今年最後のポッドキャストでは、「2024年を振り返り、2025年を素晴らしい年にする計画」の最終ステップをご紹介!
目標を明確にし、テーマを設定し、具体的な行動を計画するプロセスを総まとめしました。
さらに、来年の成長を支える5つのエリアについて掘り下げ、あなたの成長を後押しします。
未来への準備を一緒に始めましょう!
Transcript
今年最後のポッドキャストをいつも通り、半そでメルボルンよりお送りしています、佐藤愛です。
南半球は季節が逆だし、トイレや蛇口の水の渦巻きの方向も逆です。
でも、車のハンドルや、車線の方向は日本と一緒です。
島国だけど、大陸なので、同じ国でも、州によってルールが異なったりします。
次回のホリディは是非いらっしゃいませ。
さて、今日はオーストラリア旅行の宣伝ではなく、
12月のポッドキャストのテーマだった
「今年を振り返り、来年を素晴らしい年にしよう計画」の最終回です。
エピソード538では、今年のリフレクション、振り返りを行い、たくさんやってきた年だけど、
ちょっと甘かったというか、あいまいだったところがあったことに気づいたよ、とお話しました。
539では、反省を踏まえて来年のテーマを決めました。
ちなみに、私&DLSのテーマは「expansion」。
拡張、拡大、伸びる、広がる、大きくなるという意味の言葉です。
失敗を恐れず、大胆に、大きな夢に向かって
ビジネスとしても、先生としても、人間としても広がっていけるような1年にしたいと思います。
先週のエピソード540では、テーマに対しての具体的な行動を考えるためには、
- 最終目的を忘れないこと
- ゴールを明確にすること
- 過去から学ぶこと
をお話しました。
もちろん、具体的な行動が見つからなかったら、
勉強が必要なエリアが分かった!という証拠でしたね。
毎週出してきた宿題をやってくれていたら、
だいぶ来年に向けての準備が進んでいるのではないでしょうか?
さて、今日は最終的にこれらの気づきを
2025年の手帳に書き込む、つまりスケジュールに入れる行動をしていきたいと思います。
ちなみに、手帳についての愚痴?裏話も今月のポッドキャストを聞いてくれていたら知ってるよね。
成長したいエリアを決める
「今日のエピソードでは1年のゴールを設定しています。
この先12ヵ月に、どんなことが起こるか分からないじゃない?
ということは、行動の準備は出来ないってこと。
だからこそ、感情は準備しておきたい、と私は思います。」
ってお話しましたよね?
でもテーマを放っておいたら、今年の二の舞になってしまいます。
よって、過去から学んだ私のとった行動は、自分のExpansionしたいエリアを選ぶことでした。
私の場合は
- チーム
- プロダクト
- 知識
- ネットワーク
- フィットネス(健康)
という5つのエリアを選びました。
チーム、プロダクトはビジネス面のみの話だけど、
知識、ネットワーク、フィットネス健康は、ビジネス面でも私生活でも両方に被るエリアです。
皆さんも、自分が成長したいエリア、自分のテーマを当てはめたいエリアを選んでみてください。
- バレエ
- 勉強
という人もいるかもしれないし
- 家族
- スタジオ
- 指導者としての自分・個人
という人もいるかもしれません。
- ケガ
- 舞台復帰
- 貯金
なーんて人もいるかもしれませんね。
どんなエリアでも大丈夫だけど、
自分が成長したい、上達したい、向上したい部分を選びましょう。
私は5つ選びましたが、もっとたくさんのエリアがある人もいるでしょうし、
2つだけ、というシンプルな人もいると思います。
具体的に行う行動を考える
エリアが決まったら、そのエリアに関連する行動を考えていきましょうか。
私の場合、1番はチームというエリアのexpansion。
簡単にいうと、DLSチームの拡大ですね。
具体的には、DLS裏のサポートメンバーを2名増やすと書き出しました。
「チーム」というエリアと、そのあとの「プロダクト」というエリアは
深くつながっているので、両方一緒にお話しますね。
生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンが「当たり前に」なるために
私が出来ることを拡大したい。
そう考えた場合、私がすべきことはより多くの情報を発信する必要があると分かりました。
例えば2025年3月に行われる来日セミナーは2つ、今までやったことのない、新クラスが行われます。
ダンサーの為のバレエ解剖学セミナーでは、
元バレエ学校の解剖学講師だった私の力量を発揮して、
ダンサー向けの踊り上達、ケガ予防に直結する解剖学を
中学生以上のダンサー達に知ってもらうためのクラスを準備しました。
バレエ学校の多くは解剖学が授業に入っていることもありますし、
エクササイズクラスや、普段のレッスンで解剖学用語が使われることもあります。
現地でケガをしたら、現地のお医者さんと会話をしないといけない事もあるでしょう。
なので、留学を考えていたら、日本語で解剖学を知っておくと便利だってこと。
だって、日本語でも分からなかったら、外国語から通訳してもらっても分からないものね。
プロダンサーのためだけでなく、
バレエは好きだけど、治療家や研究家の道も興味あるなと思っている子達や
体のことをもっと知りたいな、というピュアな探求心がある子もwelcomeです。
実際に、私がバレエ学校で解剖学を指導していた時、
最初は踊りに来ているのに、解剖学勉強したくない、と渋々参加してた子達もいましたが、
今治療家になったり、エクササイズ指導者になっている生徒達もたくさんいます。
ちょっとしたキッカケになるんですよね。
私がバレエ学校でケガしていた時に、解剖学授業がキッカケになったのと同じように。
当時は、こんな仕事をするなんて夢にも思っていなかったけど、
あの授業があったから、あそこでちょっと齧ったから、
何年かしてから、解剖学を学ぶ学校に進みました。
教師の為のライブラリもほぼ毎月新しいクラスが追加される予定を組んでいます。
ライブラリ会員の皆さんは、11周年のクラスに無料参加出来たり、
11月末に行った、レッスンプランワークショップに無料参加が出来たりと、
今年は、ライブラリ以外にも多くの特典をお届けしていますが、
来年はさらにパワーアップするよ!というお知らせメールを会員の皆様にはすでにお送りしましたよね。
こうやって、新しいクラス、つまり「プロダクト」を拡大することがゴールを達成するために必要だと感じました。
それを行うためには、サポートしてくれるチームも「拡大」する必要があります。
いくら私がスーパーヒューマンになったとしても、
一日は24時間しかないんでね。
そのため、最初のエリアはチームの拡大が必要。
指導もビジネスもケガ予防もそうなんだけど、
「こうやりたい」というアイデアがあったら、
そのアイデアを実行する「前」にサポートシステムを作る必要があります。
生徒の安全を考えて指導したい!と口にする先生は多いけれど、
安全な指導とは何か?を勉強していない人は、 生徒に還元することはできません。
ビジネスを拡大したいと考えたら、
例えば今日の私の例もそうだし、スタジオのクラスを増やしたいと思っている先生がいたら
まずはサポートシステム、つまりチームメンバーを増やす必要があります。
ケガを予防したいなら、ケガについて勉強していないと不可能なの。
予防って、リスクを知らないと出来ない行動だから。
どうです? 通じていますか?
拡大って、今あるものが大きくなることでしょう?
改善ではないから。
ということはね、現時点で問題があったら、その問題を解決しなければ
問題も一緒に拡大してしまいます。
つまり拡大したい、成長したい、上達したいなら知識が必要。
ということで、次の拡大エリアは「知識」となっております。
自分の中にあるものしか、指導出来ない
より多くのダンサーをサポートしたい、だからより多くの活動をしなきゃいけない。
より多くの活動をこなすためには、一人じゃできないから、チームを育てる必要がある。
多くの指導、多くの活動、多くのチームメンバーに共通する項目は何だと思います?
そう、本人の力量。
だって、指導者は自分の中にあるものしか、指導できないから。
2024年の佐藤愛では、2025年の目標に達する佐藤愛にはなっていません。
でも、2024年の佐藤愛が成長すると、2025年の目標を達成できる人間に育っているはずです。
なので、増えたチームを引っ張っていけるリーダーになるためにも、
拡大したクラスで、より多くの情報をお届けするためにも、
私自身の成長は最初に行わなければいけないことだと思っています。
長い間ポッドキャストを聞いてくださっている人なら覚えているかな?
エピソード437で160万以上かけて学んだ間違い、というエピソードがあります。
2022年最後のエピソードで、その年を振り返った回です。
ヤギのいけにえとエシャッペ1000回の話もしているので、
まだ聞いていない人は、そちらもどうぞ。
その時から、指導者は自分の勉強に投資すべきだという話をしていたのですが、
その投資は2025年ももちろん、継続していく予定です。
とはいえ、新しい先生を雇うお金がないとか、
勉強するお金がないっていう人達はたくさんいると思います。
でもね、これ順番が逆だと思うんですよね。
生徒が通ってくれないと、お給料が入らない世界にいる人達は、
生徒に還元するもの、商品、先生の場合は知識を先に持っている必要がありますよね?
パン屋さんが、今はお金がないのでパンはありませんが、お客さんが増えたら小麦粉買いに行きます。
ってしないじゃない?
そういう感じとでもいうのでしょうか?
口からはいくらでもよい事が言えるけど、
どこにお金と時間を使っているのか?を見ると
その人の大切にしているもの、ことが見えるんだって。
この前聞いていたポッドキャストで誰かが言っていました。
でもさ、自分に投資するって一番リスクが少ない投資方法じゃないかしら?
株を買ったり、不動産を買ったりすると、
その値段は他の人や世界状況で変わってしまうけど、
自分が学んだ知識は、たとえ他の職業に就いたとしても無駄にならないんだよね。
そして、誰も奪うことは出来ない。
バレエで学んだコーディネーションや、振付を覚える力
クラシック音楽への知識や、何百年と歴史のある習い事についての知識は、
プロダンサーにならなかったから、といって無駄にならないし、
自分の体の声が聞こえるようになったり、
安全にエクササイズを行う方法が分かれば、
たとえエクササイズ指導者にならなくても、健康な生活を送れます。
こういう感じ。
知識は無駄にならない。
仲間がいると一緒に成長出来る
これだけ大きな目標を掲げていますが、
実際に今年より多くの作業を始めたら疲れて当たり前だし、ストレスを感じて当たり前。
モチベーションが落ちることもあるでしょう。
そもそも、モチベーションって波みたいなものだから、
常に100%モチベキープは不可能ですものね。
こういうときに役に立つのは、エリアその4、ネットワーク、つまり人脈です。
バレエ学校の時に学び、インストラクターコースで毎年見ているんだけど、
仲間がいると、疲れていたり、落ち込んでいる時にでも、前に進めるんですよね。
バレエ学校では、毎日クラシックバレエクラスがありました。
でもね、内容は日本のバレエスタジオと一緒なの。
プリエ、タンジュ、ジュッテ…って世界共通のバーレッスンで、
やっぱりセンターはアダージオからスタートし、
最後に斜めに進むグランアレグロがあるの。
留学を夢見ている子達は、バレエ学校にさえ来れば上達すると思っているんだけど、
実は日本のスタジオの方が人数も少なくて、先生に注意されやすいとかもあったり。
では、どうしてバレエ学校にいる方が、日本のスタジオより上達する子がいるのか。
その1つは、同い年で、同じ目的に向かって、同じスケジュールで頑張っているクラスメイトがいるから。
日本のスタジオでは、同い年の子達は週に1,2回レッスンで、
学校の試験では休むし、受験では辞める予定。
だとしたら、やっぱりちょっと難しいんだよね、モチベーションをキープしていくのは。
なので、仲間の有無は大きいんだと思います。
インストラクターコースでは、流れるプールという言い方をするのですが、
流れるプールって、必要最低限の力で、思った方向に進めるんだよね。
でも、流れに逆らうのは、とっても大変。
だから、周りに同じような目的に向かって歩いている人達がいると
その人達についていくだけで、前に進めるっていうの?
もちろん、自分の目的意識はとても大切だけど、
毎日朝ベッドから飛び出して、「今日もやってやるぞー!」って思えないじゃない?
時々「今日は起きたくないな」「まだ疲れてるな」なんて日もあるでしょう?
先ほどお話したように、モチベーションには波があるって理解した上で、
周りに刺激を受けられる人がいることは大切だと思うんだよね。
なので、ネットワークを「拡大したい」エリアに入れました。
結局、やっぱり健康第一
最後のポイントはフィットネス、健康です。
やっぱり、愛さんはここに戻るって思った方、その通り。
今年よりも大きなことにチャレンジするためには
今年よりも体力が必要だってことですね。
大きく踊りたかったら、体力が必要だっていうのと同じような感じ。
実は今年、健康の面では結構努力したんですよ。
ほぼ毎日、朝早くにエクササイズクラスを受けたり、トレーニングしたりしました。
来年はそれを継続するだけでなく、
フィジカルヘルスだけでなくって、メンタルヘルスも考えていきたいなと思っています。
メンタルヘルスって精神的な健康という意味で、
精神病の人達だけの言葉ではありません。
病気の人が健康になるように努力するだけでなく、
健康な人が病気にならないように健康に気を配るのもあるよね?
メンタルヘルスも同じなんですね。
特に先生たちは、自分のカップから生徒に水を注ぐという仕事をしています。
なので、クラスをたくさんした後は、空っぽになった感じがある人もいると思うの。
これね、危険なんですよ。
勝手に涙が出る日がありますとか、意味なく生徒にイライラしてしまいます、という先生の声を聴くこともありますし、
空っぽになった感じ、灰になった感じ、と表現する人もいます。
確かに、発表会の後のように、大きなイベントの後にホッとするというのはあるかもしれなけど、
毎回の指導でなくても、頻繁にこの感じになっていたら
燃え尽き症候群に足を突っ込んでいるのかもしれません。
バーンアウトと言われるこれは、慢性的な疲労からくる大きな問題で、
多くのアスリートたちも苦しみ、結果スポーツやバレエを辞める原因になります。
バレエのケガと同じように、予防できるし、治療も出来るけど
レントゲンで折れた骨が見えるわけでもないし、
身を粉にして働くことが偉い、努力だと言われやすい国にいると
「好きな事を仕事にしているのに、辛いなんて言えない」
なんて人も多いでしょう。
でもね、健康じゃないと自分の一番を提供することは出来ないの。
それはフィジカルヘルスでも、メンタルヘルスでも。
だから、ケガを予防するのと同じ感覚で、
燃え尽きないように、自分の時間を作ったり、体力、筋力を作って疲れづらい体を育てたり、
好きな事を勉強して、自分の職業への愛情を思い出す必要があるんですよね。
つまり、自分のカップに水を注ぎなおす時間が必要ってこと。
2025年の準備は出来た?
今お話してきたエリアを、具体的な行動として書き出し、
その行動をいつ行うのか?を手帳に書き入れたら、
私は2025年の準備が整いました!
今月のポッドキャストの宿題を一緒にやってくださった皆さんも
同じように準備が出来てるのではないでしょうか?
お互い、来年がさらに素晴らしい年になりますように。
今年もDLSを応援してくださってどうもありがとうございます。
皆さんにとって、このポッドキャストをはじめDLSの情報が
良い時間とお金の投資になっていますように。
2025年3月に東京と大阪で行われる来日セミナーのスケジュール発表は
来年1月にお届けします。
来年のテーマ、ゴールを達成するために、勉強が必要なエリアがあったら、
DLSに頼ってくださいね。
1年に1度だけ、画面越しではなく、会場でお会いできるのを楽しみにしております。
では、来年も毎週金曜日にお話しましょう。
Happy Dancing!