「基礎レッスンが大切なのはわかるけど、つまらない。」
「基礎ばっかりやっても、プロにはなれない。」
その気持ち、よくわかります。私も若い頃そう思っていました。
だから基礎を徹底しながらレッスンを飽きさせないための工夫をまとめた
無料のミニeBookを作りました。
脱・つまらない基礎レッスン ミニeBookはこちらから
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みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
ダンサーズライフサポート、通称DLSは”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、
元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、
大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。
今日のポッドキャストでは、「体育大学出身者が驚いたエクササイズとは?」というトピックでお送りする予定だったのですが
10月15日にメルマガにてお届けした無料のミニeBookがとても好評だったので、
「脱・つまらない基礎レッスン」というトピックにてお送りする事にしました。
体育大学出身者が驚いたエクササイズについては、来週のポッドキャストでお送りしますからご心配なく。
では脱・つまらない基礎レッスンについてお話していきましょう。
このミニebookを作った理由を簡単に言ってしまうと
「言い訳をなくすため」です。
基礎が大切だという事は、皆が知っていますよね。
長年バレエを教えている先生はもちろん、ケガで悩んでいるダンサーや、
先週バレエをはじめたばっかりの大人バレエ生徒も知っていると思います。
バレエだけじゃなく、スポーツや勉強でも同じだから、
多くのバレエ非経験者保護者の方々も知っていると思う。
でも、基礎レッスンをすっ飛ばしている先生たちが多い。
先生だけでなく、保護者もそうかもしれません。
「基礎レッスンは大切だけど、基礎ばかりやっていると、生徒が辞めてしまう。」
という言葉を何十回も聞きました。
ということは、鬼の愛が怖くて、面と向かって言えない人は数百人いるんじゃないでしょうか。
もちろん、DLSを知らない先生たちもいるので
バレエの先生人口のうちの、殆どが同じ考えなんじゃないかしら。
ちなみに、保護者から聞くのは
「基礎レッスンは大切だけど、コンクール入賞やバレエ学校に入らないと、プロになるのは難しいでしょう」
というヤツ。
ダンサーの中には、もちろん基礎がつまらない、と思っている子もいると思います。
私もその1人でしたし。
でも、子供達に対し、
- 宿題やりたくないから、やらない
- 夜遅くまでゲームしていたいから、やらせる
とならないですよね?
だって、私たち大人は知っているんですもの。
宿題はつまらないかもしれないけど、
社会人になったら締め切りまでに仕上げなければいけない書類があるとか、
夜遅くまでゲームしていると、次の日辛いのは自分自身だとか。
だから愛をもって、だけど本人にとって大切な事だからやらせますでしょ?
だから、子供は放っておきます。
周りにいる大人が、どれだけ長期的な目線で、彼らの成長と将来を考えてくれているか?にかかってきてしまうから。
周りにいる大人の行動や考え方って、その子の成長に大きな影響をもたらしますよね。
実際に、ボディイメージや食事との向き合い方、問題というのは、
家族や社会の影響が非常に色濃く出ることが分かっています。
ま、この話をすると長くなってしまうので、今日は割愛。
もちろん、先生の心配するスタジオ運営や、
保護者が心配するプロダンサーへの道はよく分かります。
分かりますが、間違っています。
うーん、世の中に100%間違っているという状態はないので
「間違っていると私は強く意見します」としておきましょう。
例えば、基礎レッスンばかりすると、生徒が辞めてしまうという懸念を考えてみましょうか。
まず大切な事は、指導内容とスタジオ運営を一緒に考えないこと。
指導と運営はベツモノです。
運営が上手だったら、先生が良くなくても生徒が集まるし、
運営が下手だったら、指導者が良くても生徒は集まりません。
ただし、指導が下手だったらけが人も増えるでしょうし、
口コミも悪くなるので、長期的に見たら、生徒は減ると思いますが。
ただ、”長期的”な話なので、ここらへんになると「少子化が進んで生徒が減っている」と先生は言い訳する事が出来ます。
昔より、口コミが広がりやすくなり、情報も得られやすくなったので
私が日本にいた20年前と比べたら、もっと速いスピードで
ダメなスタジオというのがバレちゃうかもしれませんね。
私は、いい指導をするのは「当たり前」だと思っています。
先生は、それが仕事なんで。
一番の指導、とは言っていないですよ。
自分に出来る100%の指導という意味です、いつも通り。
ただし、いいものを売っていても、知られなければ売れません。
つまり、スタジオ”運営”をしなければ、生徒は増えません。
そして、生徒は辞めていくものです。
この話は「エピソード394 卒業の時期ですね。」でお話しましたよね。
だからこそ、運営を考える必要があると私は思っています。
自分のビジネス力量のなさを、生徒の将来と引き換えにしないようにするために。
私もこの部分を勉強するのに、とても長くかかりました。
まだ満足する形で出来ているとは思いませんが、
海外でキャンセル待ちリストがある治療家になったり、
DLSを10年続けられたのである程度出来てきたかな?とは思っています。
小鬼たちには常に伝えているのですが、
私は勉強している先生たちが、正しい事をしている先生たちが、
ビジネス面でも成功してほしいと思っています。
そういう先生に生徒が集まったほうが、安全に楽しく踊れる生徒が増えるじゃない。
そしてスタジオに経費があれば、よい床や空調、ウォームアップのスペースなど、ケガを防ぐものを購入できます。
こういった面から、DLSのインストラクターコースにはビジネスのクラスがすこーしだけ入っているのですが、
来年は、ライブラリを通じて、この部分でも先生たちを応援していきたいと思っています。
おっと、話がずれましたね。
話がずれたついでにもう1つ、保護者から聞く、
「基礎レッスンは大切だけど、コンクール入賞やバレエ学校に入らないと、プロになるのは難しいでしょう」
にも簡単に答えてみましょうか。
たしかにバレエ学校やコンクール入賞は強みになることがあります。
でも「全ての」コンクールが大切でもなければ、
「全ての」バレエ学校がプロを育ててくれるわけでもありません。
近年たくさん出てくるバレエ学校のスキャンダルニュースを読んだら分かりますよね?
例えば、ロイヤルバレエ学校は卒業生ほぼ100%プロ就職率をうたっていますが、
2年生(最終学年は3年生)で、見込みがない子は退学させられるって知っていますか?
ローザンヌやYGPでスカラシップがあったら、特別待遇されるわけではないことを知っていますか?
そして、ケガして踊れないダンサーは、どのバレエ団もとってくれません。
子供たちの夢と将来を守るために、本当に必要なことを吟味してください。
ということで、何のポッドキャストか分からなくなってしまったから戻ってきましょう。
基礎レッスンが今日のテーマでした。
バレエを続けるにしても、続けないにしても大切だからこそ、
言い訳せずに基礎レッスンしないと!と分かったところで壁。
基本的な動きだけやっていたら飽きちゃう子達がいません?
私もそうでしたもん。
18歳でバレエ学校にはいった時すら、つまんない、と思っていましたもの。
なので無料ミニeBookを作りました。
考えたところ、“飽きてしまう”理由は
- 単調な練習でつまらない
- 同じような注意を言われてモチベーションダウン
- チャレンジがない
という部分だと思ったんです。
18歳の愛ちゃんなら、こういうだろう、と。
じゃ、基礎レッスンを飽きさせない為に何が出来るか?
動きは一緒だとしても、
- 空間の使い方が変わったら?
- 人との距離が変わったら?
- 思考回路を変えたら?
そうしたら、飽きる確率が下がるのではないか?と。
こういった応用アイデアを使えば、基礎を徹底するため
- 足を低く
- シンプルなポーデブラにする
- 回転やジャンプを減らす
というレッスンでも、スパイスアップする事が出来ます。
これを、DLS公認スタンスインストラクターコースでは難易度アップではなく応用、と呼びます。
簡単な動きでも、応用する事で飽きさせない。
そんなレッスンが提供出来たら、脱・つまらない基礎レッスンが出来るのではないか?と思いました。
このeBookの内容が
- 基礎が強くなるので、生徒達が早く上達し、
- レッスンにワクワクが増えるので、通いたいスタジオを育て、
- ケガのリスクが下がるので、生徒がハッピーになる将来
のお役に立ちますように。
ということで、今日のお喋りポッドキャストはここまで。
来週は残り僅かの、ボディコンエクスプレスの先生インタビュー音声に戻ります。
Happy Dancing!
佐藤愛
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