供は、自分で考えて行動するのが苦手で、
金銭的なサポートを受けられない子たちは、ケガが長引き、リハビリが出来ず夢をあきらめていきました。
- 同じ学校、環境、先生なのに、どうして生徒の受け取り方が異なるのか?
- 誰もが諦めそうな長期のケガなのに、強い心を持ち続けられる理由は?
- 皆がうらやましがる条件なのに、少しの問題ですぐにあきらめてしまう原因は?
最初にお話したように、私は教育学や心理学のプロではないのでよくわかりませんが、
子供の成長と健全な自立には、家庭環境が大きく影響していることには間違いなさそうです。
そして、親が代わりにやってあげるのではなく、「あなたがやりたいことでしょう」って突っぱねるのではなく、
愛情を込めてサポートしてあげる。
これが子供たちが健康に育つカギのようです。
ガードレールになれるように勉強する
とはいえ、バレエのことが分からない親が、バレエ留学のように特殊な生活のサポートをするという場合、
よくわからなくて当たり前ですよね。
なので、もしかしたら親の私も勉強が必要かもしれません。
勉強のゴールは、娘に指導することではなく、
私がガードレールになれるように。
なんでも助けてあげると、自立出来ない子になってしまうと思うのだけど、
子供であることには変わりないので、
ここから飛び出したら危険だ!という部分にはガードレールを付けておきたいんですよね。
バレエ留学が上手くいかなくても、ほかの道があるけど、
健康を害したら、人間としての生活も難しくなってしまうかもしれない。
危険な行動は、教育しておきたいし、ルールを決めておきたい。
なので、ガードレールになれるように勉強すると思います。
勉強した後に、どうやって、どこまでサポートするか?を家族と相談する時間も必要かもしれません。
- お母さんはこういうエリアをサポートするけど、OOとXXは自分でやる必要があるよ
- このセミナーの申し込みをしてあげるけど、何を勉強したかちゃんと教えてね。
- レッスン回数を増やしたいのは分かったけど、夜遅くのレッスンを増やすと睡眠時間に影響してしまうから、朝受けられるクラスから選びなさい
というように、お互いのリクエストを理解し、妥協案が必要だったら作る。
また私の摂食障害の経歴や、関節弛緩性があることを考えると、
この子も柔軟性とボディイメージへの問題が見られる可能性があります。
ただでさえ、バレエの世界では摂食障害率が高いことが分かっているし、
子供達が目にしているインスタやTiktokでは派手なテクニックや意味のないストレッチが推奨されているので、
そういう部分が勉強させるセミナーやワークショップを探すか、
そういう部分に理解がある先生のもとでレッスンや講習会参加をさせると思います。
喘息持ちの子が薬を持ち歩くとか、日差しの強いオーストラリアなら日焼け止めは絶対、
と考えるのと同じように、リスクがあるものは徹底して予防すべきだと思うので。
投資すべき場所を吟味する
最後のポイントをこのポッドキャストに入れるか否か、悩んだんですが短く入れておこうと思います。
バレエはお金がかかります。
特にバレエ留学を考えていたら。
そのため、架空の子供がバレエ留学したいと言い出す前から、
エピソードの最初にお話したような
- レッスンが好きで、回数を増やしている
- コンクールとか、講習会など、スタジオの外のアクティビティにも参加したことがある
というポイントが見え始めたら、どこにお金を投資すべきかを考えると思います。
実はバレエ学校でも、お金が問題でプロになれなかった子たちを一定数見てきました。
お金がすべてではないし、お金があったらバレエ団に入れるわけではありません。
でも、必要な治療を受ける、リハビリを受ける、バレエ学校とは別に必要なエクササイズを受ける
オーディションなどチャンスをつかみに行くための資金などがないと、いくら良く踊れるダンサーでも上手くいきません。
そのため、
- 早くからポワントを履くスタジオは避けることで、将来の治療費はもちろん、ポワントシューズという値段の張る商品を買う回数を減らす
- コンクールに出るなら、しっかりとゴールを決めて出ることで、無駄に衣装費、出場費、交通費、謝礼を払わなくて済むようにする
- プロのダンサーが教えてくれる講習会ではなく、バレエ学校の先生など確実に、必要なことを指導してもらえる場所を選ぶ
などすることで、無駄な出費を減らせるように頑張ります。
ただ、これだけお金がかかるのよ!ということを本人に伝えすぎると
治療が必要なのに言い出せない、ネットで勝手に検索してやっちゃう、などの問題につながる可能性がありますから
十分気を付けないといけないですね。
まとめ:もしも私がバレエ留学を夢見る娘の親だったら?
ということで、もしも私がバレエ学校を夢見る娘の母親だったら、
このようなことを考えるだろうなというポイントをお話してみましたがいかがでしたでしょうか?
もちろん、もしもシリーズはあくまでも架空の世界なので、
今はこんなことを言っていても、実際に親の立場になったら冷静にこうやって行動がとれるか分かりません。
もしかしたら、反抗期の子供とぶつかってばかりなのかもしれないです。
何が正解かを言い切れないのが子育てだと思いますが、
それでも絶対にダメ、というのがあると思うのね。
私は、健康や安全を後回しにするのは絶対にダメだと思うので、
ぜひこのエピソードの後にお子さんと話し合ってみてください。
何が彼らにとって大切で、何は絶対にダメなのか。
それが分かるだけで、人間関係がぎゅっと縮まると思います。
年に1度だけ行われるDLS来日セミナー、
お申込期間があと少しで終了してしまいます。
もし、お子さんがバレエが好きだったら、安全に踊るための知識が勉強出来るクラスがありますので、
DLSサイトより空き情報や、キャンセル待ちについてをチェックしてみてくださいね。
www.dancerslifesupport.comより、すぐに目につくボタンで来日セミナーの詳細がご覧いただけます。
もしもシリーズ最後の来週は、もしも私が今からバレエ復帰するなら?というテーマでお話します。
お楽しみに。
Happy Dancing!
佐藤愛