基本的に私も、一人で行動する方が楽な人間ではありますが、 そういう人でも仲間がいるというのは大切な事。
フィードバックをもらったり、インスピレーションを受けたり、
そして自分以外の人へ考えを説明するだけでも、 仲間の存在は、人を成長させてくれるものだと思います。
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みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
ダンサーズライフサポート、通称DLSは
”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、
元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、
大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。
今日のポッドキャストでは、仲間は大切というだけでなく、成長したいなら必要不可欠じゃない?という話をしていきたいと思います。
仲間が欲しいとか、友達が欲しいという言葉って変ですよね。
学生の時って、友達がたくさんいる人ってやっぱり人気者じゃないですか。
その逆、友達がいないと公に発表するのって、ちょっとかわいそうというか、恥ずかしいというか、そんな気がしません?
漫画の世界だと、一匹狼がカッコいいなんてあるかもしれませんが、
実際の話、人間は社会的動物ですから、やっぱり仲間が欲しいものなんです。
私も、高校生までは小学校から友達だった子、部活の友達、バレエスタジオの友達、など様々な分野の友達がいました。
でも、バレエ留学後、疎遠になってしまった人達が多くいます。
特にバレエスタジオの仲間たち。
当時は、ラインやSNSがなかったので、メールでのやりとりしかなくて、それも携帯アドレスだったら文字数制限があったりしたから、結局お手紙になったり。
国際電話なんて、驚くほど値段が高くて、家族に電話するのも大変でした。
今はネット電話出来ちゃうからね、そんなこと知らないでしょ、と時代の風を吹かせてみる。
冗談はさておき、今、海外に留学する人達は本当に恵まれていると思います。
とはいえ、昔たまたま習い事が一緒だったから、とか小中学校一緒に過ごしてきたから、という友達は、
自分で自分の世界を広げることが出来るようになる年齢になってくると離れていってしまう事があります。
自分で、自分の世界を広げることが出来る、とは何か?
これはたとえばこの大学に行きたいから、この高校を選ぶとか、この勉強がしたいから、こっちのクラスを選ぶ、この会社に勤めたいから、引っ越すみたなかんじで、
自分の意思で世界を選ぶようになる事を指します。
そして、私が高校の卒業式に出ずに、オーストラリアに留学したり、
メルボルンにいる日本人グループとつるまずに、バレエ学校やバレエ団の裏で時間を過ごすという生活を選んだら、自然と離れていってしまう仲間がいるように、
バレエダンサーに限らず、人間は成長すると、卒業する場所も出てきます。
昔の自分が必要だった人と、今の自分が必要な人、将来の自分が必要な人が変わって当たり前です。
昔からお世話になったバレエスタジオの先生から、バレエ学校の先生へ、そしてバレエ団のディレクターへ。
そんな感じで、自分が必要な人、自分を高めてくれる人が変わっていくんですよね。
もちろん、その時に感謝の気持ちをもって、お礼が出来たら一番いいんだけど、
生徒が離れていくのを怖がるバレエの先生や、貴方の踊り方が生理的に嫌いなディレクター、なんていう人たちも出てくることでしょう。
この話は、エピソード394 卒業の時期ですね。というタイトルのポッドキャストでも少しお話しましたよね、
人間は絶対に卒業していくものだ、って。
そう知っていても、寂しい気持ちはあると思うです。
今まで仲良くしていたバレエ友達が、留学が決まった途端、ちょっと遠くに感じるとか
今までは、バレエの話で盛り上がっていたけど、その人がバレエを辞めてしまったら共通点がなくなってしまったとか。
そして、バレエの先生たちのように個人で仕事をする傍ら、家族との時間のやりくりがある人達だと、
気が付いたら、生徒と保護者、自分の家族としか会話をしていなかった、なんて気づく人も多いと思います。
残念ながら、これは言葉を使う指導者としては致命的で、慣れている人、慣れている環境でしか話さないと、自分の説明力が足りていないのに気づかなかったりするんですね。
説明だけでなく、理解力も同じです。
インストラクターコース内で、一期生、二期生共に、子供とだけ接している人に対し「その喋り方は大人に対してどうか?」と注意したことがあります。
「お首」「おひざ」など「お」をつける場合、美化語として使っているつもりが、実は幼児語だった、なんてことがあるわけですよね。
とすると、大人のクライアントに対してその言葉はどうか?と考えなければいけません。
「お勉強」といういい方も私は気になってしまうのですが、国語が得意な方、どうぞ教えてください。
勉強という行為に「お」はつくんですか?そして自分が勉強する立場の場合、自分の行動に「お」とつけるのは、自分に尊敬語を使っているような感じにはならないのですか?
ご存じのかたは、hello@dancerslifesupport.comに愛さんの日本語サポート、という題名でメールくださいませ。
皆様からの指摘のおかげで、私の語彙力は保たれております。
さ、話を元に戻しましょう。
人間が社会的動物であるということ、
ダンサーは他のダンサー、振付家、ディレクターなどコンピューターではなく人間と仕事をする職業であること、
そして指導者は、人間、特にその世界をあなたよりも知らない人達、初心者たちを指導する職業であることから、
周りにぬるま湯のように慣れ親しんだ家族のような友達や、言う事を聞いてくれる生徒達に囲まれるだけでなく、プロフェッショナルな仲間がいることは大切だと思います。
そして、その仲間というのは、ある程度同じ世界を知っている必要もあります。
アルコール依存症の人達が集まって語り合うAAミーティングもそうですし、
長期のケガに悩まされているダンサーが集まってお互いを支え合うネットワークイベントなどもそうですが、
理解されているという気持ち、一人ではないんだという安心感は、
リハビリを早めてくれたり、サポートしてくれたりします。
バレエの先生もそう。
特に、たくさん生徒をコンクールに送らないとか、小さいうちにトウシューズを履かせない、
スタジオで床での柔軟を取り入れず、年齢に合わせたレッスンを両手バーでしっかりと行う、とする場合、
そして、周りにあるスタジオが、その逆を行っている場合、
ふと、私がやっていることは果たして正しいんだろうか?と思ってしまって当たり前です。
その時に、こういうスタジオがあるんだよね、とかこういう投稿をインスタで見たんだよね、と愚痴が言えるとでもいうのでしょうか、
相談とは違うけれど、頭の中で大きくなる前に、吐き出せる場所があると
早く脳みそのキャパシティを目の前の生徒に戻してあげる事が出来ますよね。
そしてそれが、指導者としても、経営者としても大切な事になります。
今のお客さんと向き合うという意味で。
私が常に羨ましいなと思うのは、DLSのインストラクターコース。
そこで大人になっても、一緒のゴールに向けて一緒に勉強していく人達は、幸せだなと思うんです。
そして、コース修了後も、仲間の発表会を見に行ったり、オンラインで勉強会をしたり、ごはんを食べに行ったりしている様子をインスタで見ると、本当に羨ましいと感じます。
これは、私がコース指導者として偉い!ではないですよ。
だって小鬼たちがコースの外でやっている事だから。
そして、大人だもの、おててつないで、トイレも一緒に行きます、的なべったり友達ではありません。
夜遅くまで、好きな人のゴシップをしているようなどこの高校生?みたいな関係でもありません。
ただ、DLSという小さな団体の、インストラクターコースという、もうすでに針の穴を通すようなこまかーい共通興味がある人達は、自然と似てくるのでしょうね。
類は友を呼ぶ、ではないけれど。
バレエやエクササイズの指導者かどうかと関係なく
- 大きな夢がある人
- 自分のポテンシャルに挑戦したい人
- 充実した毎日を送りたい人
- 広い視野で物事を見ている人
は絶対に、周りに仲間がいると思います。
仲間、は親友でなくていいんです。
政治、子育て、ファッションセンスなど、ぜーんぶ意見が一致しなくても構いません。
バレエ学校の同級生とか、短期プロジェクトで一緒に踊る人達とか、小鬼たちとか。
最終ゴールは違えど、同じ方向に向かって進んでいける人達がいると、一人では出せなかった力が出ると思います。
お互い励ましたり、インスピレーションを受けたり出来るから。
自分では考えつかなかったようなアイデアや、まだ私がぶつかったことのない壁、そういったエリアも、やっぱり仲間がいると分かるんですよね。
DLSのインストラクターコース、3期生は1月30日に説明会があり、その後から申込がスタートします。
コースは4月よりスタートし、殆どオンラインだけど、最後の方に現地クラスや試験もあります。
前から気になっていた人たちはもちろん、
- スタジオでウォームアップにエクササイズを取り入れたい人
- 新しくエクササイズクラスを生徒さんに提供したい人
- フリーで教えているけど、指導出来るクラスの幅を広げたい人
は次のインストラクターコースはいつになるか分かりませんので、今のうちにどうぞ。
本当は2023年は第3期生を行わない予定だったのですが、コロナなど自分ではどうしようも出来ない理由で、最終試験に参加出来なかった2期生が数名いるため、
その人達が卒業出来るように、という意味も込めてこのタイミングで3期生を行う事にしました。
ただ、1期生と2期生の間は数年空いていますので、毎年恒例ではございません。
また、
- 今はバレエを踊る側だけど、将来指導にも興味がある
- 今ケガしていて思ったように踊れないから、この時間を使ってエクササイズの勉強をしたい
- まだどう使うかは分からないけど、エクササイズの勉強に興味があって、どんな道に繋がるのか
- 覗いてみたい人
などでも参加可能です。
どれだけ勉強出来るか?経験があるか?は大切ではありません。
それより、どれだけ勉強する気があるか、どれだけ生徒の事を考える力があるか?の方が大切です。
ポッドキャスト373でバリュー、価値観を考えるというエピソードがありますが、そちらを聞いてもらえたら、コースに向いている人が分かりやすくなると思います。
コースの詳細、資料、説明会についてもっと知りたい方はこちらから。
無料説明会に参加してから、合わなさそうだからやーめた、でも大丈夫です。
2023年、新しい側面を育てつつ、大切な仲間と出会える時間を手に入れちゃいましょう。
Happy Dancing!
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