「いつかなりたい姿や目標」を表すOne Dayと、「実現のための挑戦1日目」を意味するDay One。
来日中の素敵な出会いを通じて私が感じた「One Day」と「Day One」の違いについてシェアします。
これから実現したい夢がある人、その過程が上手くいっていない人に向けたアドバイスを書いたので
参考になれば嬉しいです。
Transcript
こんにちは、今月頭にメルボルンに帰ってきたのに、また来週にとなりの州に飛ぶ予定の佐藤愛です。
今年はお仕事ではなくて、パーソナルな予定で旅行が多いんですよ。
ま、でも今回のは、毎年恒例にしようと、旦那、通称神が頑張って企画している、フレンドケーションです。
フレンド、友達のバケーション、休暇で作った造語ね。
先週のエピソードで、私もチャンスがあれば会いたい人に会うように努力していることをお伝えしましたが、
こっちでも同じようにしていて、腐れ縁とでもいうんでしょうかね、
約20年前、神と出会ってからずーっと知っている、彼の同級生グループがあるんですが、
それが今や、家族が増えて20人越えの大御所グループになっているんです。
そしてみんなで1年に1度は集まってどこかにいけたらいいよね、という感じでフレンドケーションを企画しているんですね。
子供たちにとっても、毎年会う友達がいたら素敵だろうし、
大人たちにとっても、1家族でホリディを準備するより、
みんなでホテル1階全部貸し切りみたいにしちゃって、一緒に入れた方が楽だし、
子供のいない私たちのようなグループがとっかえひっかえパパママのサポートをするっていうね。
でも今日は私のホリディ事情ではなく、One DayとDay Oneというテーマでお話していきます。
ちょっと前にというか、SNS世界ではかなり前にという方が正しいのでしょうかね、クルクルとトレンドが変わるから。
TikTokやインスタのReel等でOne DayとDay One、というテーマのビデオを見たことがある人もいるかもしれません。
One Dayとはいつかという意味の言葉。
Day Oneとは1日目、初日という意味ですね。
そして、One Dayという言葉とともに、ゴールや目標となる姿の動画があって、
Day Oneという言葉とともに、今現在の様子や、スタート当初の姿となる動画があるという感じのトレンドでした。
例えば、One Dayでは白い砂浜のホリディ、Day Oneはパソコンの前で起業したばっかりの人とか、
One Dayでは舞台でカーテンコールに答えている様子、Day Oneでは最初のリハーサルでボロボロの姿とか。
そういうイメージといって通じますか?
でもね今日のポッドキャストはショートビデオのトレンド分析ではないから、心配しないで!
One DayとDay Oneを感じた来日中の出来事があったんので、その話をシェアします。
ちょうど2名の素敵な人と一緒にご飯にいくチャンスがあった日があったんですね。
1人は現在スイスの大学院でスポーツサイエンス、特にダンス医学の勉強をしている人。
2020年にDMをもらったのをきっかけに、お互いSNSでフォローしていたり、ちょっとコメントしたりなどしていたんです。
このポッドキャストのために履歴を見たら、私最初のDMに返信してなかった!
よくあるんです、皆さんからもらったDMを読んで、ちゃんとお返事しようと思って忘れてしまうっていう…
ごめんなさいね、既読スルーしているのではなくて、既読度忘れしているんだと思ってください。
彼女と今回初めてお会いすることが出来たのだけど、
私を見つけてくれたきっかけは、現役ダンサーでケガで悩んでいるとき、しかもコロナで踊れない時期に
家族が私の本を当時出ていた3冊すべて送ってくれたんだそう。
最初は好きかもわからないシリーズを3冊も送ってくるなんて、と思ったらしいのですが、
1回目軽く読んだ後、2回目からはメモを取りながらしっかりと読んだんですって。
この人は誰だろう、と思って検索した時に私のSNSが出てきたそうです。
私も彼女がストーリーズにアップしている論文に興味があって
よくスクショを撮っていたので、今回お声をかけてみました。
先週のポッドキャストでもお話したように、会いたい人には自分から行動を起こさないとね。
そして朝ごはんを超えて、次の予定ギリギリまでずーっとお話していました。
政治、大学、日本ダンサーの実態や、必要なサポートなど。
同じように体に興味があって、同じエリアを勉強している人とお話するのはとても楽しかったです。
そして、その後はダンサーのサポートをしているピラティスのトレーナーの方。
その人は2016年にDLSのセミナーに来てくれたことがありました。
ちょうど当時彼女は手術の後だったので、かなり前の話ですが私も記憶にありました。
そして同じく2020年、世界が止まってしまったときに
彼女がやっていた現役ダンサーサポートピラティスセッションをSNSで見つけ、
ボディワークに興味があり、暇になっちゃったダンサーたちのために私の本を寄付したというエピソードがありました。
ダンサーにエクササイズを指導している人として、チームを雇う個人事業主として、
共通点がたくさんあるので同じような悩みがあったり、解決法を一緒にディスカッションしたりと、
濃い時間を過ごさせてもらいました。
実は1人目の方と2人目の方もSNS上では繋がっていたということが分かって、
ちょっとブリッジになれたかなーなんて感じもあって嬉しかったです。
私がやってきたこと。
来日セミナーを始めてまだ日が浅かった時期や、誤字脱字があるけどまずは出版した本、
コロナでセミナーがキャンセルになり、手探り状態で必死にライブなどをやっていたコロナ時代…
こういう日々があったから、2024年の今ではネットでしかつながりのない人から
「愛さんのおかげで」とか「愛さんに憧れて」という言葉をもらえるようになりました。
これが、One DayとDay Oneってこと。
多くのダンサーにインパクトを与えたいとか、
自分が大切にしている知識を多くの人に知ってもらいたい、生徒たちに活躍してほしいと思っている時、
なかなか思い描いていたような結果が見えない時期があると思います。
いつかこうなりたい、と思っている自分に近づけないもどかしさや、
いつかこういう活動をしたいと思っていても、今自分がやっているクラスに来てくれる人は1桁かもしれません。
でも全ての”One Day”には”Day One”があるんですよね。
千里の道も一歩より、という感じで、初日がなければ、千秋楽はやってきません。
そして良くわからないけど、これしか方法がないから…と2020年に携帯1つで発信していた情報が、
4年後一緒に朝ごはんを食べる人になるかもしれないし、
1年以上かけて作り、応援もたくさんもらったけど批判も受けた
本のシリーズを出版することが出来たから、繋がれる人がいたり。
2016年バレエ学校との生活の合間に来日して、今のように仲間がいるわけでもなく、
会社としてもしっかりとしていない時期にやっていたクラスが、長い月日を経てお話出来る時間になったり。
今年の最初にお話した人生のシーズンじゃないけど、
蒔いた種の種類によっては、1年、2年では花が咲かない場合もあるんですよね。
何年も、何十年もかかって、大きな木になる可能性もある。
だからこそ、信じている行動、勉強、活動だったら、皆には諦めないでほしいなと思うのです。
「諦めないで」というのは「がむしゃらにやれ」とは同義語ではないと思います。
バレエやりたいからって、一人で自主練していても上達はしないでしょう。
良い先生について、基礎から学ぶ必要があるよね。
もちろん、教えてもらっている時間だけやるのではなく、
学んだことを復習する自主練があったら、成長は早くなると思う。
とはいえ、毎日痛みを押し殺して踊っていても上達しません。
痛みをかばう癖がつくこともあるし、痛みを感じると体は筋肉を固めてしまうし。
ケガからのストレスが増えれば増えるほど、回復も遅くなります。
だから、休む勇気を持つことも、自分のレベルに合わせて変更することも大事。
だけどそれは、一時休止、一時レベルを落とすということであり、全部を諦める必要はないってこと。
- 細く、長くでも続けること。
- 今の自分に出来ることを続けること。
- 必要な休息をとり、ケガする前、疲れてしまう前にチャージすること。
これが出来ると、どんな分野でも自分が求めるOne Dayに近づくことが出来るのではないかなと思うのです。
もちろん、このリストに
- 信頼できる先生がいること
- 一緒に頑張れる仲間がいること
が追加出来たら、進むスピードはすごく早くなると思う。
流れるプールみたいな感じで、自分が頑張らなくても周りに流されて、いい方向に進んじゃうとでも言うのでしょうかね。
仲間の大切さは何度もポッドキャストでお伝えしてきているから、今日はいいですよね。
500以上あるエピソードからお好きなトピックを選んで聞いてあげてくださいね。
最後に1つ。
「諦めてはいけない」というのは「方向転換をしてはいけない」とは違います。
- 新しい興味が生まれた
- 違う分野と出会うチャンスが出来た
- 自分が出来るところまでやったという満足感がある
のであれば、方向転換しても全然問題ないですよね。
方向転換を視野に入れている人たちにアドバイス。
自転車のように、漕いでいる最中に右に曲がるのは簡単なんですが、
一度止まってしまうと、モーメンタムが生まれるまでペダルが重く感じますよね。
そして止まっている自転車の方向を変えるのも結構大変。
だから、どの方向に方向転換するかを決めるまでは、今やっていることを続けるのも1つの手だと思います。
今いる場所が嫌だったとしても、前進していった先に「この先300メートルに休憩所」とか
「次の信号を右に曲がると、ダンサーサポート通り」とかというロードサインがあるかもしれないし。
ということで、今日のポッドキャストでは、
夢に届かないな、と落ち込んでいる人はOne DayとDay Oneの違いを考えてみるといいんじゃないかな、ってこと。
求める結果が見えるまでは時間がかかることがあるけど、それはまったく成長していないわけではないから諦めないこと。
そして、方向転換をする場合は動いている時にやった方が楽だから、やーめた!とする前に
もう一度周りを見回してみたらどう?ということをお話しました。
今日も最後まで聞いてくださってどうもありがとうございました。
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ではまた来週のポッドキャストでお話しましょう。
Happy Dancing!