2023年最後のポッドキャストのテーマに「継続」を選びました。
今年一年を通じてDLSが挑戦した新たな取り組みを振り返りながら、
挑戦の結果や未来への不安も正直にお話しました。
効果的な学びを考える中で、浮かび上がった継続の重要性。
挑戦は怖いけど、楽しいから続ける。
それがDLSの活動の原動力であり、今年の大きな教訓です。
Transcript
みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、
元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、
大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。
2023年最後のポッドキャストとなる、今日は今年を振り返りながら継続について考えていきたいと思います。
今年のDLSは新しい事にチャレンジしました。
といっても、毎年新しい事にチャレンジはしているんですけどね、特に今年は大きく形式が変わった部分がいくつかあります。
例えば教師のためのライブラリは今までやったことがないチャレンジでした。
2020年からオンラインセミナーもやってきたし、レギュラークラスもやってきました。
だけど、メンバーシップというような形でクラスを提供するのは初めてでした。
スタートした時に1年会員になってくださった皆さんは100人ほどいたのですが、
そのうちのどれくらいが価値を感じてくれて、来年も更新してくれるのか分からない…
というのがレコーディングをしている現在の正直な状況です。
ライブラリのゴールは、勉強したい人達が、いつでも、どこからでも受講できること。
そして、セミナーと違って格安で参加出来ること。
実際DLSにあるすべての商品の中で、ライブラリが一番安いです。
1年会員だと月4千円ちょっと。
こうすることで、どんな先生でも言い訳せずに勉強出来る場所を提供したかった。
そうは言っても、オープン当時に多くの方々が入ってくれましたが、その後はそうでもなく。
この形での提供が果たしてよい判断だったのか、未だに分かりません。
でも新しいチャレンジ1年目はこんな感じな時がありますよね。
もう1つ今年の大きなチャレンジは、DLSインストラクターコースの続きとなる、アドバンストコースが始まったこと。
こちらは、DLS公認スタンスインストラクターとなった小鬼たちが、次のレベルに上がるための場所として作りました。
ライブラリとは正反対の場所に、アドバンストコースはあります。
絶対に参加しないといけない授業日がある。
提出物の締め切りがある。
実技試験は東京に来なければいけない。
そして内容が詰まっているため、安くはない。
どちらの勉強方法が効果的だ、とかどっちを受けている先生の方が偉いというのはありません。
ただ提供する形が違う。なぜかというと、目的が違うから。
ちょっと話が脱線するけど、ここに戻ってくるから心配しないで聞いていてくださいね。
12月のボディコンのテーマは「アラセコンドにかるーく脚をあげる」でした。
そしてアラセコンドの回は今回が初ではなかったため、長年ボディコンサークルを受けてくれているレギュラーさん達は、昔ちょっと出会ったエクササイズが戻ってきたりしたんですね。
アラセコンドの練習として「長崎のポーズ」というよく分からないエクササイズがあるんですよ。
これは本にも載ってない、ボディコンサークルオリジナルのエクササイズなんだけど、
名前も参加者の方がクラスの後のフィードバックフォームで「長崎のポーズ」って呼んでいて、私がそれをパクったんです。
そうそう、ボディコンサークルでは、クラスの後にフィードバックフォームというのがあって、
参加者はそこに今日のクラスの感想が書けるんですね。
必須ではないので、書かない人もいるけど80%くらいの参加者の皆さんは書いてくれます。
そしてそれに私がメールで返信するという形の、現代版交換日記的な事があるんですよ。
その中で、様々なエクササイズ名が生まれるんですが、そのうちの一つが「長崎のポーズ」。
1年以上前に長崎のポーズをやったことがあるレギュラーさん達は、
今回やったら前より良くなっていたと言っていました。
私が来日中だとお休みになるため、毎週1回、あるかないかのボディコンサークル。
オンラインで、道具も3個くらいしか使わないエクササイズ。
しかも毎月テーマが決まっていて、同じエクササイズに出会う確率は本当に少ない。
しかもレギュラー参加者は全員大人。
- 痛みをプッシュしなくても
- 夜遅くまで自主練しなくても
- 何度も出来ない動きを繰り返さなくても
勝手に上達していくんですよね、ちゃんとやると。
もちろん、毎日出来た方が学びが早いかもしれません。
試験日やアセスメント提出日がある方が、メリハリがつくかもしれません。
私が抜き打ちテストをする方が、一人で勉強しているより緊張感があるかもしれません。
もちろん、現場で仲間と会って、一緒に話しながら勉強をする方がモチベーションがキープできる人もいるでしょう。
それが、DLS公認スタンスインストラクターコース。
そしてその続きがアドバンストコース。
だけど、ボディコンサークルのように週に1回でも、
ライブラリの様に自分のスピードで勉強するだけでも
前進している事に変わりないんですよね。
継続しないと上達しません。
これは事実。
だけど、継続するためには楽しくないと続かないと思います。
インストラクターコースが楽しくなかったら、続きのアドバンストコースに参加したいと思わないでしょうし、
ボディコンサークルがつまらなかったら、数年後に再会した「長崎のポーズ」について感慨深い気持ちにならないはず。
もちろん、体について学ぶことが楽しくなかったら、バレエの指導がつまらなかったら、
ライブラリを購入する事もないと思います。
全てにおいてスタートは「楽しいから続けたい」なんですよね。
そうはいっても、舞台に立つのが楽しくても、試験期間中にレッスンに行くのは大変と思う人もいるだろうし、
生徒達が可愛いし、バレエ教師という仕事はやりがいがあるけど、
毎日忙しすぎて勉強どころじゃない、という人もいると思います。
「楽しいから継続できる」の他に「システム化されているから継続できる」というのもあると思う。
システム化というとなんだか難しそうに聞こえますが、習慣になっているという事ですよね。
歯磨きとか、右手でペンを持つ、みたいにずっと前から練習してきたから、
自然と出来るようになっているものもあれば、
レッスン場についたらストレッチする、みたいに先輩たちをみて、言われたわけじゃないのに環境に流されてきたこともあると思う。
よって、忙しくても、人生色々あっても継続するには、システム化することが大事だと私は思います。
でも、今日のポッドキャストはここまで。
来週、来年、よりよい自分になるためのシステム作りについてはポッドキャストでお話しましょう。
今回挙げた2つの例だけでなく、10周年を迎えたDLSでは初めて、たくさんの有料級セミナーを投げ銭スタイルで提供しました。
現在のシチュエーションに関係なく、勉強したい人が勉強出来るように。
100円しか払えない人から、お小遣いから1000円くれた子もいたし、
大きな額を払ってくださった先生たちもいました。
その節は、本当にどうもありがとうございました。
新しい事にチャレンジするのは、怖いです。
最初にお話したように、頑張って準備したライブラリで皆さんが辞めていってしまったらどうしよう、
来年誰もいなかったらどうしよう、と現在は思っていますし、
10周年イベントをやった時も、この形で経営できるのか不安でした。
アドバンストコースをスタートした時も、この前インストラクターコースが終わったばかりなのに!と思う人もいるんじゃないか、と心配していました。
でも、ダンサーをサポートする活動は続けています。
理由は?やっぱり、楽しいからでしょうね。
出来ない理由が分かると楽しいし、知らなかった世界が広がるのもわくわくする。
DLSのおかげでOOが出来るようになりました、という声を聞くととても嬉しいし、
愛さんのおかげで勇気が出ました、と聞くととっても幸せです。
全ての仕事が楽しいわけではないですよ。
クレーム対応は楽しくないし、裏で行っている作業は地味です。
今だって、300人の前で、自分の本について語っているわけではなく、一人でパソコンの前でレコーディングしてます。
ミスがあったら凹むし、スタッフ内の問題には頭を抱えます。
好きな事を仕事にしたら、全てが上手くいく!毎日楽しい!!ではないです。
思ったような結果が出ない事が多いですし、モチベーションがない日もあります。
ただ、好きじゃないと継続できない。
ここへの理解が大事だよね、と今年は特に感じました。
ポッドキャストが終わる前に、自分にも聞いてみてください。
いまやっている事、楽しいですか?
100%全てが楽しいとは言えないかもしれないけど、そのゴールに向かって進む事自体は楽しいですか?
そうだったら、素晴らしい!
そうじゃなかったら大丈夫。これから楽しい事を探していけばいいだけです。
新しい事、興味があることに言い訳を作らずチャレンジする事、これが楽しい事を探す唯一の方法ですから。
ということで、今年最後のポッドキャストはここまで。
纏まりがない感じもしますが、皆さんが好きだと言ってくれるお喋りポッドキャストで今年を締めくくろうと思います。
今年も1年ポッドキャストを聞いてくださってどうもありがとうございました。
素敵な年末年始をお過ごしくださいね。
そして来年のポッドキャストでお会いしましょう!
Happy Dancing!